ピアノを賢く処分!初心者でもわかる実践方法と費用相場
ピアノを処分したいけれど、どうすればいいのかわからない…。
大切に使ってきたピアノだからこそ、適切な方法で処分したいものです。しかし、ピアノは大きくて重いため、一般的な不用品とは違い、処分方法や費用も複雑です。
ピアノの処分方法は状態や種類によって最適な選択肢が変わってきます。状態の良いピアノなら楽器買取として収入を得られる可能性もあります。一方で、古いピアノの場合は処分費用の相場を知っておかないと、予想外の出費になることも。
この記事では、ピアノの処分方法や費用相場、注意点までを、初心者の方にもわかりやすく解説します。ピアノを賢く処分するためのポイントをしっかり押さえて、あなたに合った方法を見つけていきましょう。
ピアノの処分方法と費用相場
ここでは、ピアノの処分方法を7つに分けて紹介します。グランドピアノやアップライトピアノ、電子ピアノなどピアノの種類によっても処分方法が異なるため、適切な方法を選べるようにしてください。
買取業者で売る
ピアノの処分にはさまざまな方法がありますが、まず最初に検討したいのが、ピアノ買取という手段です。ピアノの買取が成立すれば処分費用を抑えられるばかりか、臨時収入を得られます。
買取業者はピアノのメーカーや年式、状態、モデルなどを総合的に評価し、買取価格を提示します。査定は無料で提供されることがほとんどで、自宅まで訪問してくれる出張買取サービスも利用できるため、手間もかかりません。
ただし、どんなピアノでも買い取ってもらえるとは限りません。古かったり壊れていたり、損週が激しかったりするものは、値がつかないこともあります。このように、買取不可だった場合に初めて、他の処分方法を選ぶようにすれば良いでしょう。
また、古いピアノ買取はいくらになるかの関連記事もご覧ください。
粗大ゴミとして処分する
大型の不用品処分で便利に利用できるのが、自治体の粗大ゴミ収集を利用する方法です。ただし、多くの自治体ではピアノの収集には対応していないのが現状です。
例えば、大阪市のウェブサイトでは、ピアノは「収集しません」の収集区分に該当し、「メーカー、販売店、専門業者等にご相談ください」と説明されています。
このように、ピアノ、特にグランドピアノやアップライトピアノは大きく重量もあるため、粗大ゴミの収集ができないのです。ただし、電子ピアノには対応している自治体もあるため、念のため窓口で確認してみるのが良いでしょう。
自治体の粗大ゴミ回収を利用する際の、一般的な手順は以下の通りで、手数料は1,500〜2,000円程度です。
- 電話・インターネットなどから申込みをする
- 粗大ゴミの処理券を購入してピアノに貼り付ける
- 指定された日時・場所にピアノを出す
詳細は自治体ごとに異なるため、ウェブサイトで調べましょう。
不用品回収業者に依頼する
大きなピアノでも手間なく確実に処分できるのが、不用品回収業者に依頼する方法です。回収業者は自宅まで訪問し、運搬から行ってくれるため、依頼者が労力をかける必要はありません。
費用はピアノのサイズによって変わり、また回収業者ごとに料金プランも異なります。目安としては、グランドピアノが5〜10万円、アップライトピアノが2〜5万円、電子ピアノが1〜2万円程度です。詳しくは、回収業者のウェブサイトをご覧ください。
また、注意点として、回収業者に依頼する際は悪質業者でないかを確認するようにしてください。自治体の許可を得ていない悪質業者を利用すると、高額な料金の請求や不法投棄リスクなど、トラブルに巻き込まれる恐れがあります。
そのため、自治体の紹介している「一般廃棄物収集運搬業者」から選ぶようにすると安心です。また、一般廃棄物処理業の許可を得ている業者は、その旨をトラックに表示することが定められているため、これもチェックポイントになるでしょう。
ネットオークション・フリマサイトで売る
インターネット上のオークションサイトやフリマアプリを利用して、個人間でピアノを売買する方法もあります。自分で価格を設定できるため、市場価値より高く売れる可能性もあるのが、この方法のメリットです。
しかし、すぐに購入者が見つかるとは限りません。また、運搬や配送の手配を自分で行う必要があり、手間と時間を要する点に注意が必要です。
ヤマハのピアノ買取サービスを利用する
インターネット上のオークションサイトやフリマアプリを利用して、個人間でピアノを売買する方法もあります。自分で価格を設定できるため、市場価値より高く売れる可能性もあるのが、この方法のメリットです。
しかし、すぐに購入者が見つかるとは限りません。また、運搬や配送の手配を自分で行う必要があり、手間と時間を要する点に注意が必要です。
ヤマハは、ピアノ買取のサービスも提供しています。ヤマハ製のピアノに限定されますが、メーカーならではの専門的な査定とサポートが期待でき、一考の余地がある方法といえるでしょう。査定は無料で、買取が成立すると、収入を得られます。
参考:ヤマハピアノサービス株式会社「ピアノを売りたい(ピアノ買取)」
知人・友人に譲る
ピアノを知人や友人に無償、または低価格で譲る方法も考えられます。引き取り手が見つかれば、信頼できる人に使ってもらえるため、安心感があります。
ただし、運搬や設置の費用や手間については、相手と事前に話し合う必要があります。トラブルを避けるためにも、取り決めを明確にしておきましょう。
寄付する
学校や福祉施設、音楽団体などにピアノを寄付する方法です。社会貢献にもなり、ピアノが有効に活用されるのは喜ばしいことです。
しかし、受け入れ先を探す手間がかかり、また運搬費用が自己負担となることが多いです。ピアノの状態によっては受け入れを断られる場合もあります。
ピアノ処分にかかる費用の種類と相場
ピアノの処分を業者に依頼すると、以下のような種類の費用を考慮することになります。
- 解体・組み立て費用
- 搬出費用
- 運送費
では、それぞれの費用の概要と相場について紹介します。
解体・組み立て費用
解体・組み立て費用は、ピアノが大きくて屋外に運び出せない場合に必要となる費用です。ピアノは大型で重量があるため、そのままでは搬出や運送が困難な場合があります。
ただし、解体が必要ないと判断された場合は、この費用は発生しません。玄関や階段、廊下の広さによって解体の必要性が判断されます。
解体・組み立て費用の相場は、以下の通りです。
作業内容 | グランドピアノ | アップライトピアノ |
---|---|---|
解体・組み立て | 3万円〜 | 3万円〜 |
搬出費用
搬出費用は、ピアノを設置場所から搬出するための費用です。階段を使っての搬出や、窓からの吊り下げ作業が必要な場合、特殊な道具や複数のスタッフが必要となる場合、費用が増加します。
また、建物の構造や設置場所の状況(高層階、狭い通路など)によっても搬出の難易度が変わり、それに伴って費用も変動します。クレーン車が必要になるようなケースでは、さらに追加費用が発生します。
以下が、搬出費用の相場です。
作業内容 | グランドピアノ | アップライトピアノ | 電子ピアノ |
---|---|---|---|
人件費 | 2万円 | 1万円 | 1万円 |
階段での搬出(1階ごと) | 5,000〜1万円 | 5,000〜1万円 | 2,500〜8,000円 |
クレーン車の利用 | 1〜3万円 | 1万円 | 1万円 |
手吊り | 1〜3万円 | 1〜3万円 | 1〜3万円 |
運送費
運送費はピアノを処分場や新しい設置場所まで運ぶ際の費用で、移動距離によって大きく変動します。費用相場の目安は、以下の通りです。
移動距離 | グランドピアノ | アップライトピアノ | 電子ピアノ |
---|---|---|---|
〜10km | 3万円 | 1.5万円 | 1.3万円 |
〜20km | 3.5万円 | 2万円 | 1.4万円 |
〜30km | 4万円 | 2.2万円 | 1.5万円 |
〜40km | 4.5万円 | 2.3万円 | 1.7万円 |
50km〜79km | 5万円 | 2.7万円 | 2万円 |
80km〜99km | 6万円 | 3.5万円 | 2.5万円 |
100km〜120km | 6.5万円 | 4万円 | 3万円 |
ピアノ処分の注意点
最後に、ピアノの処分で注意したいことについてまとめました。
トータルコストを考慮する
ピアノの処分には、解体・組み立て費、搬出費用、運送費などの費用がかかります。これらの費用は、処分方法によって異なるため、安易に安い方法を選ぶのではなく、トータルコストを計算し、比較検討することが大切です。
例えば、粗大ゴミとして処分できる場合を考えると、処分手数料は安く済ませられますが、解体・組み立て費や搬出費用、運送費がかかるため、トータルコストが高くなるかもしれません。
一方、買取業者に売却する場合は、解体・組み立て費や搬出費用、運送費が不要となることもあるため、合計のコストが安くなる可能性があります。
信頼できる業者を選ぶ
不用品回収業者を選ぶ際には、悪質な業者でないことを確認します。無許可で営業をする悪質業者にあたると、ピアノの解体・組み立てや搬出を適切に行わない、処分方法が不適切である、料金が高額であるといったリスクが高まります。
また、買取業者を利用するときは、ピアノ買取の実績があるかどうかを確認しましょう。経験豊富な業者であれば、ピアノの適正な評価とスムーズな取引が期待できます。買取業者のウェブサイトで、これまでの買取実績や利用者の口コミを確認し、信頼できそうかどうかを判断します。
ピアノの種類によって処分方法が異なる
ピアノにはアップライトピアノ、グランドピアノ、電子ピアノなどの種類があり、それぞれ大きさや重量、構造が異なります。
グランドピアノは解体が必要な場合が多く、搬出や運搬にも専門的な技術が求められます。一方、電子ピアノは、自治体の粗大ゴミとしての回収ができることもあります。
このように、ピアノの種類に応じて最適な処分方法を選び、それに適した業者や手続きを行うことが大切です。
ピアノ買取ならうるココにご相談ください
この記事では、ピアノ処分の方法を7つに分けて説明しましたが、最初に検討したいのが、買取です。買取が成立すれば処分費用を抑えられるだけでなく、プラスの収入となります。
もしピアノの買取をお考えなら、うるココにご相談ください。うるココは買取の専門業者として、多くの実績と信頼を築いています。
特に、うるココでは自宅のあらゆるものが買取対象となるため、引越しや遺品整理などで不用品を丸ごと処分したい人にうってつけです。
無料の出張査定を行っており、お客様のご自宅まで専門スタッフが訪問して丁寧に査定いたします。ピアノの処分でお悩みの方は、ぜひ一度うるココの楽器買取をご利用ください。