パンダ金貨の希少価値とは?発行枚数が少ない年代や偽物の見分け方を紹介
パンダ金貨は、さまざまなデザインのパンダが描かれたユニークなコインです。
毎年異なるデザインを採用するパンダ金貨は、金貨コレクターにとっては興味深く、その結果、年度やデザインによって希少価値が高まります。
本記事では、パンダ金貨について希少価値のある年度や、基本的な種類、偽物の見分け方などについて説明します。
パンダ金貨とは
パンダ金貨は、1982年から毎年中国で発行されている金貨です。
表面に毎年デザインが変わるジャイアントパンダの図案があり、裏面には北京の天壇がデザインされています。天壇は、1988年にユネスコの世界遺産に登録された重要な歴史的建造物です。
パンダ金貨は、中国語で「熊猫金幣」と呼ばれており、地金型金貨の一種に分類されます。
その高い純度(99.9%以上の純金製)と、サイズの選択肢(1オンス〜1/20オンス)の幅広さから、多くの投資家やコレクターに人気があります。
パンダ金貨は、毎年変わるパンダのデザインが大きな特徴で、笹を持っているパンダ(1982年)、水を飲んでいるパンダ(1987年)など多彩な動作のパンダを楽しめるのが醍醐味です。
このようなデザインの多彩さは収集価値を高め、コレクターが欲しがる要因のひとつとなります。
なお、パンダが描かれた中国のコインには、パンダ銀貨も存在します。
パンダ金貨に希少価値はある?
金貨は、年代や発行枚数によって価値が大きく変わります。
パンダ金貨は地金型金貨でありながら、毎年変わるパンダのデザインにより、収集型金貨の特性も兼ね備えているのが特徴です。その結果、地金価格以上の価値がつくことがあります。
収集用に特別なプルーフ加工が施されたプルーフコインも発行されており、これらは特にコレクターにとって魅力的です。
プルーフコインは、表面が鏡のように磨かれ、彫刻部分が浮き出るように加工されているため、一般の金貨とは異なる特別な美しさを持っています。
また、パンダは中国を代表する動物であり、その愛らしい姿は世界中の人々から人気を集めています。
特に希少価値が高いとされるパンダ金貨には、以下のような例があります。
1982年 | 1オンス | 13,532枚 |
1998年 | 1/2オンス | 4,168枚 |
1998年 | 1/4オンス | 13,009枚 |
1998年 | 1/10オンス | 8,502枚 |
1998年 | 1/20オンス | 27,483枚 |
また、1982年から1991年にかけての初期の発行物は全体的に枚数が少なく、プレミア価値がつくことがあります。
特に1988年に限定発行された5オンスのパンダ金貨は、わずか3,000枚のみの発行で、金の重量も約155グラムということから、非常に高い買取価格が期待されています。
パンダ金貨の種類
発行元 | 中国造幣公司 |
発行年 | 1982年 |
品位 | K24 |
種類 | 1oz・1/2oz・1/4oz・1/10oz・1/20oz |
質量 | 31.1g・15.5g・・7.7g・3.1g・1.5g |
直径 | 32mm・27mm・22mm・18mm・14.5mm |
額面(元) | 500・200・100・50・20 |
パンダ金貨の一般的な種類は、上記の通りです。
金貨は地金より比較的、少額から購入することができ、投資を始めやすいのがメリットです。
特にパンダ金貨のように毎年デザインが変わるようなコインはコレクション目的としても魅力的で、若年層にも人気があります。
パンダ金貨は定番の外国コインというにふさわしく、金貨投資の初心者にもおすすめですが、このような人気金貨は偽物も多く出回っているため、注意が必要です。
パンダ金貨の偽物に注意する
パンダ金貨は世界中で人気が高いため、残念ながら偽物が市場に出回っているのも事実です。
偽物は、一見すると本物に似ていますが、細部の作り込み方や重量などに違いがあります。
本物のパンダ金貨は精密に作られているのに対し、偽物は細部のデザインや彫刻が粗く、品質の低さが見られることがあり、これが偽物の見分け方のひとつです。
また、本物と偽物の金貨は、質量で違いが出ることがあるため、偽物は本物よりも重たかったり、あるいは軽かったりする場合があります。
本物のパンダ金貨の質量と比較すれば、客観的な違いを知ることができ、偽物との区別がしやすくなるでしょう。
金貨の偽物の見分け方は他にもあるので、基本的な方法を押さえておいてください。
パンダ金貨を高く売るには
パンダ金貨を高く売るには、以下の点をチェックしておくことが重要です。
- 保存状態に気をつける
- 付属品を一緒に出す
- 価値を知るために査定を利用する
これらについて、理解しておきましょう。
保存状態に気をつける
金貨は、その状態によって買取価格が大きく異なるため、保存状態が良いことが、高価買取を期待する上での鍵となります。
パンダ金貨は純金製であるため、化学変化を起こしにくいという利点がありますが、その反面、金の硬度が低いため傷がつきやすいという弱点も持っています。
このため、傷がつかないように金貨の保管方法や取り扱いには細心の注意が必要です。
専用のコインケースやアルバムに入れて保管すれば、傷や汚れから守ることができるでしょう。
また、金貨が汚れている場合でも、研磨剤などで磨くと細かな傷をつけてしまう可能性があるため、安易に磨かないようにすることが大切です。
付属品を一緒に出す
地金型金貨の価値は主にその純度や重さに基づきますが、付属品の有無が査定額に影響を与えることがあります。
金貨を購入した際の保証書やオリジナルケースがある場合、これらは金貨が本物であることを示す重要な証拠となるため、査定時に提出しましょう。
付属品が完備されている金貨は、再販時にも価値を高める要素となります。そのため、買取業者は付属品の有無を重視し、完備している場合は査定額を高く設定しやすくなります。
今後金貨を保管する際も、ケースやその他の付属品と一緒に、丁寧に保存することがおすすめです。
価値を知るために査定を利用する
パンダ金貨は発行年によってデザインや発行枚数が異なるため、市場における人気や希少性も発行年によって大きく変わります。
金貨の価値も変動し、その正確な価値を自分で見極めることは簡単ではないため、専門知識を持った買取業者に査定を依頼することが客観的な価値を知る手がかりとなるのです。
特に希少価値があるような金貨の買取の場合、プレミア価値を踏まえた適正な買取価格の提示を期待できるでしょう。
まとめ
毎年変わるパンダのデザインがユニークなパンダ金貨は、金貨コレクターに人気のコインです。
主要な金貨としても有名で、情報や取扱店が多いことから金貨取引に慣れていない人でも手に取りやすいでしょう。
希少価値の高い年代のパンダ金貨をお持ちなら、ぜひ査定をご利用ください。
パンダ金貨は偽物も多く出回っているため、本物であることと客観的な価値を確認する意味でも、査定をご利用いただくとよいでしょう。
金の価値が上がり続けている今は、取引をするには良いタイミングです。この機会に金貨の買取査定を利用してみてはいかがでしょうか。