メルカリせどりの始め方|規約変更後のルールと古物商・税金の注意点を解説

YouTubeやSNSを見ていると、メルカリせどりで月数万円の副収入を得ている人の発信をよく目にします。「スマホひとつで始められるなら、自分もやってみようかな」と感じたかたもいるのではないでしょうか。
確かにメルカリせどりは参入しやすい副業ですが、実は2025年10月にメルカリの規約が大きく変わっています。古物商許可や確定申告など、あらかじめ知っておかないと困るルールもいくつかあります。
この記事では、これから始めてみたいという人に向けて、最新のルールを踏まえた仕組み・始め方・税金・失敗パターンまでひと通りまとめました。まずは全体像をつかんでから、最初の一歩を踏み出してみてください。
メルカリせどりとは
メルカリせどりとは、仕入れた商品をメルカリで販売して利益を得る物販ビジネスです。初期費用がほとんどかからず副業として注目されていますが、まずは全体像を整理しておきましょう。
メルカリせどりの仕組みをざっくり解説
せどりとは、商品を安く仕入れて高く販売し、その差額を利益とする物販ビジネスの一種です。メルカリを主な販売先にして行う手法は、一般的に「メルカリせどり」と呼ばれています。
仕入れ先としては、リサイクルショップや量販店、ネット通販などがよく利用され、売上から販売手数料(メルカリでは原則10%)と送料、仕入れ代などを差し引いた金額が利益になります。
なお、古物商として中古品などを仕入れて販売する場合、古物営業法上、仕入れ時に相手の本人確認が義務づけられています。メルカリの匿名配送など通常の取引形態では、この本人確認を法令どおりに行うことが難しく、適切な手続を踏まずに仕入れに利用すると違反リスクがあります。
そのため、古物商許可が必要な規模でビジネスとして行う場合、メルカリは主に販売先としての利用を基本とし、仕入れには本人確認が確実に行えるルート(店舗仕入れなど)を使うのが安全です。
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メルカリせどりのメリット・デメリット
メルカリせどりの大きな強みは、参入ハードルの低さにあります。アカウント登録や出品に初期費用はかからず、月間利用者数2,000万人超とされる大規模なフリマアプリで商品を販売できます。
匿名配送にも対応しているため、取引相手に本名や住所を伝えずにやり取りを完結できる点も、副業で取り組む方には安心材料になるでしょう。
一方で、メルカリでは商品ページを1点ずつ作成する必要があり、写真撮影・説明文の作成・価格設定に手間がかかります。さらに、値下げ交渉への対応や梱包・発送もすべて自分で行う必要があるため、出品数が増えるほど時間的な負担は大きくなります。
販売手数料は販売価格の10%に加え、多くの出品が送料込み(出品者負担)で行われるため、仕入れ値と合わせた利益計算を慎重に行わないと、想定よりも手元に残る金額が少なくなるケースも少なくありません。
✅️ 合わせて読みたい:メルカリ手数料がかからない方法は?販売・振込・購入の節約テクを解説
Amazonせどりとの違い
AmazonにはFBA(発送代行サービス)があり、在庫保管から梱包・発送、顧客対応まで任せられるため、出品数が増えても効率よく回せます。料金プランは、以下の2種類があります。
- 大口出品:月額4,900円(税別)
- 小口出品:月額無料・1点あたり100円の成約料
小口出品でもFBA自体は利用できますが、出品できるカテゴリや一部の機能に差がある点は押さえておきましょう。
メルカリは固定費ゼロで、中古アパレルやハンドメイド作品など幅広いジャンルを扱える反面、梱包・発送・取引対応といった作業はすべて手動です。小規模スタートならメルカリ、物量を増やして効率化するならAmazon、という使い分けがひとつの目安になるでしょう。
規約変更でメルカリせどりはどう変わった?
メルカリの利用規約が改定され、せどりや転売を行う事業者の個人アカウント利用が禁止されました。今後メルカリでせどりを続けるにはメルカリShopsへの移行が必要です。
規約変更の中身と、自分が事業者に該当するかどうかの判断基準を整理しておきましょう。
事業者の個人アカウント利用が禁止に
2025年10月22日、メルカリ利用規約の第4条に「事業者による登録の禁止」が新設されました。 これにより、せどり・転売・ハンドメイド販売などを事業として営利目的かつ継続的に行う人は、個人アカウントでの販売ができなくなっています。
ただし、家にある不用品を売るだけの一般ユーザーには影響ありません。あくまで、仕入れて売る・製造して売るといった事業的な出品行為が規制の対象です。 違反を続けた場合は、事務局からの警告や出品停止措置を経て、最終的にはアカウントの無期限利用停止に至る可能性もあります。
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どこからが事業者と判断されるのか
メルカリは「月○点以上出品したら事業者」といった明確な数値基準を公表していません。 ただし、消費者庁が公表しているインターネット・オークション向けのガイドラインでは、「過去1か月に新規出品200点以上」「過去1か月の落札額100万円以上」などが販売業者と判断する際の目安として示されています。
とはいえ、重要なのは数値だけではなく、営利目的で反復継続して販売しているかどうかという実態です。 月に数千円の利益であっても、第三者から仕入れた商品を売る行為を継続していれば、事業者と見なされる可能性は十分にあります。
メルカリShopsへの移行で変わること
事業者がメルカリで販売を続けるには、事業者向けサービスであるメルカリShopsへの移行が必要です。 商品はこれまでと同じフリマアプリ「メルカリ」の市場に表示され、販売手数料も売上金の10%と、従来と大きくは変わりません。
一方で、移行にはいくつかのハードルがあります。個人事業主の場合は、過去2年以内の所得税青色申告決算書や確定申告書の提出など、青色申告の実績や販売実績を示す書類が求められ、中古品を扱うのであれば古物商許可証の画像提出も必要です。
さらに、個人アカウントのように匿名では販売できず、特定商取引法に基づく表記として事業者名(実名)などを公開することが必須となります。
メルカリせどりの始め方|5ステップ
メルカリせどりを始めるには、許可の取得からアカウント登録、仕入れ、出品、発送まで一連の流れがあります。5つのステップに分けて順番に見ていきましょう。
ステップ1 古物商許可を取得する
中古品を仕入れて営利目的で継続的に販売する以上、原則として古物商許可の取得が必要です。 申請先は営業所を管轄する警察署で、個人で始める場合は自宅を営業所とするケースが一般的です。
申請手数料は19,000円、審査期間はおおむね40日程度が目安とされています。 住民票や身分証明書などの必要書類を揃える手間はありますが、営業所・管理者の要件を満たし、暴力団関係や前科などの欠格事由に該当しなければ、許可取得自体はそれほど難しくないとされています。
ステップ2 メルカリShopsに登録する

前述の通り、せどり目的で販売するならメルカリShopsへの登録が必要です。メルカリアプリのマイページからショップ申し込みができます。
審査を通過すればショップが開設され、出品を始められます。出店料・月額固定費は無料で、商品はこれまでと同じメルカリアプリ上に表示されるため、個人アカウント時代と集客力は変わりません。
ステップ3 仕入れ先を開拓する
安定して利益を出すには、信頼できる仕入れ先の確保が欠かせません。 初心者はまず、ブックオフやセカンドストリートなど大手リサイクルショップから始めると、商品を実際に手に取りながらリサーチできるため取り組みやすいでしょう。
慣れてきたら、楽天やAmazonを使ったネット仕入れや古物市場への参加など、仕入れルートを少しずつ広げていくことで、扱える商品の幅が広がり、うまくいけば利益率の向上も期待できます。
ステップ4 売れる商品をリサーチして出品する
仕入れる前に、メルカリ内で「売り切れ」に絞って検索し、実際にいくらで売れているかを確認しましょう。相場を把握せずに仕入れると、利益が出ないどころか赤字になるリスクがあります。
出品時は、明るい場所で撮った写真と、商品の状態が伝わる説明文を用意することが売れ行きを大きく左右します。
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ステップ5 梱包・発送・評価対応を行う
商品が売れたら、梱包して発送し、取引完了まで対応します。メルカリではらくらくメルカリ便・ゆうゆうメルカリ便を使えば、コンビニから匿名で発送でき、送料も比較的抑えられます。
丁寧な梱包と迅速な発送は、良い評価につながり次の販売にも好影響を与えます。逆に対応が雑だと低評価がつき、その後の売れ行きに響くため注意しましょう。
✅️ 合わせて読みたい:メルカリの送料負担で赤字に!利益を守る価格設定と発覚後の対処法
メルカリせどりの確定申告と税金の基礎知識
メルカリせどりで利益が出たら、確定申告が必要になる場合があります。申告が必要な基準や経費の考え方、申告しなかった場合のリスクを押さえておきましょう。
確定申告が必要になる基準
会社員が副業としてせどりをしている場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると、所得税の確定申告が必要になります。 ここでいう「所得」とは売上そのものではなく、売上から仕入れや送料などの経費を差し引いた金額を指します。
一方、本業としてせどりに取り組んでいる場合は、その年の基礎控除額を超えて所得があれば申告対象になります(基礎控除の金額は税制改正により48万円から引き上げられており、所得水準に応じて段階的に決まります)。 なお、所得が20万円以下で所得税の申告が不要なケースでも、住民税については20万円ルールがなく、別途申告が必要になる点には注意しておきましょう。
経費にできるもの一覧
せどりにかかった費用は経費として計上でき、所得を抑えることで税負担を軽減できます。主な経費には以下のようなものがあります。
- 商品の仕入れ代
- メルカリの販売手数料(10%)
- 送料・梱包資材費
- 仕入れ時の交通費
- 通信費(スマホ代の按分)
ただし、プライベートとの区別があいまいな支出を全額経費にすると、税務調査で否認される恐れがあります。領収書やレシートは必ず保管しておき、事業に関係する支出だけを正しく計上しましょう。
無申告のリスク
確定申告が必要にもかかわらず申告しなかった場合、ペナルティとして無申告加算税や延滞税が課されます。 さらに、所得を隠すなど意図的な無申告と判断されれば、重加算税(原則40%、条件によってはそれ以上)という最も重いペナルティの対象になりかねません。
国税庁はフリマアプリを含むネット取引の調査を強化しており、メルカリの取引情報や振込先の銀行口座の入出金履歴から、未申告の所得を把握される可能性は十分あります。 「バレないだろう」と放置するのではなく、利益が出始めた段階で早めに申告や記帳の体制を整えておくほうが安心です。
✅️ 合わせて読みたい:メルカリの売上に税金はかかる?正社員・主婦が確定申告で焦らないための全知識
メルカリせどりでよくある失敗
せどりは手軽に始められる反面、ルール違反や見通しの甘さが原因で損失を出してしまう人も少なくありません。特にメルカリ独自の禁止行為はアカウント停止に直結するため要注意です。ここでは代表的な失敗パターンを3つ取り上げます。
禁止行為に該当するケース
メルカリでは手元にない商品を出品する無在庫販売が禁止されています。注文が入ってからAmazonなどで購入し、直接購入者に届けさせるといった手法はガイドライン違反です。
また、発売前の商品を予約して出品する予約転売もNGとされています。いずれも発覚すればアカウント停止の対象となるため、手元にある商品だけを出品するという原則を徹底しましょう。
参考:メルカリ ヘルプセンター|手元にない商品の出品やECサイト等から直送すること(禁止されている行為・出品物)
在庫を抱えすぎて赤字になるリスク
「売れそうだから」と大量に仕入れた結果、売れ残って赤字になるのはせどり初心者にありがちな失敗です。特にトレンド商品は需要の波が激しく、タイミングを逃すと一気に値崩れすることもあります。
まずは少量仕入れからスタートし、実際に売れるかどうかを確認しながら徐々に仕入れ量を増やすのが堅実です。売れ残りを抱えるストレスも、資金繰りへの影響も小さく抑えられます。
値下げ交渉疲れ・梱包発送の手間
メルカリでは値下げ交渉が日常的に発生します。1件ずつ対応していると想像以上に時間を取られ、精神的にも消耗しやすいのが実情です。
さらに、売れた商品の梱包・発送をすべて自分で行う必要があるため、出品数が増えるほど作業負担は膨らんでいきます。「思っていたより大変だった」と感じて撤退する人も珍しくありません。こうした手間やストレスが積み重なってきたら、買取サービスなどの活用も検討してみてください。
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まとめ
メルカリせどりは初期費用を抑えて始められる副業として人気がありますが、2025年10月の規約変更でメルカリShopsへの移行が必須となり、以前よりも参入のハードルは上がっています。古物商許可や確定申告といった法律・税務面の準備も欠かせません。
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