小銭の洗い方とは?素材別の洗い方や注意点、高価買取のコツも解説
「掃除をしていたら汚れた小銭が出てきたけど、綺麗に洗う方法は?」
「洗うときに注意することはあるのかな?」
「せっかくなら綺麗にして高く買い取ってもらいたいな」
小銭の汚れは気になるけど、どのように洗ったらよいかわからないですよね。素材も違うし、レアコインや記念硬貨、古銭と価値がありそうな硬貨も存在します。どれも同じ方法で洗っていいのか不安になる方も少なくないでしょう。
小銭も素材別にそれぞれ適切な洗い方と注意点があります。正しい洗い方や取り扱い方法、保管方法を知らないと、自ら価値を下げてしまう恐れがあります。
そこで、この記事では以下について説明しています。
- そもそも小銭は洗ってもいいものなの?
- 小銭を洗う際の注意点
- 素材別 | 小銭の洗い方
普段何気なく使っている小銭ですが、これを機に正しい取り扱い方法について学んでみましょう。
ただし、古銭買取の場合、無理をして洗わないのが無難なことも多いため、注意してください。不明な点は買取業者などに相談してから行うのがよいでしょう。
そもそも小銭は洗ってもいいものなの?
小銭というと不特定多数の人が触ることもあり、汚れがあると気になる方もいるかもしれません。小銭を触っていたら手が黒くなったという経験がある方もいるのではないでしょうか。
少しの汚れなら軽く拭いたり、薄めた洗剤で洗ったりして、ある程度綺麗にすることは可能です。
ですが、汚れが気になるからといって研磨剤や漂白剤などを使ってこすり落とすのは傷がつく原因にもなるのでおすすめできません。
特に古銭は経年劣化している状態です。洗浄することで更にダメージを与えかねません。
また、古銭の価値もさがってしまう可能性があるため洗浄には注意が必要です。ここでは小銭を洗うことに関連して価値や取り扱いに関する法律、交換について解説します。
古銭の価値
古銭とは、字の通り古い小銭のことで「こせん」と読みます。現在は流通していない硬貨のことで記念硬貨や大判小判などを指しています。
硬貨の中でも古銭は価値が高く「当時のままの状態を保っている」ことがとても大切な査定基準にもなっているほどです。買取ということから考えても、いかに元の状態を保っているかで価値が変わるため買取価格にも影響します。
実際、アンティークコインといわれるように、「綺麗に磨かれたもの」より、「経年劣化を含め当時のままの状態」というのがコレクションとしても魅力を感じるものです。
そのため古銭の洗浄はおすすめできません。洗浄することで当時のままではなく人の手が加えられたことでマイナス要素になってしまいます。
対して経年劣化や自然な汚れはマイナス要素にならないことが多いようです。
法律(貨幣損傷等取締法)
日本では硬貨を磨いたり、傷をつけたりすることは犯罪です。
以下、貨幣損傷等取締法(昭和二十二年法律第百四十八号)に抵触するため注意が必要です。
- 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
- 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
- 第一項又は前項の規定に違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
参考元:e-GOV「貨幣損傷等取締法」
硬貨を故意に傷つけたり割ったりといったことではなく、少しの汚れを洗い流した程度であれば問題ないのではといわれています。ただ、薬剤を使用したりといった表面を溶かすほどの洗浄は控えた方がいいでしょう。
小銭は自然のまま何もしないのが一番です。どうしても気になるときは傷をつけないよう軽く洗い流すぐらいに留めておくのがいいですね。
汚れた小銭の交換
汚れた小銭が手元にくることは誰にでもあり得ることです。仕方ないこととはいえ、変色していたり錆びていたりする小銭は気持ちのいいものではありません。
そのうえ自動販売機やセルフレジ、ATMなどで使用した場合、汚れが酷いことで機械が故障する原因になるともいわれています。
汚れた小銭は信用金庫、または一部の銀行で交換してもらうことができますが、枚数に応じて手数料が必要な場合があるので事前に確認することをおすすめします。
日本銀行では、以下の条件を満たす損傷現金の引き換えを手数料不要で行っています。
対象 | 模様の認識ができる貨幣を対象とします。具体的な引換基準は次のとおりです。ただし、災害その他やむを得ない事由により量目が減少した貨幣については、次の基準にかかわらず、模様の認識ができることを条件に額面価格の全額をもって引換えます。 |
金貨 | 量目の98%以上のものについて、額面価格の全額をもって引換えます。 |
金貨以外の貨幣 | 量目の2分の1を超えるものについて、額面価格の全額をもって引換えます。 |
※汚れのひどいものは、水洗いのうえ乾燥させてください。また、金属片、プラスチック等の付着物、混合物は、できる限り取り除いてください。
小銭の汚れが気になる場合は、交換を検討しましょう。
小銭を洗う際の注意点
小銭を洗うことは問題ないことがわかりましたが、洗い方には注意が必要です。
「綺麗に保管したい」「少しでも高く買い取ってほしい」そう思っていたのに間違った方法で洗ったことで、綺麗にするどころか汚れが酷くなったり、傷がついてしまったりして買取価格が下がることになるのは嫌ですよね。
そうなる前に小銭を洗う際の注意点をしっかり確認していきましょう。
- 素材に合わない洗浄をしない
- 過度に小銭を磨かない
- 塩素系漂白剤は使わない
- 濡れたまま放置しない
上記ポイントを意識するだけで、小銭の価値を下げずに綺麗なるのであれば嬉しいですよね。
小銭の洗い方の関連として、コインの磨き方も参照ください。
素材に合わない洗浄をしない
まず第一に素材に合った洗浄をすることが大切です。小銭は種類によって素材が異なるため、すべてを同じ洗い方で綺麗にすることはできません。
素材に合わない誤った洗い方をすることで、傷をつけ価値を下げてしまうことにもなりかねません。
価値のある硬貨ほど、洗い方によって価格に差がでます。必要以上に洗浄したり素材に合わない方法で価値を大幅に下げることがないように注意したいものです。
ただし、素材に合った洗浄方法だからといって過度に洗いすぎるのも考えものです。どの方法でも擦りすぎないように気をつけましょう。
過度に小銭を磨かない
少し洗った程度では落ちない汚れがついていたとき、誰しも無意識に磨く手に力が入ってしまうものです。
ですが、過度に小銭をみがいてしまうと傷がつき硬貨の価値を下げてしまいます。
特にコレクションとしては、当時のままの自然な状態を保っていることに価値があるため磨きすぎには注意しましょう。
素材によっては硬度が低く摩耗しやすいため磨かない方がいいものもあります。綺麗にしたい硬貨がどの素材でできているかきちんと確認することが大事です。
塩素系漂白剤は使わない
酷い汚れには洗浄力の強い塩素系漂白剤を使うのは一般的ですが、小銭には使用しない方がよいでしょう。しばしばキッチン用の塩素系漂白剤を使って硬貨やコインを綺麗にする方法が紹介されることがありますが、安易に真似するのは避けた方がよいです。
実際、メーカー側でも使えないものとして「ステンレスを除く金属製品」と明記しています。塩素系漂白剤は使わないと頭に入れておきましょう。
ネット上で紹介されている塩素系漂白剤での洗浄は簡単で即効性がありますが、おすすめできません。
濡れたまま放置しない
小銭は濡れたまま放置しないことが必須です。せっかく綺麗にしようと思い、洗った小銭も濡れたまま放置することで変色したり錆びたりと、さらに汚れが酷くなることがあります。
小銭を洗ったときはすぐに水分を拭き取る、しっかり乾燥させることを意識しましょう。
また、硬貨が濡れた状態で触ると皮脂や手汗が付着し新たな汚れの原因に繋がります。濡れた手で触ったときも軽くふき取るなど気をつけることも綺麗を保つコツです。
素材別 | 小銭の洗い方
小銭はそれぞれに素材が違います。素材に合わない方法で洗うことで変色したり、変形したりすることが考えられるため注意が必要です。
以下5点の素材ごとに適した洗い方を紹介いたします。
- 金貨
- 銀貨
- 銅貨
- ニッケル
- アルミニウム
大切な硬貨を正しい洗い方で綺麗にして高価買取に繋がればうれしいですね。紙幣の場合もあわせて紹介しますので参考にしてください。
金貨
金貨は金から作られているため、数ある金属の中でも傷つきやすく摩耗しやすい素材です。硬度も低いため取り扱いには注意が必要です。
金貨の汚れが気になるときは、洗浄するのではなく以下の方法を試してください。
- やわらかい布や研磨剤の入っていないクロスで優しく拭き取る
- 超音波の振動で洗浄する超音波洗浄機を利用する
- 重曹を混ぜた水にしばらくつけ置きしたあとに優しくふき取る
どの方法を試すにしても金貨の扱いには気をつけてゴシゴシと擦らないようにしましょう。
一方で、化学的に安定している素材の金は基本的に腐食したり錆びたりすることはありません。
銀貨
銀貨は「黒ずみやすい」のが特徴です。「少し放置していたら黒ずんでしまった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
銀貨の黒ずみを綺麗に落とす方法を7点紹介します。
水 | 3日間ほど水につけ置きし汚れを浮かします。歯ブラシで軽く擦って水洗いをし、水気を拭き取ります。このとき柔らかめの歯ブラシを使うのがポイントです。 |
歯磨き粉 | 銀貨に歯磨き粉をつけて磨きます。手で磨いても綺麗になりますが歯ブラシを使って磨くとより簡単に綺麗になります。最後に水で流せば完了です。銀貨全体の汚れというより一部分の汚れを落としたいときに適しています。 |
研磨剤入りクリーム | いわゆるクレンザーです。歯磨き粉と同様に手や歯ブラシを使って磨きあげます。強く擦りすぎると傷がつく恐れがあるため優しく洗うことが大事です。特に粗目のクレンザーには気をつけましょう。 |
コイン専用クリーナー | 軽い汚れの場合は液体タイプを使うといいでしょう。汚れが酷く液体では落ちないときは液体のあとに粉タイプで磨きます。いずれにしても強く擦りすぎると傷になるため気をつけましょう。※コイン専用クリーナーでは綺麗にならない場合もあり、強い汚れには不向きです。 |
重曹とアルミホイル | 容器にアルミホイルを敷きコインをのせます。大さじ1杯程度の重曹を振りかけ、コインが浸るぐらいのお湯を入れ3~5分浸します。汚れが浮いてきたら水洗いし、水気を優しくふき取ります。 |
貴金属磨きクロス | 貴金属専用のクロスを使って磨きます。軽く磨くだけで本来の輝きを取り戻してくれる便利なアイテムです。磨いた後は柔らかい布で軽く拭けば完了です。貴金属磨きクロスには細かい研磨剤がついているため表面を薄く削ることで汚れを落としています。綺麗になるからと磨きすぎると傷をつける原因になるため注意が必要です。 |
超音波洗浄機 | 超音波洗浄機を使ってコインを綺麗にするのが一番簡単な方法です。超音波洗浄機のなかにコインを入れてスイッチを入れるだけで極微小な泡を揺らしたり、破裂させたりして綺麗にしてくれます。 |
消しゴム | 軽い汚れなら消しゴムを使って綺麗にすることもあります。汚れた銀貨を洗うときは消しゴムで軽く汚れを落としてから他の洗浄方法と併用すると更に洗浄効果が得られるのでおすすめです。 |
どの方法にもいえることは、「やりすぎない」ということです。綺麗になるからと擦りすぎると当然コインに傷がつき価値を落とすことにもなりかねません。
様子を見ながらやさしく洗うのが一番ですね。
銅貨
銅貨は一番身近で一般的な硬貨です。現在日本で流通している硬貨のうち、アルミニウム製の1円以外の硬貨は白銅製や青銅製、黄銅製とすべて銅製になっています。
手に入りやすい家庭用品で洗うことができ、比較的簡単に手に入るものが多いため、古銭や1円以外の硬貨は以下で紹介する方法で洗うといいでしょう。
銅貨を綺麗にする方法を5点紹介します。
酸性調味料 | 酸性調味料、いわゆる「酢・レモン汁」などに浸すことです。銅貨の洗い方として最も簡単な方法です。小皿に酸性調味料を入れコインを5~10分浸し、乾いた布で優しく磨くと軽い汚れや錆びが落ちます。ポイントは銅貨を一部分だけではなく全て浸すということです。注意点として浸しすぎは酸化の原因となるので気をつけましょう。 |
塩 | 酸性調味料に浸したあとの磨きあげで塩を足すと研磨作用が加わりより綺麗になります。 |
クエン酸 | クエン酸を少量の水で溶いてペースト状にします。コイン全体にクエン酸ペーストをつけて5分おきます。その後、汚れているところを指で磨き水洗いをして拭き取れば完了です。つけ置きを長期間すると酸化の原因となるので注意しましょう。 |
家庭用洗剤(酸性) | 一番簡単なのは食器用洗剤で洗うことです。コインを5分程つけ置きした後に水洗いして綺麗に水気を拭き取りましょう。トイレ用やお風呂用の洗剤など酸性の洗剤であれば使用可能です。 |
重曹 | 重曹と水を混ぜてペースト状にし、ブラシで磨き水で洗い流せば完了です。濡れたまま放置すると錆びの原因となるため洗浄後はしっかり水気をふき取りましょう。 |
いずれにしても長く置くことで酸化の原因になるので注意が必要です。
ニッケル
日本の硬貨には、500円と100円、50円にニッケルが使われています。正しくはニッケルと銅が混合しているのですが、純金属は他の金属と混ぜることによって強度が増します。
その割合は硬貨によって様々ですが、ニッケルが混ざることで他の材料に比べ錆びにくく、耐久性に優れ強度が高い特徴があるため、多くの小銭に使用されています。
ニッケルが含まれている硬貨の洗い方は、研磨剤入りのクレンザーや重曹などを使って洗いましょう。重曹を溶かした水に浸すことで汚れが浮き、軽く擦るだけで綺麗になります。
アルミニウム
アルミニウムの小銭といえば1円硬貨が代表的です。
アルミニウム硬貨の洗い方は、研磨剤入りのクリームを使うのが一般的で、多くの硬貨に適している酸性の液体もアルミニウムには向きません。
アルミニウムは酸性以外の研磨剤入りクリームなどを使用して磨き、軽い汚れを落とすことは可能ですが、光沢がでるほど綺麗に磨くのは難しいでしょう。
歯磨き粉で磨くのも有効だと言われています。
小銭を洗った後の保管方法
小銭や古銭を洗ったあとは正しい方法で保管しましょう。特に買取してもらうことを考えている場合、保存方法によっては硬貨の価値を下げてしまうことになりかねません。
綺麗にした硬貨はコイン専用ケースに入れて保管することをおすすめします。
ここでは保管方法と注意点について説明いたします。
- 空気の触れないところ
- 直射日光が当たらないところ
- 柔らかい布でお手入れ
- 手で触らない
正しい保存方法をしっかり守り、大切な硬貨をベストな状態で保ちましょう。いい状態を保つことで満足のいく価格で売却できればそれが一番ですよね。
空気の触れないところ
小銭や古銭は金や銀、銅などの金属でできているため、空気に触れることで酸化し、劣化の原因となります。
劣化してしまうと小銭の価値が下がり見た目も悪くなるので空気に触れないように密封して保管することが大切になってきます。
保管に適したコイン専用の密封ケースが、文房具店や100円ショップなどで手軽に購入することが出来るため、必ずコイン専用のケースで保管しましょう。
直射日光があたらないところ
小銭の素材によっては直射日光を苦手とし、変色の原因になるものがあります。
そのため、直射日光と紫外線は小銭や古銭にとって大敵と覚えておきましょう。
保管する際は、空気に触れないように保管専用のコインケースに収納し、直射日光を避けるためコインケースを日の当たらない暗い場所に保管します。
小銭や古銭は湿気も嫌うため、暗い場所への保管とともに風通しのいい場所であることも大事です。
柔らかい布でお手入れ
小銭や古銭は一見強そうにみえますが、素材によってはデリケートなものもあります。また、強いからといって強くゴシゴシと磨いていては、傷をつけてしまうことにもなりかねません。
傷をつけてしまうと小銭や古銭の価値も下がり、コレクションとしても見た目が悪くなりますし、売却のときも高い価格をつけてもらうことが出来なくなる可能性があります。
小銭についた水気や軽い汚れをふき取るときは、柔らかい布で優しくふくように気をつけましょう。それだけでも綺麗な状態は保てます。
お手入れを定期的にするときには、柔らかい布で優しくふく程度で綺麗な状態を保てるでしょう。
毎回クレンザーや洗剤を使って洗っていると、変色や変形の原因になるためおすすめできません。
酷い汚れの時は洗剤やクレンザーの使用もいいですが、基本的には優しく布拭きと覚えておきましょう。
素手で触らない
小銭や古銭は素手で触らないように気をつけましょう。
素手で小銭を触ると、手についた汚れや皮脂などが変色の原因になるからです。また手汗とともに空気中の塩分や水分が反応して酸化することで緑青(ろくしょう)と呼ばれる青錆びが発生することがあります。
例えば、十円玉が青緑色に染まっているのをみたことはありませんか。蛇口周りや銅像にもみられる現象で錆びの一種の青錆びのことです。そのまま放っておくと全体に青錆びが広がっていきます。
そのためお手入れする際は、素手で触らないように気をつけ、可能な限り手袋をつけて汚れを拭き取るなど簡単に行うようにすることをおすすめします。
価値のある小銭を高く売るコツ
価値のある小銭は高く売ることが可能です。そのためには高く売るコツを事前に知っておくことが大切です。
ここでは知ってるか知らないかで買取価格に差が出る、高く売るコツを3点ご紹介します。
- 付属品は揃える
- 相場を意識する
- まとめて売る
上記のポイントは売却する際の基本的な知識です。特に小銭の売却を考えている方はしっかり押さえておきましょう。
付属品は揃える
小銭や記念硬貨の買取時には箱やケースなどの付属品も査定の対象になるため、揃っているかどうかが買取価格の大きな差になります。
そのため、付属品一式が全て揃っていて状態がよければ高価買取に繋がります。
例えば、記念硬貨などレアなものにはケース自体にもホログラムなどのデザインが施されている場合があります。そうなると硬貨とケースがセットでひとつと考えられるため全て揃っていることが大切です。
「セット品」も同様に考えられます。金貨と銀貨のセット、違った素材の硬貨がセットになっているなどセット品として全て揃うことで価値が高くなるものもあります。
付属品やセット品は全て揃っていることが大事ですが、それが未開封品になると更に高価買取に繋がります。一度でも開封すると中古品として価値が下がるということを覚えておきましょう。
相場を意識する
高額で売却するためには、買取価格の相場を意識しチェックすることが基本です。相場がわからないと、いざ売却をするときも査定価格が適正なのか判断できません。
例えば、売却したいレアでプレミア価格がついていたとします。でも、その硬貨の相場を知らないと査定額がプレミア価格になっていなくても提示された価格で売却することになる可能性もあります。
また、記念硬貨などには需要が高い時期というのがあります。金貨や銀貨など価値がある硬貨は定期的に流行があり、タイミングよく売却することで通常よりも高額で売ることが出来るでしょう。
売却したい硬貨があるときは、事前に相場やプレミア価格がついているかなど確認することをおすすめします。特に記念硬貨は売却時の買取価格が高くなる傾向にあるようです。
まとめて売る
価値のある小銭を高く売るコツは「硬貨の状態を当時のまま保つ」「付属品は揃える」「相場を意識する」が基本です。この基本を踏まえてお持ちの硬貨を「まとめて売る」ことで更に査定額が高くなることがあります。
小銭や古銭などのレアコインやプレミア価格のものだけではなく、記念硬貨やエラーコインと呼ばれる小銭も一緒に無料査定に出してみましょう。
まとめて売ることで査定額があがることがあります。
※エラーコイン5円玉や50円玉で穴がずれていたり、穴がなかったりするもの
小銭に関するQ &A
小銭といっても種類も豊富でわからないことも多いですよね。ここでは小銭に関する疑問を紹介します。
- 貨幣にギザや穴があるのはなぜですか?
- 貨幣の製造枚数はどうやって決めているのですか?
- 古い貨幣を持っていますが、現在も使えますか?
- 記念コインや貨幣セットは貨幣と使用できますか?
- 金融機関で回収された過去の記念貨幣はどうなりますか?
特に小銭をコレクションにしたい方や、これから売却を考えている方はしっかり疑問を解消しておきましょう。
貨幣にギザや穴があるのはなぜですか?
貨幣にギザや穴が空いているのは以下の理由からです。
- 他の貨幣と区別するため
- 偽造されるのを防ぐため
- 原材料の節約のため
ごくまれに見かける10円玉のギザは、当時の最高額として他と区別するためにつけられました。その後100円玉が発行されたことで100円玉がギザあり、10円玉はギザなしに変更されました。
ギザの数については造幣局では公表していません。「偽造されるのを防ぐため」という目的もあるからです。
貨幣の製造枚数はどうやって決めているのですか?
貨幣の製造枚数は財務省で年度ごとに決められます。
貨幣の円滑な供給のために経済状況を見ながら製造する枚数の調整を行っています。そのため貨幣の流通状況によっては年度途中で製造する枚数の改定が行われます。
年度ごとの製造枚数は財務省にて公開されています。
参考:財務省「貨幣の製造枚数」
古い貨幣を持っていますが、現在も使えますか?
日本銀行は1885年に初めて紙幣(銀行券)を発行し、現在までに53種類を発行しています。このうち22種類が現在でも有効です。
既に発行されなくなった流通に不便な紙幣(肖像画が聖徳太子の一万円券など)は、現在発行されている紙幣との交換を日本銀行の本支店で行っています。
日本銀行のホームページでは現在発行されている紙幣と貨幣について確認することができます。旧札の交換については、関連記事もご覧になってください。
参考元:日本銀行「現在発行されている銀行券・貨幣」、「その他有効な銀行券・貨幣」
記念コインや貨幣セットは貨幣として使用できますか?
記念コインや貨幣セットは通常の貨幣と同じように使用可能です。ただし、通常のコインとは素材や大きさが異なることがあるため自動販売機などでは使えないことがあります。
金融機関や日本銀行の窓口で通常の貨幣と交換後に使用するようにしましょう。
プレミアム価格の貨幣などは購入価格での使用はできず、貨幣に表記されている額面価格での使用となりますので注意が必要です。
記念コインや貨幣セットは実際に使用するというより、コレクションとして楽しむことをおすすめします。
金融機関で回収された過去の記念貨幣はどうなりますか?
金融機関で回収された記念貨幣は日本銀行を経由し造幣局へ戻ります。
日本銀行では回収された貨幣を、使用可能なものと使用不可のものに分けて、再使用可能となった貨幣は数量の確認後、再び社会の中に出ていきます。約30年ぐらいの使用で摩耗や汚れが目立つようになります。
回収された記念貨幣は地金として国が所有するもので、造幣局で保管を行います。そして保管していた記念貨幣は素材別に溶かして地金に戻し、新しく発行する貨幣の材料として使われることがあります。
価値のある小銭の買取ならうるココへ
小銭の洗い方と高く売るコツについて解説しました。
ポイントをまとめておきます。
- 小銭を洗いずぎると法律に触れることがある
- 小銭は当時の状態を保つことで価値が上がる
- 高価買取にはまとめ売りがおすすめ
- 小銭は素材別に洗い方を変える
- 高く売るコツは付属品を揃えること
現在の小銭は強くなったとはいえ、デリケートなことに変わりはないため、洗う時は水気を残さず優しくふき取ることを覚えておきましょう。
買取時の価値を高めるためにも、発行された当時の状態を保つことは大切ですね。記念貨幣やレアコインなどプレミア価格も、売却のタイミングが重要です。
うるココでは無料で査定を行っています。価値のある小銭や古銭買取なら、うるココへご相談ください。
小銭以外の買取も一緒に出すと査定額アップになるのでぜひご利用くださいね。