エルメス バッグの種類を紹介!18種類で知る魅力
エルメスのバッグは、単なるファッションアイテムを超えた存在です。
繊細な職人技と時を超えるデザインの融合が生み出す、象徴的なコレクションは、世界中のファッション愛好家を魅了し続けています。
バーキンからケリー、そして革新的なエールラインに至るまで、エルメスのバッグは卓越した品質と洗練された美学の究極の表現です。
本記事では、そんなエルメスのバッグコレクションの奥深い世界を探り、それぞれのモデルの特徴について紹介します。
それぞれのバッグの基本的な特徴を知り、エルメス買取や購入の一助としてください。
エルメスのバッグ18種類
エルメスのバッグについて、まとめて18種類を紹介します。
バーキン
バーキンは、エルメスをブランドを代表するバッグで、世界中に愛用者がいます。
バーキンの価格は素材・希少性により異なり、新品の場合、約100万円〜800万円程度の価格帯となっています。
中古市場では、50万円から1000万円程度の価格で取引されていることが多いです。
バーキンの最大の特徴は、その機能性と美しさの融合にあります。見た目は上品で美しいデザインでありながら、実用性にも優れていて、多くの荷物をしっかりと収納できます。
また、高品質な素材の使用と熟練の職人による手作業での製造は、バーキンの特別な存在感をさらに高めています。
バーキンは横幅の長さがそのまま名称になり、以下のようなサイズ展開があります。
- バーキン25
- バーキン30
- バーキン40
- バーキン45
- バーキン50
コンパクトから大容量までサイズバリエーションが豊富です。
ケリー
バーキンに負けず劣らず、人気があるのがケリーです。
もともと1936年に「サック・ア・クロア」として登場したこのバッグは、その後、モナコ王妃グレース・ケリーが愛用したことで有名になり、彼女の名を取って1955年頃に「ケリー」と改名されました。
これにより、ケリーはハイクラスバッグの代名詞となり、エルメスを代表するアイテムのひとつとして認識されるようになります。
ケリーの魅力は、台形のフォルムとその洗練されたエレガントさにあります。
定価は100万円から800万円程度で、中古市場ではそれの約半分の価格で取引されていることが一般的です。
サイズ展開は25、28、32、35と幅広く、最近ではミニバッグの流行を受けて、25よりも小さい「ミニケリー」や「ミニミニケリー」が注目を集めています。
ガーデンパーティ
ガーデンパーティーは、エルメスのラグジュアリーなラインアップの中でも、デイリーユースに最適なカジュアルなデザインで人気があります。
スコップや剪定ばさみなどのガーデニング用品を収納するためにデザインされたことが、ガーデンパーティーのルーツです。
丈夫で型崩れしにくい設計と、内側に施された汚れ防止コーティングが、多くの人に愛される理由のひとつです。
当初はキャンバス地と雄子牛のレザーを組み合わせたデザインが主流でしたが、現在ではよりフォーマルな場面でも使用できるオールレザーモデルも登場しています。
シンプルながらも機能的で、男女問わず幅広い年代から支持を受けています。
コンスタンス
コンスタンスは、1969年に誕生したエレガントなショルダーバッグでです。
コンスタンスの人気が急上昇したのは、アメリカの元ファーストレディであるジャクリーン・ケネディが愛用していたことがきっかけです。
コンスタンスの最大の特徴は、中央にあしらわれた大きな「H」の形をした金具にあります。
価格帯は新品で80万円から400万円程度で、中古市場では40万円から200万円程度で取引されていることが多いようです。
ポリード
ポリードが誕生したのは1923年で、世界で初めてファスナーを搭載したバッグとして知られています。
当時、ヨーロッパではファスナー仕様のバッグは一般的ではなかったため、ポリードは「革命児」とも称されました
ボリードのデザインの着想は、車の防水布に使われていたファスナーから得られたものでした。
もともとボリードは「ブガッディ」という名前で知られており、その名は「走る宝石」という意味を持っていました。
初期には特に旅行バッグとしての人気を博していましたが、その後、デイリーバッグとしての利用が普及し、他のブランドでも「ブガッディ型バッグ」という形式が広まるほどの影響力を持ちます。
このような高い人気を背景に、ボリードは現在の名前に改名され、エルメスのコレクションでも特別な地位を占めるようになりました。
オータクロア
オータクロアは、同ブランドで最も古い歴史を持つバッグであり、現代のエルメスを代表するバッグ、バーキンの元となったモデルです。
1892年に「サックアセル」という名前で登場し、当時は馬車の時代において重要な役割を果たしていました。
オータクロアの特徴は、深さがありずっしりとしたフォルムです。
サイズ展開は7種類にわたり、普段使いから旅行バッグまで幅広いニーズに応えることができます。
120年以上の長い歴史を経てもなお、旅行シーンのみならずビジネスシーンにおいても活躍しています。
ピコタン
エルメスの「ピコタン」は、若い女性に人気のあるエレガントかつキュートなハンドバッグです。
2003年にリニューアルされた現在のモデルは、元々馬のエサ入れとして設計されたものがルーツであり、そのユニークな歴史がピコタンの特徴に大きく影響を与えています。
正方形の形状にハンドルを配したこのピコタンのバッグは、小ぶりながらも使い勝手が良く、デイリーバッグとして多くの支持を得ています。
素材には柔らかくしっとりとした質感のトリヨンクレマンスやトリヨンモーリスが使用されており、高級感とともに快適な使用感を味わえます。
サイズ展開はPM、MM、GMの3種類で、中でもMMサイズが定番です。
なお、ピコタンのオリジナルラインは現在は廃盤となっており、その後継として「ピコタンロック」が発売されています。
ジプシエール
ジプシエールは、2008年に発売された男性向けのバッグで、「メンズバーキン」や「ショルダーバーキン」とも呼ばれています。
バーキンのデザインを引き継ぎながら、より多くの収納力を備えており、特に荷物が多くなっても負担になりにくいように設計されています。
ジプシエールにはハンドルの代わりにショルダーストラップが付いており、使い勝手の良さが特徴です。
当初は男性向けに売り出されたジプシエールでしたが、女性からの強い支持を受けるようになりました。
これを受けて、エルメスは豊富なカラーバリエーションを用意し、性別やシーンを問わない柔軟な使用が可能なバッグとして位置づけています。
人気のカラーにはブラックやブラウン系がありますが、ピンクやレッドなど女性に人気のカラーも取り揃えられています。
リンディ
リンディは、2007年にデザイナーのフレデリック・ヴィタルによって考案されたボックス型のバッグです。
この新しいフォルムと実用性が注目を集め、リンディはすぐに話題となりました。
十分な収納量を備えたボックス型デザインのリンディは、ビジネスからデイリーユースまで、さまざまなシーンで活躍するバッグです。
また、リンディの両サイドにはファスナーが付いており、これによりバッグを大きく開閉できるため、実用性にも優れています。
サイズ展開はリンディ26、リンディ30、リンディ34の3種類で、素材にはトリヨンクレマンスとヴォ―・スイフトの2種類が用意されています。
エブリン
エブリンはショルダーバッグであり、エルメスの象徴である「H」の文字がパンチングで刻印されているデザインが、大きな特徴です。
このデザインは単なる美的要素にとどまらず、バッグ内部の湿気を防ぐという実用的な目的も果たしています。
エブリンの名前はフランス語で「生き生きとした」「気持ちのいい」という意味を持ち、軽い使い心地の革製品として1978年から長く愛されてきました。
バッグの形状は、馬具である「蹄鉄」をイメージした独特の角が丸い縦長のフォルムです。
サイズ展開は5種類で、大きいタイプは男性にも適しています。色に関しても、毎年新色が発表されるなど、多くのファンによる熱い支持を受けています。
プリュム
プリュムは、フランス語で「羽」を意味する名前が示すように、その軽やかな使い心地で知られています。
1967年に発売された当初から、このバッグは旅行者が使用していた「ブランケットホルダー」からインスピレーションを得たデザインで、軽快さと機能性が評価されました。
プリュムは、シンプルで洗練されたデザインが際立っているのが特徴です。
金具やストラップを極力省いたプリュムは、厳選された1枚の革を使用し、熟練の職人によって一つひとつ手作業で丁寧に製造されています。
プリュムは4つのサイズで展開されており、バリエーションには横長の「エラン」や多機能の「ドッグ」タイプも含まれています。
ヴィクトリア
ヴィクトリアは、さきほどのプリュムと形状が似ているボストンバッグです。
しかし、ヴィクトリアのほうには、2つのファスナーを南京錠でロックできる鍵が付いており、バッグの中身を安全に保護できるように設計されています。
バッグのハンドルは本体に縫い付けられており、その長さはセミショルダー掛けも可能な設計になっています。
カジュアルな印象を与えやすいボストンバッグですが、ヴィクトリアはその名の通り、エレガントなスタイルを演出できるため、女性からの人気が高いです。
ヴィクトリアのバリエーションには、普段使いから旅行にも適した「ヴィクトリア・エラン」と、トートバッグスタイルの「ヴィクトリア・カバス」があります。
ヴィクトリアはレザー製ですが、内側は布で作られているため、バッグ全体の軽く、女性が気軽に持ち歩きやすいバッグといえます。
ツールボックス
ツールボックスは、その名の通り道具箱を思わせるような四角いフォルムが印象的なバッグです。
大きな底面と四角く開閉する間口を持ち、荷物の収納と出し入れのしやすさに優れています。
ツールボックスは外見は小ぶりなハンドバッグを思わせますが、マチを広げることでトートバッグのようにも使用できるため、使い勝手が良いです。
2つのサイズ展開で、20はパーティバッグやフォーマルなシーンに、26はデイリーユースに適しています。
素材とカラーの選択肢も豊富で、「ヴォー・スイフト」と呼ばれるフォーマルな印象のレザーが人気を集めています。
モザイク
エルメスの「モザイク24」は、コンスタンスバッグの流れを受け継ぎながらも、独自の固有のアイデンティティを持つショルダーバッグです。
モザイクの際立った特徴は、留め具にあしらわれた幾何学的な「モザイク模様」です。
このデザインはパリのフォーブルサントノーレ通りにあるエルメス本店の床の模様からインスピレーションを得ています。
モザイク24はデイリーユースにもパーティタイムにも適したミニショルダーバッグで、その汎用性とスタイリッシュなデザインは多くのシーンで活躍します。
ドゥブルセンス
ドゥブルセンスは、リバーシブル仕様のトートバッグで、表と裏で異なるカラーが特徴です。
リバーシブルなので、その日の気分や服装に合わせて変更でき、ドゥブルセンスという名前も、1つのバッグで2通りの楽しみ方ができることに由来しています。
シンプルかつスタイリッシュなデザインで、さまざまなシーンや性別に関わらず幅広く使うことができるでしょう。
このバッグの間口は広く、長めのハンドルを採用しているため、荷物の出し入れがしやすくなっています。
エールバッグ
エールバッグは、遊び心溢れるユニークなデザインが特徴的なモデルです。
1998年に発売されたエールバッグは、「すべてのパーツが分解・再構築可能」という画期的なコンセプトで、当時のブランドバッグの常識を覆し、世界中で大きな話題を呼びました。
一般的には完成された状態で販売されるブランドバッグの中で、エールバッグのコンセプトは非常に革新的でした。
2006年に一度廃盤になったものの、購入希望者からの熱い要望により、2009年には「エールバッグ・ジップ」としてリニューアルされた後続ラインが再販されました。
フールトゥ
フールトゥは、1998年に発売されたエルメスの代表的なデイリーユースラインのバッグです。
フールトゥの発売当初、ラグジュアリーブランドであるエルメスがキャンバス素材を用いたバッグを製作したことで、多くの話題を呼びました。
フールトゥのボディはキャンバス地をベースとし、耐久性や強度に優れているため、日常のさまざまなシーンで活躍するバッグとして人気を博しています。
ハンドバッグとショルダーバッグの2種類が展開されており、幅広いカラーバリエーションが選択可能です。
当初はコットンキャンバスが使用されていましたが、その後はトワルアッシュという素材が採用されるようになりました。
サイズ展開は3種類で、特にMMサイズはその使い勝手の良さから男女問わず人気があります。
エルメスにはフールトゥと似たエールラインというバッグもありますが、エールラインは素材にナイロンを使用し、ファスナーやキーが付いている点でフールトゥとは異なります。
エールライン
エールラインは、フールトゥとよく似たデイリーユース向けのバッグラインですが、いくつかの違いがあります。
エールラインの大きな特徴は、ボディがナイロン地で作られている点です。
また、エールラインは、フールトゥにはない機能性を持ち合わせています。
特に、ファスナーとキーの付属は、バッグの内容物を安全に保管するための重要な機能です。
これにより、エールラインのバッグはビジネスシーンでも特に役立つアイテムとして愛用されてきました。
シックなカラー展開もエールラインの特徴の一つで、その洗練されたデザインはビジネス環境に適しています。
しかしながら、エールラインは現在廃盤となっており、新品での購入は難しい状況です。
エルメス バッグのタイプ(形状)にはどんな種類がある?
エルメスのバッグ18種類を紹介しましたが、それらがどの形状のバッグに該当するのかについてまとめています。
ハンドバッグ
ハンドバッグは、財布や小物などを収納できる大きさの手提げバッグで、エルメスでは多くの異なるスタイルが展開されています。
- バーキン
- ケリー
- ボリード
- エールバッグ
- プリュム
- オータクロア
- ツールボックス
これらのバッグは、レザーからキャンバス、ツイードなど、幅広い素材を使用しており、どのバッグもエルメス特有の上品さと高級感を備えています。
ショルダーバッグ
ショルダーバッグは、肩から掛けることで両手をフリーにでき、アクティブな動きが必要な場面で特に便利です。ビジネスから旅行まで、さまざまなシーンで活躍します。
- コンスタンス
- エブリン
- リンディ
- ジプシエール
カジュアルスタイルに合わせやすいデザインが多く、一部のモデルはフォーマルな場でも使いやすいです。エルメスのショルダーバッグは、その多様性と実用性で多くの愛用者に支持されています。
トートバッグ
トートバッグは、大きめの開閉部分が特徴的なバッグで、持ち手が2つ付いているのが一般的です。
- ピコタンロック
- ガーデンパーティ
- エールライン
- フールトゥ
- ドゥブルセンス
エルメスのトートバッグは内側に仕切りがなく、大きな荷物を持ち運ぶのに適しています。
トワルアッシュやトワルオフィシエなどの布素材を使用したモデルも多く、その中でもエールライン トートバッグは特に有名です。
ボストンバッグ
ボストンバッグは、荷物の多いシーン、特に仕事場や旅行に適しているバッグです。
- ヴィクトリア
- ボリード
エルメスのボストンバッグには、マザーズバッグとしても使用できるような大きなサイズのアイテムが多く、幅広い使用用途に対応しています。
上品な革製のデザインがある一方で、コットンキャンバスやナイロンを使用した軽量のアイテムも人気を集めています。
エルメスのバッグは中古でも人気
エルメスのバッグが中古市場でも高く売れる理由はいくつかあります。
以下で詳しく説明します。
生産数の少なさ
エルメスは世界中から厳選した上質な革を取り寄せています。
高品質な素材の使用で大量生産をしていないことが、エルメスのバッグの希少性を高めているのです。
専属の職人たちにより一つひとつ丁寧に製造しているのも、大量生産できない理由です。
特別な顧客層への販売
エルメスはバーキンやケリーなどの特定のモデルを店頭に並べず、特定の顧客にのみ販売しています。
このような限られた顧客のみへ届けるという販売戦略は、バッグの希少価値を高めています。
定価の継続的な上昇
バーキンのような人気モデルでは、発売以来定価が継続的に上がり続けています。
例えば、2000年代初頭には50万円台だったバーキンが、2023年現在では160万円以上の価格になっているような例があります。
エルメスの高価買取ポイント
お手持ちのエルメス製品を売る際は、以下のポイントに気をつけてください。
付属品を完備する
付属品を一緒に査定に出します。
エルメスのバッグと一緒に購入時に付属していたアイテム(外箱、保存袋、レインカバー、カデナ(南京錠)とキー、クロシェット、金具の保護シール、フラップ部分の当て布)が全て揃っていると、バッグの価値が高まります。
バッグの保管状態を良好にする
バッグの状態が良好であればあるほど、高く売れる可能性が高まります。
特にハンドル部分や底面は傷みやすいため、この部分の状態が重要です。
革製品には乾いたタオルで優しく拭くなど、適切なクリーニング方法で日頃からメンテナンスしておきましょう。
買取専門店を利用する
エルメスのバッグを売る際は、ブランド買取専門店が推奨されます。
ここでは、専門知識を持ったスタッフが適切な価格を提示してくれます。
フリマアプリ・ネットオークションで売らない
フリマアプリやネットオークションでの販売はおすすめできません。
エルメスの偽物が多く出回っているため、正当な価格で売れないリスクがあります。
まとめ
今回ご紹介した18種類のバッグは、エレガンスと実用性を絶妙に融合したエルメスの匠の技を見事に映し出しています。
あらゆるファッショニスタを虜にするこれらの作品は、時間を超越した美しさと機能性を兼ね備えています。
この豊富なコレクションから、あなたの個性を最も引き立てるエルメスのバッグを見つけ、いつもの何気ない日常に特別な一面を加えてみましょう。