毛皮のコートは時代遅れ?買取相場や得する高価買取のコツを紹介
「毛皮のコートって時代遅れなの?」「最近、毛皮のコートを見かけないけどなぜ?」クローゼットの奥から若いときに買った毛皮が見つかったけれど、最近毛皮のコートを着ている人は、なかなか見かけないですよね。
しかし、当時高い金額で購入した毛皮のコートなだけに、捨てるのはもったいないと思う方も少なくありません。ただ最近では着用している人も見かけないため、買い取ってもらうのは難しい気がしますよね。
そんな方でも安心してください。毛皮のコートは高価で買取可能です。
毛皮の種類や状態、毛皮のサイズで買取価格は変わってきますが、よほどひどい状態でない限りは値段がつく可能性が高いです。そこで、この記事では以下について説明します。
- 毛皮コートの手放し方
- 毛皮コートの買取相場
- 毛皮コートを高く売るコツ
この記事を読めば、毛皮の価値や毛皮のコートの手放し方がわかると同時に、高価買取のコツも理解できます。これを機に、クローゼットで眠っていた毛皮のコートを高価買取してもらいましょう。
毛皮のコートは時代遅れ?街で見なくなった理由
最近では、毛皮のコートを見ることは少なくなってきましたよね。それは毛皮のコートが時代遅れだからなのでしょうか。もちろん毛皮のコートというと、バブルの時代など一昔前の流行を彷彿とさせ、若い世代には時代遅れのため敬遠されることがあります。しかし、毛皮のコートを街中で見かけない理由はそれだけではありません。
毛皮商品の売買に反対している動物愛護団体FFAによる活動や、手軽に贅沢なファッションが楽しめるエコファーが増えていることが理由です。
ハイブランドも加盟しているFFA
FFAとは「Fur Free Alliance」の略で、毛皮に反対している国際連盟のことです。「Fur Free Retailer Program」のことで、毛皮を扱わないプログラムとしてFFAが世界各国に展開しています。
日本ではFFAメンバーのJAVA(NPO法人 動物実験の廃止を求める会)が窓口となり2012年2月から「FUR FREEブランドプログラム」を開始しています。
参考:「FUR FREEブランドプログラム」に賛同しているブランドリスト
エコファーの台頭
リアルファーの取り扱いが減ってきたいま、台頭してきたのはエコファーといわれるフェイクファー商品です。エコファーはアクリル繊維で作られており、動物の皮の代わりに代替品として使用されています。高い技術を持つ日本ではハイパイル・ボアを生地に使い、染色や抜染、加工によって本物の毛皮のように仕上げることが可能となってきました。
特に、ミンクやラビットなど特徴をとらえた加工は、本物と見間違うような質感に仕上がります。加工されたエコファーだからこそ、カラーバリエーションも豊富でファッション性が高く、自分にあったスタイルを楽しめます。
どうする?毛皮コートの手放し方
批判も多く、時代遅れとなってしまった毛皮のコートは、着るタイミングも難しく、抵抗がある人も多いのではないでしょうか。
当時購入した毛皮のコートは高額なものが多く、手放すのも惜しい気持ちがあります。しかし、着る機会がなくなったいま、手元に置いておいても場所を取ってしまうだけです。
燃えるゴミとして出すことは可能ですが、リサイクルや買取専門店に査定してもらうなど、再利用できる方法もあるので参考にしてください。
- 自治体にゴミとして捨てる
- リサイクルショップに売る
- フリマアプリで売る
- リメイクして服や小物として利用する
- 毛皮の買取専門店で売る
自治体にゴミとして捨てる
毛皮自体は燃えるゴミとして出すことができます。ゴミ袋に入れば問題ないですが、大きいもので入れにくければハサミで裁断してしまいましょう。
自治体によっては対応していない可能性もあるため、燃えるゴミとして出すときは事前に確認することをおすすめします。
燃えるゴミとして出してしまうのが一番簡単ですが、状態がいい場合はリサイクルや買取を検討してみるのもいいでしょう。
最近では、ファッションもリメイクして楽しむ傾向にあるため、バックや小物などにリメイクできれば、手放さずに再利用することもできます。
リサイクルショップに売る
最近では物を手放すときに捨てるのではなく、リサイクルに出す方も増えています。
愛着のある毛皮のコートをゴミとして出すのはもったいないですよね。リサイクルショップに売ることで再利用でき、必要な方のもとへ届くと考えると満足できる手放し方なのではないでしょうか。
ただし、リサイクルショップでは正しい鑑定ができないことが多いため、高価買取というよりも毛皮の状態がよければ引き取ってもらえるぐらいの認識で利用しましょう。
適正な価格での買取をしてほしいのであれば、きちんと鑑定ができる買い取り専門店を利用することをおすすめします。
フリマアプリで売る
毛皮のコートはフリマアプリを利用して売る方法もあります。ただ、いつ売れるかわからないのがフリマアプリです。
売れるまで手元で保管することになるため、早く手放したい方には、フリマアプリは向かないでしょう。また、高く売りたい方にも不向きかもしれません。
フリマアプリでは数十万円するものも数千円で取引されることが多く、高額で売るには運とタイミングに左右される可能性が少なくありません。
売れない期間が長くなると結局は売るために値段を下げるということになりかねません。売却を急いでいない方には、フリマアプリを利用して売るのもひとつの方法です。。
リメイクして服や小物として利用する
思い出の毛皮のコートなら、リメイクして手元に置き、再利用するのもいいでしょう。毛皮のコートとしては着ることに抵抗があっても、別の形に変えることができれば別です。大切な毛皮のコートを無駄にすることがなくなり嬉しいですよね。
当時の重かった毛皮のコートも毛皮の質感をそのままに、表面から毛を適度に抜き取ります。柔らかくてふわふわの軽い毛皮にすることもできるのでリメイクの可能性が広がるでしょう。
- 持っているコートの袖や襟部分に毛皮をつけてリメイクする
- ポーチやバッグにリメイクする
- コートのポケット部分を毛皮にする
- ボレロやケープにリメイクする
上記のようなリメイク方法で洋服はもちろん、洋服以外の小物にするのもおすすめです。
毛皮の買取専門店で売る
毛皮を手放そうと思っているのなら、毛皮の買取専門店で売るのが一番おすすめです。売るだけであれば、リサイクルショップやフリマアプリでも問題ありません。しかし、リサイクルショップやフリマアプリでは正確な査定ができない場合が少なくありません。
毛皮の状態や種類、流行りなどによって価格は変動しますが、毛皮の買取専門店であれば知識が豊富なスタッフが正確に査定し、高価買取も可能です。
専門店ということで、出張買取や宅配買取など買取方法も複数あり、自宅だけですべて完結するのはメリットですね。
毛皮コートの買取相場
毛皮コートの買取相場は、毛皮の種類や保管の状態で変わります。保管の状態次第で、毛皮が劣化していたり、毛がふわふわせず寝てしまっていたりと品質が落ちてしまうと、買取価格は下がってしまいます。
毛皮のコートは古くても買取価格がつくため、売却をお考えであれば、毛皮の劣化が進む前に少しでも早く査定してもらうことをおすすめします。
- 毛皮の種類
- 毛皮の状態
- 毛皮のサイズ
- ブランド名
査定には上記ポイントを踏まえトータルで考えて価格がつくため、正確な鑑定ができるところで査定してもらうのがいいでしょう。特にブランド品やサイズが大きいもの、人気のミンクなどは高額な価格がつく可能性があります。
豊富な毛皮の種類
毛皮にも豊富な種類があります。種類によって人気も変わるため、多少なりとも買取価格への影響はさけられません。では、どのような種類があるのでしょうか。
毛皮の種類 | 特徴 |
ミンク | ミンクは、毛皮の中でも人気の種類です。ミンクの中でも特に「サファイアミンク、パールミンク」は人気が高く他の毛皮に比べて買取価格が高い傾向にあります。 |
ラビット | ラビットは、毛皮の中でもお手頃価格で手に取ることができる種類です。そのため、汚れがついているなど状態によっては、金額がつかないこともあるため注意が必要です。 |
フォックス | フォックスは、「シルバー・ブルー・レッド」の3種類があります。最も価値が高いのはシルバーで、「SAGA(毛皮ブランド)」が取り扱っているフォックスの毛皮は、相場以上の値がつくことがあります。 |
チンチラ | チンチラの毛皮は現在、そのほとんどが養殖の毛皮です。そのため、天然のチンチラは高額な値がつくことがあります。小物製品も人気が高く、コートと同等の金額で買い取って貰えることもあります。 |
セーブル | 防寒性や保温に優れたセーブルの毛皮は、状態が悪くても高額な値がつくことがあります。セーブルは他の毛皮とは比較にならないぐらい品質がいいため、常に高価買取が期待できる毛皮のひとつです。 |
毛皮のコートを査定に出すときは、他の小物製品やマフラーなどと、まとめて出すことで買取価格がアップすることがあります。毛皮の状態がいいことが重要になってくるので、手元に置いている間は保管状態に気を付けましょう。
毛皮のサイズで変わる買取金額
毛皮の買取金額はサイズで変わります。これは単純にサイズが大きくなれば、その分毛皮の量も多くなるというのが理由です。
ロングコートタイプ | 約90cm〜110cm。ロングコートタイプはサイズが大きいため、他に比べて毛皮の量も多くなります。そのため高い値がつきやすいといえます。 |
ハーフコートタイプ | 約70cm〜90cm。ロングコートに比べると長さが短くなるため、毛皮の量も少なくなることからロングコートほどの価格はつかないでしょう。 |
ショートタイプ | 平均50cm〜70cm。腰ほどの長さになります。ショートタイプは毛皮の量は減りますが、デザイン性と着回しのよさで人気の長さになります。 |
ベストタイプ | 袖がないデザインです。こちらもショートタイプと一緒でデザイン性と着回しのよさで若者を中心に人気があります。 |
マフラーや小物タイプ | マフラーや小物タイプは使いやすさと手に取りやい価格ということもあり、人気商品です。様々なサイズとデザインがあるため、価格にも幅があります。 |
サイズが大きく毛皮が使われている商品は高額買取の可能性が高いため、持っている方は査定に出してみましょう。
毛皮コートを高く売るコツ
毛皮のコートを高く売るためには、大事なポイントがあります。しっかりポイントを押さえて高価買取につなげましょう。
- 珍しい種類の毛皮
- 有名な団体やブランドの商品
- 古くても状態がよい毛皮
- 保証書や鑑定書付き
- 売る期間は冬前から冬半ば
毛皮が流行ったバブル期は毛皮のコートを着ていることがステータスのひとつでもありました。上質で珍しい動物の毛を使ったコートだと数十万円〜数百万円の高い価格のものもあります。どうせなら高く買い取ってもらいたいですよね。
珍しい種類の毛皮
珍しい種類の毛皮は規制されていたり、数が少なかったりして、買取相場が高くなっています。「トラ・ヒョウ・ジャガー・チーター」などは、ワシントン条約の規制により価値が上がっており、一般的に多い毛皮の種類「ミンク・チンチラ・セーブル」なども買取価格は高い傾向にあります。
規制されたことで希少価値が上がっているとはいえ、規制された毛皮は売買が禁止されています。買い取って貰いたい毛皮がワシントン条約に違反していないか、買い取って貰える毛皮の種類なのか、心配なときは毛皮の買取専門店にご相談することをおすすめします。
参考:税関「ワシントン条約」
有名な団体やブランドの商品
洋服やアクセサリーなどと同様に毛皮も有名な団体の商品やブランドの商品になると高い値がつきます。
- SOBOL(ソボル)
- SAGA(サガ)
- American Legend(アメリカン・レジェンド)
特に上記のような信頼性が高い団体になると、高額な値段がつきやすいです。
また、シャネルや、グッチ、フェンディなどの世界でも有名なブランドになると、フェイクファーでさえ買取価格は高い傾向にあります。
古くても状態がよい毛皮
毛皮の種類と保管状態が買取価格に大きな影響を与えます。特に保管状態が悪いと、毛皮の変色や抜けなどで質が悪くなり買取価格は下がってしまいます。時間経過による劣化は避けることができませんが、価値を保つためには保管状態をよくすることが重要です。
どんなに古い毛皮でも保管状態がよければ、高値がつく可能性があります。毛皮は放置していると状態がどんどん悪くなっていくため、状態がいいうちに高く買い取ってもらいましょう。
保証書や鑑定書付き
毛皮の買取を考えたとき、毛皮の種類や状態とあわせて保証書や鑑定書があるか必ず確認しましょう。
毛皮が本物かどうかはスキルのある査定士なら判断できますが、査定士がいない店舗やリサイクルショップ、フリマアプリといった専門店以外は本物かどうかの判断は鑑定書を頼るほかありません。
例えば、本物の毛皮を買い取っても、本物と証明できなければ売りに出すことが難しくなります。そうなると専門店としても買い取るメリットがあまり見込めないため、買取価格は下がってしまいます。保証書や鑑定書があるとプラス査定になることを覚えておきましょう。
また、箱や付属品なども揃っていると査定額が上乗せされる可能性があるため、「箱・保証書・鑑定書・付属品」など一式そろえて査定してもらいましょう。高価買取が期待できます。
売る期間は冬前から冬半ば
毛皮を売るのにおすすめの期間は毛皮を必要とする「冬前から冬半ば」です。毛皮を着たり、毛皮の小物を使ったりする寒い時期は短い期間です。冬支度を始める10月頃から需要が高まり、買取価格も上がりやすくなります。少しでも高い査定額になるこの時期を選んで買い取ってもらうといいでしょう。
毛皮自体、需要が少なくなっています。手放すのであれば、経年劣化を考えても早い時期に決断するのが高価買取につながるチャンスです。
毛皮コートのQ &A
毛皮のコートも見かけなくなり、持ってはいるけど着る機会がないため売却しようと考えたとき、注意しなければいけないことや買い取ってもらえるかわからず困ることもあるでしょう。
- 売ってはいけない毛皮は?
- 状態の悪い毛皮でも買取はできますか?
- 何の毛皮か不明ですが買取できますか?
ここでは一般的な疑問から特に大切な上記3点に絞って説明いたします。これがわかるだけでも売却するときに安心ですね。
売ってはいけない毛皮は?
毛皮を売るときは、注意しなければいけないことがあります。ご存じの方も多いと思いますが、毛皮の一部は動物愛護の観点から、国際取引を禁止する「ワシントン条約」があります。該当する毛皮は売買できないため注意が必要です。
毛皮の中でも「オオカミ・チンチラ・トラ・ヒョウ」はワシントン条約で禁止されている毛皮の種類です。また、日本国内でも法律「種の保存法」によってウサギやヤマネコ、コウモリなどが取引を禁止されています。
お手元の毛皮を売ることができるか心配なときは、正確な査定が行える査定士が在籍する毛皮の買取専門店を利用しましょう。
参考:税関「ワシントン条約(4)毛皮・敷物」、環境省「種の保存法」
状態の悪い毛皮でも買取はできますか?
毛皮は保管状態によって、買取価格が大きく違ってきます。どんなにお手入れに注意して保管状態を保っていても多少の経年劣化は避けられません。そのため少しの経年劣化であれば、買取が出来ないということはないでしょう。
ただし、保管状態が悪く「変色・カビ・悪臭」や毛が抜けていてべたつきがあったり、ひどくパサついているような毛皮は査定に大きく影響します。
状態を再生できないものは買い取ってもらえない可能性があることを覚えておくといいでしょう。ちなみに、ネーム刺繍入りの毛皮製品も買取価格は落ちるものの、買い取って貰える可能性は高いため、諦めずに専門店へ相談してみることをおすすめします。
何の毛皮か不明ですが買取できますか?
毛皮は種類でも買取価格に違いが出てきます。また、本物の毛皮か偽物の毛皮(フェイクファー)かでも違います。
毛皮の買取には様々な条件があり、買取価格も大きく違います。自分で判断できない毛皮については、知識がある査定士が在籍している毛皮の買取専門店に相談することをおすすめします。
ノーブランドのフェイクファーに至っては、価値がないため買取は難しいかもしれません。古着屋などでは買い取ってくれる可能性もあるため、持ち込んでみるのもいいかもしれませんね。
時代遅れの毛皮コートを売るならうるココへ
毛皮のコートについてご紹介しました。
ポイントをまとめておきます。
- 毛皮は種類や保管状態で価値が変わる
- コートは時代遅れだが、マフラーや小物は人気がある
- 高額買取のコツは付属品一式を揃えてる
- 売るなら冬前から冬半ば
毛皮は種類も多く、状態によっても左右されるため自己判断は簡単ではありません。お持ちのコートが価値のあるものかどうかは、正確な知識をもった査定士にみてもらうのが一番です。
毛皮の需要は段々なくなってきているため、価値が下がる傾向にあります。今後使う予定もなくクローゼットに眠っている毛皮があるなら、価値が下がる前に売ってしまうのがいいでしょう。
うるココでは、毛皮買取を承っており、査定は無料でご利用いただけます。お持ちの毛皮コートの正確な価値を知って、高価買取につなげましょう。