10円玉をきれいにする方法7選!黒ずみの原因から思わぬ価値まで完全解説
「あれ、この10円玉、なんだか黒ずんできちゃったな…」
毎日のお買い物でよく使う10円玉。気づいたら変色していたり、黒ずんでいたりすることありませんか?実は、身近な材料でピカピカに戻すことができるんです。
今回は、10円玉をきれいにする方法と、その前に確認しておくべきポイントをご紹介します。家にあるものでできる簡単な方法から、意外な裏技まで。
現行の10円玉が驚くべき価格で取引きされた事例にも言及しています。では、さっそく見ていきましょう。
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10円玉をきれいにするのは問題ない?
毎日の買い物でよく使う10円玉。茶色く変色したり、黒ずんでいたりするのをよく見かけます。
このような変色は、10円玉の主成分である銅が空気中の酸素や湿気と反応することで起きます。長く放っておくと表面が黒ずみ、時には緑青(ろくしょう)という緑がかったサビが出ているのを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
また、こちらでレア10円玉一覧を紹介していますが、このような価値のある10円硬貨を持っていると、よりきれいな状態で保管しておきたい気持ちになるのは自然なことでしょう。
「汚れた10円玉、洗ってもいいの?」とよく聞かれますが、基本的には大丈夫です。普段使いの10円玉なら、お酢や歯磨き粉など家庭にあるものを使って、簡単にきれいな見た目を取り戻すことができます。
ただ、少しだけ待ってください。もしかすると、その10円玉が、希少価値のある硬貨かもしれないからです。つまり、発行枚数が極めて少ない年度のレアな10円玉であったり、なかなか流通しない珍しいエラーコインであったりする可能性があります。
こうした希少価値のある10円玉を洗ってしまうと、せっかくの価値が損なわれてしまうことがあるため、念のため洗う前に注意したほうが良いでしょう。
また、お金を傷めたり改造したりすることは法律で禁止されています。強い薬品での洗浄や、必要以上の磨きすぎには注意が必要です。これらの注意点については、この後で解説します。
10円玉をきれいにする前に知っておきたいこと
コイン磨きを始める前に、知っておきたいことがあります。これらを知っておくことで、安全に、そして効果的に10円玉をきれいにすることができます。
また、素材別にコイン・小銭の洗い方を解説した記事も参考にしてください。
価値を保つには洗わないほうが良い
「汚れているからきれいにしよう」と思って洗ってしまうと、実は逆効果になることがあります。硬貨を洗ったり磨いたりすると表面に細かな傷がつくことがあり、これによってコレクション価値が力が大きく損なわれてしまうのです。
また、そのような影響は、10円玉がエラーコインだった場合には、より顕著となります。エラーコインを磨くことでエラーの特徴が変化したり、損なわれたりする結果、価値が大幅に下がるかもしれません。エラーコインは、そもそも偽物との見分けが難しいため、磨くことでさらに判別が困難になってしまうのです。
さらに、硬貨の多少の汚れや変色は、自然な風合いとして受け入れられることが多くあります。ですから、特別な理由がない限り、変色や汚れはあえてそのままにしておく方が賢明です。
法律に気をつける
硬貨を洗うときに意外と知らないのが、法律面での注意点です。お金を大切に扱うことは法律でも定められているのです。「貨幣損傷等取締法」という法律があり、故意にお金を傷つけることは禁止されています。
「きれいにしよう」と思って10円玉を強く磨きすぎて傷をつけてしまったり、表面の模様が見えにくくなってしまったりすると、法律違反になることがあります。悪質な場合は罰則の対象になることもあるので、要注意です。
しかし、心配しすぎる必要もありません。普段の生活で気になった汚れを水やクロスで優しく洗う程度なら、全く問題ありません。ゴシゴシと磨いたり、強い薬品を使ったりするのは避けましょう。
10円玉をきれいにする方法7選
変色や汚れが気になる10円玉、きれいにする方法を紹介しましょう。家にある身近なもので試せる方法がたくさんあります。
クロス
最も安全で手軽な方法です。メガネ拭きのような柔らかい布を使います。
- 柔らかい布やクロスを用意する
- 10円玉を布で軽くこする
- 汚れが取れたら乾いた布で拭き取る
あまり強くこすりすぎると表面に傷がつくかもしれないので、力加減を調整してください。
歯磨き粉
研磨剤入りの歯磨き粉なら、表面の汚れを効果的に落とすことができます。ただし、力加減を間違えると傷がついてしまう可能性があるので、慎重に行うことが大切です。
手順は、次の通りです。
- 10円玉に少量の歯磨き粉をつける
- 古い歯ブラシを使って優しくこする
- 時々水で流して傷がないか確認しながら進める
- 満足のいく状態になったら水でよくすすぐ
- 乾いた柔らかい布で水分をしっかり拭き取る
こすりすぎて10円玉を傷つけないよう、焦らず、ゆっくりと行ってください。
お酢
台所にある材料で手軽にできる方法として人気があります。お酢の酸が変色を落としてくれます。スーパーで売っている穀物酢や調味酢を使用すると良いでしょう。
- お酢を小さな容器に入れる
- 10円玉を5分ほど浸す
- 取り出して水でよくすすぐ
- 柔らかい布で水気を拭き取る
ただし、長時間浸けすぎるとかえって変色する可能性があるので、時間は守りましょう。
レモン・クエン酸
レモンやクエン酸を使用した10円玉の洗浄は、原理的にはお酢を使った方法と同じです。いずれも酸性の成分を活用して、銅の酸化による変色や汚れを落とします。お酢が手元にない場合には、レモンやクエン酸が便利な代用品となります。
クエン酸とは、レモンやみかんなどの柑橘類に含まれる酸性成分のことです。強い酸性を示すため、酸化した金属表面の汚れを効率的に分解できます。
クエン酸を利用した洗浄方法は、以下の通りです。
- クエン酸に少量の水を加えてペースト状にする
- 10円玉全体にペーストをまんべんなく塗って5分ほど置く
- 指の腹を使って優しく円を描くように磨く
- 水でよくすすぐ
- 柔らかい布でしっかり水気を拭き取る
レモンやクエン酸は手軽で効果的な方法ですが、希少価値のある硬貨にはあまり適していないため、用途に応じて慎重に使用しましょう。
ソース・ケチャップ
10円玉をきれいにする方法として、実は意外な調味料も使えるのです。ソースやケチャップで10円玉がきれいになると聞くと、驚く方も多いかもしれません。
ソースやケチャップの成分表をよく見ると、お酢が含まれているのがわかります。つまり、お酢やレモンと同じように、酸の力で10円玉の変色やくすみを落とすことができるのです。同じ原理で、醤油やタバスコなどの調味料でも代用できます。
こうした身近な家庭にあるアイテムで10円玉をピカピカにするのは、化学実験の授業みたいで楽しいかもしれません。
重曹
重曹は100円ショップなどで手に入り、手軽に使える掃除アイテムとして人気です。手順は以下の通りです。
- 小さな容器に大さじ2杯の重曹を入れ、大さじ1杯の水を加える
- よく混ぜてペースト状にする
- 古い歯ブラシにペーストをつけて10円玉を優しく磨く
- 水でよく洗い流す
- 柔らかい布でしっかり水気を拭き取る
安価で安全な方法ですが、ゆっくり時間をかけて行うのがポイント。急いで強く磨いてしまうと傷の原因になるので、焦らず丁寧に作業を行ってください。
研磨剤入りのクレンザー
研磨剤入りのクレンザーは、頑固な汚れにも効果的な方法ですが、硬貨を傷つけやすいので、他の方法よりもさらに慎重さが求められます。
- 歯ブラシを水で少し湿らせる
- 5円玉ほどの量のクレンザーを10円玉につける
- 優しく円を描くように磨く
- まめに水で流して状態を確認する
- きれいになったら水ですすぎ落とす
- 柔らかい布で水気をしっかり拭き取る
仕上がりを重視しすぎて硬貨を傷つけないよう、優しく磨くことを心がけてください。
10円玉をきれいにするときの注意点
10円玉をきれいにするのは、意外と簡単です。でも、ちょっとした注意点を知っておくだけで、失敗を防ぎ、より効果的にお手入れができます。せっかくきれいにするなら、正しい方法で行いましょう。
塩素系漂白剤の使用は避ける
10円玉の洗浄に塩素系漂白剤を使う方法が紹介されていることがありますが、これは避けるべきです。確かに即効性があって汚れが落ちやすいのですが、硬貨の表面と化学反応を起こしてしまい、かえって変色が進んでしまうことがあります。
実際、メーカーも金属製品への使用を禁止しています。一度化学反応で変色してしまうと、元に戻すことができません。安全に10円玉をきれいにしたいなら、先ほどご紹介したような方法を試してみましょう。
洗浄後は水分をしっかり拭き取る
10円玉を洗った後、表面に水分が残っていると、新たな酸化や変色の原因になります。洗浄後は、柔らかい布やペーパータオルで水分をしっかり拭き取り、完全に乾かすことが大切です。
特に、10円玉の縁や細かな模様の部分には水分が溜まりやすいため、注意深く拭き取るようにしてください。最後の仕上げまでしっかりやることが、実は一番大切なポイントかもしれません。
硬貨の価値を確認する
10円玉をきれいにする前に、一度年号を確認してみてください。 普段何気なく使っている10円玉の中にも、実は価値のある希少品が混ざっていることがあるのです。
例えば、昭和61年後期の10円玉は極めて珍しく、なんと数十万円もの価格で取引きされることもあるほどです。
ただし、このような例は極めて稀で、ほとんどの10円玉は、買取業者でも額面通りの価値でしか取り扱われない現実も知っておいてください。
また、エラーコインでないかどうかも確認しておくと良いでしょう。洗浄を始める前の、ほんの少しの確認で思いがけない発見があるかもしれません。
きれいにした10円玉を美しい状態で保つためには
せっかくきれいにした10円玉、その状態をできるだけ長く保ちたいですよね。実は、ちょっとした心がけで、10円玉の輝きを保つことができます。
適切に保管して酸化を防ぐ
10円玉の変色の主な原因は空気中の酸素との反応(酸化)です。この酸化を防ぐために、保管場所選びが重要になります。高温多湿の場所は酸化を促進させてしまうので避けましょう。
例えば、キッチンや浴室の近く、窓際など湿気がこもりやすい場所は適していません。かわりに、本棚の中や引き出しの中など、乾燥した涼しい場所が適しています。また、直射日光も変色を促進させる原因となるので注意が必要です。
素手で触らないようにする
私たちの手には、目には見えない汗や皮脂がついています。これらに含まれる油分や塩分は、10円玉の表面を傷める原因になります。特に夏場は汗をかきやすいので要注意。硬貨を扱う際は、柔らかい綿手袋を使うのがベスト。手袋がない場合は、清潔な布やティッシュペーパーを使って触るようにしましょう。
コイン専用ケースで保管する
コイン専用ケースには、硬貨を保護する上で多くのメリットがあります。
- 適度な通気性があるため湿気による変色を防げる
- 他の硬貨との接触による傷つきを防止できる
- ホコリや汚れから守ってくれる
- 素手での接触を避けられる
ケースの種類も、アクリル製やビニール製などさまざまです。複数の硬貨を一括して保管できるコレクションケースもあります。大切な硬貨は、素材や状態に合わせて適切なケースを選びましょう。
価値のある10円玉なら高く売れることもある?!
この記事では、10円玉をきれいにする方法について解説しましたが、いかがでしたか。
普段何気なく使っている10円玉の中には、実は思わぬ価値を持つものが混ざっていることがあります。また、打刻エラーなどの製造時の特徴を持つエラーコインも、コレクターから高い関心を集めています。
ただし、こうした価値の高い10円玉は極めて稀少です。一般的な10円玉のほとんどは額面通りの価値しかありません。それでも、「もしかしたら?」と思ったら、一度専門家に相談してみる価値はありますよ。
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