天皇即位記念硬貨の買取相場|平成の10万円金貨と令和の金貨
天皇即位記念硬貨の10万円金貨は、額面の10万円よりもはるかに高い価値があります。
平成2年銘の10万円金貨には純金が30g使われており、2026年10月末には60万円を超える買取価格が公開されています。令和元年の1万円金貨も純金20gで、額面を大きく上回る値段です。
ただし、同じ天皇陛下の記念硬貨でも、500円硬貨の値打ちは額面の500円のままです。また、御即位と御在位の記念硬貨は別のもので、金の重さや図柄にも違いがあります。
手元の記念硬貨を正しく見分け、金貨は額面で引き換えてしまう前に、うるココの古銭買取で査定額を確認しましょう。
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天皇即位記念硬貨は平成と令和の4種類

天皇陛下の御即位を記念して発行された硬貨は、平成と令和にそれぞれ2種類ずつあります。
平成のものは現在の上皇陛下、令和のものは今の天皇陛下の即位を記念したものです。財務省の記念貨幣一覧に掲載されている4種類を比較してみましょう。
| 種類 | 額面 | 素材・量目 | 年銘 | 発行枚数 | 入手方法 | 図柄(表/裏) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平成 | 10万円 | 純金30g | 平成2年 | 200万枚 | 金融機関で額面引換え | 鳳凰と瑞雲/菊の御紋と桐と唐草 |
| 平成 | 500円 | 白銅13g | 平成2年 | 3,000万枚 | 金融機関で額面引換え | 特別御料儀装車/菊の御紋と束帯の紋様 |
| 令和 | 1万円 | 純金20g | 令和元年 | 5万枚 | 造幣局の通信販売 | 鳳凰と瑞雲/菊花紋章と梓とハマナス |
| 令和 | 500円 | ニッケル黄銅・白銅・銅 7.1g | 令和元年 | 500万枚 | 金融機関で額面引換え | 高御座/菊花紋章と梓とハマナス |
額面を超える価値があるのは主に金貨の2種類で、500円硬貨は額面の500円のままです。
なお、昭和天皇の御在位60年記念金貨は、在位60周年を祝う別の記念硬貨。また、額面の刻まれていない御即位○周年記念メダルは、貨幣ではなく記念品に分類されます。
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平成の10万円金貨の買取相場

平成2年銘の天皇陛下御即位記念10万円金貨は、純金30g、直径33mmの記念硬貨です。200万枚が発行され、平成3年(1991年)4月10日から金融機関で額面の10万円と引き換えられました。
現在の価値は、30gの金にどれだけの値段がつくかで決まります。
30gの金の値打ち
平成の10万円金貨には、30gの純金が使われています。日本の記念金貨で30gのものは、この御即位記念金貨だけです。
金としての価値は、金1gあたりの買取価格に30を掛けることで計算できます。
2026年10月30日の田中貴金属の店頭買取価格は、1gあたり21,938円(税込)でした。
21,938円 × 30g = 658,140円
つまり、この日の金相場を基準にすると、約65万8,000円の金が使われている計算です。
金価格が変わると30g分の値段も次のように動きます。
| 金1gあたりの価格 | 30g分の価値 |
|---|---|
| 21,000円 | 630,000円 |
| 22,000円 | 660,000円 |
| 23,000円 | 690,000円 |
これは金そのものの値段であり、記念硬貨の実際の買取価格とは異なります。
ほかの古銭や記念硬貨の値段をまとめたのが、古銭買取の価格一覧です。
公開されている買取価格
2026年10月26日〜11月1日に確認した4社の公開価格では、平成の10万円金貨は616,900〜631,950円でした。
10月30日時点の金30g分の価値658,140円と比べると、約94〜96%に相当します。
また、造幣局からは通常の金貨とは別に、表面を鏡のように仕上げたプルーフ金貨や、500円白銅貨とのセットも販売されました。
プルーフ金貨についても、公開価格では通常品との差が数千円程度にとどまる例が見られます。値段を決めるのは、あくまで30gの金の価値です。
引換え当時の値段との差
平成の10万円金貨は、発行当時から金そのものの価値が10万円あったわけではありません。
田中貴金属の金の年平均小売価格を使うと、1990年の30g分の価値は約5万5,000円で、額面10万円のおよそ半分でした。
その後、金価格の上昇によって価値が変わっていきます。
| 時点 | 金1gあたり | 30g分の価値 |
|---|---|---|
| 1990年 | 1,826円 | 約5.5万円 |
| 2010年 | 3,477円 | 約10.4万円 |
| 2026年10月30日 | 21,938円 | 約65.8万円 |
※1990年・2010年は税抜の年平均小売価格、2026年10月30日は税込の店頭買取価格を使用しています。価格の種類と税の扱いが異なるため、概算の比較です。
30g分の金の価値が額面10万円を超えたのは、2010年ごろのことです。
発行当時に10万円で手に入れた金貨が、現在では60万円を超える値段で取引されているのは、金相場が大きく変化したためです。
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令和の1万円金貨の買取相場

令和元年銘の天皇陛下御即位記念1万円金貨は、純金20g、直径28mmの記念硬貨で、発行枚数は5万枚です。
平成の10万円金貨とは異なり、金融機関での額面引換えは行われず、造幣局の通信販売で販売されました。
すべてプルーフ仕様で製造されていますが、価格を考えるうえでは20gの金の価値が基準になります。
20gの金の値打ち
令和の1万円金貨も純金製なので、計算の考え方は平成の10万円金貨と同じです。1gあたりの金の値段の決まり方は、金の買取相場の記事で詳しく紹介しています。
2026年10月30日の田中貴金属の店頭買取価格21,938円を使うと、次の金額になります。
21,938円 × 20g = 438,760円
この日の金相場を基準にした金としての価値は、約43万9,000円です。
平成の10万円金貨とは金の重さが10g違うため、同じ日の金価格なら、その10g分だけ価値に差がつきます。
全数プルーフでも金の値段
令和の1万円金貨は、発行された5万枚すべてがプルーフ仕様です。
プルーフとは、収集用に表面を美しく仕上げた貨幣のことで、一般的な流通用硬貨とは製造工程が異なります。
ただし、プルーフだからといって、金としての価値に大幅な上乗せがつくわけではありません。
2026年10月30日〜11月1日に公開されていた買取価格では、純金20gの記念金貨は386,500〜408,000円でした。発行枚数の少なさや仕上げによる大きな上乗せは、確認された公開値にはあらわれていません。
500円記念硬貨と組み合わせた2点セットも、金貨単体との価格差は小さい例が見られます。
発売時の値段との差
令和の1万円金貨は、額面の1万円では購入できませんでした。造幣局が設定した販売価格は、1万円プルーフ金貨単体が140,555円、1万円金貨と500円硬貨の2点セットが142,593円です。
発売された2019年の金の年平均小売価格は、1gあたり4,918円(税抜)で、20g分では約9万8,000円となり、金貨の販売価格は当時の金そのものの価値を上回っていました。
一方、2026年10月30日時点の金20g分の価値は438,760円となり、金としての価値だけで当初の販売価格の約3.1倍に達しています。
この比較からも、令和の1万円金貨の値段が金相場と深く結びついていることが分かります。
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天皇即位記念硬貨の500円

天皇陛下御即位記念の500円硬貨は、平成と令和に1種類ずつ発行されています。
どちらも金融機関で額面の500円と引き換えられた貨幣であり、現在も基本的な価値は500円です。
平成の500円白銅貨
平成2年銘の御即位記念500円硬貨は、白銅製で直径30mm、重さ13gです。3,000万枚が発行され、1990年11月8日から金融機関で引き換えられました。
表面には、皇室の御車でパレードなどに使われた特別御料儀装車が描かれています。
直径30mmは現在の500円玉より大きく、重さもあるため、手に取ると違いが分かるでしょう。
記念硬貨ではありますが、発行枚数も多く、基本的な価値は額面の500円です。
令和の2色の500円
令和元年銘の御即位記念500円硬貨は、金色と銀色の2色を組み合わせたバイカラー・クラッド貨幣です。
直径26.5mm、重さ7.1gで、500万枚が発行されました。金融機関での引換開始は2019年10月18日です。
表面には、即位礼正殿の儀で使用される高御座が描かれています。
平成の500円白銅貨とは色も大きさも異なりますが、価値は同じく額面の500円です。
なお、平成31年銘の天皇陛下御在位30年記念500円硬貨も2色なので、見分ける際には年銘と図柄を確認しましょう。
額面で使うか替えるか
天皇即位記念の500円硬貨は、通常のお金と同じように500円として使えます。ほかの500円の記念硬貨も、500円記念硬貨の価値一覧のとおり多くは額面のままです。
ただし、平成の500円白銅貨は通常の500円玉より大きいため、自動販売機などでは使えないこともあります。
使いにくいと感じるなら、銀行などの金融機関の窓口で通常の硬貨に引き換えると良いでしょう。交換時の手数料や取り扱い条件は、利用する金融機関に確認してください。
一方、造幣局が販売した記念貨幣セットに入っているものなら、ケースごと保管しておき、セットとしての価値を確かめる方法もあります。
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天皇即位記念硬貨の見分け方

天皇陛下の記念硬貨には御即位のほかに御在位を記念したものもあり、混同しやすいところです。
金貨のなかには直径や重さが同じものもあり、鳳凰と瑞雲の図柄も複数の記念金貨に使われています。
見分けるときは、額面・年銘・表裏の図柄を組み合わせて確認しましょう。
在位60年の10万円金貨との違い
額面10万円の記念金貨は、昭和天皇の御在位60年記念金貨と、平成の御即位記念金貨の2種類です。
同じ10万円金貨でも、素材の量目と図柄が異なります。
| 比較項目 | 御在位60年金貨 | 平成の御即位金貨 |
|---|---|---|
| 年銘 | 昭和61年・62年 | 平成2年 |
| 素材・量目 | 純金20g | 純金30g |
| 直径 | 30mm | 33mm |
| 表の図柄 | 鳩と水 | 鳳凰と瑞雲 |
金の重さに10gの差があるため、同じ日の金相場を基準にすれば、平成の御即位記念金貨のほうが金としての価値は高くなります。
なお、御在位60年金貨では1990年に大量の偽造品が発見されました。その後の御即位記念金貨では、偽造の誘因を減らすことも理由のひとつとして、量目を30gに増やしたと国会で説明されています。
御即位記念金貨のパックには、特殊印刷の紙や通し番号も採用されました。
御在位30年の金貨との違い
平成31年銘の天皇陛下御在位30年記念1万円金貨と、令和元年銘の御即位記念1万円金貨は、どちらも純金20g、直径28mmです。
大きさと重さが同じなので、年銘と図柄で見分けます。
| 比較項目 | 御在位30年金貨 | 令和の御即位金貨 |
|---|---|---|
| 年銘 | 平成31年 | 令和元年 |
| 表の図柄 | 鳳凰と桐と白樺 | 鳳凰と瑞雲 |
| 裏の図柄 | 菊花紋章 | 菊花紋章と梓とハマナス |
どちらも鳳凰が描かれていますが、周囲の植物や雲の図柄が異なります。
また、平成21年銘の御在位20年記念1万円金貨にも鳳凰と瑞雲が使われているため、図柄だけでなく年銘まで確認してください。
御在位30年の金貨の値段は、天皇在位30年記念金貨の買取価格の記事にまとめました。
御在位30年の500円との違い
令和元年の御即位記念500円硬貨と、平成31年の御在位30年記念500円硬貨は、ともに2色のバイカラー・クラッド貨幣です。
直径も同じ26.5mmなので、見た目がよく似ています。
違いは次のとおりです。
| 比較項目 | 御在位30年記念500円 | 令和の御即位記念500円 |
|---|---|---|
| 年銘 | 平成31年 | 令和元年 |
| 表の図柄 | 儀装馬車と桐と白樺 | 高御座 |
| 裏の図柄 | 菊花紋章 | 菊花紋章と梓とハマナス |
どちらも額面は500円ですが、記念する出来事が違います。御在位30年の500円の図柄や発行の経緯は「天皇陛下御在位30年500円記念硬貨とは」で確認できます。
ちなみに、通常の令和元年銘の500円玉は1色で、御即位記念硬貨ではありません。
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天皇即位記念硬貨を手放す前に

天皇即位記念硬貨のうち、平成の10万円金貨と令和の1万円金貨は、手放す前に査定で値段を確かめておきたい品物です。
額面だけで判断せず、金の価値や買取条件を確認しておきましょう。
金貨を額面で替える損
記念金貨は現在も有効な貨幣なので、金融機関で額面のお金に引き換えられます。
しかし、金としての価値を考えると、額面での引換えは大きな損失です。
| 記念金貨 | 額面 | 金としての価値 | 公開されている買取価格 |
|---|---|---|---|
| 平成の10万円金貨 | 10万円 | 658,140円 | 616,900〜631,950円 |
| 令和の1万円金貨 | 1万円 | 438,760円 | 386,500〜408,000円 |
※金としての価値は2026年10月30日の金価格で計算。買取価格は2026年10月26日〜11月1日に公開されていた価格で、令和の1万円金貨については純金20gの記念金貨の公開値を載せています。
平成の10万円金貨では、金融機関で10万円に引き換えるのと、公開されている買取価格との差が約52万〜53万円にもなります。
金融機関では額面を超える金の価値を受け取れないため、金貨は古銭買取などの査定を利用するのが良いでしょう。
提示額を金の値段と比べる
金貨の査定額が妥当かどうかを判断するには、その日の金相場と比較する方法があります。
まず、次の計算で金そのものの価値を求めましょう。
- 平成の10万円金貨:金1gの買取価格 × 30g
- 令和の1万円金貨:金1gの買取価格 × 20g
そのうえで、提示額を金そのものの価値で割ると、何%の価格で買い取る計算なのかが分かります。
例えば、金30gの価値が658,140円の日に62万円を提示されたなら、約94%という計算です。
買取店によって買取価格が異なるため、提示額だけで決めずに、同じ日の金価格を基準に比較してみてください。
パックやケースのまま査定へ
平成の10万円金貨は、プラスチック製のパックに封入された状態で発行されています。
査定に出す際は、パックから取り出したり、金貨を磨いたりせず、そのままの状態で見てもらいましょう。
造幣局のプルーフ金貨や記念貨幣セットも、箱やケース、付属品が残っていれば一緒に用意してください。
なお、平成の10万円金貨のパック内にある紙が欠けていても、30gの純金としての価値が失われるわけではありません。
ただし、付属品の欠けやパックの状態を査定でどう扱うかは買取店によって異なります。現状のまま見てもらい、提示された金額を確認するのが良いでしょう。
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天皇即位記念硬貨でよくある質問
即位60年の記念硬貨はありますか?
天皇即位60年の記念硬貨はありません。混同されやすいのは昭和天皇の御在位60年記念硬貨で、10万円金貨には純金20gが使われています。
平成の10万円金貨の定価はいくらですか?
平成の10万円金貨は、金融機関で額面の10万円と引き換えられたため、通常の販売価格はありません。ただし、造幣局が別途販売したプルーフ金貨は113,300円、10万円金貨と500円白銅貨のセットは106,090円でした。
1991年の天皇即位記念硬貨はありますか?
1991年(平成3年)銘の御即位記念硬貨はありません。平成の御即位記念硬貨は平成2年銘ですが、10万円金貨の引換えが1991年4月10日に始まったため、1991年発行と表記されることがあります。
まとめ
この記事では、平成と令和の天皇即位記念硬貨4種類について、価値や見分け方を解説しました。
手元の硬貨を確認するときは、次の点を押さえておきましょう。
- 平成の10万円金貨は純金30gで60万円台の買取例がある
- 令和の1万円金貨は純金20gで40万円前後の買取例がある
- 御在位記念硬貨とは年銘や図柄で見分ける
同じ天皇陛下の記念硬貨でも、金貨と500円硬貨では価値の考え方が大きく異なります。なかでも金貨は、額面だけを見て手放すと、数十万円もの差が生じることもあります。
金貨の価値を正しく把握したいなら、うるココの古銭買取で、現在の金相場に見合う値段がつくか確かめてみてください。
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