ガラスケース入りの雛人形は買取できる?買取方法や高く売る方法を詳しく解説
ひな祭りが終わり、ガラスケース入りの雛人形を手放そうと考える人も多いのではないでしょうか。雛人形は保管にも一定のスペースを必要とします。
ただし、量産品であることが多いガラスケース入りの雛人形は、中古市場での需要が限られ、場合によっては買取が難しいこともあるのが事実です。
しかし、人気作家による作品や特別な価値を持つ雛人形なら、状況は異なり、しっかりとした査定で高値がつくこともあります。
本記事では、前半でガラスケース入りの雛人形でも買取できることや雛人形の飾り方の種類について、また後半では売却方法や出張買取など買取方法、高く売る方法について解説しています。
大切な雛人形を納得のいく価格で手放すために、知っておきたい情報をまとめてお届けするので参考にしてください。
ガラスケース入りの雛人形は買取できる?
ガラスケース入りの雛人形は、量産品として安価に製造され、希少性が低いことから買取を希望しても値がつかないケースがあります。
量産品として製造されたガラスケース入りの雛人形は、製造コストを抑えるために素材や仕上げの品質が高級品には及ばず、中古市場でも高い価値を見出されにくいのです。
しかし、有名作家が手がけたものであれば、需要があります。お手入れの手間が少ないガラスケース入りの雛人形で、上質なものを安価に手に入れたいと思う人は多く、高値で取引されることがあります。
値がつく場合のガラスケース入り雛人形の買取相場は、5,000〜5万円程度です。
このように、ガラスケース入りの雛人形は、場合によっては買取不可となることがあるものの、有名作家が制作した作品であれば、その価値が認められ、買取が可能となることを知っておいてください。
雛人形の飾り方の種類
雛人形には、シンプルで出し入れしやすい親王飾りや豪華な五段段飾りなど、いくつか飾り方の種類があります。ここでは、この雛人形の基本的な飾り方をおさらいしましょう。
親王飾り
親王飾りは、天皇と皇后で男女一対のみの雛飾りです。
おだいりさまと おひなさま
ふたりならんで すましがお
童謡「うれしいひなまつり」でこのように歌われているのが、天皇と皇后です。「おだいり(お内裏)」とは、天皇の住居を意味するほか天皇そのものを指すこともあり、上記の歌ではその意味で使われています。
親王飾りは出し入れしやすいコンパクトなサイズが多く、ガラスケースに収める際には親王飾りがぴったりです。
二段飾り
二段飾りは、一段目に天皇皇后が、二段目に「三人官女」が飾られる雛飾りです。官女とは、宮廷で天皇皇后のお世話をする役割を持つ女性で、よく見てみると三人官女がそれぞれ異なる道具を持ち、それぞれ異なる仕事を担当していることが分かります。
二段飾りは親王飾りをより華やかにしつつ、コンパクトなサイズを保ちたい場合に向いています。
三段飾り
三段飾りは、さらに人形や道具の数が増え、より一層豪華な雛飾りです。三段目には「五人囃子(ごにんばやし)」が飾られます。
五人囃子とは、能楽を演じる少年を模した人形で、それぞれが能楽に関係する楽器を奏で、結婚式を盛り上げる様子が表現されています。
三段飾りは人形の数が多くなりますが、ガラスケースに入った小さなサイズのものもあり、リビングに置いても邪魔になりません。
五段飾り
五段飾りでは、四段目に「随身(ずいじん)」、五段目には「仕丁(しちょう)」の人形が飾られます。随身は「右大臣」「左大臣」とも呼ばれ、刀と矢を備えています。大臣が黒い衣装を着ているのが格上である左大臣で、赤い衣装を着ているのが右大臣です。
仕丁は宮廷で雑用係を担っており、泣き・笑い・怒りとそれぞれ異なる表情をしています。
五段飾りは豪華でいかにもひな祭りといった雰囲気を楽しめますが、広いスペースを必要とするため、最近の住宅環境でこのような祝い方をするのは少なくなってきました。
立雛飾り
立雛飾りとは、立ち姿の雛人形のことで、雛人形の原点とされています。立雛飾りは親王飾りがほとんどで、男女一対の人形と金屏風だけというシンプルな構成です。
段飾りに比べると華やかさには欠けますが、立ち姿の人形がより引き立ち、コンパクトに飾れるため人気があります。
ガラスケース入りの雛人形を売る方法
雛人形の売却には、主に以下のような方法が考えられますが、それぞれメリット・デメリットを理解してあなたに合った方法を選べるようにすることが大切です。
- リサイクルショップ
- ネットオークション・フリマアプリ
- 雛人形の買取業者
では、それぞれについて詳しく説明します。
リサイクルショップ
リサイクルショップは手軽に利用でき、家の近くにある店舗に雛人形を持ち込むだけで簡単に査定と買取が行われます。
リサイクルショップは、雛人形を持ち込めばすぐに現金化できるのが魅力です。持ち込んだその日に買取が成立すれば、すぐにお金を手にすることができます。
ただし、リサイクルショップは一般的に雛人形の専門知識を持たないことが多いと考えられ、特にガラスケース入りの量産品の場合、相場よりも低い価格が提示されるかもしれません。
ネットオークション・フリマアプリ
ネットオークションやフリマアプリを利用すれば、自宅から出ることなく、全国の購入希望者に雛人形を販売できます。
この方法の利点は、特に有名作家が手がけた作品や希少価値のあるものの場合、高値で売れるチャンスがある点です。
しかし、出品には写真撮影や商品説明の記載など、一定の準備が必要です。また、売れるまでに時間がかかる場合もあり、即現金化が必要な場合には向いていないかもしれません。
また、取引後の梱包や発送といった作業も自分で行う必要があり、手間がかかる点も考慮する必要があります。
雛人形の買取業者
買取業者は雛人形の専門知識を持っており、価値のある品や作家物の作品に対して適切な評価をしてくれることが期待できます。
そのため、リサイクルショップより高い価格での買取が見込める可能性が高いです。
また、買取業者は出張買取サービスを提供していることが多く、自宅まで査定に来てもらえるため、大きなガラスケース入りの雛人形でも手軽に売却できます。
ただし、種類や状態によってはガラスケース入りの雛人形の買取が不可となる場合もあり、その場合、出張査定も利用できないことがあります。
ガラスケース入り雛人形の買取方法
買取業者で雛人形を売る場合、以下の方法が利用できます。
- 店頭買取
- 宅配買取
- 出張買取
ただし、全ての買取業者が全部の買取方法を提供しているわけではないため、事前に公式サイトで確認することが必要です。また、ガラスケース入り雛人形の場合、可能であれば出張買取を利用するのがおすすめです。
店頭買取
店頭買取は、雛人形を直接買取業者の店舗に持ち込んで査定を受ける方法です。店頭買取の利点は、その場で査定が完了し、査定額に納得すればすぐに現金を受け取れる点です。
即現金化を希望する場合には、最適な方法といえるでしょう。また、店舗のスタッフと直接話をすることで、雛人形の価値についての詳細な説明を受けられ、納得のいく取引がしやすくなります。
ただし、ガラスケース入りの雛人形は大きくて重いため、持ち運びが大変である点がデメリットです。遠方に住んでいる場合は、移動の手間や費用がかかることも考慮する必要があります。
宅配買取
宅配買取は、自宅から雛人形を発送し、業者に査定してもらう方法です。宅配買取は、持ち運びの手間が省けるため、ガラスケース入りのような大型の雛人形に適しています。
自宅から発送するだけで済むため、遠方の業者にも依頼ができ、選択肢が広がる点が魅力です。
ただし、宅配買取にはいくつかの注意点もあります。まず、配送中の破損リスクがあるため、梱包には細心の注意を払う必要があります。
次に、査定額に納得できない場合は、返送料が発生する場合もあるため、事前に買取業者の細かい条件を確認しておくことが重要です。
出張買取
出張買取は、買取業者が自宅まで来て査定を行う方法です。ガラスケース入りのような大きな雛人形の場合、持ち運びの手間を一切省けるため、非常に便利な方法です。
業者が自宅に来てくれるため、自宅の環境で落ち着いて査定を受けられ、家族と相談しながら取引を進めることもできます。買取が成立すると、多くの場合、即現金払いで資金が得られるのも大きなメリットです。
ただし、出張買取は対応エリアが限られている場合があるため、自分の住んでいる地域でこのサービスを利用できるかどうかを事前に確認する必要があります。また、業者によっては出張費がかかる場合もあるため、無料で利用できるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
ガラスケース入りの雛人形を高く売る方法
ガラスケース入りの雛人形をより高く売るには、本来の価値を証明できること、損なわないようにすることが重要です。
そのため、以下の点を意識してください。
- 付属品を揃えておく
- お手入れをしておく
- 適切に保管する
こうした少しの手間をかけられるかどうかが、買取額を左右します。
付属品を揃えておく
雛人形はセットで販売され、元々付いていた付属品が揃っているかどうかが査定額に大きく影響します。付属品には、雛壇や飾り台、屏風、道具類、証明書や作家のサインが入った箱などがあります。
これらが揃っていると、買い手にとって商品がより完全な状態であると感じられ、希少性や価値が高まります。また、箱や梱包材が残っている場合は、それも一緒に提供することで、さらに高い評価が期待できます。
付属品が欠けている場合、査定額が下がることがあるため、できる限りすべての付属品を揃えておくことが重要です。
お手入れをしておく
ガラスケース入りの雛人形でも、ケースから取り出して飾っていると、ホコリや汚れが付着することがあります。
特に、衣装や顔、髪の毛などの部分が汚れていると、美観が損なわれ、評価が下がる可能性が高くなります。
そのため、売却前には丁寧にお手入れをしておくことが大切です。お手入れの際には、柔らかい布や筆を使ってホコリを取り除き、衣装のシワを整えるなどして、できる限り新品に近い状態にするよう努めましょう。
ただし、過度に力を入れて掃除をすると、逆に破損を引き起こすことがあるため、慎重に作業することが求められます。
適切に保管する
雛人形はデリケートな素材でできており、湿気や直射日光、高温多湿の環境にさらされると、劣化が進みやすくなります。
ガラスケースに入っているとはいえ、ケース内に湿気がこもるとカビが発生したり、衣装や顔が変色したりすることがあります。したがって、雛人形は湿度が低く、直射日光が当たらない場所で保管することが望ましいです。
また、長期間保管する場合は、周囲の環境によって防湿剤をケース内に入れておくと良いでしょう。
まとめ:ガラスケース入り雛人形の買取ならうるココにお任せください
ガラスケース入りの雛人形は買取が難しいケースもありますが、人気作家が手がけたものや希少性のあるものは例外です。こうした雛人形は、コレクターの間で高い需要があり、高価買取が期待できます。
「うるココ」では、雛人形の専門知識を持ったスタッフが丁寧に査定し、作品の真の価値を正しく評価いたします。ガラスケース入りの雛人形でも、価値ある品であればしっかりと査定し、納得のいく価格で買取をさせていただきます。
また、宅配買取や出張買取など、お客様のニーズに合わせた買取方法もご用意していますので、大型の雛人形でも安心してお任せいただけます。
ガラスケース入りの雛人形を手放す際にはぜひ、人形買取の実績が豊富なうるココにご相談ください。大切な品物を、確かな目で査定し、安心してお取引いただけるサービスを提供いたします。