象牙は買取してもらえる?品目別の相場と登録票が要るものを解説
象牙は、すべての品が売買禁止になっているわけではありません。印鑑や置物、根付、アクセサリーなどの加工品は登録票なしで買取に出せますが、牙の形を残した一本牙には登録票が必要です。
実家や遺品の整理で象牙らしき品が出てきても、品物によって必要な手続きは異なります。また、象牙だから高値になるとも限りません。アクセサリーと細工物では、買取価格に大きな開きがあるのが実際のところです。
この記事では、複数の買取業者が公開している実績をもとに、象牙の買取相場や売るときのルール、査定額が変わる条件を解説します。
手元の象牙に値がつくかは、うるココの骨董品買取でも無料で確かめられるので、気になったら写真を送ってみてください。
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象牙の買取相場の目安一覧

象牙の買取価格は、品目によって大きく異なります。複数の買取業者が2024〜2026年に公開した買取実績をもとに、目安を整理しました。
| 品目 | 買取価格の目安 |
|---|---|
| 印鑑(名前入りの一般品) | 数千円〜1万円前後 |
| 印鑑・印材(作家の彫り、古い中国の印材) | 数万円〜10万円前後 |
| 置物・彫刻(無銘・小ぶり) | 数千円〜5万円前後 |
| 置物・彫刻(無銘でも細工の良いもの) | 5万〜25万円前後 |
| 置物・彫刻(作家物) | 8万〜30万円前後 |
| 根付(無銘1点) | 1万円前後 |
| 根付(作家物、まとめて) | 10万〜30万円台 |
| 帯留め・箸・扇子などの小物 | 数百円〜2万円前後 |
| ネックレス・イヤリング・ブローチ | 数十円〜3,000円前後 |
| バングル | 1,000円前後〜1万円台 |
| 一本牙(登録票あり・10kg台後半) | 20万〜40万円前後 |
| 一本牙(登録票なし) | 買取できない |
| 麻雀牌(全部そろい) | 5万〜10万円前後 |
| 三味線の撥 | 数万円〜 |
アクセサリーや量産された小物は数十円〜数千円の実績が中心です。一方、細工の良い置物や根付、登録票のある一本牙では、数十万円に届く例もあります。
なお、象牙相場が上がっているか下がっているかについては、買取業者によって見方が分かれています。上表は相場の動向ではなく、公開された買取実績から品目ごとの価格帯をつかむための目安としてご覧ください。
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象牙の品目別の特徴と査定の見方

象牙製品の相場表を見ると、品目によって価格帯に大きな差があることが分かります。ここでは、印鑑や置物などが査定でどのように見られるのかを品目別に紹介します。
印鑑
象牙の実印や銀行印、認印も買取対象になります。ただし、名前が彫られた一般的な印鑑は次の人がそのまま使えないため、完成品というより材として見られる品です。
一方、作家による彫刻があるものや、古い中国の印材などは別の評価になることがあります。名前入りだからと処分せず、ケースや箱、由来の分かる書類があれば一緒に査定へ出してみてください。
置物
象牙の置物には、七福神・観音・人物・動物・宝船・五重塔など、さまざまな題材があります。査定で見られるのは、象牙の使用量とどのような作りになっているかの両方です。
例えば、宝船や五重塔には、小さな象牙のパーツを組み合わせて仕上げた品もあります。こうした品は、一本の材から彫り出した作品とは評価のされ方が異なり、細工の内容によって価格差が生まれます。
本体の底面や台座、共箱などに作家名や銘が残っていることもあるため、置物だけを見て判断せず、付属品も一緒に確認しておくと良いでしょう。象牙以外も含めた置物の買取の相場は、別の記事でまとめています。
根付
根付は、着物の帯から印籠や煙草入れを提げる際に使われていた留め具です。江戸から明治にかけて多く作られ、人物や動物などを細かく彫り込んだ品も残っています。
現在は小さな彫刻作品として国内外に収集家がおり、象牙の使用量だけで評価が決まる品ではありません。彫りの細かさや作者が分かるかどうかも査定の材料です。
銘や共箱が残っていれば、品物と一緒に見てもらいましょう。サイズが小さいというだけで、値段がつかないとは限りません。
アクセサリー
象牙は、ネックレス・イヤリング・ブローチ・バングルなどにも使われています。一般的な量産品は使われている象牙の量が少なく、ある買取業者が公開している実績でも数十円〜数千円程度が中心です。
特に小さな玉を連ねたネックレスやイヤリングは、置物や一本牙ほど高額になりにくい品です。ただし、金具に金が使われていたり、作家の銘が確認できたりすれば評価は変わります。
査定前に留め具や金具を外す必要はありません。見つかった状態のまま出すのが良いでしょう。
一本牙
象牙の一本牙は、主に重量×1kgあたりの単価を基準として査定されます。ある買取業者が公開している10kg台後半の一本牙4件では、1kgあたり1万5,000〜2万5,000円ほどでした。重さによって1kgあたりの単価を変えている業者もあります。
業者は査定時に実物をあらためて計量するため、登録票に記載された重量と同じになるとは限りません。根元などに樹脂や鉛が詰められていれば、それらを除いた重量で計算されます。
また、彫刻があるから高くなるとは限らない点にも注意が必要です。公開された実績には、彫りを施した牙が無加工の一本牙より低く査定された例もあります。
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象牙を買取に出すときのルール

象牙の国内取引は一本牙なのか、印鑑や置物などの加工品なのかによって必要な手続きが異なります。
また、国内で取引できる象牙でも、海外への持ち出しにはワシントン条約などの規制があります。国内の登録票は輸出時の規制前取得を証明する書類にはならないため、海外へ持ち出すときは経済産業省への確認が必要です。
一本牙は登録票が要る
一本牙を売ったり譲ったりするには、牙ごとの登録票が必要です。
登録の対象となる全形牙には、次のようなものがあります。
- 先端を含み、根元の空洞が確認できる牙
- 先端を含み、長さが20cm以上ある牙
- 一部が欠けても牙の形が分かるもの
- 牙の形を残したまま彫刻されたもの
龍などの彫刻が施されていても、元の牙の形が残っていれば全形牙として扱われます。
登録できるのは、規制前から国内にあったことなどを確認できる象牙です。
| 種 | 規制前とされる日 |
|---|---|
| アジアゾウ | 1980年11月4日より前 |
| アフリカゾウ | 1990年1月18日より前 |
2019年7月以降は、当時の領収書など取得の経緯を裏付ける資料も求められます。書類が残っていないときは、第三者による証言と年代測定などの客観的な資料が必要です。
登録先は一般財団法人自然環境研究センター。登録票のない一本牙について「買い取るので預かる」「先に送ってほしい」と言われても応じず、まず登録できる品なのかを確認してください。
加工品は登録票なしで売れる
印鑑・置物・根付・アクセサリー・カットピースなど、全形牙に当たらない加工品には牙ごとの登録票は必要ありません。
そのため、遺品から出てきた象牙の印鑑やネックレスに登録票が見当たらなくても、それだけで買取に出せないわけではありません。
ただし、象牙製品の売買を事業として行う業者は、特別国際種事業者としての登録が必要です。相続した遺品を整理するための1回限りの売却については、環境省が事業に当たらない例として示しています。
フリマやネットオークションには出せない
法律上の取引ルールとは別に、フリマアプリやネットサービスでは象牙の出品を禁止していることがあります。
例えばメルカリでは、一本牙だけでなく、カットピースや印鑑・置物などの加工品も出品禁止です。法律で象牙の個人間売買が一律に禁止されているのではなく、サービス側の利用規約による制限となっています。
普段使っているフリマアプリへそのまま出すのではなく、象牙を扱う登録事業者へ査定を依頼する方法が分かりやすいでしょう。
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象牙の買取価格が決まる条件

象牙は、素材そのものの価値だけで査定額が決まるわけではありません。置物や根付では細工や作者、大きさ、保存状態によって評価が変わります。象牙に限らない骨董品を売るコツは、別の記事で紹介しています。
作家物かどうか
象牙の置物や根付では、誰が制作した作品なのかも査定額を左右します。業者が公開している買取実績では、無銘の宝船が3万円、作家物の宝船が8万円という例がありました。
明治期の象牙彫刻では、安藤緑山・旭玉山・石川光明などの作家が知られています。作者を確かめる手がかりになるのが、本体の銘や共箱に記された署名です。
ただし、銘があれば必ず作家物とは限りません。読みにくい文字を自分で判断せず、共箱や栞、購入時の書類も含めて査定に出しましょう。
大きさ
置物は大きくなるほど使われる材が増え、細工を施せる範囲も広がります。そのため、大きさは査定額を見るうえでひとつの判断材料となります。
もちろん、単純にサイズだけで価格が決まるわけではありません。彫刻の内容や作りも合わせて見られますし、印鑑なら太さや長さ、小さなアクセサリーなら使われている象牙の量も評価に関わります。
写真で事前査定を依頼するときは、高さ・幅・奥行きなどのおおよその寸法も伝えておくと、品物の規模が伝わりやすくなります。
状態
象牙は年月が経つと黄ばみや細かなヒビが生じます。軽い変色や小さなヒビであれば、大幅な減額にはしないとする業者もあります。
一方、査定額へ影響しやすいのは次のような状態です。
- 広いひび割れや欠け
- パーツの破損・欠品
- セット品の不足
- 樹脂や鉛などの詰め物
例えば、象牙製の麻雀牌のようなセット品は、牌が欠けていると評価が大きく下がるとされています。一本牙も根元の詰め物を取り除いて量り直されれば、その分だけ査定対象となる重量は減ります。
ヒビや黄ばみが気になっても、自分で補修する必要はありません。見つかった状態のまま査定してもらうほうが良いでしょう。
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象牙の買取を申し込む前にすること

査定前は無理に手入れをせず、品物の由来が分かる付属品や書類をそろえておきましょう。
手入れや研磨をしない
長く保管されていた象牙には、黄ばみや汚れが付いていることがありますが、査定前にきれいにしようと手を加える必要はありません。
特に避けたいのは、次のような手入れです。
- 水で洗う
- 研磨剤などで磨く
- 漂白する
- 接着剤で補修する
水分や強い摩擦によって、ひび割れや変色につながることがあります。表面のホコリが気になる程度なら、乾いたやわらかい布で軽く払う程度にとどめましょう。
共箱や書類をそろえる
象牙の置物や根付を査定に出すなら、共箱や作家の栞、購入時の書類も一緒に探してみてください。箱に作者名や作品名が記されていることもあり、品物の由来を確かめる材料になります。
どの箱がどの置物のものか分からなくても、自己判断で捨てる必要はありません。一本牙については登録票も用意し、牙とは別に保管されていないか周辺を確認してみましょう。
ほかの骨董品とまとめて出す
遺品整理で象牙が見つかったなら、同じ場所にある掛軸や茶道具、着物なども合わせて確認してみてください。象牙の小物やアクセサリーは単品では値段がつきにくい品もあるため、ほかの骨董品とまとめて査定に出す方法も有効です。
実家に多くの品物が残っていると、売れるものをひとつずつ選び分けるだけでも手間がかかります。大きな置物や一本牙を含めて複数の品を見てもらうなら、最初からまとめて出張買取を依頼すると負担を抑えられます。ほかにどんな昔の物で高く売れるものがあるかは、別の記事で紹介しているので参考にしてください。
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象牙の売り方

象牙の買取方法は、出張・店頭・宅配の3種類です。品物の大きさや数、持ち運びやすさに合わせて選びましょう。
買取方法は出張・店頭・宅配の3種類
それぞれ向いているケースは、次のとおりです。
| 買取方法 | 向いているケース |
|---|---|
| 出張買取 | 一本牙・大きな置物・遺品をまとめて売りたい |
| 店頭買取 | 持ち運べる品をその場で査定してほしい |
| 宅配買取 | 小物中心で店舗へ行く時間を取りにくい |
一本牙や大きな置物は重く、運搬中に台座や細かな装飾を傷めるおそれがあります。自宅でそのまま査定を受けられる出張買取なら、自分で運ぶ負担も抑えられます。
宅配買取を利用するなら、割れないように梱包したうえで配送時の補償上限も確認しておきましょう。すぐに査定を受けたいなら、象牙を扱う店舗へ直接持ち込む方法もあります。
業者の登録番号を確かめる
象牙製品の売買を事業として行う業者には、特別国際種事業者としての登録が必要です。また、象牙製品を陳列・広告するときは、登録番号などを表示する決まりになっています。
査定を申し込む前に、まず業者のホームページや店舗で登録番号を確認してください。表示された番号は、一般財団法人自然環境研究センターが公開している特別国際種事業者登録簿でも照合できます。
番号が見当たらない、旧制度の番号が表示されたままになっているといったときは、そのまま申し込まず確認してから進めるのが良いでしょう。
うるココは特別国際種事業者として登録しています(登録番号:04003)。
訪問購入のクーリングオフ対象
業者が自宅を訪れて品物を買い取る訪問購入では、象牙製品もクーリングオフの対象です。法律で定められた書面を受け取った日から8日以内なら契約を解除でき、その期間中は品物の引き渡しも拒めます。
査定額に納得できないまま、その場ですぐ契約する必要はありません。契約したときは、受け取った書面を手元に残しておきましょう。
なお、1万円以上の買取では本人確認書類が必要です。本人確認の方法も含め、手続きについて分からない点があれば契約前に業者へ確認してください。
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象牙の買取でよくある質問

象牙かどうか分からないものも査定できますか?
象牙かどうか分からない品でも査定できます。象牙は断面に細かな菱形の模様や年輪のような縞が見られますが、樹脂や骨など似た素材もあり、見た目だけでの判別は簡単ではありません。
マンモスの牙は規制対象外ですが、加工品になると象牙との区別が難しいため、自己判断せず査定時に確認してもらうのが良いでしょう。
登録票のない一本牙はどうすればいいですか?
登録票のない一本牙は、そのまま売ったり譲ったりできません。規制前に取得したことを示す領収書、または第三者の証言と年代測定などの資料をそろえ、一般財団法人自然環境研究センターへ登録を申請します。
取得時期を裏付ける資料がないと、登録は難しくなります。
値がつかない象牙はどうすればいいですか?
うるココでは、値段がつかなかった象牙を不用品として引き取っていません。手元に残す、家族で使うといった方法を検討してください。
なお、登録票のない一本牙はそのまま譲ることもできません。加工品の無償譲渡や廃棄について迷うときは、環境省や自然環境研究センターへ確認しましょう。
象牙を売ったお金に税金はかかりますか?
生活に通常必要な品の売却は原則として非課税ですが、1個または1組30万円を超える象牙製品は譲渡所得の対象です。
一本牙や高額な作家物などが30万円を超えたときは、税務署へ確認してください。象牙以外の骨董品の税金の考え方は、別の記事で解説しています。
麻雀牌や三味線の撥も売れますか?
象牙製の麻雀牌や三味線の撥も、買取の対象です。麻雀牌はすべてそろった品で5万〜10万円前後の買取実績があり、三味線の撥では一本の象牙から作るマル撥のほうが、端材をつないだハギ撥より高く見られます。
三味線の撥は公開されている実績が少ないものの、数万円からの査定例があります。
まとめ
この記事では、象牙の買取相場や登録票の扱い、査定額が決まる条件について解説しました。
要点は次のとおりです。
- 印鑑・置物・根付・アクセサリーは登録票なしで売れる
- 一本牙を売るには登録票が必要
- 細工の良い置物や根付、一本牙では高額になる例もある
- 査定前は無理に手入れせず、共箱や書類もそろえる
- 象牙を扱う業者の登録番号を確認する
遺品整理では、象牙らしい品が複数出てきても、どれが一本牙に当たるのか、どの品に値段がつくのかを自分だけで判断するのは難しいところです。
掛軸や茶道具、着物なども一緒に残っているなら、細かく仕分ける前に、うるココの骨董品買取でまとめて出張査定を受けてみてはいかがでしょうか。売れる品を見落とさずに済みます。
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