和箪笥は買取できる?買取できなかったときの対処法も詳しく解説
「和箪笥は売れるのか?」
「売れるならどうしたらいいのか知りたい」
買取を利用するのに慣れていない初心者なら、このように思っても不思議ではありません。
和箪笥が売れるかどうかは、その種類や状態によりますが、良い素材や状態が保たれていれば、十分に売ることが可能です。
本記事では、記事の前半で和箪笥の買取相場や買取されやすい・されにくい和箪笥について説明し、後半では買取方法や買取業者の選び方、和箪笥を高く売る方法について詳しく解説します。
また、記事の最後では買取できなかった場合の対処法についても言及しているため、和箪笥の買取を検討している人は参考にしてください。
和箪笥の買取相場
ひとことで和箪笥といっても、用途によってさまざまな種類に分けられます。ここでは、和箪笥の中でも以下の種類の和箪笥について、買取相場を紹介します。
- 茶箪笥
- 桐箪笥
- 刀箪笥
それぞれ簡単な特徴とともに説明します。
茶箪笥
茶箪笥の買取相場は、1万〜8万円程度が目安になります。
茶箪笥(ちゃだんす)は、茶器や食器を収納するための棚や引き出しが備えられた箱型の家具です。元々は茶道で使う茶器を置く棚を意味していましたが、やがて茶の間にも置かれるようになり、比較的最近まで使用されていました。
最近はアンティークな茶箪笥のニーズが高まっており、状態の良いアンティーク調の茶箪笥であれば高価買取が期待できそうです。
桐箪笥
桐箪笥(きりたんす)の買取相場は、1万〜20万円程度です。
桐箪笥は和箪笥を代表する箪笥で、嫁入り道具のひとつとして古くから愛されてきました。かつて、女の子が生まれると家の庭に桐を植え、結婚する際にその桐で作った箪笥を嫁入り道具として嫁ぎ先へ持っていかせる風習がありました。
桐箪笥は軽くて丈夫で持ち運びに適しており、さらにゆがみや変形が少ないため長持ちします。また、防湿効果・抗菌効果・難燃性などに優れ、衣類を収納する素材として最適なのです。
このような桐箪笥は買取価格が高くなることが多く、高級なものであれば20万円を超えることも珍しくありません。
刀箪笥
刀箪笥の買取相場は、3万〜15万円程度です。
刀箪笥とは、その名の通り刀を収納するための箪笥を指します。武士が使用する刀を収めるために作られているため横長で、浅めの引き出しを備えているのが特徴です。
全体的に低めの設計になっており、1段だけのものから4〜5段の引き出しを持つものまであります。工夫次第では現在のインテリアとしても十分に使用でき、部屋に置いても圧迫感を感じにくいです。
高く買取されやすい和箪笥
伝統工芸品に指定されている桐箪笥は、高価買取の対象となりやすいです。経済産業省の指定した技術・技法・原材料で作られた桐箪笥には、伝統工芸品の証として「伝統証紙」が貼られます。
伝統工芸品に指定されている桐箪笥は全国に5府県あり、以下のようなものがあります。
- 新潟県 加茂 加茂桐箪笥
- 埼玉県 春日部 春日部桐箪笥
- 愛知県 名古屋 名古屋桐箪笥
- 大阪府 泉州 大阪泉州桐箪笥
- 和歌山県 紀州 紀州箪笥
このような桐箪笥であれば、数万円〜10万円を超える買取価格になることが多いです。
買取されにくい和箪笥
値がつかず、買い取られにくいのがノーブランドの和箪笥と古い和箪笥です。これらについて解説します。
ノーブランドの和箪笥
ノーブランドの箪笥は大量生産されており、安価に購入できるよう品質やデザインがシンプルであることが多いです。
使用される材料も、桐などの高級木材ではなく、合板などのコストを抑えた素材が主流であり、耐久性や防湿性に欠ける場合があります。
また、ブランド力がないため、アンティーク家具愛好家にとって特別な価値が認められにくく、中古市場での需要が低いのも理由のひとつです。
加えて、ノーブランドの家具は新品でも手頃な価格で購入できるため、買い取り価格が低くなりがちです。
古い和箪笥
和箪笥に限りませんが、古いものより新しいもののほうが買取価格は高くなる傾向があります。新しいもののほうが良好な保存状態が保たれ、経年劣化が進んでいないためです。
和箪笥も同様で、伝統工芸品など価値が長く保たれるものや時間が経つほどアンティーク価値が高まるものを除いて、古いものほど価値が落ちていきます。
ノーブランドの箪笥ならなおさらで、購入から5年以上の年数が経っているなどの古い和箪笥は、値がつけられなくなることが多いです。
和箪笥の買取方法
和箪笥の買取方法としては、主に以下の3つがあります。
- 店頭買取
- 宅配買取
- 出張買取
これらについての基本事項を理解しておきましょう。
店頭買取
店頭買取は、買取業者の店舗に和箪笥を直接持ち込み、その場で査定を受ける方法です。店頭買取の最大の利点は、査定が終わるとすぐに現金を受け取れることです。そのため、急いで現金化したい場合には、便利です。
また、買取業者と直接顔を合わせて交渉できるため、納得のいく価格で売却する、あるいは満足できなければ買取をキャンセルするといった判断をしやすいでしょう。
しかし、和箪笥は大きく重いため、店舗まで運ぶのに手間がかかります。車がない場合や、店舗が遠方にある場合には、搬出や運搬の手間が大きな負担となるでしょう。
搬送中に和箪笥が傷つくリスクも考慮しなければなりません。
宅配買取
宅配買取は、和箪笥を梱包し、買取業者に送付して査定を行う方法です。宅配買取のメリットは、店舗に出向く手間がかからない点です。そのため、忙しくて時間が取れない場合や、遠方の買取業者に依頼したい場合に役立つでしょう。
しかし、和箪笥を適切に梱包する手間がかかります。家具のサイズが大きい場合や、重量がある場合は、梱包作業が難しく、専用の梱包材を用意する必要があることもあります。
また、業者が和箪笥を受け取ってから査定結果が出るまでに時間がかかるため、即時現金化を求めている場合には不向きです。
出張買取
出張買取は、買取業者が自宅に訪問し、その場で和箪笥を査定・買取する方法です。出張買取では、和箪笥を自宅から動かす必要がなく、業者がすべてを対応してくれるため、搬出や運搬の手間が一切かかりません。
特に、和箪笥のような大きな家具に最適で、搬送による損傷のリスクもありません。査定が終わったらその場で現金を受け取れるのもメリットです。
デメリットとしては、業者との訪問日時の調整が必要になる点があります。忙しい場合や、スケジュールが合わない場合には、訪問までに時間がかかることがあります。
また、出張対応エリアが限定されている業者も多く、特定の地域に住んでいると利用できない可能性があります。
和箪笥の買取業者の選び方
和箪笥の買取業者を選ぶ際は、少なくとも以下のポイントを押さえておきましょう。
- 出張買取に対応している
- 手数料がかからない
- 口コミが確認できる
では、それぞれ詳しく解説します。
出張買取に対応している
和箪笥は一般的に大きく重い家具であり、自宅から持ち出すのに大きな労力が必要です。そのため、出張買取に対応している業者を選びましょう。
出張買取サービスを利用すれば、自宅にいながら買取を完了できるため、手間や負担を大幅に減らせます。業者のスタッフが運搬を行うため、搬出時に家屋や家具を傷つけるリスクも減らせます。
また、最近の買取業者は無料で出張買取を提供していることが多いため、コストを抑えながら安心して利用できる点も魅力です。
手数料がかからない
買取時にかかる手数料は、業者によって異なります。買取金額が高くても、手数料が差し引かれると、手元に残る金額が少なくなってしまうことがあります。
そのため、査定料や出張費、運搬費などの手数料がかからない業者を選ぶことが重要です。
手数料が無料であれば、買取価格がそのまま手元に残るため、結果としてより高額な買取を実現できることになります。手数料の有無や詳細については、事前に公式サイトを確認しておくことが大切です。
口コミが確認できる
口コミは、実際にその業者を利用した人々の体験談や評価を知る手段として有効です。口コミを確認することで、業者の信頼性やサービスの質、対応の良し悪しなどを把握できます。
買取金額やスタッフの対応、出張買取時のスムーズさなどの情報は、実際の利用者からの評価を参考にすると良いでしょう。信頼できる口コミサイトやレビューサイトをチェックすることで、安心して取引できる業者を選べるでしょう。
ただし、口コミは個人の感想であり、鵜呑みにするのは望ましくありません。あくまでひとつの参考情報として捉えるのが無難です。
和箪笥を高く売る方法
和箪笥の買取では、以下の点を押さえておけば不当に買取額が下がらず、より高く売りやすくなります。
- 付属品を揃えておく
- 劣化しないうちに買取依頼する
- お手入れをしておく
では、ひとつずつ説明します。
付属品を揃えておく
購入時の付属物は、買取価格の決め手となることがあります。特に高級な和箪笥の場合、製造元や職人の証明書や証紙、取扱説明書、保証書などが付属していることがあり、このような付属品は、和箪笥の価値を証明するものとして役立ちます。
証紙などの付属品が揃っていると和箪笥が偽ブランド品でないこともスムーズに証明できるため、買い取り価格が上がる可能性が高いです。
また、ブランド物や著名な職人の手によるものの場合、付属品が揃っていることでコレクターとっての価値がさらに高まることがあり、その点でも高額買取に繋がりやすいといえます。
劣化しないうちに買取依頼する
和箪笥は、長期間使用すると劣化が進むため、できるだけ早めに買取依頼をするのが望ましいです。木材は時間の経過とともに乾燥や湿気による割れ、反り、色あせなどのダメージを受けやすくなります。特に高湿度の環境や直射日光が当たる場所に置かれていると、劣化が加速しやすいです。
劣化が進んでしまうと、買取価格が大幅に下がるのは避けられないため、使わなくなった和箪笥や保管しているだけの和箪笥がある場合は、できるだけ早めに買取依頼をするのが賢明です。
お手入れをしておく
和箪笥を高く売るためには、買取前にお手入れをしておきましょう。
柔らかい布で表面の埃を拭き取り、木材の風合いを損なわない程度に乾拭きします。また、金具部分も錆びや汚れがある場合は、布で軽く磨いておくと良いでしょう。
ただし、過度な掃除や不適切な方法での手入れは逆効果になることがあります。強力な洗剤を使ったり、ゴシゴシと強くこすったりすると、木材や仕上げにダメージを与えてしまうことがあるため、注意が必要です。自然な風合いを保ちつつ、見た目を整える程度のお手入れが理想的です。
また、和箪笥にカビやシミがある場合は、できる限り取り除いておくと査定時に良い印象を与えられます。カビ取りや防虫対策も行い、清潔な状態で買取に出すことで、高額査定が期待できます。
和箪笥の買取ができなかった場合の対処法
買取業者で和箪笥の買取を依頼したものの、値がつかず売れないこともあります。そのようなときは、リサイクルショップを利用する方法も考えられます。
リサイクルショップは買取業者ほど買取アイテム個々の商品知識を持っていないこともありますが、買い取れる品目も多いため、売れるチャンスはあります。
また、ゴミとして処分するのもひとつの方法です。粗大ゴミや燃えるゴミとしてできることがありますが、箪笥はサイズが大きいため工夫が必要です。
詳しくは、箪笥の処分に関する関連記事を参考にしてください。
あるいは、ゴミとして回収してもらう以外には、不用品回収業者に依頼するのも良いでしょう。費用はかかりますが、依頼すればスムーズに処分してくれます。
まとめ:和箪笥の買取ならうるココにご相談ください
和箪笥の買取をお考えの際は、付属品の有無や状態の確認、お手入れをしっかり行うことで、査定価格に最後の一押しができることがあります。
また、桐箪笥や茶箪笥など、それぞれの特徴や価値を理解している業者を選ぶことも大切です。
「うるココ」では、和箪笥の買取に精通したスタッフが、丁寧に査定を行い、お客様にご満足いただける価格を提示いたします。出張買取も無料で対応しており、手間をかけずに和箪笥を売却できます。
桐箪笥・婚礼家具買取をお考えならぜひ、うるココにご相談ください。