なんでも鑑定団で宝石の査定額が高かったもの5選
人気番組「なんでも鑑定団」では、骨董品や焼き物、洋服などさまざま「お宝」が出品されてきました。名物鑑定士による鑑定額が発表される瞬間には、いつもハラハラ・ドキドキさせられますよね。
本記事では、これまでの放送で高額な鑑定がされた物品のなかから「宝石」に光を当ててみました。骨董品などより身近に触れる機会のある宝石なら、より興味が湧くのではないでしょうか。
またこの際に、買取店ではどんな宝石が高く査定されやすいのか、高額査定のためにはどんなコツがあるのかについても解説しています。
この記事を読み終わったら、今度はあなたが、お宝を査定してもらう番です。
なんでも鑑定団で鑑定額が高い宝石5選
なんでも鑑定団では今まで多くの宝石が出品されてきました。ここでは、過去の放送で特に査定額が高かった宝石を紹介していきます。
宝石以外を含めた「なんでも鑑定団の最高額」も、合わせてご覧ください。
イエローダイヤモンド【1億5,000万円】
2012年8月28日放送の回で、本人が評価額1億円と考えていたイエローダイヤモンドは、なんと1億5,000万円の価値がつきました。
イエローダイヤモンドの特徴は、その鮮やかな黄色のカラーです。ダイヤモンドといえば無色透明であるイメージが一般的ですが、カラーダイヤモンドは炭素の結晶に何らかの不純物が入り込むことで生まれます。イエローダイヤモンドの場合、不純物が窒素であることが特徴です。
カラーダイヤモンドの中でも、イエローダイヤモンドは採掘される量が多く、彩度の低いものは手頃な価格で購入できます。しかし、非常に濃い鮮やかな黄色で彩度が高いものは、一気に高値になることもあります。
クリソベリル キャッツアイの指輪【500万円】
2023年2月7日の放送では、クリソベリル・キャッツアイの指輪が高価買取されました。本人評価額は800万円でしたが、実際には500万円の価値がつきました。この指輪に使われているクリソベリル・キャッツアイは、宝石の中で最も美しい猫目効果を示す宝石であるとされています。
猫目効果は、クリソベリルの褐色、緑色、黄色などの色にも出現しますが、特に高く評価されるのは、蜂蜜の色に似たやや緑がかった黄色で、ハニーイエローと呼ばれています。この放送で紹介されたリングも、まさにその美しいハニーイエローの猫目効果が見られました。
クリソベリル・キャッツアイは、その独特の光沢と猫目効果から、宝石愛好家やコレクターに人気があります。
ルビー 重さ6カラット【100万円】
2023年2月7日の放送では、重さ6カラットのルビーが高価買取されました。本人評価額は100万円で、そのまま100万円の価値がつきました。
ルビーは古代から「勝利を呼ぶ石」といわれており、持ち主をあらゆる危険や災難から守り、困難を打破して勝利へと導くパワーがあるとされています。このことから、富と権力をもたらし、財産や名誉を奪われることなく、平和な生涯を送ることができるとされたため、王や権力者たちも好んでルビーを身につけていました。
現在でも、ルビーは魔除けや幸福をもたらす大切な石として崇められています。6カラットのルビーは、その大きさからもその価値がわかることでしょう。ルビーの価値は、色、透明度、カット、カラット(重さ)などが評価されますが、大きさだけでなく、鮮やかな赤色であることが重要です。
ピンクダイヤモンドのピアス【1,200万円】
2022年8月16日の放送では、ピンクダイヤモンドのピアスが高価買取されました。本人評価額は1,000万円でしたが、なんと1,200万円の価値がついたのです。
ピンクダイヤモンドは、その名の通り、無色透明ではなくピンク色のダイヤモンドです。ダイヤモンド自体も高価な宝石のひとつですが、ピンクダイヤモンドはさらに希少で、ジュエリー市場で流通しているダイヤモンドのうち、わずか0.01%未満といわれています。
ピンクダイヤモンドは世界でも数ヶ所の鉱山でしか発見されておらず、その中でもオーストラリアのアーガイル鉱山が90%以上の産出量を占めています。しかし、この鉱山からのピンクダイヤモンドの産出があと数年で終わるといわれているため、その価値は今後さらに上がることが予想されています。
ピンクダイヤモンドの美しいピンク色は、長い時間をかけて作り出されたものと考えられていますが、その理由は未だに分かっていません。この神秘的な色が、ピンクダイヤモンドの価値をさらに高める要因となっています。
ロイヤルブルーサファイア【200万円】
2022年4月26日の放送では、ロイヤルブルーサファイアが高価買取されました。本人評価額は1,000万円でしたが、200万円の鑑定額となりました。
このサファイアは、16年前に依頼主の父が宝石商に「どこに出しても恥ずかしくない宝石が欲しい」と注文し、そのとき見せられた美しい石に惚れ込んで家宝にするため、100万円で購入したものだそうです。
ロイヤルブルーサファイアは、力強い青にほのかに淡味を含んだブルーが特徴で、鮮やかで深い純粋な青のサファイアにつけられる名称です。この石は、濃すぎず、黒味や紫味がかっていない、澄んだ美しい青が魅力的です。
このサファイアはマダガスカル島で産出されました。同島は内戦が長く続いていましたが、近年内戦が終結し、良質な宝石鉱床を持つ魅力的な地域に生まれ変わりました。
特にコランダムの鉱床からは、インクのように濃く強い青が特徴的で、照りが強く上質なサファイアが多く産出します。品質では、一般的に流通する中では最高クラスのサファイアとされるスリランカ産に勝るといわれ、名実ともに最高峰といえる産地です。
宝石が高く評価される条件
宝石が高く評価される条件はいくつかあります。
- 大きさや質
- デザイン
- ブランドもの
ここでは上記4つの観点から解説していきます。
大きさや質
宝石の価値を決める大きな要素として、大きさや質があります。大きさは、カラットという単位で測られ、1カラットは0.2グラムです。一般的には、大きな宝石ほど価値が高まります。
質に関しては、宝石の透明度や色味、内部に含まれるインクルージョン(内包物)の有無が評価対象です。透明度が高く、色味が美しく、インクルージョンが少ない宝石ほど価値が高くなります。また、天然の宝石と合成の宝石では、天然の方が評価が高い傾向にあります。
デザイン
デザインも宝石の価値を決める大切な要素です。個性的で美しいデザインは、宝石の魅力を引き出し、高い評価を得ることができます。
また、デザインによっては、宝石の色や輝きがより引き立てられることもあります。特に、一点もののオリジナルデザインは、他にはない価値があるため、高く評価されることが多いです。
ブランドもの
ブランドものの宝石は、そのブランドの信頼性や歴史、デザイン性が評価されます。有名なブランドは、品質やデザインにこだわりがあり、その宝石が高い評価を受けることが一般的です。例えば、カルティエやティファニーなどの名だたるブランドは、その名前だけで価値が上がります。
宝石を売る前に知っておきたいこととは?
宝石を売る前に知っておくべきことはいくつかあります。
- 市場価値を調べる
- 宝石の状態を確認する
- 買取金額を交渉する
これら4つの観点から解説していきます。
市場価値を調べる
宝石を売却する前に、まず市場価値を調べることが大切です。ネット上で相場を調べることができますが、実際には市場に出回っている価格とは異なることが多いため、複数の買取業者に査定してもらうことが重要です。そうすることで、適正な価格で売却できる可能性が高まります。
宝石の状態を確認する
宝石を売却する前に、状態を確認することが大切です。傷や欠け、汚れなどがある場合、査定額が下がる可能性があるため、買取前にクリーニングや修理を行うことがおすすめです。また、本物の宝石であるかどうかも確認しておく必要があります。
買取金額を交渉する
買取業者から提示された査定額が納得いかない場合は、交渉することもできます。しかし、無理な交渉は逆効果になることもあるため、相手の立場にも立って話し合うことが大切です。査定額の高さだけでなく、対応の良さや信頼性なども重視して、適切な買取業者を選びましょう。
宝石を高く売るコツ
宝石を高く売るためのコツは以下の4つがあります。
- 保存状態を良好に保つ
- 付属品をしっかりと揃える
- 売るタイミングを考える
- 売る前に綺麗にする
それぞれ具体的に解説します。
保存状態を良好に保つ
宝石を高く売るためには、まず保存状態を良好に保つことが大切です。宝石が傷ついたり、色あせたりしていると、価値が下がってしまうことがあります。
適切な保管方法を用いて、状態を整えることが重要です。具体的には、湿度や温度に気をつける、直射日光を避ける、専用のケースや箱に入れて保管するなどの方法があります。
付属品をしっかりと揃える
次に、宝石の付属品も売却時に重要なポイントです。認定書やケース、オリジナルの包装などがある場合、それらを揃えておくことで、信頼性が上がり、高く売れる可能性が高まります。付属品がない場合でも、似たようなものを用意すると、買取業者に良い印象を与えることができます。
売るタイミングを考える
宝石を高く売るためには、売るタイミングも重要です。市場価格が高い時期や、需要が高まる時期(クリスマスやバレンタインデーなど)に売ることで、より高額で取引が成立する可能性があります。また、買取業者のキャンペーン期間に売ることも、高額買取に繋がることがあります。
売る前に綺麗にする
最後に、宝石を売る前には、綺麗に掃除をしておくことが大切です。宝石が汚れていたり、傷が目立っていたりすると、買取価格が下がることがあります。
プロによるクリーニングを検討することも一つの方法ですが、自分で簡単にできる方法として、柔らかい布や歯ブラシを使って、石鹸水で優しく洗う方法があります。ただし、宝石によっては水に弱いものもあるため、注意が必要です。
宝石買取ならうるココにご相談ください
なんでも鑑定団で高額鑑定された宝石から、宝石を高く売るコツまでを解説しましたが、いかがでしたか。
なんでも鑑定団で出品された宝石には意外な高値が付く例も複数あり、出品者や視聴者を大いに驚かせてくれます。
こういった宝石の価値は、専門知識をもった鑑定士や査定士でないと、正確にわからないものです。もし、使用しなくなった宝石をお持ちなら、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
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