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エルメスの刻印とは?隠されたメッセージの意味

エルメス 刻印

エルメスの製品は、卓越した職人技とデザインで、誰もが知るハイブランドとしてその地位を確立しています。

その製品が本物である証明となるものが、刻印です。

刻印は、エルメス製品の真の魅力と品質を証明する重要な役割を果たしています。

本記事では、エルメスの刻印の見方や刻印が記される場所、偽物を見分ける方法について解説します。

購入時だけでなく、エルメス買取のときにも役立つ情報であるため、バッグや財布などのアイテムを売りたい人も参考にしてください。

目次

エルメスの刻印

エルメスの刻印とは、バッグや財布などに施される文字列のことです。

刻印はアルファベットや数字で構成されており、製品に刻まれています。目視で容易に確認できるほどはっきり刻まれているものや、そうでないものもあります。

エルメスの刻印には、製造年、アトリエ番号、職人のイニシャルなどの情報が含まれています。

具体的には「🄼211A」のように記され、「🄼」の部分が製造年、「211A」の部分がアトリエ・職人を表します。

刻印は、その製品がエルメスの正規品であることを証明するための役割があり、重要な情報です。

ただし、これらの情報はブランドの機密情報とされており、一般には公開されていません。

日常生活において、エルメスのバッグがいつ、どのアトリエや職人によって作られたかという情報は通常必要ありませんが、エルメス製品を売却する際には、これらの刻印が買取価格に大きく影響する可能性があります。

したがって、エルメス製品の所有者やコレクターにとっては、これらの刻印は重要な意味を持つといえるでしょう。

エルメスの刻印に記される製造年の種類

エルメスの刻印に示される製造年は、年代によって異なります。

以下に、製造年の一覧を記しています。

1964年~1970年

この年代の製造年を表す刻印は、アルファベットのみの記載となります。

1964年T
1965年U
1966年V
1967年W
1968年X
1969年Y
1970年Z

1971年~1996年

この年代の刻印は、◯で囲んだアルファベットです。

1971年
1972年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年

1997年~2014年

この年代の刻印は、▢で囲んだアルファベットです。

1997年🄰
1998年🄱
1999年🄲
2000年🄳
2001年🄴
2002年🄵
2003年🄶
2004年🄷
2005年🄸
2006年🄹
2007年🄺
2008年🄻
2009年🄼
2010年🄽
2011年🄾
2012年🄿
2013年🅀
2014年🅁

2016年~2023年

この年代は、1964年~1970年同様にアルファベットのみの刻印となります。

2015年T
2016年X
2017年A
2018年C
2019年D
2020年Y
2021年Z
2022年U

エルメスの刻印がある場所

エルメスのバッグと財布について、刻印がどこに記されているかを紹介します。

バッグ

バッグはバーキン、ケリー、リンディ、ボリードについて説明します。

バーキン

バーキンは、2014年以前は正面に付いているクロアベルトの裏側に刻印がありましたが、2015年以降はバッグ内部の正面から見て左上部に位置を変えています。

クロアベルトとは、バッグの裏側から穴を通し、フラップ(蓋)を固定するるベルトのことです。

ケリー

ケリーは、2014年以前はバーキン同様にクロアベルトの裏側に刻印がありましたが、2015年以降は内側の正面から見て左側のマチ上部付近に変わりました。

リンディ

リンディの刻印は、ファスナープルの裏側にあり、比較的見つけやすい場所に位置しています。

ボリード

ボリードの刻印は、正面に向かって右側のファスナーエンド付近にあるタブの裏に記されています。

財布

財布は、アザップロング シルクイン、ベアンスフレ、ドゴンについて解説します。

アザップロング シルクイン

シルクインの特徴である内側のシルク張り部分に近い、財布内部のタブに刻印が刻まれています。

ベアンスフレ

ベアンスフレでは、コインケースの裏側ポケット内に刻印が記されています。

ドゴン

ドゴンの刻印は、カードポケット裏側の札入れの中に記されています。

素材に関する刻印

エルメスの刻印は、素材を表すものもあります。

エルメスのワニ革素材の刻印

クロコダイル・ポロサス(^)

エルメスの中でも最上級とされるポロサスは、体長約1mの小型ワニの腹部を使用。小さめで整ったウロコが特徴的で、希少価値が高いです。

この素材で作られた製品には「^」マークが記されています。

クロコダイル・ニロティカス(⚫︎⚫︎)

ナイル川を意味するニロティカスは、ポロサスより大型のワニ革で、マットな質感が特徴です。

この素材で作られた製品には、「⚫︎⚫︎」マークが記されています。

エルメスのアリゲーター素材の刻印

アリゲーター(□)

クロコダイルとは異なる種のアリゲーターは、北アメリカに生息し、大きめのウロコが特徴です。

アリゲーターで作られた製品には、「□」マークが記されています。

エルメスのリザード素材の刻印

リザード・ニロティカス(−)

リザード・ニロティカスはトカゲ革を指し、これで作られた製品には「−」マークが記されています。

エルメスの偽物を見分けるポイント

エルメスの製品を購入する際は、高品質な本物と精巧に作られた偽物を見分けることが重要です。

また、買取の際もこれらが査定に影響を及ぼしてくるため、知っておくとよいでしょう。

刻印の確認

表面の刻印

本物のエルメス製品には通常、「HERMÈS PARIS MADE IN FRANCE」という刻印があります。

偽物は文字のサイズやフォントが異なる場合が多く、にじみや歪みが見られることがあります。

製造年とアトリエの刻印

多くのエルメス製品には、本記事で説明してきたように、製造年とアトリエを示す刻印が施されています。

これらの刻印がない場合、偽物の可能性が高まります。

金具

ロゴの精度

純正品の金具に施されるロゴは精密で、文字の歪みや「E」の上の点の欠如などは偽物の兆候です。

底鋲の確認

本物のバッグの底鋲は手作業で打ち込まれるため、わずかな黒ずみや形の不均一性が見られます。

すべての鋲が均一な場合は偽物の可能性があります。

縫い目

縫い方の特徴

エルメスの手縫い部分には特有の「クウジュ・セリエ」縫いが用いられ、右下がりの縫い目が特徴です。ミシン縫いは左下がりになります。

縫い目の品質

偽物は縫い目の品質に劣ることが多く、手縫いすべき箇所がミシン縫いであったり、縫い目の間隔が不均一だったりします。

付属品

本物のエルメス製品の保存袋は品質が高く、ロゴの印字も鮮明です。

偽物はロゴが歪んでいたり、かすれたりしていることが多いです。

まとめ

エルメスの刻印は、その製品が本物であることを示す重要な証拠となるものです。

刻印の詳細には、製造年、アトリエ番号、職人のイニシャルなどの情報が含まれています。

刻印の情報は、購入時やエルメス製品の買取時にも役立つため、所有者やコレクターはもちろん、将来的にエルメス製品を購入しようと考えている方々にとっても重要な知識です。

この記事を通じて、エルメス製品の真の価値を理解する手助けができれば幸いです。

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