シャネル マトラッセはなぜ買えない?使い勝手や種類を徹底解説
CHANELのマトラッセを購入しようか迷っている方に、マトラッセの使い勝手や種類・価格を徹底解説します!
通常サイズのマトラッセより小さいミニマトラッセは、入荷後すぐに完売する、今特に人気のバッグです。
なぜそれほどまでに、マトラッセは人気で買えない状態になっているのか、その理由や気になる価格変動についてもわかりやすく解説します!
シャネルのマトラッセとは?
シャネル(CHANEL)のマトラッセとは、1929年に登場したダイヤ型のキルティング模様が入ったシャネルの人気シリーズです。
マトラッセは、フランス語でふっくらと膨らんだという意味を持ち、その名の通り柔らかくふっくらとした質感が特徴です。
シャネルは服やバッグ、アクセサリー類などのアイテムを多数展開していますが、中でもシャネルを代表するマトラッセシリーズのショルダーバッグが今、とても人気を集めています。
多くの女性から支持されている理由は、単にデザインの可愛らしさ、美しさだけではありません。
人気の背景には、シャネルの創業者であるココ・シャネルが世界で初めて女性用のショルダーバッグを作り、世に広めたという歴史があります。
マトラッセが発売されるまでは、ショルダーバッグは男性が使用する物であり、女性は主にハンドバッグを使用していました。
シャネルは女性用のショルダーバッグを作ることで、ハンドバッグに不自由さを感じていた女性達の心をつかみ、女性の社会進出とも相まって大人気となったのです。
既成概念を打ち破る、古い習慣から女性達を解放する、女性の日常生活に寄り添う、このようなシャネルのポリシーは、現代でも多くの女性ファンを獲得し続けています。
ミニマトラッセが買えない理由
ミニマトラッセは、横幅20cm以下の小さめサイズのマトラッセのことを指します。
アクセサリー感覚でコーディネートにプラスするだけでいつもの装いを何倍もおしゃれに格上げしてくれると大人気となっています。
そんなミニマトラッセが今、人気が高すぎて簡単に買えないという状態になっています。
シャネルのアイテムは基本的にどれもあっという間に売れ切れてしまいます。
一度完売したアイテムはなかなか再入荷されないため、品薄状態が続くことでも有名です。
ミニマトラッセもその中の1つですが、なぜここまで人気で買えないのか、考えられる理由をご紹介します。
ミニバッグの流行
近年ではキャッシュレス化がどんどん進んだことで、持ち物を最小限にしたいという消費者のニーズも高まりミニバッグへの注目が高まりました。
その結果、シャネルに限らず様々なブランドが小さめサイズのバッグを販売し、手のひらサイズほどのミニバッグをファッションのアクセントとして取り入れることが世界的に大きなトレンドとなっています。
そのためミニマトラッセの需要も高くなり、簡単に買えない状態になっています。
価格が低め
ミニマトラッセは、ほかのマトラッセに比べて比較的手が届きやすい価格帯であるという点も人気の理由です。
ミニマトラッセは小さめサイズで内蓋(フラップ)もありません。
素材を多く使わない分、価格は低めに設定されています。
商品名 | サイズ | 定価(税込み) |
2.55 ハンドバッグ | 縦16 ×横 24 ×厚さ 7.5 cm | ¥ 1,591,700 |
スモール フラップ バッグ | 縦15 ×横 21.5 ×厚さ 7 cm | ¥ 830,500 |
ミニ フラップ バッグ | 縦12 ×横 19.5 ×厚さ 8.5 cm | ¥ 826,100 |
【参考】シャネル:公式サイト
※価格は2023年9月現在
上記は一例ですが、スタンダードなサイズ感のマトラッセは100万円を超えるものが多いため、比較するとミニマトラッセがとてもお得に感じるかもしれません。
そのためミニマトラッセを「はじめてのシャネル」として選ぶ人が多いようです。
シャネルの代表的なライン
ミニマトラッセが買えない理由のひとつとして、マトラッセはシャネルを代表するラインであるため、と考えられます。
大胆なシャネルのロゴマークや菱形のキルティング、革ひもの編み込まれたチェーンは誰もがひと目でシャネルと分かるデザインであり、世界中の多くの女性の憧れです。
小さなミニマトラッセにも、しっかりシャネルの特徴が表現されており「憧れのシャネルを持っている」という気持ちが満たされるため、比較的安価である価格も相まって人気になっていると考えられます。
ミニマトラッセのサイズ
シャネルのマトラッセには様々なデザインがあります。
中でも横幅が20cm以下のサイズのものは「ミニマトラッセ」と呼ばれています。
ここでは特に人気のミニマトラッセバッグをご紹介します!
▼ミニマトラッセの種類とサイズ
種類 | サイズ(目安) |
ミニマトラッセ | 縦12 ×横 20 ×厚さ6 cm |
スクエアタイプ | 縦13.5 ×横 17 ×厚さ 8 cm |
トップハンドルタイプ | 縦13 × 横19 ×厚さ9 cm |
エクストラミニ | 横幅15cm以下 |
ミニマトラッセ
・サイズ(目安) 縦12 ×横 20 ×厚さ6 cm
正式名称は「ミニフラップバッグ」ですが、通称「ミニマトラッセ」「ミニマトラッセ20」と呼ばれています。
こちらは定番のマトラッセバッグを一回り小さくしたサイズ感で、スマホや鍵、コインケース等の必要最低限の物が収納できます。
長財布の収納は難しいですが、ミニマトラッセ
の中では比較的収納力があり背面にはオープンポケットも付いています。
スクエアタイプ
・サイズ(目安) 縦13.5 ×横 17 ×厚さ 8 cm
スクエアタイプは正面から見ると正方形に近く、ミニマトラッセよりも横幅が小さい分、まちは2センチ多く作られています。
ミニマトラッセと同じく、スマホや鍵が収納できるくらいのサイズ感となっており、こちらも背面ポケットが付いています。
トップハンドルタイプ
・サイズ(目安) 縦13 × 横19 ×厚さ9 cm
トップハンドルタイプはファンの間では通称「ココハンドル」と呼ばれ、人気のミニマトラッセに、トップハンドルがついたデザインです。
チェーンストラップは取外し可能で、ハンドバッグとしても使用できる事が大きな特徴です。
小さめながら使い勝手がよく、大人気のミニマトラッセと並んで常に品薄状態となっている商品です。
エクストラミニ
中にはエクストラミニと呼ばれる横幅15センチ以下の極小サイズのミニマトラッセもあります。
こちらはもはやバッグと言うよりアクセサリーとして、ネックレスのように首から下げるコーディネートがおすすめです!
アクセントとして取り入れることで、キュートでかっこいい今どきのスタイルを簡単に作ることができます。
チェーン(金具)の色
ショルダーパーツのチェーン(金具)の色はゴールド、シルバー、ブラックの3色です。
バッグ本体の色は同じでもチェーンの色が変わるだけで印象がガラッと変わります。
ゴールドチェーンの色味は2020年から変更になり、以前の黄色みがかったゴージャスな色味からピンクゴールドのような優しい色味に変化しています。
ゴールドチェーンを選択する際はその色の変化にも注目してみると良いかもしれません。
人気の色
ミニマトラッセは、カラーバリエーションが豊富で定期的に期間限定カラーも発売されており、ミニだからこその大胆なカラーを楽しむ方もたくさんいます。
ここではそんなミニマトラッセの中で特に人気カラーをご紹介します。
人気ナンバーワン「黒」
定番の「黒」はミニマトラッセの中でも特に人気のカラーです。
重厚感のあるモードな雰囲気は幅広い年代の女性から支持されており、ファーストシャネルとして選ぶ方も多い王道のカラーとなっています。
高級感あふれる「白」
「白」のミニマトラッセは上品かつ高級感があり、きれい目スタイルだけではなくカジュアルスタイルにもとても良くマッチします。
どんな色の服にも合わせやすい白は使い勝手抜群です!
小さめだから挑戦しやすい「ピンク」・「レッド」
使いやすい定番カラーも良いですが、キュートなピンクや華やかなレッドは女性の憧れですよね。
ピンクには淡い色調のものから、アクセント使いが楽しいビビットなものまで揃っているため好みに合わせて選ぶことができます。
レッドのミニマトラッセは存在感が強くシンプルなコーディネートでも気品ある雰囲気を出しつつも一気に華やかな印象に!
普段は持たないようなカラーでも小さめサイズならファッションに取り入れやすく、派手目のカラーも人気となっています。
バッグの素材
マトラッセには3種類のレザーが使用されおり、素材ごとにそれぞれ異なる持ち味が楽しめます。
【ラムスキン(羊革)】
特徴・・・柔らかくふっくらとした手触りでツヤ・光沢がある。
注意点・・・傷が目立ちやすく雨などの水分にも弱い。
ラムスキンは生後1年以内の羊の皮革で高級素材として有名です。
なめらかでやわらかな手触りや、高級感のある光沢感が楽しめます。
その反面傷が付きやすく、水分に弱い性質があるため取り扱いには注意が必要です。
【キャビアスキン(牛革)】
特徴・・・キャビアに似た細かな凹凸加工がある。
注意点・・・他の素材と比べて固い質感。
表面全体にぶつぶつとしたキャビアに似た細かな凹凸加工が施されています。
傷が目立ちにくく、水に強いという特徴があります。
雨に濡れてもすぐに柔らかい布で拭き取れば、シミになる心配はあまりありません。
他の素材と比べ重厚感のある見た目、固めの手触りとなるため好みが分かれるところではありますが、非常に扱いやすいおすすめの素材です。
【カーフスキン(牛革)】
特徴・・・光沢がありキメが細かく薄くて柔らかい。
注意点・・・細かい傷がつきやすい。
カーフスキンは生後6ヶ月以内の子牛の皮革で、牛革の中では最も上質な素材とされています。
ラムスキンとはまた違う、キメ細かで柔らかな質感や光沢感が楽しめます。
ただし傷が付きやすいうえに付いてしまった傷も目立つため、取り扱いに注意が必要です。
ミニマトラッセの使い勝手
小さくてかわいいミニマトラッセでも、できればバッグとしての使い勝手にも期待したいところです。
ここではそんなミニマトラッセの使い勝手をご紹介します!
【ミニマトラッセの容量】
選ぶタイプによって形や寸法は多少違いますが、横幅20cmほどのミニマトラッセには大体以下のものが収納できます。
背面ポケットも付いているため使い勝手は良いのではないでしょうか?
- スマートフォン
- キーケース
- パスケース 等
お財布類は三つ折り財布やコインケースであれば入る可能性はありますが、長財布は難しいサイズ感です。
ですが、お買い物は全てキャッシュレスで済ませるというような方であれば、最低限の荷物は入るためバッグとして十分活用できますね!
また、ミニマトラッセはシングルフラップです。
通常のマトラッセについている内側のフラップ(ダブルフラップ)が無く、外側のフタいっぱいまで荷物を収納することができます。
そのため通常サイズのマトラッセと比較して、それほど容量に差は無く「意外と物が入る」と思う方も多いようです。
【ショルダーチェーンのアレンジ】
ミニマトラッセはショルダーチェーンの持ち方をアレンジすることで3WAYのデザインとして活用できます。
1つのバッグでその日の気分やTPOに合わせて使い回すことができるため非常に便利です。
①ハンドバッグ持ち
カバーを開けた部分にチェーンを巻き付けて2重に持つと、ハンドバッグとして使える長さにチェーンを縮めることができます。
フォーマルシーンにも使いやすい持ち方です。
②肩掛けワンショルダー持ち
カバーを開けた部分にチェーンを1周巻き付け、片方のチェーンだけ持つと肩かけショルダーになります。
肩にかけるとちょうどウエストのあたりにバッグ本体が来ます。
③ノーマル持ちで斜めがけ。
「ココハンドルタイプ」はさらにチェーンを外してハンドバッグとして持つことも可能!
ミニマトラッセの価格推移
ミニマトラッセの定価はここ20年ほど上昇を続けており、以前と比べると大きく値上がりしています。
ミニマトラッセを含む、シャネル全体の値上げはまだまだ続く可能性が高いです。
◎2023年3月時点でのチェーンバッグの定価・・・約130万~150万円
- 10年前 約40~50万円(現在の約1/3)
- 20年前 約15~20万円(現在の約1/8)
- 2022年3月、8月、11月 3回の値上げ。
- 2023年3月 値上げ。今回の価格改定では、5%程度値上げされたモデルが多い。
◎ミニマトラッセの値上げが続く理由
- 材料費の高騰
- 円安など為替変動の影響 が考えられます。
近年、世界的にありとあらゆる物の価格が高騰しており、ハイブランドもその影響を受けていると考えられます。
商品の原材料である皮革類、布や貴金属など全てが値上がり傾向にありシャネルだけではなく、多くのハイブランドで値上げを実施しています。
その他の理由として、円安など為替変動の影響もあります。
シャネルなどの海外ブランドは、為替変動の影響を強く受けることが特徴で、円安が続くと円の価値が低くなる=海外ブランド品の国内価格が上昇する、という仕組みです。
まとめ
シャネル(CHANEL)の「マトラッセ」は、シャネルの人気シリーズで特に小さめサイズのミニマトラッセの需要が高く品薄状態が続いています。
- 小さめサイズのバックがトレンド。
- 通常サイズのマトラッセと比べて安い。
- 小さくてもマトラッセが放つ高級感を楽しめる。
- 小さいながらも使い勝手が良く、ファッションのポイントとして大活躍!
このようなことから人気が高まっていると考えられます。
そしてシャネルのみならず多くのブランドで近年、値上げが続いています。
「迷っているうちに値上げしてしまった」「最後の1つが売り切れてしまった」という事にならないためにも、気になるマトラッセは早めにチェックすることがおすすめですよ!