ルイヴィトンの柄と素材の種類一覧表
ルイ・ヴィトンの柄にはモノグラムやダミエなどの誰もが知っている有名なものから、ロゴやデザインが控えめなラインなど沢山の種類があります。
素材も「トアル地」と呼ばれる合成皮革からカーフスキンやゴートスキン、最高級のエキゾチックレザーを使用したものまで様々なラインがあります。
本記事では知っているようで実はまだまだ奥が深い、ルイ・ヴィトンの魅力的な柄と素材について一覧でご紹介します。
さらに定番柄のモノグラムとダミエがどのようにして誕生したのか、その歴史についてもご紹介します!
ルイヴィトンの柄と素材の種類
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の柄でとくに有名なものといえば、モノグラムとダミエと言われています。
ブランド物に興味のある方はもちろん、普段あまり興味の無い方でもこの2つの柄は知っているという方が多いはずです。
では素材についてはどうでしょうか?
モノグラムとダミエに使用している素材は革に見えますが実は革ではありません!
正式名称を「トアル地」と言い、丈夫な綿素材にPVCという合成樹脂をコーティング加工された素材です。
見た目はレザーそっくりですが、合成皮革ということになります。
ルイ・ヴィトンにはその他にも様々なラインがあるので柄や素材について一覧にしてご紹介します。
ルイヴィトンのライン一覧
モノグラム柄
モノグラムは創業者ルイ・ヴィトン氏のロゴ「L・V」があしらわれたブランドの顔とも言える代表的なパターンです。
その有名なロゴは誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
モノグラム
星、花とL・Vのロゴが等間隔に配置されたデザインで、1896年に登場して以来100年以上経った現在でも、世界中で人気のラインです。
ルイ・ヴィトンといえばモノグラムと言っても過言ではないくらい定番のパターンとなっています。
リバース
その名の通りモノグラムのブラウンカラーとマロンカラーを反転(リバース)させたデザインです。
定番ラインのモノグラムと比べて明るいカラーの面積が多くなるため柔らかい印象になっています。
イディール
キャンバス×ナイロンの生地に小さなモノグラムパターンを施したデザインで落ち着いた3色(セピア、アンクル、フザン)のカラーバリエーションがあります。
2010年に登場後、上品な女性らしさで人気となっています。
スウィート
モノグラムの柄の中の「花」を全面に押し出した、遊び心あふれる大胆なデザインとなっています。
2014年のバレンタインコレクションとして発表して以来、ポップで新しいルイ・ヴィトンの世界観を作り出しています。
マカサー
黒いレザーと茶色のモノグラムの組み合わせで大人の男性に人気のメンズラインです。
スーツに似合う色となっておりビジネスシーンにも適しています。
キーケースや財布などの小物は男女兼用となっており女性でも持ちやすいデザインとなっています。
アンプラント
2010年に発表された、モノグラムのパターンがカーフレザーに型押しされたラインです。
カーフレザーの美しさやソフトな質感、20色を超えるシックで上品なカラーバリエーションが魅力です。
エキゾチック
モノグラムにエキゾチックレザー(爬虫類やダチョウなどの希少動物)を組み合わせた、ルイ・ヴィトンの中で特に高価なラインで独特の雰囲気、特別感が感じられます。
レザーの組み合わせは単体ではなくオーストリッチ×パイソンやオーストリッチ×クロコダイルなど高級素材を惜しみなく使用していることも特徴です。
マヒナ
2007年に登場し、ルイ・ヴィトンの商品で始めてソフトレザーを採用したことで話題となりました。
カーフレザーにプリント加工ではなく、パンチングでモノグラムパターンをあしらっています。
繊細で上質な質感が特徴的な、大人の女性に人気のデザインです。
26色のカラーバリエーションがあります。
アンティア
2010年に登場。
全てのアイテムに繊細で華やかなモノグラムパターンの刺繍を施したラインです。
素材にはカーフスキンやラムスキン、スエードなどの上質なレザーを使用しています。
こだわりの技術、素材を用いていることからルイ・ヴィトンの中でも特に高価なラインとなっています。
エクリプス
2016-2017秋冬コレクションから登場したメンズラインです。
ベースはブラック、モノグラム部分はグレーのキャンバス素材が使用されており、スタイリッシュな大人の男性に向けたラインとなっています。
レザー部分はブラックで統一されておりビジネスシーンにも適しています。
エクリプスフラッシュ
光を反射する素材を使用しています。
デザイナー・藤原ヒロシ氏とのコラボラインです。
モノグラム・ギャラクシー
2019年春夏コレクションに登場。
銀河・宇宙旅行をテーマとした限定ラインで今までヴィトンに馴染みのなかった若年層の人気を獲得することに成功しました。
星や天の川をイメージしたプリントとモノグラムのロゴを組み合わせた斬新なデザインが特徴。
さらにロゴにラバーを使用することでカジュアルな雰囲気を演出しています。
モノグラム・ジャイアント
2019年のサマーカプセルコレクションで登場。
ジャイアントの名の通り、定番のモノグラムより大きめサイズのモノグラムがプリントされていてとてもインパクトのあるデザインです。
モノグラム・ジャングル
オーバーサイズのモノグラムにアニマル柄を組み合わせたデザインです。
モノグラム・レガシー
有名デザイナーのヴァージル・アブロー氏のデザインで2019年に発表されました。
定番のモノグラムにアブローデザインの証であるゴールドチェーンがあしらわれストリートな雰囲気を醸し出しています。
ダミエ柄
ダミエとはフランス語で市松模様を意味します。
シンプルかつ高級感のあるデザインで、モノグラムと並び世界中で愛されているラインとなっています。
エベヌ
クラシックで落ち着いた色合い、シンプルなデザインで女性のみならず男性にも人気のパターンです。
素材はモノグラムと同じ「トアル地」を使用しています。
アズール
白い砂浜をイメージしたダミエの軽やかな印象が際立つラインです。
アズールはエベヌと比べて若年層や女性からの人気が高いラインとなっています。
グラフィット
ダークカラーを基調としたメンズラインです。
硬めのレザーを使用しており、ビジネスバックなど仕事に使えるアイテムも豊富にラインナップしています。
アンフィニ
トリヨンレザーにダミエパターンを型押ししたメンズラインです。
豊富なカラー展開と丈夫さが特徴で、旅行バッグやビジネスバッグなどタフに持ち歩けるアイテムが多く揃っています。
カラー
2014年に発表されたポップでキュートな女の子らしさを全面に出したライン。
渋めのカラーが多いダミエラインとは異なりとてもかわいらしい全7色のカラーが特徴です。
コバルト
2014年に発表された深海のコバルトブルーをイメージしたメンズラインです。
ダミエ・コバルトはグラフィットと似ていますが、内側の革に違いがあります。
グラフィットは従来のヴィトンと同じような硬めのレザーが使われていますが、コバルトはカウハイド・レザーという柔らかい革を使用しています。
コバルトラティチュード
ダミエ・コバルトの表面に、白い「V」の文字をダイナミックに配置したラインです
ダミエコーストライン
ダミエのパターンに黒の「V」の文字をダイナミックに配置した日本限定ラインです。
エピ柄
エピとは、フランス語で「麦の穂」を意味し、線状に流れるような細かい型押しが、麦の穂が風になびいて揺れているような風景を思わせることからエピと名付けられました。
エピ
1985年に登場して以来多くのファンを集めてきました。
グレインレザーという上質な革が使用されており高い耐久性が特徴となっています。
シンプルな型押しと多彩なカラーバリエーションが魅力的なラインです。
型押し加工により傷等も目立ちづらくいつまでも美しさを保つことができます。
エピデニム
デニムカラー×エピのデザインで、カジュアルな印象を与えます。
デニムブルーとデニムルージュの2色展開です。
ヴェルニ柄
ヴェルニとは、エナメルを意味し、1998年に登場。これまでの定番だったモノグラムやダミエの質感とは異なる、光沢感やカラーリングで新しい層のファンを獲得しました。
淡いカラーからビビットなカラーまで豊富なカラーバリエーションが魅力でこれまでに発表された数は50種以上もあります。
モノグラム・ヴェルニ
カーフスキンの表面にエナメル加工を施し独特の光沢感を出しています。
ゴールドパーツとの組み合わせも相まってゴージャスな印象です。
デザインにモノグラムが使用されているため正式には「モノグラム・ヴェルニ」と呼ばれています。
その他
タイガ
ルイ・ヴィトン初のメンズラインです。
ビジネスバックを中心とした商品展開で、6色のカラーバリエーションがあります。
素材にはカーフレザーを使用しています。
スハリ
2003年に登場。
希少性の高いゴートスキン(ヤギ革)とゴールドパーツを組み合わせた高級感漂うラインです。
ゴートスキンには薄くてしなやかな肌触りでありながら丈夫という特徴があります。
ノマド
上質な牛革を植物性のタンニンでなめしたツヤ感が特徴的な、高級感溢れるライン。
経年により変化する革の風合いが楽しめるモデルです。
ユタ
2003年に発表されたメンズラインです。
ロゴやデザインが主張せず、太めのステッチをアクセントとしたヴィンテージ調のシンプルなモデルとなっています。
上質なカーフレザーを使用しています。
定番柄(モノグラム・ダミエ)の歴史
モノグラム柄は1896年に誕生しました。
ルイ・ヴィトン氏の死後、息子のジョルジュ・ヴィトン氏が2代目として後を継いでからのことです。
デザインには創業者のルイ・ヴィトン氏のイニシャルが入っており息子から父親への敬意が表現されています。
モノグラムは日本の家紋をヒントに作りだしたと言われる柄で、今ではブランドの代名詞的な存在となっています。
ダミエ柄は1888年に誕生しました。
ダミエのデザインは日本の市松模様から発想を得たと言われています。
1867年にフランスのパリで開催された万国博覧会にて、日本文化に強く影響を受けたヨーロッパの芸術家が数多くいました。
かの有名なルイ・ヴィトンも当時の日本ブーム(ジャポニズム)に影響され、ブランドの代表デザインであるモノグラム・ダミエが誕生したと言われています。
日本人にルイ・ヴィトンのファンが多いと言われているのはルイ・ヴィトンから日本への想いを感じるからかもしれません。
まとめ
ルイ・ヴィトンには定番のモノグラムやダミエだけではなく、様々な素材やカラーを使用したラインの他、限定物のコラボラインまで様々な種類の商品があります。
本記事を参考に、ぜひ自分のお気に入りのラインを見つけてみてはいかかでしょうか?