バッグの捨て方を素材やサイズ別に解説!捨てずに売る・寄付する方法もケースバイケースで

長年クローゼットの奥に眠っているバッグ。大切に保管してきたものの、もう使うことはほとんどなく、「そろそろ手放す時期かも」と思うこともあるでしょう。けれど、普通のごみのようには捨てにくく、処分方法を調べるのも面倒に感じる。そんな気持ちから、つい後回しにしてしまう人も多いかもしれません。
筆者もそのひとりでした。「高かったから、捨てるのはちょっと」と思いながら、「保管」という名目でずっと手元に置いていたバッグがいくつもあります。気づけば、レザー製のものにはカビが浮いていたりして、悲しい気分になったものです。
お気に入りだったからこそ、そんな姿は見たくないですよね。いずれにしても、このまま放置しておくのは良い状態とはいえません。思い切って捨てるか、別の形で手放すか、そろそろ決断のとき。
この記事では、バッグの捨て方について、主な自治体のルールを取り上げながら解説しています。そのため、捨て方の基本的なルールが分かり、自分の自治体でもどう調べたら良いかがイメージできるようになるはずです。
そして、捨てる以外の処分方法(不用品買取・寄付する)なども紹介しています。初めてなら手間に感じるかもしれませんが、実際にやってみると簡単だったと感じるかもしれません。
こうしたことは一度覚えておけば、他の不用品処分にも応用できるので、ぜひ参考にしてください。
バッグのごみとしての捨て方

バッグを処分する際は、素材や大きさによって捨て方が異なります。自治体の区分を確認しながら、可燃・不燃・粗大ごみを正しく分別して処理しましょう。
素材で判断する(可燃ごみ・不燃ごみ)
バッグを捨てる際は、まず素材を確認します。トートバッグやレザーバッグなど、布や天然皮革でできたバッグは、多くの自治体で「燃えるごみ(可燃ごみ)」に分類されます。ただし、金属部分をどうするかなど細かな違いがあるため、詳細は各自治体の公式サイトを確認する必要があります。
布製・革製バッグの捨て方について、いくつか実際の自治体の例を挙げてみましょう。
例えば、福岡市の「ごみの分け方(品目)検索」を見ると、布製・革製のバッグは「燃えるごみ」として指定されており、多くの人が悩む金属製のファスナーや留め具も「付けたまま出してよい」とされています。一方で東京都江東区の「資源とごみの分け方・出し方」では、革製品のかばんは「燃やすごみ」ですが、外せる金属は「燃やさないごみ」として分別するよう定めています。
広島市のように、布製のバッグでも「資源ごみ」に指定される例もあるようです(「家庭ごみ分別50音事典_か行」)。
次に、合成皮革(フェイクレザー)やエナメル、ビニール製のバッグは、分別方法が自治体によって分かれやすい素材です。
「プラスチック製品」と見なされ、「燃やさないごみ(不燃ごみ)」に指定される地域もあれば、「燃えるごみ」として扱われる地域もあります。前述の福岡市では、プラスチック製のかばんも「燃えるごみ」に分類されています。
しかし、東京都新宿区では、100%プラスチック素材のものは「資源プラスチック」として分別するルールになっています(「資源・ごみ分別辞典」)。広島市では、ビニール製のバッグは「その他プラ」、皮革製のバッグは「不燃ごみ」として分別するようになっています。
もし素材の判断が難しい場合は、自治体の清掃事務所などに問い合わせてみるのが確実です。
サイズで判断する(粗大ごみ)
素材に関わらず、すべてのバッグに共通する注意点がサイズです。多くの自治体では、一辺の長さが一定以上になる大きなバッグを「粗大ごみ」として扱っています。
スーツケースや大型のボストンバッグ、ゴルフバッグなどがこれに該当します。粗大ごみは、ほとんどの場合有料であり、事前の申し込みが必要です。うっかりごみステーションに出しても回収されないため、必ず自治体のルールに従って手続きを行いましょう。
お住まいの自治体での調べ方
ここまで解説した通り、バッグの分別ルールは自治体によって異なります。可燃・不燃・粗大の区分やサイズの基準も統一されていないため、必ずお住まいの地域のルールを確認しておきましょう。
確認方法としては、自治体の公式サイトで「ごみの分別一覧」や「五十音別検索」を利用するのが便利です。スマートフォンからでも簡単に検索できるようになっている地域がほとんどです。
また、電話窓口や地域の清掃センターに問い合わせれば、素材や大きさに応じた正しい出し方を教えてもらえます。迷ったまま捨てず、あらかじめ確認することでトラブルや回収不可を防げます。
バッグを捨てずに売る方法

まだ使えるバッグやブランド品のバッグは、売ることで現金化できる可能性があります。有名ブランドでなくても、素材や状態によって買取はできます。捨ててしまう前に、ぜひ検討したい方法です。
フリマアプリ
近年、バッグの売却方法として主流になっているのがフリマアプリです。スマートフォンひとつで簡単に出品し、自分で販売価格を設定できるのが特徴といえるでしょう。ブランド品はもちろん、ノーブランドのバッグでも、デザインや状態が良ければ買い手が見つかります。
フリマアプリを使うと、リサイクルショップより高く売れるチャンスがあります。人気ブランドや入手しづらいアイテムであれば、相場を上回る金額で取引されることも少なくありません。
一方で、出品作業(写真撮影や説明文作成など)、購入希望者とのやり取り、梱包・発送といった手間がすべて自分にかかる点はデメリットといえます。
また、売れた際には販売価格の数%が手数料として引かれること、すぐに売れるとは限らず「いいね」が付くだけで売れ残ってしまうことがある事実も理解しておきましょう。
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リサイクルショップ
衣類や雑貨、家具まで幅広く取り扱うリサイクルショップは、バッグを気軽に売れる場所として便利です。店舗に持ち込めば、その場で査定から現金化までスムーズに進みます。予約の必要もなく、思い立ったときに最寄りの店舗をすぐ利用できるでしょう。
また、フリマアプリのように写真撮影や発送の手間がないのも嬉しいところです。引越しや片付けのタイミングでバッグ以外にも不要品が多いときは、まとめて買い取ってもらえることもあり、一度でスッキリ整理できます。
ただし、買取価格はフリマアプリより低くなる傾向があり、ブランド以外のバッグや使用感が強いものは買取対象外となることもあります。
買取専門業者
ブランド品のバッグを売るなら、最も適しているのが買取専門業者です。ブランドバッグや宝飾品などを専門に扱っており、そのジャンルに精通した査定士が在籍しているため、品物の価値を正しく評価してもらえるのが特徴です。
買取専門業者であれば、高額なブランド品でも安心して取引できます。また、店舗での店頭買取のほか、自宅に査定士が来てくれる出張買取や、品物を送るだけの宅配買取など、さまざまな買取方法を選べるのも利用しやすいところです。
ただし、業者によって買取価格には差が出ます。また、基本的には有名ブランド品が対象となるため、ノーブランドのバッグやファストファッションのバッグは買取対象外となることがほとんどでしょう。
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その他のバッグの手放し方

捨てるには忍びないけれど、売るほどの状態ではない。そんなバッグを手放す方法もあります。お金にはならなくても、社会貢献に繋げたり身近な人に喜んでもらえたりするかもしれません。
寄付する
まだ十分に使える状態のバッグであれば、NPO/NGOなどの支援団体を通じて、寄付するという方法があります。寄付されたバッグは、国内外で必要としている人々の元へ届けられたり、リユース品として販売されてその収益が支援活動に充てられたりします。
例えば、NPO法人「セカンドライフ」や、不用品宅配回収の「ECO Trading」などがバッグの寄付活動を行っています。
寄付の方法は団体によってさまざまですが、段ボールに詰めて指定の住所へ送るのが一般的です。ただし、多くの場合、送料は自己負担となります。また、寄付できるのは基本的に「再利用できる状態のもの」に限られるため、汚れや破損がひどいバッグは対象外です。
お金にはなりませんが、「捨てるのはもったいない」という気持ちを社会貢献という形で活かせるのがメリットです。
知人に譲る
友人や家族に譲るのも、気持ち良く手放せる方法のひとつです。特にブランドバッグや状態の良いものなら、喜んで使ってもらえることが多いでしょう。思い出のある品が身近な人の手で再び使われるのは嬉しいものです。
ただし、譲渡にはタイミングや相手の好みも関わります。無理に押し付けてしまわないように「もし良かったら使わない?」と、相手が断りやすい形で提案するのが良いでしょう。
不用品回収業者に依頼する
引越しや大掃除、家の片付けなどに伴い、バッグ以外にも処分したい家具や家電、雑貨が大量にある場合は、不用品回収業者にまとめて依頼する方法もあります。
不用品回収業者のメリットは、分別や運び出しの手間がかからない点です。電話やウェブで申し込めば、希望の日時に自宅まで回収に来てくれます。粗大ごみのように点数制限や収集日を気にする必要がなく、一度にスッキリと片付けられるのが強みです。
ただし、これらのサービスは基本的に有料であり、自治体などより高額な処分費用が発生します。また、業者の中には無料回収をうたいながら高額な費用を請求したり、不法投棄を行ったりする悪質な業者も存在します。依頼する際は、必ず自治体の「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持つ正規の業者かを確認しましょう。
バッグの捨て方・処分でよくある質問

素材や大きさのバリエーションがあるバッグは、捨てるとなると迷うもの。ここでは、よくある質問をまとめました。
金具が外れないバッグはどう扱う?
自治体によって異なります。この記事でも、自治体によって金具部分の取扱が異なる例を紹介しています。迷ったときは、素材が多いほう(革・布など)に合わせて分類し、自治体のルールを確認しましょう。
スーツケースやキャリーケースの捨て方は?
スーツケースやキャリーケースは、「粗大ごみ(大型ごみ)」として処分するのが一般的です。多くの自治体では、一辺の長さが30cmを超えるものや、指定のごみ袋に入らないものを粗大ごみと定義しています。
保冷バッグ(内側がアルミ素材)は何ゴミですか?
保冷バッグの分別は、自治体によって判断が大きく分かれる品目です。外側が布やビニールでも、内側のアルミ素材をどう扱うか(可燃、不燃、プラスチックごみ等)で分類が変わるためです。
まずはお住まいの自治体の公式サイトで調べてみて、わかりにくければ担当窓口に直接問い合わせて確認しましょう。
ランドセルやゴルフバッグはどう処分しますか?
ランドセルやゴルフバッグも、スーツケースと同様にサイズが問題になるので、「粗大ごみ」として扱われるのが一般的でしょう。
なお、ランドセルについては、まだ使える状態であれば、海外支援などで寄付を受け付けているNPO/NGO団体に送るという方法もあります。
まとめ
この記事では、不要になったバッグの捨て方・処分方法を紹介しました。ごみとして捨てる以外にも、高級ブランド品なら売る、状態が良いなら寄付するなど、よりふさわしい選択肢があるかもしれません。
今回はバッグですが、買取など捨てる以外の処分方法も実際に試しておけば、他の不用品を整理するとなったときにもストレスなく行動に移せるでしょう。
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