見返り美人切手の買取相場・種類について詳しく解説

浮世絵の美しさを見事に表現した見返り美人切手は、日本の切手史上最も有名な切手のひとつです。中でも初版は発行枚数が限られていたことから、現在ではプレミア価値を持つ希少品となっています。

この記事では、見返り美人切手の特徴や買取相場、高く売るためのコツについて詳しく説明します。大切な切手をより良い条件で売却したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

切手買取の実績が多い「うるココ」なら、大切な切手を適正価格で買い取れます。ご自宅での出張査定も行っていますので、見返り美人などの切手買取をお考えの方は、ぜひご検討ください。

見返り美人切手とは

見返り美人切手は、日本の切手史上で最も有名な切手のひとつとして知られています。1948年、切手趣味の普及を目的とした「切手趣味週間」シリーズの第2弾として登場し、江戸時代の浮世絵師・菱川師宣の名作である「見返り美人図」を図柄に採用しています。

当時、その美しさと希少性から瞬く間に完売し、現在でも高い価値を持つプレミア切手として知られています。

見返り美人切手は、縦67mm・横30mmと通常の切手（縦26mm・横22mm）よりも大きいサイズであり、5枚つづりで販売されました。額面は5円で、発行枚数は150万枚と限定的でした。

また、後述するように見返り美人切手はその後も数回にわたり復刻版が発行され、最も買取相場が高いとされるのはオリジナルの1948年版です。

その他の切手買取の相場や、古い切手の価値については関連記事もご覧になってください。

見返り美人切手は5種類ある

見返り美人切手は、1948年の初版発行後も複数回にわたって復刻版が発行されています。

発行年	額面	発行の契機	カラー
1948年	5円	「切手趣味週間」シリーズ	単色
1948年	5円	金沢・高岡逓信展	単色
1991年	62円	郵便事業120周年記念	カラー
1996年	80円	「郵便切手の歩み」シリーズ	単色・カラー
2021年	500円	郵便事業150周年	カラー

1948年版（切手趣味週間）

最初に発行された見返り美人切手で、その図柄の美しさにより発行当時から国内外で高い人気を誇っていました。発行枚数が150万枚と限定的だったことから、現代では高い希少価値を持っています。未使用品や良好な状態で保存されていれば、高価買取が期待できます。

1948年版（金沢・高岡逓信展）

初回発行からわずか4日後に金沢・高岡逓信展の記念切手としても発行されています。基本的なデザインは初版と同じですが、台紙のデザインが異なることが特徴です。

1991年版

1991年版は、郵便事業120周年を記念して発行された62円切手です。現代的な技術を活かしたフルカラー印刷により、より鮮やかで繊細な仕上がりを実現しています。

1966年版

1996年版は「郵便切手の歩み」シリーズの一環として、見返り美人切手・月に雁切手のセットで販売されました。それぞれ単色版・カラー版と2種類があります。

2021年版

2021年版は、郵便事業150周年を記念して発行された最新版です。世界で初めて和紙切手シート（シール式）を採用したことが大きな特徴です。

参考：日本郵政グループ「郵便創業150年切手帳」

見返り美人切手の買取相場

見返り美人切手の買取相場については、1948年に発行された初版が高い価値を持っています。この初版は発行当時から希少性が高く、状態や形態によっても買取価格が大きく異なります。

買取相場は、シートの状態で残っているものはコレクターからの需要が高く、6,000円前後が目安です。一方、バラ（1枚ずつの状態）の場合は、シートと比べると価格は抑えめとなり、およそ1枚800円程度での取引となっています。

ただし、これらの価格も切手の状態や保存状態によって変動することがあります。

1991年以降に発行された復刻版については、特別なプレミア価値はつきにくい傾向にあります。

なお、買取価格は切手市場の動向や、コレクターの需要によって変動するため、正確な査定を希望する場合は、専門の切手買取業者に相談するのが良いでしょう。

見返り美人切手を高く売るコツ

見返り美人切手を最高額で売却するためのポイントを紹介します。1948年版は150万枚という限られた発行数のため、状態次第で高額取引も期待できます。

プレミアム価値を最大限に引き出すためのコツを覚えておいてください。

シートの状態にしておく

まず、シートの状態で保管することが最も大切です。シートとは、切手が一枚の紙にまとめられた状態を指します。1948年の見返り美人切手は5枚がワンセットになったシートで販売されていたため、この状態であることが高価買取のポイントとなります。

一枚一枚の切手がバラになってしまうと価値が下がるため、切り離さずにシートのまま保管するのが理想的です。

保存状態を良好に保つ

保存状態を良好に保つことも欠かせません。切手は紙製品であるため、湿気や直射日光、汚れに弱い性質を持っています。こうした影響を避けるためには、適切な温度と湿度の管理、直射日光を避けた保管、専用のアルバムやケースの使用などが推奨されます。

買取相場を把握する

買取相場を把握しておけば、もし不当に安い査定額が提示されたときでも、それが適正価格かどうかの判断ができます。「シートなら○円程度が相場らしいが、どうなのか」と査定員に質問することもできるでしょう。その結果、安い価格で買い叩かれるリスクが減ります。

特に、1948年版の見返り美人切手は希少価値が高い一方で、業者によっても評価基準は異なる場合があるため、相場を把握することが安心に繫がります。

まとめて売る

まとめて売ることで、買取価格が上がるケースもあります。同じシリーズの切手を一度にまとめて売却することで、業者側にとっても商品価値が高まることがあり、査定額が上乗せされることが期待できることがあります。

また、切手のまとめ売りだけでなく、家具や家電、骨董品などとのまとめ売りでも買取価格アップに繫がりうることを知っておいてください。特に、切手の他に家具や家電、貴金属など総合的な買取を行っている買取業者であれば、このような対応が可能となることがあります。

遺品整理や引越しなどで、多くのものを一度に手放したい場合に便利です。

切手の買取実績が豊富な業者にする

切手の買取額を重視するなら、買取実績が豊富な専門業者を選ぶことが肝心です。切手の専門買取業者など経験豊富な業者は、切手の価値を適切に評価できるだけでなく、状態や希少性についても専門的な知識を持っています。

買取実績や利用者の口コミ評価などを参考にし、信頼できる業者を選定することをおすすめします。

ただし、切手専門など特定の品目のみに特化した買取業者では他の品目の取扱いがないため、家具・家電などとのまとめ売りはできません。多くのものを同時に処分したいときは複数業者に依頼する必要があるため、手間なく1社で済ませたい場合は総合買取業者のほうが適しているでしょう。

見返り美人切手の売り方

見返り美人切手の売却方法は大きく分けて3つあり、それぞれに特徴があります。お手持ちの切手の状態や、売却にかけられる時間、希望する取引方法によって、最適な選択肢が変わってきます。

金券ショップ

金券ショップは、手軽に売却できる便利さが特徴です。駅前など利便性の高い場所に店舗があることが多く、査定から現金化までの時間が短いのが魅力です。しかし、切手の専門知識を持つスタッフが少ないため、希少価値の高い切手の売却にはあまり適していません。

金券ショップは主に額面での買取を基本としているため、コレクション価値の高い見返り美人切手においては、本来の価値よりも大幅に安い査定となることがあります。

ネットオークション・フリマアプリ

ネットオークションは、見返り美人切手の価値を理解した収集家が多く集まるプラットフォームです。競りの形式で価格が決まるため、状態の良い切手であれば市場価値以上の高値が期待できます。

特に1948年版のような希少価値の高い切手は、コレクターの注目を集めやすく、予想以上の高値で落札されることも期待できるでしょう。ただし、出品から入金までに時間がかかり、専門的な出品の知識も必要となります。

一方、フリマアプリは、手軽さが最大の魅力です。スマートフォンひとつで簡単に出品でき、取引もスムーズに進められます。購入者と直接やり取りができるため、切手の状態や価値について詳しく説明することも可能です。

ただし、専門的な収集家よりも一般の購入者が多いため、プレミア価値がつきにくい傾向にあります。

どちらの方法も、取引手数料がかかることや、詐欺などのトラブルに注意が必要です。それでも、じっくり時間をかけて良い買い手を見つけたい、できるだけ高く売りたいという方には、魅力的な選択肢となるでしょう。

買取業者

切手専門の買取業者は、1948年版のような価値の高い切手に対する深い知識と経験を持っています。専門スタッフによる丁寧な査定により、切手の状態や特徴を細かく見極め、適正価格での買取が期待できます。特に、コレクション価値の高い見返り美人切手の場合、プレミアム価格での買取も可能です。

しかし、実際の買取では切手だけでなく、古銭や切手シート、記念コインなど、複数のアイテムをまとめて売りたいというケースも多いのではないでしょうか。そんな時は総合買取業者の利用がベストな選択となります。総合買取業者では、切手はもちろん、様々な貴重品を一度に査定・買取してもらえるため、手間と時間を大きく節約できます。

特に、総合買取業者には切手の専門鑑定士が在籍していることも多く、見返り美人切手の価値を正当に評価しつつ、他の品目もまとめて適切に買い取ってもらえます。

見返り美人切手の買取ならうるココにご相談ください

見返り美人切手は、その美しい浮世絵デザインと希少性から、日本切手の中でも特別な存在として知られています。特に1948年版は150万枚の限定発行で、状態が良ければ高額取引も期待できる貴重な切手です。

うるココでは、こうした価値ある切手を専門スタッフが丁寧に査定いたします。「大切に保管してきた切手を適正価格で売りたい」というお客様の想いに、確かな知識と経験でお応えします。

また、切手に限らず、古銭や骨董品、家具、家電なども同時に買取可能です。遺品整理や引越しの際も、まとめて査定できる便利さが特徴です。無料査定で出張・郵送にも対応していますので、大切な見返り美人など切手買取は、ぜひうるココにご相談ください。