こけしは買取できる？買取相場や高く売れる特徴を詳しく解説
あなたの家の片隅に、昔から大切にしてきたこけしが眠っていませんか？それは単なる木製の人形ではなく、東北の職人たちが魂を込めて作り上げた、歴史と伝統の詰まった芸術品かもしれません。
実は、そのこけしが思いもよらない高値で取引される可能性があることをご存知でしょうか。有名な作家が手がけたものや、特定の時代や地域でしか作られていない希少なこけしは、コレクターの間で高い需要があるのです。
本記事では、こけしの買取相場や高く売れる特徴について、詳しく解説していきます。また、こけしを高値で売るためのコツや、人形買取の実績豊富な「うるココ」の魅力も紹介します。
こけしの買取相場
こけしは有名作家が手がけたものであれば、高く買い取ってもらいやすくなります。ここでは、有名作家ごとに、こけしの特徴と買取相場を紹介します。
大沼岩蔵作
大沼岩蔵は、宮城県で生産される「鳴子系」こけしの作家です。鳴子系のこけしは、胴体に頭をはめ込む構造になっているため、首がくるくると回るのが特徴です。また、胴体は中ほどがくびれ、肩や裾に向かうほど広がっているシルエットとなっています。
大沼岩蔵は、カンナ仕上げの技術の高さ、模様の精巧さなどで定評があり、また彼が制作する多種多様な小寸こけしからは、技術の高さとオリジナリティが感じられます。
大沼岩蔵のこけしの買取相場は、一般的なものであれば1〜2万円程度です。また、胴体の模様が美しいものなど希少性が認められるものであれば5万円前後の音がつくこともあります。
盛秀太郎作
盛秀太郎は、青森県の温湯温泉などで生産される「津軽系」こけしの作家です。津軽系のこけしは、頭と胴体を1本の木から作るのが特徴であり、裾が広がり、胸の部分が丸く膨らんだ独特な形状をしています。
盛秀太郎が手がけるこけしは「温湯こけし」とも呼ばれ、その素朴であたたかみのある作風は、同じ青森県出身の版画家・棟方志功からも絶賛されたことが知られています。
盛秀太郎のこけしの買取相場は、1〜3万円程度です。保存状態が良いものや、サイズが大きいものである場合、さらに高値で取引され、10万円を超えることもあります。
我妻勝之助作
我妻勝之助は、山形県で生産される「蔵王（ざおう）系」こけしの作家です。蔵王系こけしは「遠刈田（とおがった）系」こけしの影響を受けて発展したといわれ、胴体がずっしりと太めであるのが特徴です。また、胴体には菊や紅花など、山形を代表する植物が描かれています。おかっぱや赤い飾りの大きな頭や、三日月型の目も蔵王系の大きな特色です。
その中でも、我妻勝之助のこけしは木地の仕上げの華麗さや、描彩が巧みさが評価され、彼に影響を受けた工人は多いといわれます。我妻勝之助のこけしの買取相場は、2〜7万円程が目安です。
佐藤文吉作
は差し込み式になっています。胴体は太く真っ直ぐで、頭部は大きいのが特徴です。
佐藤文吉は生涯にわたって120本余の作品を生み出しました。年代を経るごとに作風が変わり、技術に磨きがかかるこれらのこけしを、一途に収集し続けた愛好家も少ないといいます。
佐藤文吉のこけしの買取相場は、5,000〜3万円程度が目安となるでしょう。
佐久間俊雄作
佐久間俊雄は、福島県で生産される「土湯（つちゆ）系」こけしの作家です。土湯温泉は鳴子、遠刈田と並ぶ「三大こけし発祥地」といわれています。土湯系こけしは、頭が小さくはめ込み式になっており、首が回ります。頭には黒の蛇の目模様、左右側面の髪部分には髪飾りが描かれ、またおちょぼ口やたれた鼻なども特徴的です。
屋号から「湊屋のこけし」とも呼ばれる佐久間俊雄のこけしは、決して作品数が多いわけではないことから、希少性があります。買取相場は、5,000〜2万円程度です。
創作こけし
こけしは、東北地方で発展した歴史のある工芸品です。宮城県の鳴子や遠刈田、土湯の土湯が、伝統こけしの三大発祥地とされています。このような伝統こけしに対して、自由な解釈が加えられたこけしを「創作こけし」と呼びます。
創作こけしはアニメなどのキャラクターが取り入れられたものや芸術性の高いものが多く、外国人観光客の多くが手に取るのもそのようなこけしです。
伝統こけしでは、主な木材にみずきを用いますが、創作こけしは、桜や栗、けやきなどさまざまな種類が見られます。
戦後、群馬県や京都府などで作られるようになり、現在では大半が群馬県で制作されています。
創作こけしの買取相場は、1,000〜1万円前後です。しかし、珍しいものや人気のあるデザインになると、5万円程度の価値がつくこともあります。
こけしの種類
こけしは、江戸時代後期、東北地方の温泉地で生まれました。もともとは、お盆やお椀など木製の生活用品を作る職人が本業のかたわら、余った木材で子ども用のおもちゃとして作ったのが始まりとされています。その後、東北地方の温泉地の土産品として販売されるようになりました。
こけしは産地によって特徴があり、いくつかの系統に分けられます。
| こけしの産地 | 主な特徴 |
|---|---|
| 津軽系こけし | ・頭と胴を1本の木から作り、裾広がりで胸が膨らんだ形状・温湯温泉や大鰐温泉が主な生産地 |
| 南部系こけし | ・頭部ははめ込み式でぐらぐらと動く・花巻温泉や盛岡が主な生産地 |
| 木地山系こけし | ・頭と胴を1本の木から作り、頭はらっきょう型・太い胴で前垂れ模様が有名 |
| 蔵王系こけし | ・差し込み式の頭は大きく、頭頂に赤い放射状の飾りか黒いおかっぱが多い・蔵王温泉が主な生産地 |
| 山形系こけし | ・差し込み式の頭は小さく、棒状の胴体は細い・肘折温泉が主な生産地 |
| 肘折系こけし | ・頭頂に輪形の赤い飾りを描いた模様・作並温泉や仙台市や山形市が主な生産地 |
| 作並系こけし | ・差し込み式の小さな頭、菊模様が描かれた細い胴体・作並温泉や仙台市や山形市が主な生産地 |
| 鳴子系こけし | ・はめ込み式で回すと音がなる・鳴子温泉が主な生産地 |
| 遠刈田系こけし | ・額から頬にかけて八の字状の赤い飾りを描いており、目は切れ長・遠刈田温泉が主な生産地 |
| 弥次郎系こけし | ・ベレー帽のような多色のろくろ模様・胴体にはろくろ模様の上に衿や裾が簡易に描かれる |
| 土湯系こけし | ・頭は小さくてはめ込み式で首を回すと音がなる・土湯温泉や飯坂温泉が主な生産地 |
高く売れるこけしの特徴
高値がつきやすいこけしとして、さきほど紹介したような有名作家によって制作されているものや、またそのことが確実に証明できる付属品が揃っているもの、さらに劣化が進行しておらず保存状態が良いものなどが挙げられます。これらについて詳細を説明します。
有名作家が手がけたもの
伝統こけしは、津軽系や南部系など主な11の系統に分類されており、それぞれの産地で異なるデザインや特徴を持っています。これらの産地で著名な作家が手がけたこけしは、芸術品としての価値が高く、愛好家の間で高値で取引される傾向があります。
共箱（ともばこ）や作家名を記した札などが残っており、その作家が制作したことが確実に証明できるかどうかがポイントです。
こけしブーム前に作られたもの
第1次こけしブームは1920年代（大正時代末期から昭和初期）に始まりました。当時の職人たちが一つひとつ手作りで仕上げたこけしは、現代の大量生産品とは異なる独自の美しさがあります。
また、戦前に作られたこけしは、時代を超えて現存する数が非常に少なく、保存状態が良好なものは希少価値が高まります。このため、歴史的背景や製作の過程が評価され、コレクターの間で高値で取引されるのです。
保存状態が良いもの
こけしは木製であるため、湿気や直射日光、虫害などによる劣化を完全になくすことはできません。直射日光に長時間さらされると色が褪せたり、ひび割れたりすることがあります。また、湿気の多い場所に保管されると、カビが発生するリスクもあります。
そのため、こけしは適切な湿度管理や直射日光を避けた保管方法が重要です。このようにして本体に劣化が見られず、保存状態が良好なこけしは、高額で取引される可能性が高くなります。
売れにくいこけしの特徴
売れにくいこけしとは、ブーム以降、大量生産されるようになったものや、ひび割れして劣化しているものです。
第2次こけしブーム以降のもの
こけしブームはこれまで3度にわたって起こっています。1度目が昭和初期、2度目が高度経済成長の昭和30年代、3度目が若い女性を中心に2010年頃から始まりました。
第2次こけしブームの到来は、東京・大阪など大都市のデパートや百貨店でこけし工人によるこけしの展示即売会やこけし作りのデモンストレーションが行われるようになり、こけしが全国に知れ渡ったのが契機でした。
当時、爆発的な人気を博したことからこけしの値段は高騰し、投資目的でこけしを買い求める人もいたほどです。この第2次こけしブーム以降、ロクロが電動化されるなど大量生産が可能になり、希少価値の低いこけしが増えました。
そのため、第2次こけしブーム以降のこけしは、高額で取引されにくいものが多くなっています。
乾燥してひび割れているもの
こけしは木材で作られており、温度や湿度など環境の影響を強く受けます。特に乾燥が進むと木材は収縮し、ひび割れが生じやすくなるため、注意が必要です。
ひび割れが進行すると、こけしに施された彩色や塗装が剥がれ落ちることもあり、こけし全体の価値が大きく損なわれます。
過度に乾燥した場所や、逆に湿気の多い場所に保管されると、木材が収縮・膨張を繰り返し、ひび割れのリスクが増すため、適切に保管することが求められます。
こけしを高く売るコツ
こけしの価値を下げず、なるべく高く売るには、以下の観点に気をつけてください。
- 無理に修理をしない
- 付属品を揃えておく
- 劣化しないうちに売る
- 人形の買取実績がある買取業者で売る
それぞれ説明します。
無理に修理をしない
こけしの価値は、そのオリジナルの状態や手作りの跡にあります。しかし、こけしの塗装や形状を修復することで、職人が施した工芸的な価値が失われてしまうことがあるため、注意が必要です。
確かに経年劣化によるひび割れや塗装の剥がれは、こけしの価値を下げる要因となりますが、素人が修理を施すことで余計に価値を下げることになりかねません。
また、修理が行われた形跡があると、たとえそれが有名作家が手がけた価値あるこけしであっても、購入者は偽物ではないかと疑いを持つことがあり、それが取引価格を下げる要因となることもあります。
付属品を揃えておく
付属品には、共箱や証明書、台座などが含まれ、これらがすべて揃っていると高値で取引されやすくなります。こうした付属品はその商品が偽物でないことを示す有力な証拠として機能するため、容易に価値が担保されるのです。
特に元箱は、製作者の情報や工房の印が記載されていることが多く、これがあるだけで信頼性が高まり、査定額も向上する可能性があります。
劣化しないうちに売る
木で作られたこけしは保管環境が悪いと、思っているより早く劣化してしまうことがあります。直射日光や高温多湿などの環境は木材にダメージを与え、ひび割れを引き起こしたり、彩色を褪せさせたりする原因となります。
このような劣化を防ぐためには保管方法や保管場所に工夫が必要ですが、そもそも劣化が進行する前に売るのが最も確実でしょう。鑑賞することがなくなり、物置の奥にしまってあるだけの状態なら、早めに売るのが得策です。
人形の買取実績がある買取業者で売る
こけし人形を多数取り扱った実績のある買取業者は、こけしに関する専門的な知識を持ち、その価値を正確に評価することが可能です。市場の動向や需要に基づいた適正な査定ができるため、こけしの価値を最大限に引き出すことが期待できます。
また、買取実績のある業者は、広範な販売ルートを持っていることが多く、こうした顧客基盤を持っていることも高く買い取れるための背景にあります。
買取実績が乏しい業者は、社内に参照すべき取引データが少なく、相場より不当に安い価格を提示することもありますが、実績が豊富な業者ならこのような心配は少なくなるでしょう。
こけしの買取方法
こけしの基本的な買取方法には、出張買取・店頭買取・宅配買取の3つがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分にとって都合の良いものを選べるようにしましょう。
なお、買取業者によっては全ての買取方法を提供していない場合もあるため、詳細は利用予定の業者公式サイトで確認してください。
出張買取
出張買取は、買取業者が利用者の自宅や指定の場所に訪問し、その場でこけしの査定と買取を行う方法です。出張買取の最大のメリットは、利用者が品物を持ち運ぶ手間を省ける点にあります。そのため、大量のこけしや大型のこけしを売る場合、運搬の負担を軽減できて大変便利です。
また、訪問の際に即日現金化ができることも見逃せないメリットのひとつでしょう。多くの買取業者では、買取が成立するとその場合で現金が支払われます。
ただし、出張買取は、業者によって出張可能な地域が限定されていることに注意が必要です。事前に出張エリアに含まれているかや、また含まれていない場合でも出張できる条件などについて調べておきましょう。
また、訪問日時の予約が必要となるため、スケジュールの調整も考慮に入れる必要があります。信頼できる業者を選ぶために、口コミや評判をチェックすることも重要です。
店頭買取
店頭買取は、利用者が直接買取店舗にこけしを持ち込み、その場で査定と買取を行う方法です。店頭買取では、査定結果がその場合ですぐに分かり、納得すればすぐに現金を受け取れます。そのため、今すぐに資金が必要な人には嬉しい買取方法です。
また、こけし以外の品物も一緒に査定してもらえ、複数のアイテムをまとめて売却したい場合にも適しています。
一方で、店舗まで持ち込む手間を考慮に入れなければなりません。仕事帰りなど気軽に立ち寄れる立地に店舗があれば良いですが、そうでなければ遠方まで足を運ぶことを余儀なくされることもあります。
特に大量の品物を持ち運ぶ場合、移動手段や時間を計画することが必要です。来店前には店舗の営業時間を確認し、必要な本人確認書類を持参することを忘れないようにしましょう。
宅配買取
宅配買取は、こけしを梱包して買取業者に発送し、到着後に査定と買取を行う方法です。宅配買取のメリットは、全国どこからでも利用できる点と、自分の都合の良いタイミングで手続きを進められる点にあります。業者によっては、送料や梱包キットを無料で提供しており、そのような場合、追加の費用がかかりません。
利用手順としては、まず業者のウェブサイトや電話で宅配買取を申し込みます。その後、指示に従ってこけしを丁寧に梱包し、指定された方法で発送します。業者が品物を受け取り、査定を行った後に、査定結果の連絡が来るという流れです。査定額に納得すれば買取成立となり、指定した口座に買取金額が振り込まれます。
注意点として、品物が破損しないようにしっかりと梱包する必要があります。発送から査定完了まで多少の時間がかかることも念頭に置いておきましょう。また、査定額に納得できず商品の返送を希望する場合には、返送料が発生する可能性があることも知っておいてください。
こけしの買取ならうるココがおすすめな理由
こけしや人形買取なら、「うるココ」がおすすめ。ここでは、おすすめポイントのいくつかを説明します。
即日現金支払いができる
うるココでは、査定から支払いまでの手続きをスピーディーに行っています。店頭買取や出張買取では、査定額に納得して買取が成立すると、その場ですぐに現金が支払われます。そのため、急な出費が必要になった人や、手続きをシンプルに済ませたい人にとって便利です。
また、専門の査定スタッフが在籍しており、博多人形の価値を正確に評価しますので、安心して取引を進めることができます。
出張買取が完全無料で利用できる
うるココの出張買取サービスは、出張費や査定料、キャンセル料などの手数料が一切かかりません。自宅や指定の場所まで専門スタッフが無料で訪問し、その場で博多人形の査定を行います。
また、査定額に納得できない場合でも、キャンセル料はかからないので、安心して利用できるでしょう。
都合に合わせて買取方法が選べる
うるココでは、お客様のライフスタイルや都合に合わせて、出張買取、店頭買取、宅配買取の3つの買取方法を提供しています。
| 出張買取 | 自宅で査定・買取が完了し、手間がかかりません |
| 店頭買取 | 直接店舗に持ち込んでスタッフと相談しながら買取ができます |
| 宅配買取 | 全国対応で、遠方にお住まいの方や忙しい方に便利です |
このように、複数の買取方法から選べるため、あなたに最適な方法で博多人形を売ることができます。
さまざまな人形を売れる
うるココは、博多人形だけでなく、日本人形、市松人形、こけし、人形作家の作品など、さまざまな人形の買取に対応しています。
専門知識を持つスタッフが在籍しており、それぞれの人形の特徴や市場価値を踏まえた適正な査定を行います。そのため、複数種類の人形を一度に売却したい場合でも、まとめて対応してもらえるため、手続きがスムーズです。
汚れた人形でも売れることがある
こけしは、地域ごとに異なる特徴を持つ伝統工芸品です。特に著名なこけし工人（こけし職人）の作品や、時代の古いものは希少価値が高いため、汚れがあったとしても買取が行われることがあります。
名工の手による作品や廃業してしまった工人の作品は、収集家や愛好家の間で高く評価されており、多少の汚れがあっても市場価値が失われにくいです。
ただし、破損や汚れが激しいものは買い取れないこともあります。まずは、一度ご相談ください。
自宅にあるものならなんでも売れる
うるココでは、人形以外にも骨董品、美術品、宝石、貴金属、ブランド品、着物、古書など、幅広い品目の買取を行っています。
自宅にある不要な品物をまとめて売却することで、家の整理や断捨離が効率的に進みます。また、一度の査定で複数の品物を評価してもらえるため、個別に業者を探す手間も省けます。
こけしの買取ならうるココにお任せください
これまで3度のブームを巻き起こしてきたこけしは、素朴で温かみの雰囲気や美しさから、多くの人に愛されてきました。ブームの前後に有名作家が手がけたこけしや、より古く希少な系統のこけしは、中古市場で高い評価を受けています。
お手持ちのこけしが持つ本当の価値を知りたい、適正な価格で買取してほしいとお考えなら、ぜひうるココにご相談ください。うるココでは、こけしなど人形買取の実績が多く、専門知識を持った査定士がその価値を正確に判定します。
共箱や証明書、付属品が揃っている場合は、さらに高値での買取が期待できます。
お客様の大切なこけしを次の世代へと繋げるお手伝いを、うるココがいたします。
