毛皮コートの手入れは自宅でもできる?シーン別の手入れ方法と買取相場
「毛皮のコートの手入れがわからない」「自宅で毛皮のコートの手入れはできるの?」とお悩みではないでしょうか。
毛皮のコートは丸洗いできないので、どのように汚れを落としたらよいかわからないですよね。しかし、本当は毛皮のコートは自宅で簡単に手入れが可能です。
そこで、この記事では以下について解説します。
- シーン別毛皮のコートの手入れ方法
- 毛皮のコートの買取相場
この記事を見れば、毛皮のコートの手入れ方法がわかります。また、種類別の毛皮のコートの買取相場も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
毛皮のコートの手入れは自宅でもできる?
毛皮のコートの手入れは自宅で可能ですが、ケースによって異なります。また、手入れをせずに放置した場合のリスクについても解説します。
自宅で手入れできるケース
毛皮のコートは、日々のケアや少しの汚れであれば、自宅で手入れが可能です。というのも、毛皮のコートは、使用している毛皮の素材が表面に出ていることや、天然の素材を使っているため、劣化が早い傾向にあります。劣化を防ぐためには日々の手入れが欠かせません。
自宅でできる手入れの方法とは、ブラッシングすることや濡れたタオルで汚れた部分を軽く拭くことなど、簡単な方法です。
油汚れなどはクリーニング店へ
汚れが大きいときやカビが生えたとき、油やジュースなどの汚れはクリーニング店に依頼するとよいでしょう。クリーニング店では粉をふりかけて汚れを落とすパウダー洗浄という方法を使います。
もし、汚れが目立つコートを自宅で無理にきれいにしようとすると、汚れがさらに目立つ可能性があります。少しでも汚れが目立つのであれば、クリーニング店に依頼しましょう。
正しく手入れ・保管をしないと毛皮が劣化してしまう
すでに着なくなったコートでも、正しい手入れ・保管をしないと毛皮が劣化してしまいます。劣化が進むと、以下の症状が起こります。
- 毛抜け
- 硬化
- 破れ
- 色落ち
- 臭いなど
劣化が進むにつれて修復は難しくなります。また、買取価格にも大きく影響します。毛皮のコートを守るためにも、正しい手入れ・保管の方法を覚えましょう。
【シーン別】毛皮のコートの手入れ方法
毛皮のコートの手入れ方法は、ケースによって異なります。以下の4つのケース別に解説します。
- 着用した後
- 汚れた場合
- 雨に濡れた場合
- 自宅で洗う場合
毛皮のコートを長持ちさせるためにも、ケース別の手入れ方法を覚えましょう。
着用した後
外出時に着用して、何も汚れがつかなかった場合は、まずほこりを落としましょう。外出すると、目に見えないほこりがたくさんついています。ほこりをとらずに放置しておくと、毛抜け・変色が発生する可能性があります。
ほこりをとる方法はコートを軽く振る、たたく、ブラシ・ハンドローラーを使うなどさまざまな方法があります。手軽にできる方法でほこりを落としましょう。
ほこりを落としたら、風通しのよいところに干して、湿気を完全にとります。注意することは、直射日光があたる場所で干すのは控えることです。直射日光によって変色・こげが発生する可能性があるためです。また、湿気をとる時間を短縮するために、ドライヤーを使うのはやめましょう。
湿気を取ったら、くし・洋服ブラシを使ってブラッシングしましょう。その際に、毛並みに沿って優しくブラッシングすることが重要です。ブラッシングすることで、コートに汚れがつくことを防ぎ、毛のツヤを出します。
汚れた場合
毛皮のコートはデリケートなため、基本的に家庭で洗うことはできません。ただし、汚れをそのまま放置すると元の状態に戻らないこともあるため、応急処置として汚れを落としましょう。
まず、30℃以下のぬるま湯に衣類専用の洗剤を入れて洗剤液を作ります。分量はぬるま湯4Lに対して洗剤5mlです。もし、衣類専用の洗剤がない場合は、シャンプー・中性洗剤でも代用可能です。
次に、タオルを洗剤液に浸してかたく絞り、汚れた部分を毛並みと逆の方向に沿って拭き取ります。拭き取ったら、毛並みに沿ってもう一度拭きます。毛並みに沿って拭くことが難しければ、軽くたたいて汚れを取りましょう。
次に、洗剤液に浸したタオルとは別のタオルを用意し、水に浸してかたく絞ります。その後、毛並みと逆の方向に沿って拭きます。拭き取ったら、毛並みに沿って拭いて洗剤を拭き取りましょう。
水拭きが終わったら、風通しがよく直射日光が当たらないところで乾燥させましょう。乾燥させたら、毛並みに沿ってブラッシングします。
もし、外出先で汚れた場合は、汚れた部分をティッシュやタオルで軽く拭きとるくらいで済ませましょう。無理に拭くと汚れが取れなくなる可能性があります。
雨に濡れた場合
雨に濡れた場合は、コートに染み込んだ湿気と水気をすぐに取りましょう。水気を取ったあと、乾いたタオルで水分を丁寧に拭き取ります。その際に、強く拭くのではなく優しく拭きとることが大切です。また、十分に水気を取らずに乾燥させると、色褪せの原因となるので注意が必要です。
水気を取ったあと、湿気をとるために風通しがよく、直射日光が当たらない場所で乾燥させます。湿気が多い状態で十分に乾燥させず、クローゼットにしまうとカビ・臭いが発生するため、十分に乾燥させましょう。十分に乾燥させたら、毛並みに沿ってブラッシングします。
もし、コートの内部まで濡らしてしまったら、自宅で対処することは困難です。早めにクリーニング店に持って行き、相談しましょう。
自宅で洗う場合
なるべくクリーニングの費用をかけたくない場合は、自宅で洗う方法もあります。まず、30℃以下のぬるま湯に衣類専用の洗剤を入れ、洗剤液をつくりましょう。分量はぬるま湯4Lに対し洗剤5mlです。シャンプーや中性洗剤を使う方法もありますが、なるべく衣類専用の洗剤を使いましょう。
次に、汚れた部分を洗剤液に浸して、優しくもみ洗いをします。もし、浸して洗うのが不安であれば、洗剤液にタオルを浸して拭き取りましょう。汚れた部分を洗ったら、タオルで水気を拭き取ります。
水気を取ったら、風通しのよく直射日光の当たらない場所で乾燥させます。乾燥させたら、毛並みに沿ってブラッシングしましょう。ただし、毛皮のコートはデリケートで、自宅で洗うことはおすすめしません。
毛皮のコートの正しい保管・収納方法
毛皮のコートの正しい保管・収納方法には以下の4つのポイントがあります。
- 通気性が高い洋服カバーを被せる
- クローゼットに防虫剤もセットする
- 吊るした状態で保管する
- 直射日光や湿気に気をつける
4つのポイントを守って保管・収納することで、毛皮のコートが長持ちします。
通気性が高い洋服カバーを被せる
毛皮のコートの手入れをしたら、通気性が高い洋服カバーをかけましょう。カバーをかけることによって、湿度によるカビ・臭いの発生を防ぐことが可能です。
通気性が高い洋服カバーであることがポイントです。通気性の低いカバーやビニールカバーをかぶせた場合、湿度の影響を受け、カビ・臭いが発生します。また、カバーをかけなかった場合は湿気の影響に加え、ほこりもかぶるため状態がさらに悪化します。
クローゼットに防虫剤もセットする
毛皮のコートを保管する際には、防虫剤も忘れずにセットしておきましょう。クローゼットは湿度が高いため、何も対処しなければ毛皮のコートが虫に食べられてしまいます。虫に食べられたコートは買取価格が低くなるだけでなく、外出時に着用しにくくなります。
クローゼットにセットする防虫剤は1種類のみ使いましょう。2種類以上の防虫剤を使うと、化学変化してシミの原因となります。
吊るした状態で保管する
毛皮のコートはハンガーに吊るした状態で保管しましょう。コートは面積が大きいため、畳んだ状態で収納すると、しわや型崩れが目立ちます。また、通気性も悪くなるため、カビ・臭いが発生しやすくなります。ハンガーに吊るすだけで、しわや型崩れ、カビ、臭いの問題が解消し、毛皮のコートを守ることが可能です。
なお、ハンガーは大きいサイズのものを使うことで、型崩れを防止できます。
直射日光や湿気に気をつける
毛皮のコートを直射日光・照明のあたるところにおくと、変色・こげが発生します。そのため、直射日光にあてないことが大切です。もし、直射日光があたらない場所がない場合は、直射日光をさえぎるカバーを使いましょう。
直射日光だけでなく、湿気にも気を付けましょう。湿気は高過ぎても低すぎてもコートに悪影響を及ぼします。
クリーニング店に依頼した際の料金相場や注意点
汚れがひどい場合、クリーニング店に依頼する方法が一般的です。その際にかかる料金は決して安くありません。また、ケースによっては別料金が発生します。以下では、クリーニングの料金相場と別料金がかかるケース、依頼から完了までの期間を解説します。
クリーニングの料金相場
クリーニング店に毛皮のコートを依頼した場合、丈が短いハーフコートで10,000円、丈が長いロングコートで15,000円が相場です。毛皮が高級品であれば、さらに料金は高くなります。
クリーニング店の中には相場より格段に安いところもありますが、仕上がりがよくない場合もあるため、注意が必要です。
別料金がかかる可能性がある
使われている毛皮の種類によっては、別料金がかかる可能性があります。
一般的なフォックス・ラビットの毛皮が使われているコートは、標準料金の店舗がほとんどです。一方、高級素材であるチンチラ・セーブルの毛皮が使われているコートは、よりデリケートになるため別料金がかかる可能性が高いです。また、コートの状態によっては補修が必要になり、料金もかかります。
仕上がるまでに時間がかかる
毛皮のコートはデリケートで丁寧に扱う必要があるため、クリーニングに時間がかかります。通常、クリーニングが完了するまで3週間から4週間です。
汚れを落とすことや乾燥に時間がかかるため、シーズンオフにクリーニングの依頼をすると良いでしょう。
着る予定がない・手入れや保管が面倒なら買取へ
今後毛皮のコートを着る予定がない方や、手入れや保管が面倒な方は買取に出すのがおすすめです。買取に出すときに、高額査定を受けるコツは以下の3つです。
- 購入時の付属品も一緒に査定に出す
- 冬前に売る
- 可能な限り綺麗にしておく
高額査定を受けるためにすることは多くありません。1つずつ解説します。
購入時の付属品も一緒に査定に出す
毛皮のコートは購入する際に、保証書・ギャランティーカードなどの付属品がついてきます。付属品も同時に査定に出すと、毛皮のコートが本物だと証明されるため、高額査定が期待できます。
また、外箱・保護カバー・ノベルティなども一緒に提出すると、さらに高価査定が期待できます。
冬前に売る
毛皮のコートは冬場に活躍するため、寒くなる10月ごろから需要が高まります。需要が高まるときに買取に出すことで、高値で買取される可能性が高くなります。
12月になると本格的に寒くなり供給も多くなるため、冬前の10月・11月ごろに買取に出すのがおすすめです。
可能な限り綺麗にしておく
コートのすそやえりなど、細部まで可能な限りきれいにしておくと、高価買取につながります。
査定時には毛並みの柔らかさ、汚れ・臭いのなさ、変色のなさを見ているため、日ごろから「ブラッシングする」「ぬるま湯で汚れを拭き取り、乾いた布で優しく拭く」「ほこりをとる」などのケアが大切です。
【毛皮の種類別】毛皮のコート買取相場
毛皮のコートにも、さまざまな動物の毛皮が使われており、毛皮の種類によって買取相場は異なります。ここでは、以下の5つのコート買取相場を解説します。
- ミンクの毛皮のコート
- フォックスの毛皮のコート
- チンチラの毛皮のコート
- セーブルの毛皮のコート
- ラビットの毛皮のコート
あなたが持っているコートを参照しながら確認してみてください。
ミンクの毛皮のコート
ミンクはイタチの仲間である動物です。
ミンクの毛皮は非常に細く短いため、保湿性・吸湿性に優れています。また、毛が柔らかいのも特徴です。加工もしやすく、薄くて軽いコートに仕上がるため、機動性に優れています。
買取相場は3〜6万円です。ただし、ミンクのコートの中でも、サガミンクと呼ばれるブランドは高級であり、高価買取されます。
フォックスの毛皮のコート
フォックスは名の通りきつねです。
フォックスの毛皮は厚みがあるため、防寒性に優れています。また、吸湿性に優れているため、寒冷地のコートの素材としてよく使われます。買取価格は2~5万円です。ただし、フォックスの毛皮のコートは人気なため、すでに市場に多く出回っている種類もあり、1万円以下と査定されることもあります。
フォックスのコートの中でも、サガフォックスと呼ばれるブランドはフォックスの中でも高級であり、高価買取されます。
チンチラの毛皮のコート
チンチラはネズミの仲間の動物です。
チンチラの毛皮は差し毛がないため、柔らかく肌触りが良いのが特徴です。また、鮮やかな色彩をしているため、高級感を演出できます。しかし、耐久性が低いため、扱いが難しい点があります。
買取価格は6〜10万円と、毛皮のコートのなかでも高値がつきやすいコートです。
セーブルの毛皮のコート
セーブルはイタチの仲間です。
ミンクに似ていますが、ミンクの毛よりも長く指どおりがよいため、ミンクの毛皮のコートよりも価値が高いです。
買取価格は10〜数十万円であり、中でもロシアンセーブルの毛皮で作られたコートは、セーブルの中でも高級であり、高価買取されます。
ラビットの毛皮のコート
ラビットは名前の通りウサギです。
特徴としては、毛が短く、優しい手触りをしています。買取価格は5千~1万円です。安価で手に入れられるため、コートのほかにも、ストール・手袋・バッグなどにも使われます。
毛皮のコートを売るならうるココへ
毛皮のコートを買取依頼する際には、毛皮のコートを熟知している鑑定士がいる買取専門店の利用がおすすめです。
うるココでは、幅広い毛皮のコートに対応しています。
- ミンク
- フォックス
- チンチラ
- セーブル
- ラビット
- チンチラ
- タヌキ
- ラクーン
毛皮の種類がわからないコートや、ノーブランド品でも買取可能です。持ち込んでいただいた日に査定し、当日中に査定額をお伝えします。
また、汚れがついたり、毛抜けが進んでいるコートでも買取可能です。うるココは海外で再販できる販路を複数持っているため、他社より高値で買い取ります。
さらに、2点以上の買取で査定額が大幅にアップします。ご自宅に使わない毛皮のコートが眠っている場合は、ぜひうるここで毛皮買取をご検討ください。