聖徳太子のお札の価値は?7種類の見分け方と額面以上になる条件
「家の引き出しの奥から、昔のお札や記念硬貨が入った箱が出てきた」 「コレクションというほどではないけど、なんとなく昔のお金を集めていた」
そんなときに出てくる古いお金のなかでも、比較的見かける機会が多いのが聖徳太子の肖像が描かれたお札ではないでしょうか。
こうした現在は発行されていないお札を見ると、つい「今はいくらくらいの価値があるんだろう?」と気になるかもしれません。
この記事では、聖徳太子のお札の種類をはじめ、額面どおりになる券と額面以上になる券の違いを説明します。今も使える券と使えない券の見分け方や、価値を落とさない手放し方もまとめました。
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聖徳太子のお札の種類
聖徳太子が描かれたお札は、一万円札・五千円札・千円札が1種類ずつ、百円札が4種類の合計7種類あります。まずは、手元のお札がどれに当てはまるのか確認してみましょう。
| 券 | 額面 | 裏面 | 発行開始 | 発行停止・失効 | 今使えるか | 価値の基本 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| C一万円券 | 10,000円 | 彩紋 | 1958年12月1日 | 1986年1月4日 発行停止 | 使える | 額面 |
| C五千円券 | 5,000円 | 日本銀行 | 1957年10月1日 | 1986年1月4日 発行停止 | 使える | 額面 |
| B千円券 | 1,000円 | 法隆寺夢殿 | 1950年1月7日 | 1965年1月4日 発行停止 | 使える | 額面 |
| A百円券 | 100円 | 法隆寺全景 | 1946年2月25日 | 1956年6月5日 発行停止 | 使える※ | 額面 |
| ろ百円券 | 100円 | 法隆寺全景 | 1945年8月17日 | 1946年の新円切り替えで失効 | 使えない | 古紙幣として査定 |
| い百円券 | 100円 | 法隆寺全景 | 1944年3月20日 | 1946年の新円切り替えで失効 | 使えない | 古紙幣として査定 |
| 乙百円券 | 100円 | 法隆寺全景 | 1930年1月11日 | 1946年の新円切り替えで失効 | 使えない | 古紙幣として査定 |
※A百円券のうち、中央の「百圓」の文字の下に赤色標識がなく、裏面模様が赤いものは失効券です。
聖徳太子は、日本の紙幣でもっとも多く肖像に使われた人物です。高額のお札に使われることが多かったため、昔の高額紙幣というイメージが残っています。
参考:国立印刷局|お札に関するよくあるご質問/国立印刷局|お札の基本情報
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聖徳太子のお札の額面別の価値

聖徳太子のお札は、同じ肖像でも額面によって発行された時期や種類が異なります。現在も使える一万円札・五千円札・千円札は、通常の券であれば基本的に額面どおりの価値となります。
一万円札
聖徳太子の一万円札は、1958年に発行が始まった「C一万円券」です。日本銀行が最初に発行した一万円券で、1986年まで長く発行されていました。
発行期間が長く、現在も残っているため通常の券は額面の10,000円として扱われます。ただし、記番号や保存状態などによっては額面以上の評価につながるものもあります。
五千円札
聖徳太子の五千円札は、1957年から1986年まで発行された「C五千円券」です。現在も有効で、使用済みの通常券なら5,000円を基準に見ます。
C五千円券の特徴は、同時期の一万円札などとの誤認を防ぐため、聖徳太子の肖像がお札の中央に描かれているところです。裏面には「日本銀行本店本館」、透かしには笏を持たない聖徳太子と「5000」の数字が入っています。
歴代の五千円札と、聖徳太子の五千円札の記番号の見方は「旧5000円札(新渡戸稲造)の価値は?」でも紹介しています。
千円札
聖徳太子の千円札は、1950年に発行された「B千円券」です。一万円札・五千円札より前に発行された券で、裏面には法隆寺夢殿が描かれています。
使用済みで記番号にも珍しさがなければ、価値は額面の1,000円ほどです。一方、記番号の頭のアルファベットが1文字のものや、折り目のない未使用品などは額面を上回る評価がつくこともあります。
歴代の千円札の中での位置づけは「旧千円札(伊藤博文のお札)の価値とは?」で確認できます。
百円札
聖徳太子の百円札には、「A百円券」「ろ百円券」「い百円券」「乙百円券」の4種類があります。一万円札・五千円札・千円札と違い、現在も使えるのはA百円券だけです。
A百円券も通常のものは100円として扱われます。一方、1946年の新円切り替え以前に発行された乙百円券・い百円券・ろ百円券はすでに使えません。ただし、通用力を失っていても百円札の価値がなくなるわけではなく、古紙幣として査定の対象です。
なかでも、ろ百円券は発行から約6か月で失効しており、肖像付きの銀行券では通用期間がもっとも短い券です。現存する枚数が少なく、4種類の中では評価されやすいとされています。
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聖徳太子のお札の価値が額面以上になる条件

現在も使える聖徳太子のお札は長期間にわたって発行されており、通常の使用済み券なら額面どおりに扱われるものが中心です。そこから評価が変わるかを見るときは、記番号・保存状態・印刷や裁断のエラーを確認します。
- 珍しい記番号
- 未使用の状態
- エラー紙幣
同じ券種でも、これらに当てはまるかどうかで評価は変わります。
珍しい記番号
千円札・五千円札・一万円札の記番号は、頭のアルファベット1〜2文字+数字6桁+末尾のアルファベット1文字を組み合わせたものです。同じ券種でも、番号の並びによっては額面を上回る評価につながります。
代表的なのは、次のような記番号です。
- 頭のアルファベットが1文字
- Aで始まりAで終わるA-A券
- 777777などのゾロ目
- 100000などのキリ番
- 123456などの階段
- 左右対称に並んだ番号
記番号は、最初に頭のアルファベットが1文字のものを使い、その組み合わせを使い切ると2文字へ移っていました。そのため、頭が1文字の券は早い時期に印刷されたものと分かります。
参考:国立印刷局|お札の豆知識
ただし、ゾロ目のお札のような珍しい番号でも、一律に同じ価値がつくわけではありません。券種や保存状態も含めて評価されます。
未使用の状態
同じ券種や記番号でも、折り目・シミ・破れなどがない未使用に近い券ほど評価されやすくなります。長く保管されていたお札でも、使用感があるものときれいな状態を保っているものでは査定時の見方が異なります。
未使用のまま残っている券や帯封付きの束が見つかったら、帯を外さずそのままにしておきましょう。使用済みで通常の記番号なら、現在も使える券は額面どおりになるのが一般的です。
エラー紙幣
製造時の印刷や裁断に異常があるエラー紙幣も、額面以上で評価されることがあります。
エラー紙幣は、例えば以下のようなものです。
- 印刷のズレ
- 裁断されず余白が残った福耳
- 印章や記番号の印字抜け
一方、使用中についた破れや汚れはエラー紙幣には当たりません。
見慣れない印刷や形をしていても、自分で切ったり補修したりすると状態を損ねます。気になる違いがある券は、そのままの状態で確認してもらうのが良いでしょう。
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聖徳太子のお札は今も使えるのか

聖徳太子のお札7種類のうち、4種類は現在も使えます。失効した券種と合わせて説明します。
今も使える券
現在も有効なのは、以下の券種です。
- C一万円券
- C五千円券
- B千円券
- A百円券
日本銀行がこれまでに発行した銀行券は56種類あり、そのうち25種類が今も有効です。一度発行された銀行券は、法令に基づく特別な措置が取られない限り通用力を失いません。
そのため、聖徳太子のお札も「古いから使えない」というわけではありません。発行が終了していても、上記4種類には現在もお金としての効力があります。
参考:日本銀行|現在使えるお札はどれですか/財務省|昔のお金は使えますか
失効した券
聖徳太子の百円札のうち、乙百円券・い百円券・ろ百円券の3種類は、1946年の新円切り替えで失効しました。
現在は店での支払いには使えません。ただし、お金としての通用力を失っていても、古紙幣として評価されることがあります。古い百円札が出てきたときは、現在使えるA百円券と混同しないよう確認しておきましょう。今も使える旧札と失効した古紙幣の違いは「旧札の価値はどう決まる?」で確認できます。
有効な百円札の見分け方
現在も使えるA百円券かどうかは、表面中央にある大きな「百圓」の文字のすぐ下を見てください。ここに赤く刷られた模様があれば、国立印刷局の案内でいう「赤色標識」です。
国立印刷局ではこの赤色標識がなく、裏面の模様が赤いものは失効券と案内しています。まず表面の「百圓」の下を見れば、手元の百円札を確認しやすいでしょう。
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聖徳太子のお札の価値を落とさない手放し方

聖徳太子のお札を手放す方法は、券の状態や種類によって変えるのがおすすめです。大きく分けると、次の3パターンが考えられます。
- 珍しい券は古紙幣の査定へ
- 失効した券は価値を確かめる
- 通常の券は使うか入金する
板垣退助や岩倉具視など、ほかの古いお札も一緒に出てきたなら、聖徳太子のお札だけを分けずにまとめて確認してもらっても良いでしょう。
✅️ 合わせて読みたい:古いお札の価値一覧を紹介!昔のお札が今では驚きの高価値に
珍しい券は古紙幣の査定へ
珍しい記番号や未使用品、エラー紙幣などは、銀行へ持ち込む前に古紙幣としての価値を確認しておきましょう。古いお金を銀行で交換しても、記番号や希少性による評価は反映されず、額面での扱いになります。
査定に出すまでは水洗いしたり、アイロンでシワを伸ばしたりせず、そのままの状態を保ちましょう。こうした手入れは紙質や印刷を傷め、かえって評価を下げる原因になります。
帯封付きの束は帯を外さず、破れた券もテープなどで貼り合わせないようにしてください。
失効した券は価値を確かめる
乙百円券・い百円券・ろ百円券は1946年の新円切り替えで失効しているため、現在のお札のように使ったり、銀行で額面分に交換したりすることはできません。
ただし、通貨としての効力と古紙幣としての価値は別です。券種や保存状態によっては査定の対象になるため、使えないからと処分せず、一度価値を確かめておいても良いでしょう。
汚れや折れがあっても、状態を整えようと手を加える必要はありません。そのままの状態で査定に出してください。
通常の券は使うか入金する
現在も有効な一万円札・五千円札・千円札・A百円券で、珍しい記番号などにも当てはまらない通常券なら、額面どおりに使う方法があります。
ただし、古いお札は自動販売機やATMなどの機械で読み取れないことがあります。店頭でも扱いに慣れていないことがあるため、確実に処理したいなら金融機関の窓口で入金や旧札の交換を相談する方法が分かりやすいでしょう。
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聖徳太子のお札の価値でよくある質問

聖徳太子の一万円札は今いくらで売れますか
聖徳太子の一万円札(C一万円券)は、使用済みの通常券なら額面の10,000円が基準です。ただし、頭のアルファベットが1文字の券やA-A券、ゾロ目、未使用品、エラー紙幣などは額面以上で評価されることがあります。
聖徳太子のお札はいつまで使えますか
現在も有効な聖徳太子のお札に使用期限はありません。対象はC一万円券・C五千円券・B千円券・A百円券の4種類です。
日本銀行では、一度発行された銀行券は、法令に基づく特別な措置が取られない限り通用力を失わないとしています。
聖徳太子のお札は店で使えますか
C一万円券・C五千円券・B千円券・A百円券は現在も有効なので、店での支払いに使えます。ただし、古い紙幣は自動販売機やATMなどの現金取扱機器では利用できないことがあります。
使いにくいときは、日本銀行の本支店で現在発行されている銀行券との引き換えも可能です。
聖徳太子のお札はメルカリで売れますか
現在も有効な聖徳太子のお札は、メルカリには出品できません。メルカリでは現在有効な国内の銀行券を出品禁止物としており、C一万円券・C五千円券・B千円券・A百円券も対象です。
珍しい記番号や未使用品などの価値を知りたいときは、古紙幣の査定で確認できます。
参考:メルカリ|現金、金銭、金、その他これらに類するとみなされるもの
聖徳太子はなぜお札に選ばれたのですか
聖徳太子がお札の肖像に選ばれた理由として、数多くの業績を残して国民に広く知られていたことと、肖像を描くための資料がそろっていたことを、日本銀行は挙げています。
聖徳太子は1930年発行の乙百円券から計7種類の紙幣に採用され、日本の紙幣でもっとも多く肖像に使われた人物です。
まとめ
聖徳太子のお札7種類のうち、今も使える4種類の価値は額面が基本です。
- 全7種類のうち4種類は現在も有効
- 一万円・五千円・千円は通常券なら額面
- 百円札4種類で使えるのはA百円券
- 珍番号・未使用・エラーは別評価
昔のお札や硬貨がまとめて出てきたときは、聖徳太子のお札だけを先に使わず、ほかの古いお金と一緒に、うるココの古紙幣買取で価値を確かめてみてください。
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