終活のやることリスト11選！始めるタイミングからメリットも解説

コラム終活

最終更新日：2025.01.21 公開日：2025.01.21

「終活って何から始めればいいんだろう」「まだ早いかな」そんな迷いや不安を感じている方も多いのではないでしょうか。実は終活は、早すぎることはありません。

むしろ、元気なうちから少しずつ準備を進めることで、自分らしい人生の締めくくりを実現し、大切な家族の負担を減らすことができるのです。

また、家具買取などを利用し、売れるものは売ることで終活や将来に必要な資金を増やせます。こうした選択肢を知っておくのも大切です。

では、終活の始め方から具体的なやることリストまで、分かりやすく解説していきますので、参考にしてください

終活とは

人生の最終章をより良く迎えるための準備、それが終活です。

近年、よく耳にするようになった「終活」という言葉。これは、単に葬儀やお墓の準備をすることだけを指すのではありません。自分らしく人生を締めくくり、残された人々が困らないように、また、悔いのないよう、人生の終わりに向けた様々な準備をすることを意味します。

具体的には、エンディングノートに自分の想いや希望を書き記したり、遺言書を作成して財産の分配を決めたり、身の回りの整理やデジタルデータの整理なども終活に含まれます。

終活は、いつから始めても遅すぎるということはありません。むしろ、元気なうちから始めることで、自分のペースでじっくりと準備を進めることができますし、残された家族の負担を軽減することにも繋がります。

終活は、人生の終わりに向けた準備であると同時に、自分の人生を振り返り、これからの人生をより豊かに生きるためのきっかけにもなります。

終活を始めるタイミング

人生の締めくくりを自分らしく迎えるため、また家族に負担をかけないためにも、終活は計画的に進めることが大切です。では具体的に、いつから始めればよいのでしょうか。

適切な開始時期とは

終活を始めるベストなタイミングは「早すぎる」ということはありません。一般的には50代後半から60代前半で準備を始める方が多いものの、40代から少しずつ始める方も増えてきています。特に、親の介護を経験したことをきっかけに、自身の終活について考え始める方も少なくありません。

いきなり全ての準備を始める必要はありません。例えば、まずは重要書類を整理することから始めたり、エンディングノートに少しずつ書き込んでいくところから始めたりするのがおすすめです。実際、多くの方が書類の整理や思い出の品の整理など、比較的取り組みやすい項目から始めています。

きっかけとなる人生の転機

人生の転機となるようなタイミングも、終活を始める良い機会です。定年退職、子どもの独立、配偶者との死別、持病の診断、親の介護開始など、生活環境や健康状態に大きな変化があったときは、自然と人生の終わりについて考える機会が増えます。このような機会を活用して、少しずつ準備を進めていくのが現実的です。

特に相続対策など、専門家への相談や法的な手続きが必要な項目については、判断能力が十分なうちに準備することが重要です。認知症などで意思決定が難しくなってからでは、希望通りの対応ができなくなる可能性があるためです。

準備と見直しの継続

一度始めた終活も、環境の変化や考え方の変化に応じて見直すことが大切です。特に遺言書の内容や医療・介護に関する希望は、家族構成や資産状況の変化に応じて、定期的に見直すことをお勧めします。

終活は一朝一夕には終わらない取り組みです。だからこそ、元気なうちから、焦らず、無理のないペースで始めることが大切なのです。

終活のメリット

終活には多くメリットがあります。自分自身のため、そして大切な家族のために、準備を進めることで得られる具体的なメリットを見ていきましょう。

家族の負担を軽減できる

突然の事態に直面した家族は、深い悲しみの中でさまざまな手続きや判断を迫られることになります。終活によって必要書類をまとめておけば、家族は速やかに必要な手続きを行えるようになるでしょう。

また、延命治療や介護、葬儀に関する希望を明確にしておくことで、家族は迷うことなく故人の意思に沿った対応ができます。経験のない相続手続きや、膨大な荷物の整理といった負担も、事前の準備によって大きく軽減することができます。

相続トラブルを防げる

遺産相続は、家族間でトラブルが起こりやすいデリケートな問題です。終活では、遺言書を作成することで、自分の財産をどのように分配するかを明確に示すことができます。

遺産の分配方法だけでなく、特定の財産を誰に相続させるか、相続人以外の人に財産を遺贈したい場合なども、遺言書に記載することで、法的効力を持つようになります。

また、相続トラブルの原因となる「遺言書の解釈」や「相続人の特定」についても、専門家のアドバイスを受けながら作成することで、より明確で正確な遺言書を作成することができるでしょう。

心の安心感を得られる

自分の人生を振り返り、未来に向けて準備をすることは、心の安心感に繋がります。終活では、エンディングノートに自分の想いや考えを書き記すことで、自分自身と向き合い、心の整理をすることができます。

また、これまでの人生で感謝を伝えたい人へのメッセージや、未来への希望などを書き記すことで、前向きな気持ちで人生の最終章を迎えることができるでしょう。終活は、自分の人生を肯定し、心の平安を得るためのプロセスともいえます。

生き方を見つめ直すきっかけになる

終活は単なる終わりの準備ではなく、自分の人生を振り返り、残された時間をどう過ごすかを考える貴重な機会となります。大切にしてきた価値観や、やり残したことを整理することで、これからの生き方の指針が見えてくる人も少なくありません。

また、家族との対話を通じて絆を深め、より良い関係を築くきっかけにもなります。人生の棚卸しは、新たな目標や挑戦のヒントを与えてくれるものとなるでしょう。

不用品の整理で生活環境が整う

終活の一環として行う身の回りの整理は、現在の生活の質も高めてくれます。長年溜め込んできた書類や思い出の品を整理することで、生活空間が整理され、すっきりとした環境で日々を過ごすことができます。必要なものと不要なものの区別をつけ、大切なものを残していく作業は、物との向き合い方を見直す良い機会となるでしょう。

また、整理の過程で不要となったものの中には、骨董品や切手、古い時計など、予想以上の価値があるものが見つかることもあります。このような品々を専門店やオークションで売却することで得られる資金は、今後の生活資金や、終活に関する費用（遺言書の作成費用、お墓の準備費用など）に充てることができます。

物を整理することで、新たな資金的なゆとりを生み出すことも可能なのです。

終活のやることリスト

「終活で何をすればいいのかわからない」という声をよく聞きます。実際、考えるべきことや準備すべき項目は多岐にわたります。

ここでは、終活での具体的なやるべきことを、わかりやすく解説していきます。まずは自分に必要な項目を確認し、できるところから始めていきましょう。

エンディングノートの作成

エンディングノートは、自分の人生を振り返り、未来に向けて想いを伝えるためのノートです。自分の生い立ちや家族へのメッセージ、感謝の気持ち、大切にしている価値観、趣味や好きなことなど、自由に書き記すことができます。

また、葬儀やお墓に関する希望、医療や介護に関する意向、デジタル遺品の取り扱い方法など、具体的な指示を記載しておくことも可能です。エンディングノートは、法的拘束力はありませんが、残された家族が故人の意思を理解する上で貴重な資料となります。

自分らしいエンディングノートを作成し、大切な人に想いを伝えましょう。

片付け（断捨離）

長年の暮らしの中で蓄積された持ち物の整理は、終活の中でも大きな比重を占める作業です。この際に大切なのは、「残す」「処分する」「売却する」の3つに分けて考えることです。

特に、古い着物や宝飾品などは、専門の買取業者に査定を依頼することで、予想以上の価値が見つかることも少なくありません。また、切手やコイン、古い時計なども買取の対象となる可能性があります。

このように、不用品を現金化することで、今後の生活資金や終活の費用に充てることができるのです。大切なのは、適切な買取業者を選ぶこと。信頼できる専門店を選ぶことで、納得のいく形で整理を進めることができるでしょう。

終活と断捨離については、関連記事も参考にしてください。

資産の整理

資産の整理は、家族に負担をかけないための重要な終活の一環です。預貯金、不動産、保険など、自分の資産を正確に把握していきます。通帳や証券、保険証券などは一箇所にまとめ、リスト化しておくと便利でしょう。

また、定期的な支払いや引き落としの確認も必要です。ローンや各種支払いの滞納がないか、保険の受取人は最新の状況と合っているかなど、細かいチェックも欠かせません。家族に資産の全体像を伝えておくことで、将来の相続手続きもスムーズになります。

遺言書の作成

遺言書は、自分の意思を法的に確実に残すための重要な書類です。特に、複雑な資産がある場合や、配偶者以外の相続人がいる場合には作成を強くおすすめします。

公正証書遺言の場合は公証役場で作成し、自筆証書遺言の場合は法務局での保管制度を利用することで、遺言書の紛失や改ざんを防ぐことができます。相続の対象となる資産や受取人を具体的に記載し、トラブルの種を残さないようにすることが大切です。

お墓や葬儀の準備

お墓については、継承する人の有無や希望する形態（従来型の墓石、樹木葬、永代供養など）を考慮して決める必要があります。近年では、生前にお墓を準備する「生前墓」や、葬儀の内容を事前に決めておく「生前契約」なども普及しており、こうしたサービスを利用することで、自分の希望通りの葬儀やお墓を準備することができます。

また、葬儀に関しても、大規模な儀式を望むのか、家族だけの小規模な形式を望むのかなど、具体的な希望を書き記しておくと良いでしょう。事前に葬儀社と相談し、必要な費用の見積もりを取っておくことで、家族の負担を軽減することができます。

医療の希望を示す

延命治療や終末期医療に関する希望は、明確に示しておく必要があります。リビングウィルを作成したり、信頼できる家族に医療に関する代理人を依頼したりすることで、自分の意思を確実に伝えることができます。かかりつけ医がいる場合は、その医師とも十分に相談し、希望する医療について話し合っておくことが望ましいです。

介護の希望を決めておく

介護は人生の最終章において避けては通れない可能性が高いものです。自宅での介護を望むのか、施設への入所を考えるのか、どの程度の介護サービスを利用したいのかなど、具体的な希望を事前に考え、記録しておくことが求められます。

また、介護が必要になった際の資金計画（介護保険の利用、貯蓄の活用など）についても検討しておく必要があります。

特に自宅介護を希望する場合は、住宅改修の必要性や、家族の介護力についても考慮しながら、現実的な計画を立てることが重要でしょう。

介護に関する希望は、家族としっかりと話し合い、互いの考えを理解し合っておくことが必要です。

連絡先リストを作る

もしもの時に連絡が必要な人々の情報を、分かりやすくまとめておきましょう。親族や親しい友人はもちろん、仕事関係者やかかりつけ医、担当の税理士、取引のある銀行の担当者など、重要な連絡先を整理しておくことが大切です。

また、各種サービスの契約先や、解約時の手続き方法なども記録しておくと、家族の手続きが楽になるでしょう。リストには、それぞれの関係性や、連絡を取る際の注意点などをメモしておくと便利です。

デジタル遺品の整理

SNSアカウントやメールアドレス、クラウドストレージなど、デジタル資産の管理も今や見逃せない課題です。パスワードの管理方法や、死後のアカウント取り扱いについての希望を記録しておく必要があります。

必要に応じてアカウントの削除方法やログイン情報を家族に伝える準備をしておくと良いでしょう。特に金融関連の情報は、適切に整理しておくことで安心感が得られます。

また、スマートフォンやパソコンに保存された写真や動画など、思い出のデータの整理と保存方法についても、家族と相談しておくことが望ましいでしょう。

趣味ややりたいことを実現

終活は「終わり」の準備だけではなく、充実した人生を送るための計画でもあります。行ってみたい場所への旅行や、挑戦してみたい趣味、会いたい人との再会など、自分の夢や目標をリストアップしましょう。

これらを実現していく過程は、人生の喜びとなり、また家族との貴重な思い出にもなっていくはずです。やりたいことを実現することで、より満足度の高い人生を送ることができるのです。

想い出の記録を残す

人生の記録や家族の歴史を、写真やビデオ、手記などの形で整理し残すことも、終活でやっておきたいことのひとつです。生い立ちや思い出、家系の歴史、伝えたい人生の教訓など、次世代に伝えたい情報をまとめておくことで、貴重な家族の財産となります。

アルバムの整理やデジタル化、自分史の執筆、音声や映像での記録など、さまざまな方法で想い出を残すことができます。特に、家族にまつわる昔の写真には、撮影時期や写っている人物についての説明を添えておくと、より価値のある記録となるでしょう。

終活を進めるための注意点

終活は人生における大切な準備活動です。しかし、準備を急ぎすぎたり、完璧を求めすぎたりすることで、かえって負担に感じてしまう方も少なくありません。ここでは、スムーズに終活を進めるために気をつけたい注意点をご紹介します。

焦らず段階的に進める

終活は一度にすべてを完了させる必要はありません。むしろ、焦って進めすぎることで、大切な判断を誤ったり、必要な準備を見落としたりする可能性があります。

まずは優先度の高いものから、自分のペースで着実に進めていくことが大切です。エンディングノートの作成や書類の整理など、比較的取り組みやすい項目から始めるのが良いでしょう。

必要に応じて専門家に相談する

資産の分配や相続対策、不動産の処分など、専門的な判断が必要な事項については、税理士や弁護士などの専門家に相談することも検討してください。

遺言書の作成では、法的な効力を確実にするために、専門家のアドバイスを受けることが大切です。安易な判断は、将来的なトラブルの原因となる可能性があります。

家族との十分な話し合いを

終活は本人だけの問題ではありません。医療や介護、財産の分配については、家族の意見も聞きながら進める必要があります。ただし、デリケートな話題も多いため、適切なタイミングと場所を選んで話し合いを持つようにしましょう。

終活の断捨離で価値あるものは売却が吉

終活においては、身の回りの整理が重要なポイントとなります。特に、これまでの人生で集めた品々の中には、思いがけない価値を持つものが眠っているかもしれません。また、家具など大型品の整理は、断捨離の効果が得られやすいものです。こうした品々は、適切な方法で売却することで、新たな価値を生み出すことができます。

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