高級家具に使用される木材「世界3大銘木」とは?買取市場でも高く評価される
家具は、私たちの生活に温かみや落ち着きをもたらし、日常生活と切っては切れない存在です。
マホガニー、ウォールナット、チークといった世界3大銘木を使用した高級家具は、その卓越した品質と美しさで多くの人々に愛され続けています。
しかし、高級家具の世界はそれだけではありません。アルダーやアッシュ、ヒノキなど、他にもさまざまな木材が用いられ、それぞれが独自の魅力と個性を持っています。
本記事では、高級家具に使用される世界3大銘木、それら以外に家具で使われる人気の木材について詳しく紹介します。
記事の後半では、これら貴重な高級家具を買取という視点からも解説しています。
高級家具に使用される木材【世界3大銘木とは】
高級家具によく使用される木材に、世界三大銘木があります。この世界三大銘木であるマホガニー、ウォールナット、チークについて解説します。
マホガニー
マホガニーとは、センダン科マホガニーに属する3種類の木の総称で、昔から高級家具として使われてきました。赤みを帯び、黄金のようにキラキラときらめく光沢と杢(もく)が美しい樹木です。
磨くほどにツヤを増す上品な赤色、ストライプ状にあらわれるリボン杢は、マホガニーの大きな特徴です。このマホガニーの赤色は、時間の経過とともに全体的に淡い色からより濃い赤褐色に変化し、より奥深い味わいを醸し出します。
また、マホガニーは寸法安定性が高く、環境変化によって寸法・形状が変わりにくい特性があるため、豪華客船やギターなどの楽器にも使用されています。
ウォールナット
ウォールナットは、クルミ科クルミ属の広葉樹で、アメリカやカナダなどが主な原産地です。ブラック・ウォールナットやアメリカン・ウォールナットとも呼ばれ、その名の通り、黒に近いブラウン色が特徴です。チョコレートのような色をイメージすると想像しやすいかもしれません。
加工性・耐久性に優れ、経年変化を楽しめるのもウォールナットの特徴です。世界的に人気が高く需要があるにもかかわらず、成長が遅いために手に入りづらく、希少価値が高い木材です。
他の木材ではお目にかかれない、紫がかった濃い茶色は高級家具にふさわしい存在感を持っています。ウォールナットの木はまっすぐ上に向かって成長するため、直線的で整った木目が生まれ、生き生きとしたダイナミックさを感じさせます。
チーク
チーク材とは、シソ科チーク属の樹木を原料とした木材で、日本に流通しているのはミャンマー産とインドネシア産のものが多いです。チーク材は、古くから高級家具に使用され、寺院や宮殿などの歴史的建造物にも用いられてきました。
また、チーク材の大きな特徴のひとつとして、耐水性が高いことが挙げられます。チーク材にはタールが含まれ、油分が豊富であるため水に強い特性があるのです。そのため、豪華客船の甲板や内装材にも使われてきました。
見た目の美しさも、チーク材が人気な理由です。艶感のある黄金色、まっすぐ通った木目は美しく、経年変化を楽しむこともできます。チーク材には、素直で落ち着いたぬくもりも感じられます。
家具に使われる人気の木材
家具づくりには、数多くの木材が使用されており、それぞれに異なる表情があります。
ここでは、各木材の特徴について解説します。
アルダー
カバノキ科ハンノキ属の広葉樹であるアルダーは、北米やヨーロッパに広く分布しています。明るくあたたかみのある色合いで、木目が主張しすぎないため、落ち着いた印象があります。
乾燥が早く安定性があるため、家具のほかにギター・ベースなどの楽器や彫刻材としても利用されています。時間の経過によりゆっくりと色調が変化し、天然木ならではの経年変化が楽しめます。
アッシュ
アッシュ材は複数ある仲間の中でも、北米が原産地となるモクセイ科トネリコ属の広葉樹「ホワイトアッシュ」を指すことが多いです。
アッシュ材は家具材として人気が高く、ダイニングテーブルの天板や椅子のフレーム、フローリング材などに使用されています。また、しなやかさや堅さを活かして野球のバットやテニスのラケットなどのスポーツ用品や、バイオリン、ギターなどの楽器にも用いられます。
アッシュ材は、ハッキリとした木目があらわれるのも特徴で、樹木が持つ力強さを感じられる木材です。
スギ
スギは、スギ科スギ目の常緑針葉樹で日本に古くから群生しています。室町時代より人工的に植えられてきた歴史がありますが、屋久杉に代表されるように天然のスギも自生しています。
スギは日本で最も使用される機会が多いといわれ、日本人にとって馴染みの深い木材といえるでしょう。
スギは垂直にまっすぐ成長し、木目も直線的に美しくあらわれるため、家具材として多く使用されてきました。また、保湿性が高いため冬は暖かく、夏は涼しいという調湿効果にも優れています。
パイン
パイン材とは、日本語でマツを指します。マツ科の樹木には豊富な種類が存在し、原産地によって特徴が異なります。マツ科には50以上の種類が存在しますが、家具に用いられるものとしては、主にホワイトパイン、イエローパイン、シルバーパインなどがあります。
パイン全体に共通するのは、明るい色、節の多い木目という特徴です。明るくナチュラルな雰囲気は、人気の北欧テイストを演出するインテリアにも適しています。
また、パインのウッディな香りはリラックス効果があり、日本家屋の健在としても多く使用されています。
ヒノキ
ヒノキは、ヒノキ科ヒノキ属の針葉樹で、「檜風呂」など日本では古くから親しまれてきた木材です。日本ではありふれた木材ですが、世界的には日本や台湾など限られた地域でしか分布しておらず、希少性のある樹木といえます。
木造建築では最高級の材質とも見なされ、世界遺産である法隆寺にもスギが使用されています。
スギの木肌は白に近い色調で、高級感のある光沢が特徴です。香りも豊かなため、建材として人気が高くなっています。耐湿性・耐水性にも優れ、実用性の高い木材といえます。
ケヤキ
ケヤキはニレ科の広葉樹で、日本に広く分布しています。大木で背の高いケヤキは街路樹としてもお馴染みで、公園や住宅地、学校などあらゆる場所で見かけられます。
ケヤキは木材としても優秀です。その美しい木目からさまざまな建築物にも使用され、寺社仏閣の柱や城門などにも用いられています。建築物のほかにも和箪笥や和机、ちゃぶ台といった昔ながらの家具に使用され、現在でもテーブルなどに使われることが多いです。
ケヤキ材は、色の個体差があり、赤みを帯びたものや黄色がかったもの、または白っぽいものなどバリエーションが豊かです。経年変化も楽しめ、長年使い続けられる頑丈さもあります。
メープル
メープル材はカエデ科の広葉樹で、カナダやアメリカ北部が主な原産地です。家具をはじめとしてフローリングや建築材、楽器などにも使用されています。
メープル材は大きくハードメープルとソフトメープルの2つに分けられますが、ハードメープルのほうが堅く、キズがつきにくいため多くの家具で用いられています。
メープル材の見た目は、白っぽくて清潔感のある、爽やかな雰囲気が特徴です。癖のないナチュラルな色合いのため、どんなインテリアにも合わせやすいでしょう。
ラバーウッド
ラバーウッドとは、その名の通り樹液がゴムの原料として使われている樹木で、熱帯地域に広く分布しています。ラバーウッドはゴム生産のために植林されており、樹液を採取したあとのものが木材として利用されます。
ラバーウッドは淡い色合いで、優しい木目とさらさらとした触り心地が特徴です。
ただし、傷がつきやすい性質があるため、家具の用途に向かない場合もあります。そのため、ほとんどは集成材として、小さい材を継いで1枚の板にしたものが使用され、強度を高めたものがテーブルの天板などに使用されます。
ビーチ
ビーチ材は、日本語では「ブナ」と呼びます。ブナはブナ科ブナ属の落葉性広葉樹で、国内では北海道から九州まで幅広く分布しています。
ビーチ材・ブナ材は単に英語と日本語の呼び名の違いというわけではなく、家具カタログなどに「ブナ材」と記載されていた場合はシロブナ・イヌブナなど国産材が使用され、「ビーチ材」と書かれていた場合はアメリカブナ・ヨーロピアンブナなどの海外産の木材が使用されている可能性が高いです。
このようなビーチ材は家具の木材として安定した人気があります。淡いピンク色のような乳白色の優しい色合いで、落ち着きのある木目を楽しませてくれます。
そのため、リラックスできるナチュラルなインテリア空間を演出するのに最適です。
チェリー
チェリーはバラ科サクラ属の広葉樹で、アメリカンブラックチェリーやワイルドチェリーなどとも呼ばれている樹木です。北米産が有名ですが、ベネズエラやボリビアなどにも分布しています。
チェリー材は、世界3大銘木のような高級感のある色合いと木目が特徴のひとつです。高級木材としては比較的、安価で手に入るため、家具やフローリング、また燻製で使用するスモークウッドなどに幅広く使用されています。
また、チェリーは、経年変化の大きさが極めて大きいことも特徴です。天然木は大なり小なり時間の経過で色の変化を示しますが、チェリーはその変化が顕著、かつ素早いことで有名です。
そのため、早ければ数週間で変化が見られ、1年も経てばハッキリとした変化が起こります。
木材の加工方法
木材は、木の種類のほかに、加工の仕方でも強度や見た目、価格が変わります。主な加工法として、以下の3つが挙げられます。
- 無垢材
- 集成材
- 合板
無垢材とは、加工を施すことなく、原木から切り出したままの木材です。大きな木材とするためには、大きな原木が必要となるため、木の種類によっては高価になりやすいですが、天然木ならではのダイナミックさが感じられます。
集成材とは、複数の木材を集めて接着して作る木材です。一見すると、表面は無垢材のようですが、断面をよく見ると複数の木材が継ぎ合わされているのが確認できます。
合板とは、薄く切った木材を張り合わせて接着するもので、一般的にベニヤ板と呼ばれるものです。強度が高く、他の木材より安価で手に入ります。
高級家具なら高価買取も期待できる
高級家具は、優れた職人技術と厳選された木材が融合した美しい製品です。特に世界3大銘木であるマホガニー、ウォールナット、チークは、その希少性と高品質により中古家具の市場で高く評価されています。
このような木材を使用した高級家具は、時が経つほどにその価値が増し、市場でも高価買取が期待できるでしょう。
特に、良好な状態を保ち、経年変化を楽しんだ家具は、アンティーク家具としての価値がさらに高まり、投資対象としても注目されています。
まとめ:高級家具の買取ならうるココにご相談ください
世界3大銘木など良質な木材で作られた高級家具は美しく希少性があり、時を経ても色褪せない価値があります。
むしろ、長く愛用されるほどに円熟味のある味わいが生まれ、さらにその魅力を増していきます。
そんな大切な家具を手放す際は、その価値をしっかりと理解できる業者に任せることが何より重要です。
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