昭和64年の500円玉に価値がある2つの理由とは?高価買取のコツも紹介
「昔集めていたエラーコインや古銭。もう興味もなくなってしまったし、そろそろ売却しようかな」
「硬貨は製造年によって高値で売れるって聞いたことあるけれど、どの硬貨が高く売れるの?」
貨幣は流通状況によって毎年製造量が異なります。製造量が極端に少なかった年の硬貨は希少価値があり、額面の価値よりも高値で売ることができます。
特に昭和64年に製造された500円玉は、希少価値が高く、高値で買取されます。もしかしたら、お財布に入っている硬貨が高値で売れる特別な硬貨かもしれません。
今回は、昭和64年の500円玉がなぜ価値があるのか、その理由と高価買取のコツについて解説します。
昭和64年の500円玉に価値がある2つの理由
古銭やエラーコインはコレクターから人気があり、高値で売買されることをご存じの方も多いのではないでしょうか。しかし、古くもなくエラーコインでもない、普通に使用されている500円玉でも額面以上の価値がある硬貨が存在します。
その硬貨の代表といっても過言ではないのが「昭和64年の500円玉」です。ここでは、昭和64年の500円玉はなぜ価値があるのか、その理由を2つ紹介します。
① 昭和64年は7日間しかない
昭和64年の500円玉が額面以上の価値がある理由は、製造された期間と製造数の少なさが関係しています。昭和天皇の崩御に伴い、昭和64年は1月1日から1月7日までの7日間しかありません。
翌日の1月8日からは平成の年号に変わり、昭和64年は幻の1週間ともいわれています。若い世代では、平成元年は1989年の1月1日からと思っている人も多く、昭和64年の存在を知らない人もいるほどです。
「7日間」の短い期間で製造された硬貨のため、昭和64年の500円玉は価値が高いのです。
② 硬貨コレクターからの需要が高い
昭和64年に製造された500円玉は、たった1週間の間のみで製造されたとても希少な硬貨です。
さらに、昭和64年に製造された硬貨は、1円玉・5円玉・10円玉・500円玉のみで、500円玉は一番製造数が少ない硬貨です。
下記の表は、昭和64年に製造された1円玉・5円玉・10円玉・500円玉の製造枚数です。
昭和64年に製造された硬貨 | 発行枚数 |
---|---|
1円玉 | 1億1,610万枚 |
5円玉 | 6,733万2,000枚 |
10円玉 | 7,469万2,000枚 |
50円玉 | 0枚 |
100円玉 | 0枚 |
500円玉 | 1604万2,000枚 |
昭和64年の500円玉の製造枚数は、前年比の9分の1程度しかなく希少性はとても高いといえます。そのため、古銭コレクターからの需要も高く、特に新品未使用のものやプルーフ貨幣セットになっているものは高価買取が期待できます。
プルーフ貨幣セットとは、収集のための貨幣として表面を鏡のように加工し、模様をつや消しにて浮き出させたものです。昭和64年の500円玉は通常の硬貨でも価値がありますが、新品未使用品やプルーフ貨幣セットのものは、希少性が上がりもっと高値で売買されます。
昭和64年の500円玉の買取相場は600円以上
実際に昭和64年の500円玉の買取価格の相場は、額面よりも高い金額で売買されています。
古銭の買取価格は、日本貨幣商協同組合の発行する「古銭カタログ」を基準していますが、実際には買取業者によって異なります。
下記に昭和64年の500円玉の買取相場をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
昭和64年の500円玉 | 価格相場 |
---|---|
完全未使用品 | 2,000円 |
未使用品 | 1,500円 |
美品 | 800円 |
使用済み | 600円 |
完全未使用品に関しては、額面の4倍もの値段がつくこともあり、昭和64年の500円玉の希少性や需要の多さがうかがえます。
使用済みの場合でも額面以上の価格がつくため、お財布に入っている500円玉が昭和64年に製造されたものか確認してみましょう。
昭和64年の500円玉のエラーコインは特に価値が高い
昭和64年の500円玉は、製造された枚数も少なく希少性の高さから高値で買取りされるとお伝えしました。ただでさえ額面以上の価値がある昭和64年の500円玉ですが、一番価値が高いのはエラーコインです。
次にエラーコインの価値が高い理由と、買取相場を紹介します。
エラーコインとは正しく製造されなかったコイン
エラーコインとは、硬貨を製造する過程において異常が発生し、正しく作られなかった硬貨のことを指します。エラーコインの種類と特徴を以下にまとめました(500円玉以外も掲載)。
種類 | 特徴 |
---|---|
穴無し | 5円や50円など本来穴が開いているはずの硬貨に穴がない |
穴ズレ | 穴の位置がズレている |
角度ズレ | 表裏どちらかを基準に、刻印角度がズレている |
刻印ズレ | 刻印が中心からズレている |
影打ち | 両面同じ図柄になっている |
裏写り | 片面は通常だが、もう片面は裏表両方の図柄が刻印されている |
ヘゲエラー | 一部がめくれたもの |
エラーコインは市場に出回らないため価値が高い
エラーコインは製造過程で出た不良品であり、通常は検査工程で取り除かれ、基本的には市場に流通はしません。
しかし、ごくまれに検査工程をすり抜けて市場に出回ってしまう場合があります。不良品のため価値がないように見えますが、額面以上の価値がつきます。
特に昭和64年の500円玉のように、正常な状態でも額面以上の価値がついている硬貨がエラーコインになっている場合は、希少性が大変高く高価で買取りされます。
昔はエラーコインの出現率も高かったのですが、貨幣の製造技術の向上により、近年ではエラーコインが市場に出回ることが少なくなりました。エラーコインの種類や状態にもよりますが、製造年が上がるにつれて希少性も上がります。
エラーコインの買取相場は2,000円~
エラーコインの買取価格は、硬貨の状態や希少性によって大きく異なります。種類によっては数千円と安いものから、20万円を超える価値のものまであります。
エラーコインの種類や買取相場をまとめましたので、売却をお考えの方は参考にしてください。
エラーコインの種類 | 買取相場(製造年や状態によって変動有) |
---|---|
穴無し | 20万前後 |
穴ズレ | 5~10万円 穴の位置がズレているほど価値が高い |
角度ズレ | 数千~数万円 |
刻印ズレ | 2,000円前後 |
影打ち | 20万円前後 |
裏写り | 2万円前後 |
ヘゲエラー | 数千円 |
昭和64年の500円玉を持っているなら買取に出すのがおすすめ
昭和64年の500円玉は幻の1週間に作られた、製造数の少ない500円玉です。
見た目はほかの500円玉と変わらず、刻印されている年号が違うだけなので注意してみなければ分かりません。そのため、財布の中に入っていても気づかずに買い物の際に使ってしまう可能性がとても高いです。
額面以上の価値がある硬貨を、手放してしまうのはもったいないですよね。お財布の中に500円玉が入っているときは、製造年を確認し昭和64年の500円玉の場合は買取業者に査定を依頼しましょう。
エラーコインではない場合は600円程の値段しか付きませんが、買取業者によってはまとめて査定に出すことで査定額がアップする場合があります。自宅にある古銭や、不用品と一緒に査定してもらい高価買取をしてもらうことをおすすめします。
昭和64年の500円玉を高価買取してもらう3つのポイント
もし昭和64年の500円玉を見つけた際に、そのまま買取業者に査定依頼をしてしまうと、汚れや状態の悪さから予想よりも低い査定額を提示されてしまうかもしれません。
買取業者に高価買取してもらうにはいくつかポイントがあり、ポイントをおさえておくだけで高価買取が期待できます。
ここでは、昭和64年の500円玉を高価買取してもらうためのポイントを紹介します。
①綺麗にしてから買取に出す
買取業者に査定依頼するときは、すべての品物に共通していえますが、汚れなどを除き綺麗な状態にしてから買取業者に持ち込みましょう。
買取業者は、品物の価値をしっかりと鑑定してくれますが、やはり汚れている品物よりも、綺麗な状態の品物の方が高価買取が期待できます。
品物によっては自分でお手入れすることが難しく、お手入れをすることによって反対に傷んでしまったりするものもあります。自分でお手入れが難しそうな場合は、無理に行わずそのままの状態で買取業者に持っていきましょう。
②需要が高い時期に売る
買取業者を利用する際は、品物の需要が高い時期に査定に出すことをおすすめします。
2019年に元号が令和に変わった影響で、昭和・平成のエラーコインを求めるコレクターの動きが活発になっています。コレクターからの需要が高まっている今、昭和64年の500円玉は売り時といえます。
もし、昭和64年の500円玉がお手元にある場合は、買取業者に査定を依頼して高価買取をしてもらいましょう。
③価値があるほかの硬貨があれば一緒に買取に出す
硬貨以外にも額面以上の価値が付いている「プレミア硬貨」というものがあるのをご存じですか?テレビ番組などでも紹介されており、ご存じの方も多いかもしれません。
硬貨収集マニアからの需要が高く、中には元の額面よりも数百倍もの値段がつく場合もあるそうです。
価値のある硬貨を紹介しますので、お財布の中に入っていないか、ぜひチェックしてください。宝探しのようでお釣りをもらうのが楽しくなりますよ。
種類 | 製造年 |
---|---|
1円玉 | 平成23・24・25・28・29・30年 |
5円玉 | 昭和32年、平成22・23・24・25年 |
10円玉 | 昭和61年後期 |
50円玉 | 昭和62年、平成21・23・24・25・31年 |
100円玉 | 昭和39年、平成13年 |
昭和64年の500円玉の価値を上げる4つのお手入れ方法
昭和64年の500円玉は、お手入れしてから買取業者に持ち込むことで高価買取が期待できます。硬貨専用のクリーナーや貴金属専用クロス、コイン用の超音波洗浄機なども販売されていますが、もっと身近なもので簡単にお手入れしたいですよね。
ここでは、昭和64年の500円玉の価値を上げるための4つのお手入れ方法を紹介します。コインの磨き方に関する記事も合わせてご覧ください。
硬貨を磨くと逆に傷つけてしまうリスクもあるため、慎重に行う必要があります。自己責任で判断してください。
①酢で汚れを取る
500円玉はニッケル銅が原料になっており、酸化によって錆びてしまうことがあります。お酢を使ってお手入れすることで、酸化している金属が酢酸に反応して溶けだすため綺麗にすることができます。お酢で綺麗にお手入れする手順は次の通りです。
- 小皿にお酢を入れて、500円玉を5~10分ほど浸す
- お酢から取り出し、乾いた布で軽く磨く
- 汚れが気になる場合は繰り返す
長い時間500円玉をお酢に漬けていると、逆に酸化させてしまうことがあるため、短い時間で行いましょう。
お酢のほかにレモン汁やケチャップ・タバスコなども酢と同じ働きがあるため、お酢の代用として使ってみてください。
②クエン酸ペーストを使う
最近では水回りの掃除にクエン酸を活用する人も増えており、クエン酸の洗浄力はよく知られるようになりました。500円玉のお手入れにもクエン酸が役立つため、クエン酸を使ったお手入れの手順も紹介します。
- 少量の水で粉末のクエン酸を溶いて、クエン酸ペーストを作る
- 500円玉を5分ほど漬ける
- 水洗いして、乾いた布で拭く
クエン酸も長時間漬けることは避け、短時間でお手入れを終わらせましょう。
③家庭用洗剤を使う
錆びていない500円玉を綺麗にお手入れしたいときは、家庭用洗剤を使って汚れを取ることもおすすめです。上記で紹介したお酢やクエン酸は、酸の力を使って500円玉の表面にできた錆びを落としています。
しかし、500円玉につく汚れは錆びだけではなく、使用した人の手の脂や汚れなどがついています。脂や汚れは、家庭用洗剤で綺麗に落とすことができるため、ぜひ試してください。
- 小皿に家庭用洗剤を入れて、500円玉を入れる
- 5分ほど漬けたら水洗いして、布で拭く
④重曹を使う
クエン酸と共にお掃除用品として人気の重曹も、500円玉のお手入れに使用できます。
- 大さじ2杯の重曹と大さじ1杯の水を混ぜる
- 混ぜた重曹を歯ブラシに付けて、500円玉を磨く
- 水洗いして布で拭く
水で洗った後に放置すると錆びてしまうため、洗い終わったら必ず乾いた布でしっかり水分をふき取りましょう。
昭和64年の500円玉を買取に出す際の3つの注意点
せっかく昭和64年の500円玉を見つけたら、できるだけ高価買取してもらいたいですよね。しかし、買取業者を利用する際は、注意しなければならない点がいくつかあります。
注意点を知らずに買取業者に査定依頼してしまうと、査定額が下がってしまったり、希望の金額まで届かない場合があります。
ここでは、買取業者に査定依頼する際に注意すべき点を3つ紹介しますので、買取業者の利用時にお役立てください。
①無理に汚れを落とさない
先ほど買取業者に査定を依頼する際は、汚れを落として綺麗な状態で持っていくようにとお伝えしましたが、無理に汚れを落とすことで査定額が下がってしまう可能性があります。
上記で紹介したお酢とクエン酸を使ったお手入れ法は、500円玉の原料であるニッケル銅についた錆びを落とします。しかし、長時間漬けることによって酸化が進んでしまい、かえって錆びを増やす可能性もあります。
間違ったお手入れ法では、価値を下げてしまう可能性もあるため、無理に汚れを落とさずそのままの状態で買取業者に査定を依頼しましょう。
②買取実績が豊富な業者を選ぶ
買取業者を選ぶときは、できるだけ買取実績が豊富な買取業者を選びましょう。特に昭和64年の500円玉や古銭は、コレクターの需要が高く額面以上の価値がつくことが多くあります。
あまり古銭の買取を行っておらず、古銭や希少な硬貨の価値に詳しくない鑑定士がいる買取業者では、手元の硬貨の本当の価値を見誤ってしまうかもしれません。
古銭の買取実績が豊富な買取業者では、古銭や希少な硬貨の価値をしっかり鑑定してくれる鑑定士がいるため、安心して売却できます。
買取業者のホームページなどを見て、実際の買取実績を確認しましょう。
③複数の買取業者で相見積りをとる
昭和64年の500円玉を買取業者に査定してもらうときは、複数の買取業者から相見積もりを取り、一番高価買取してくれる買取業者を選びましょう。
古銭やエラーコインの買取相場は、日本貨幣商協同組合が発行している古銭カタログの価格を基準にしていますが、買取業者によって査定額は異なります。
古銭やエラーコインの査定経験が少ない買取業者では、硬貨の本当の価値が分からず低い査定額を提示してくる場合もあります。
複数の買取業者から相見積もりを出し、しっかりと比較することで高価買取が実現されます。
昭和64年の500円玉に関するQ&A
買取業者を初めて利用する方は、分からないことばかりで不安になってしまいますよね。昭和64年の500円玉の買取に関する、よくある質問をまとめました。買取業者を利用の際や、お悩み解決にお役立てください。
汚れていても売れる?
汚れがあっても買取可能です。
古銭や希少価値の高い硬貨は、保存状態によってもサビやキズが目立つものもあります。ほとんどの買取業者では、汚れやキズ、サビがあっても買取してもらうことができます。
エラーコインは使える?
エラーコインも使うことができます。
エラーコインは製造過程で不良が出てしまった硬貨ですが、一般に流通しており、そのほかの硬貨と同じように使うことができます。
昭和64年の500円玉は希少な硬貨?
昭和64年の500円玉は幻の1週間の間に製造され、製造数も前年比の9分の1しかなく大変希少な硬貨です。
昭和64年の500円玉はほかの年の硬貨と比べて価値が高い?
昭和64年の500円玉は、ほかの年に製造された硬貨と比べ価値が高くなっています。昭和64年の500円玉は1604万2,000枚しか製造されておらず、製造数も前年比の9分の1しかなく大変希少な硬貨です。
昭和64年の500円玉を売るなら「うるココ」へ
以前は熱心に集めていた古銭や希少価値の高い硬貨も、興味も薄れほかの趣味ができてしまうこともありますよね。もし、押し入れや引き出しの奥に眠っている硬貨がありましたら、ぜひうるココに査定させてください。
うるココでは硬貨・古銭買取を承っております
年号が令和に移ったことで、昭和や平成に製造された希少な硬貨の収集活動が盛んになっている今が、売り時といえます。
うるココではまとめ買いに力を入れており、2点以上まとめて査定に出すことで、査定額がアップします。
大切に集めた古銭や希少な硬貨を、うるココでは熟練の鑑定士がしっかりと価値を見極め、高価買取させていただきます。
大切な硬貨コレクションや不用品は、まとめてうるココにお任せください。