これから値上がりするウイスキー最新情報!注目の銘柄と味わいを徹底解説
近年、ジャパニーズウイスキーの価格高騰が話題を集めています。山崎25年が100万円を超える価格で取引され、かつては数万円で購入できた銘柄が数十万円で取引されるなど、その価値は年々上昇しています。
本記事では、ジャパニーズウイスキーが注目を集める背景から、これから値上がりが期待される銘柄まで、徹底的に解説していきます。
ウイスキーファンはもちろん、これからウイスキー投資を考えている方も参考にしてください。
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ジャパニーズウイスキーが人気となった理由
ジャパニーズウィスキーが現在のように人気となったのは、実は比較的最近のことです。ここでは、以下の観点から、ジャパニーズウィスキーが評価されるようになった理由を説明します。
- 世界5大ウィスキーのひとつとなった
- ハイボールが流行した
- ドラマで認知度がアップした
では、詳細を見ていきます。
世界5大ウィスキーのひとつとなった
世界5大ウイスキーとは、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本で生産されるウイスキーを指します。日本は他の国に比べて明らかに歴史が浅いものの、その品質を認められ、世界有数のウイスキー生産国に名を連ねるようになりました。
日本のウイスキーが世界から熱い注目を浴びるようになったひとつのきっかけは、イギリスのウイスキー専門誌が2001年に行ったコンテスト「ベスト・オブ・ザ・ベスト」でした。
同コンテストで、ニッカウヰスキーのシングルカスク余市10年が1位、サントリーの響21年が2位と、日本勢がトップを独占し、日本のウイスキーは海外の愛好家たちに知れ渡ることとなったのです。
これを皮切りに、日本のウイスキーは世界の品評会で受賞を重ねるようになり、「ジャパニーズウィスキー」としての地位を不動のものとしました。
ハイボールが流行した
ジャパニーズウィスキーの人気をさらに加速させたのが「ハイボール」の流行です。2008年頃からサントリーが展開した「角ハイボール」キャンペーンは、それまで水割りが主流だったウイスキーを炭酸で割るという新しい飲み方を世に広め、若い世代や女性人気を獲得するのに成功しました。
ハイボールはビールに比べると低カロリーで健康志向の人からも好かれ、また軽やかで飲みやすく食事との相性も良いことから居酒屋やバーの定番メニューのひとつとして定着していきました。
ドラマで認知度がアップした
ジャパニーズウィスキーの人気に拍車をかけたのが、2014年にNHKで放送されたドラマ「マッサン」でした。ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝の生涯を描いたこのドラマは、日本のウイスキー造りの歴史と情熱を多くの視聴者に伝えることになります。
ウイスキー造りに懸ける職人たちの姿や、スコットランドから来日したリタ夫人との愛情物語は、ウイスキーに対する親しみと理解を深めるきっかけとなりました。
このドラマを通じて、日本のウイスキーづくりの歴史や文化的背景に興味を持つ人が増加し、業界全体のイメージアップに繋がったのです。
ジャパニーズウイスキーが値上がりする背景
近年、国内外でジャパニーズウィスキーへの注目が一気に高まりました。世界的な評価の向上や、ハイボールブームなどにより、かつてない規模の需要が生まれています。しかし、この急激な需要の増加に対して、メーカーは十分な供給量を確保できていないのが現状です。
この供給不足の根本的な原因は、原酒の不足にあります。ウィスキーの製造には、蒸留した原酒を樽で長期間熟成させる必要があります。例えば、12年物のウィスキーを作るためには、文字通り、最低12年という長い年月が必要となります。2000年代前半までのウィスキー低迷期に、各メーカーは生産量を抑制していました。その時期に仕込まれた原酒が少なかったため、現在の需要に対応できる量の熟成原酒が存在しないのです。
この状況を解決するには、相当の時間が必要です。各メーカーは増産体制を整えていますが、新たに仕込んだ原酒が十分な熟成期間を経て製品化されるまでには、数年単位の時間がかかります。
原酒不足から終売や休売となった銘柄も多くあります。サントリーの山崎10年やニッカの竹鶴17年など、かつては定番だった製品が次々と終売となっています。
こうして入手困難となった銘柄は、その希少性からプレミア価格がつくようになり、急激に値上がりするようになったのです。中には定価の10倍以上に高騰しているものもあります。プレミア価値のつくウイスキーは、空瓶でも高額で取引されているほどで、当時のオリジナルボトルにも需要があるのです。
これから値上がりする可能性大なジャパニーズウイスキーの銘柄
今後、値上がりが予想されるジャパニーズウィスキーの代表銘柄を紹介します。関連して、ウイスキーやブランデーなど古酒の買取相場も参考にしてください。
山崎
山崎は、サントリーが手がけるジャパニーズウイスキーの代表格です。1923年に開設された日本最古の蒸留所である「山崎蒸留所」で造られる山崎は、京都の名水とシェリー樽やワイン樽など多彩な樽を使用した熟成され、フルーティで複雑な味わいが特徴のシングルモルトです。
「山崎12年」「山崎18年」「山崎25年」などは評価が高く、世界的なウイスキー品評会でも数々の賞を受賞してきました。こうした長期熟成品は供給が追いつかず、価格が年々上昇しています。
山崎25年は、もともと定価12.5万円(税抜)ほどで販売されていましたが、値上がりが続いて2024年には36万円(税抜)となり、Amazonでは100万円を超える価格で出品されています。
響
響は、ブレンデッドウイスキーの最高峰と見なされるウイスキーで、サントリーの創業90年を迎える1989年に販売されました。山崎蒸留所を含む複数の蒸留所で造られたモルト原酒とグレーン原酒原酒をブレンドして製造されています。
「響21年」や「響30年」をはじめ、世界的なウイスキー品評会でさまざまな受賞歴があり、毎年のように高く評価されています。響は、24面カットされた美しいボトルデザインもコレクターに人気です。
特に熟成されたラインナップは少量生産であり、非常に高い需要に対して供給が限られているため、プレミアムな価格がつけられています。響30年の、2024年の定価は36万円(税抜)ですが、Amazonでは65万円ほどの価格で売られています。
白州
白州はサントリーが販売するシングルモルトウイスキーで、仕込み水に南アルプスの天然水を使用しています。緑豊かな山間部に位置する「森の蒸溜所」で製造される白州は、フレッシュで清涼感のある香りやほのかなスモーキーさが感じられる飲み心地が特徴です。世界のウイスキー品評会でも、幾度にわたり金賞を受賞しています。
「白州(ノンエイジ)」「白州 12年」「白州 18年」「白州 25年」が一般に手に入るラインナップですが、いずれも品薄状態が続き、値上がりが続いています。
余市
余市は、ニッカウヰスキーが販売するシングルモルトウイスキーで、北海道・余市の蒸留所で造られる原酒のみをヴァッティングして製造されています。サントリーの代表ウイスキーである山崎や響と比べると、スモーキーで個性的な味わいが特徴です。
NHKドラマ「マッサン」でも取り上げられた竹鶴政孝が、スコットランドから学んだウイスキー作りの知識を注ぎこんで完成させたのが、余市です。
余市には「余市10年」「余市12年」などの長期熟成品は既に生産終了となり、ノンエイジのみが販売されており、ノンエイジの余市も品薄状態で値上がりが続いています。
宮城峡
宮城峡は、ニッカウヰスキーを代表するシングルモルトウイスキーです。余市蒸溜所に続いて開設された宮城峡蒸溜所で製造される宮城峡は、余市とは正反対の味わいを持つウイスキーで、甘く飲みやすい風味が特徴です。
「宮城峡10年」「宮城峡12年」「宮城峡15年」など、ノンエイジ以外は終売となっており、余市と同じく入手困難な状態です。
竹鶴
竹鶴は、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝の名を冠したピュアモルトウイスキーです。ピュアモルトとは、異なる種類のシングルモルトを混ぜ合わせたウイスキーを指し、ニッカウヰスキーが所有する余市蒸留所と宮城峡蒸留所で造られたモルト原酒のみを使用して製造されています。
ニッカウヰスキーの代表的な高級銘柄として余市・竹鶴・宮城峡があり、いずれも品薄が続いています。現在、竹鶴は年代表記のないノンエイジのみが販売されており、「竹鶴12年」「竹鶴17年」「竹鶴21年」「竹鶴25年」は終売しており、一般では購入できません。
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これから値上がりするウイスキーについて、注目すべき銘柄とその魅力を詳しく解説しました。日本のウイスキーは、その品質と希少性が国際的に高く評価され、特に熟成年数の長い製品や終売となった銘柄は、今後ますますプレミアムな価値が付くと予想されています。
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