昭和のレコードに高い値段がつく？いま熱い視線が注がれるレトロな歌謡曲

コラム

最終更新日：2024.12.18 公開日：2024.12.18

昭和レコードの価値が今、再び脚光を浴びています。アナログ特有の温かみある音質や、懐かしさを感じさせるジャケットデザインは、時代を超えて多くの人々を魅了しているのです。

さらに、若者世代の間では新たな趣味として人気が高まり、海外からも邦楽レコードへの注目が集まるなど、レコード市場は活気に満ちています。

眠っていた昭和レコードが、今まさに新しい輝きを放ち始めているのです。そんなレコードについて、この記事ではレコードが注目される理由や高値で取引されるレコードの買取相場などを紹介します。

あなたの棚に眠るレコードも、実は想像以上の価値を持っているかもしれません。懐かしい音楽とともに、レコード買取の可能性を探ってみませんか？

昭和レコードに注目が集まる理由

最近、レコードの価値が見直され、レコード市場も伸びているのをご存知でしょうか。ここでは、昭和レコードがなぜ注目を浴びるようになったのかについて説明します。

客層が若者世代に広がっている

現在、アナログレコードは若者から注目される存在となっています。デジタル音楽に囲まれて育った若者たちが、アナログレコードの温かみのある音色や、ジャケットアートの魅力を再発見しているのです。

スマートフォンひとつで音楽が聴けるようになったいま、わざわざレコードプレーヤーを使用するという一連の体験そのものが、新鮮でおしゃれな趣味として、若い世代に受け入れられています。

レコード世代からのコレクション需要がある

レコード全盛期をリアルタイムで体験した50代以上の世代、CDに取って代わられた時期に一旦はレコードを手放しましたが、最近では再びレコードを集め始める風潮が見られます。

昭和の時代を生きた人たちにとっては、当時のレコードが大切な思い出や青春時代を象徴するアイテムでもあります。この世代の中には、思い出の一曲を探し求めたり、当時手に入れられなかった名盤を今になって集めたりする楽しみが広がっているのです。

おうち時間を楽しむ人が増えた

コロナ禍により、家にいる時間が増えた人々は、音楽を楽しむ手段としてレコードを選ぶようになりました。外ではデジタルで手軽に音楽を聴く一方、家ではレコードに針を落とすというアナログな手間をかけることで、より深い音楽体験を求める若者もいます。

レコードプレーヤーも手頃な価格で手に入ることから、若い人にもレコードコレクションが身近な趣味となりました。

海外からの邦楽需要がある

近年、日本の音楽への関心が世界的に高まっているのも見逃せません。シティポップを中心とした昭和の音楽は、その独特な雰囲気と高い音楽性で、海外のリスナーたちの心を捉えています。

YouTubeやSNSを通じて拡散された日本の音楽は、国境を越えて新しいファンを生み出し、その結果として昭和レコードへの需要も世界規模で広がっているのです。

レトロブームの高まり

レトロブームもレコード人気に大きな影響を与えています。過去の文化やデザイン、ライフスタイルを懐かしむ動きが幅広い世代に浸透しており、レコードもその象徴的な存在のひとつなのです。

昭和のレコードには、今では再現が難しい独特の音質やジャケットデザインがあり、それらが「昔ながらの味わい」として若い世代を中心に支持を集めています。

また、昭和レコードを楽しむことは、単に音楽を聴く以上の体験でもあります。針を落とす瞬間や、ジャケットに触れる感触、そして1曲1曲を大切に聴く時間は、現代の便利さの中では味わえない特別なひとときとなるのです。

高い値段で取引される昭和レコードとは

近年、シティポップと呼ばれる都会的なサウンドを持つ音楽ジャンルが、国内外で再評価され人気を集めています。山下達郎や竹内まりや、松原みきといったアーティストの作品は、特に高値で取引される傾向にあります。

レコード買取相場をジャンル別に紹介した記事も参考になるでしょう。

アーティスト	タイトル	買取相場の目安
山下達郎	Joy	9.5〜14万円
竹内まりや	Longtime Favorites	1〜1.5万円
内田裕也とフラワーズ	チャレンジ！	6〜8.5万円
荒井由実	ひこうき雲	6〜9万円
西城秀樹	PRIVATE LOVERS	1〜1.5万円
細野晴臣	HOSONO HOUSE	8,000円〜1.2万円
松田聖子	SQUALL	5,000〜7,000円
中森明菜	SILENT LOVE	3,000〜5,000円
西城秀樹	PRIVATE LOVERS	1〜1.4万円
藤圭子	蝶よ花よと	5,000〜8,000円
テレサ・テン	酒醉的探戈	4〜4.2万円

ただし、実際の買取額はレコードの付属品や保存状態によって大きく変動します。帯が付属しているかどうか、インサートやポスターなどのオリジナルの付属品が揃っているか、さらには盤面のキズやジャケットの色あせといった状態も重要な査定ポイントです。

高い値段で売れやすいレコードの特徴

高く売れやすいレコードには以下のような特徴があります。もしかしたらあなたの家にも、これらを満たす「お宝レコード」が眠っているかもしれません。

付属品が揃っている

付属品が完備されているレコードは、買取価格が上がります。レコードには帯（おび）、歌詞カード、解説書、ポスター、ステッカーなど、さまざまな付属品が存在します。

特に影響が大きいのが、帯の存在です。これは日本独自の文化で、発売当時の情報や、その時代性を伝える貴重な資料としても価値があるためです。帯の状態が良好であれば、さらに高い価格が期待できます。

発行枚数が少ない

初回プレス盤や限定盤など、市場に出回った数が限られているレコードは、コレクターの間で希少性が高く評価され、買取相場が高くなりやすいです。

例えば、アーティストの初期作品やインディーズ時代の作品は、発行枚数が少ないため需要が高くなります。また、レコード会社の規模が小さかった時期の作品や、短期間で廃盤になった作品なども、高値がつきやすい傾向にあります。

また、特定のエラーやバリエーション（例：異なるジャケットデザインや誤った曲目表記）が含まれるレコードも、コレクターから注目されます。

保存状態が良好に保たれている

レコードは適切な環境で保管されていないと、経年劣化や物理的なダメージを受けやすい媒体です。盤面にスクラッチやソリがなく、ジャケットも折れや傷みのない状態で保管されているものは、特に価値が高くなります。

保存状態の良さは、音質の保証だけでなく、コレクターにとって重要な価値基準となっています。例えば、発売から40年以上経過していても、新品同様の状態で保管されているレコードは、通常の相場の倍以上の価値がつくことも珍しくありません。

レコードの売り方

レコードを売るとなったら、いくつかの選択肢があります。ネットオークションやフリマアプリならスマートフォンひとつで誰でも出品できますが、操作や手順に慣れが必要かもしれません。

他には、レコードに特化した買取業者もあり、何よりレコードそのものの買取額にこだわる場合にはおすすめです。また、レコード以外にも豊富な買取品目がある総合買取業者を利用するのも手です。

以下を読み進め，どの売り方が自分に合っているのか選べるようにしてください。

ネットオークション・フリマアプリ

ネットオークションやフリマアプリは、自分のペースで出品でき、販売価格を自分で設定できる点が魅力です。希少価値の高いレコードや人気のあるレコードなら、ネットオークションにおいてはコレクターが競ってくれた結果、高値をつけることも期待できます。

ただし、出品や梱包、発送といった手間がかかることを覚悟することが必要です。また、フリマアプリにおいては購入希望者との値切りに関するやり取りが発生することも多く、対応に時間と労力を要します。

また、取引相手の評価や信頼性を見極める必要があるため、初心者には少しハードルが高いかもしれません。

レコード専門の買取業者

レコード専門の買取業者は、その道のプロによる査定を受けられる点が大きなメリットです。市場のトレンドや希少価値を正確に把握した上で価格をつけてもらえるため、高価買取が期待できます。

また、付属品の有無や保存状態が良ければ、さらなる高値がつく可能性もあります。買取方法は店頭持ち込みや宅配買取、出張買取など選べることが多く、自分が利用しやすいものを選べばよいでしょう。

ただし、業者によって査定額に差が出る場合があるため、買取額にこだわるなら複数の業者で見積もりを取るのがおすすめです。

総合買取業者

総合的な買取業者の大きなメリットは、さまざまな品物を一度にまとめて売れることです。レコードだけでなく、家具や家電、古本、衣類など幅広いジャンルの品物を扱うため、買取カテゴリごとに複数の業者へ依頼する手間を省けます。特に、引越しや大掃除、遺品整理といった多くのものを一度に整理する必要があるときに便利です。

まとめ売りをすることで査定額がアップするシステムを採用している場合もあります。例えば、レコードと一緒に不要になった家電や家具を売ることで、個別に売却するよりも高額な査定額が提示されるわけです。

このように、手間をかけずに、かつ適正価格での買取を希望する場合には、総合買取業者がおすすめです。