100円札には価値がある?種類や買取価格のコツを解説
「いずれ価値のあるものに変わるかもしれない」と大切に保管していた100円札をずっと手元に置いていませんか?
100円札にはさまざまな種類があり、高く買取ってもらえるコツがあります。手ばなすのであれば、なるべく高い価格で売却したいですね。
この記事では以下のことがわかります。
- 100円札の種類と特徴
- 旧札は今も使用ができるのか
- 高価買取してもらうコツ
100円札の価値を知り、高価買取をしてもらえるコツを見ていきましょう。
100円札の価値とは
100円札は1885年から発行され、89年間にわたって日本で流通した紙幣です。
さまざまな種類があり、希少価値が高いものは高価買取されやすいです。
しかし、中には100円の価値しかないものがあるため、価値を知るためにも、買取店で査定してもらうとよいでしょう。
100円札には9種類ある
明治初期から89年の間で9種類の100円札が発行されました。
100円札の種類は以下の通りです。
- 明治通宝100円券
- 大黒札
- 藤原鎌足の100円札
- 聖徳太子の100円札
- 板垣退助の100円札
明治通宝100円券
明治通宝100円券は1872年に明治政府によって発行された紙幣で、100円札の中でも一番古い紙幣です。約24,000枚しか製造されておらず現存数もかなり少ないため、非常に希少価値の高い古紙幣です。
明治通宝100円券の前にも他の紙幣が発行されていましたが、偽札が横行していたため導入されました。
しかし、これも偽造が多発し、1881年に改造紙幣に換えられています。
大黒札(旧100円券)
大黒札は、日本銀行が紙幣の偽装の多さを改善するために、初めて発行した100円札です。
商売の神様である大黒天が描かれているため大黒札と呼ばれています。紙幣の強度を上げるためこんにゃく粉が混ぜられていました。そのため害虫被害が多発したという逸話の残る紙幣です。
大黒札は発行部数が少なかったうえに、紙幣の切り替わり時の回収率が高かったため、残っている枚数はわずかと言われています。
藤原鎌足の100円札
藤原鎌足の100円札は2種類あり、改造100円券と甲号券です。
それぞれの特徴を説明します。
改造100円券
改造100円券は発行された紙幣の中でも最もサイズが大きい紙幣です。表面の図柄がメガネの形に見えることから、メガネ鎌足やメガネ100円券とも呼ばれています。
甲号券
甲号券は裏面に紫色が使用されているため、裏紫100円や紫100円とも呼ばれています。甲号券のなかには前期甲号券と後期甲号券があり、前期甲号券のほうが高価買取になりやすいです。
聖徳太子の100円札
聖徳太子の100円札は以下の4種類があり、下に行くにつれて発行年数が若いです。
- 乙号券
- い号券
- ろ号券
- A号券
4種類を見分けるには、裏面を確認すると判別しやすいです。それでは、それぞれの特徴を説明します。
乙号券
乙号券の裏は、中央が茶色で周りが淡い緑色です。発行枚数が多く現存数が多いため、希少価値はあまり高くありません。
い号券
い号券の裏は、全体的に赤っぽく、乙号券と同様に発行枚数が多く現存数も多いため、希少価値は低いといえるでしょう。
ろ号券
ろ号券の裏は、全体的に緑色です。
紙幣の切り替えが早く、わずか1年足らずで運用が停止となっているため、ほかの種類と比べて希少価値があります。
A号券
A号券の裏は、全体的に青色です。
発行期間は終わっていますが、インフラ抑制のために発行され、現在でも使用できる紙幣です。
板垣退助の100円札
板垣退助の100円札は、B円とも呼ばれています。インフレ抑制のために発行されており、A券と同様にB券も現在使用できる紙幣のひとつです。
B券には以下の3種類があります。
- 最初期
- 前期
- 後期
最初期
最初期は、紙幣に記載されている記番号の最初のアルファベットが、一桁かどうかで判断できます。
前期
前期は、記番号の初めの二桁がアルファベットかつ、茶褐色の紙幣かで判断できます。
後期
後期は、記番号の初めの二桁がアルファベットかつ、白っぽい紙幣かで判断できます。
前期と同様に記番号の見分け方が一緒ですが、色で容易に見分けられます。
100円札の買取相場
ここまで100円札の概要について紹介しました。発行数が少なかったりや発行時期が古かったりすると、希少価値が高いものが多いです。
それでは希少価値が高い100円札が分かったところで、手元にある100円札がいくらくらいの買取価格になるのか、表を見てチェックしてみましょう。
種類 | 買取相場 |
明治通宝100円券 | 数万円になる可能性が高い。 |
大黒札 | 美品であれば、数千円程度になる可能性が高い |
藤原鎌足の100円札 | 美品であれば、数万円以上になる可能性が高い |
聖徳太子の100円札 | 美品であれば、数万円以上になる可能性が高い少し汚れている場合は、数百円~数千円になる可能性が高い |
板垣退助の100円札 | 希少価値が高く美品であれば、数千円程度になる可能性が高い希少価値が低いものは、数百円程度になる可能性が高い |
高い価値がつく100円札の特徴
大まかな100円札の買取相場を紹介しましたが、さらに高価買取の可能性がある100円札には特徴があります。
- エラー紙幣
- 記番号(珍番号)
- 帯付き
以上の3つに該当する100円札が手元にある場合は、買取価格が予想以上に高くなるかもしれません。
知らずにいると損をしてしまう場合があるため、詳しい内容を見て確認していきましょう。
エラー紙幣
エラー紙幣とは、製造過程で印刷ミスや断裁ミスが起こったもので、誤って流通してしまった珍しい紙幣です。
エラー紙幣は中古市場でも価値が高くコレクターが求めるため、高価買取してもらえる可能性があります。
エラー紙幣の種類は以下の4つです。
- 印刷ミス
- 記号違い
- 透かし
- 耳つき
印刷ミス
印刷ミスには以下の4つの特徴があります。
- 絵柄の一部が空白である
- 余白の幅が上下均等ではない
- 絵柄そのものがずれていたり重なったりしている
- インクがにじんでいる
ほかにも、紙幣の裏に印刷される絵柄が誤って表に刷られた、裏写りのミスもあります。
記号違い
記号違いの紙幣は、表と裏にあるアルファベットや数字が一致していないものです。
通常の紙幣は、表と裏が一致しています。
透かし
透かしは、アルファベットや数字が透けている紙幣です。
見た目が分かりにくいため、素人には気付きにくいミスです。
耳つき
耳つきとは、断裁の時に一部が切り取られず余分な紙が残ってしまうミスです。
通常の紙幣とは大きさが異なったり、一部が飛び出したりしています。
記番号(珍番号)
記番号とは紙幣に印字された番号で、もとは紙幣の管理がしやすいように付けられているものです。その中でも、珍しい番号になると希少価値が高いです。
例えば、数字がぞろ目やキリのよい番号になったりアルファベットがそろっていたりしているものが、高価買取されやすい100円札になります。
帯付き
帯付きとは、新品の札束に帯がまかれているものをさします。
見つけた場合は、帯を外さずにきれいに保管しましょう。シミやカビなどがある場合や、折り目があると希少価値が下がる恐れがあります。
高価買取してもらうためにも、よい保存状態で保管するようにしましょう。
100円札は現在も使える?
現在使える100円札は、以下の2種類です。
- 聖徳太子の100円券
- 板垣退助の100円券
財務省より、現在使える100円札が回答されています。
しかし、前項で説明したように100円札のなかにも希少価値が高いものがあるため、使用する前に買取店で査定をしてもらうことをおすすめします。
100円札の換金方法
100円札を換金する方法は以下の4つです。
- 銀行
- リサイクルショップ
- ネットオークション
- 買取業者
さまざまな方法がありますが、高価買取を狙うのであれば、買取店がおすすめです。
それはなぜなのかを、ひとつずつ説明していきます。
銀行
銀行で換金される対象は、聖徳太子の100円札と板垣退助の100円札のみで、現在も使用できる100円札です。
しかし、額面に書かれた金額でしか換金がされないため、希少価値が高い紙幣の場合は損をしてしまいます。
ほかの換金方法で100円を下回ってしまう場合は、銀行を利用するとよいでしょう。
リサイクルショップ
リサイクルショップでは、さまざまなものを対象に取り扱っているため、100円券も換金してくれるお店もあります。
しかし専門外のため、断られる場合も多いので注意が必要です。
ほかの商品と一緒に持ち込める手軽さがありますが、古紙幣に詳しい鑑定士が在中しているわけではないため、買取相場より低い値がつく場合があります。
買取相場の価格で売却を求めるのであれば、専門知識のある鑑定士がいる店にしましょう。
ネットオークション・フリマサイト
ネットオークションやフリマサイトでは、古紙幣のコレクターが高値を付けてくれる場合があります。
しかし、トラブルに巻き込まれたりクレームがきたりするリスクがあるため、慎重にならなければいけません。
また、すぐに売れるわけではないため、今すぐ換金したい人には向かないでしょう。
買取業者
買取業者には、古紙幣に詳しい鑑定士がいるため、買取相場の価格で売却できます。また、希少価値が高い紙幣の鑑定ができるため、高価買取になりやすいです。
特に査定の手数料が無料の買取業者を利用すると、お得に買取してもらえます。
うるココでは、まとめて持ち込むとさらに買取価格を高く査定させてもらいます。
100円札の価値を高めるコツ
それでは、100円札により価値を高めるためのコツを紹介します。紹介するコツは以下の4つです。
- 早めに買取してもらう
- ケースや鑑定書と一緒に査定してもらう
- 保管状態に気を付ける
- 帯は取らない
買取前にコツをおさえると、高い買取価格で買い取ってもらえる可能性があるため、チェックしていきましょう。
早めに買取してもらう
100円札は紙のため、時間が経つと劣化します。
そのため、価値が上がるのを待っているうちに劣化し、価値が下がってしまう可能性があるのです。
100円札は買取相場がすぐに上がらないため、状態がよいうちに売却しましょう。
ケースや鑑定書(保証書)と一緒に査定してもらう
ケース付きで保管されている100円札は状態がいいものが多いため、高値がつく可能性があります。
さらに鑑定書があると、100円札が本物である証明になるため一緒に保管しておくとよいでしょう。
このことからも、100円札にケースや鑑定書がついている場合は一緒に買取業者に持ち込むと高価買取が期待できます。
保管状態に気を付ける
紙幣は日光や湿気に弱く、さらに空気に触れると酸化して劣化が進むため、保管状態に気をつけましょう。
保管をする際は、密閉できるケースに入れ、風通しの良い日陰で保管してください。ケースがない場合は、ジッパー付きの保存袋でも代用が可能です。
また、100円札を触る際は、皮脂で汚さないためにも手袋やピンセットを使用しましょう。
帯は取らない
前項でも説明した通り、100円札に帯がついていると高い価値がつく可能性があります。
なぜなら帯付きは新品で未使用の可能性が高く、状態がいいものが多いからです。
帯がついている100円札が手元にある場合は、帯を取らず汚さないよう注意して買取業者に持ち込みましょう。
100円札の買取ならうるココへ
ここまで、どのような100円札があるのか、高価買取してもらうにはどうすればよいかを説明しました。
手元にある100円札が、いくらくらいの価値があるものか理解できたのではないでしょうか。
買取業者に持ち込むのであれば、「うるココ」がおすすめです。
うるココでは100円札以外にも買取をしているため、ほかに価値のありそうな品物も査定いたします。
また、まとめて買取になる場合は買取価格アップが見込めるため、お得に売却するためにもぜひうるココをご利用ください。