シャネル 偽物と本物の見分け方!
シャネルを購入する前に見るべき6つのチェックポイントをはじめ、なぜシャネルには偽物が多いのか、本物を手に入れるためにはどうしたら良いのか?
シャネルの偽物が存在する理由
シャネル(CHANEL)はフランス発祥の高級ファッションブランドです。世界中で多くの女性から人気を集める一方で、その人気を利用して多くの偽物が流通しているという現状があります。
なぜシャネルには偽物が多く存在するのでしょうか?その理由は、3つあります。
理由1)フリマサイト等の流行
近年流行しているフリマサイトやフリマアプリ等では、誰でも簡単に出品することができます。
そこには偽物を売りつける悪徳業者が紛れていても購入者にはわかりません。購入者に偽物と疑われないよう出品画面には本物の画像を掲載し、実際には画像とよく似た偽物を送りつけるという手口です。
「新品未使用」等の謳い文句で非常に手頃な価格で出品されている事もあり、興味を惹かれる方も少なくありません。
画像だけでは細かい箇所まで判断することが難しい場合も多く、このような悪質な手口に騙される人が増えています。
フリマサイト等で購入した場合は、これからご紹介する6つのチェックポイントをしっかり確認し、偽物かどうか見極める必要があります。
もしも偽物が届いた場合は受取評価等をせず、直ちにサイトの運営局や販売者へ連絡し、返品手続きを行うようにしましょう。
理由2)偽物のクオリティが高い
近年では偽物の一部に本物のパーツを使用しているなど、偽物のクオリティが非常に上がりひと目見ただけでは簡単に見破ることができない物も増えています。
そのため自分のシャネルが偽物と気が付かないまま使い続けている、という方も実は少なくありません。
また、プロの鑑定士でなければ判別できないほど本物そっくりの偽物を「スーパーコピー」などと呼び、堂々と偽物を販売するような悪質なサイトが国内外問わず次々に登場し、取締が追いつかないという現状があります。
理由3)偽物はリーズナブルで手に入りやすい
ミニバッグひとつで100万円以上するなど、本物のシャネルはとても高価です。
生産数が限られている上に価格は年々上昇傾向にあり、シャネルの希少価値は非常に高まっています。
特にマトラッセバッグ等シャネルの人気モデルは生産が追いつかず、ファンの間で争奪戦となる事もよくあります。
それに対して偽物は非常に多く流通しており、価格もとてもリーズナブルです。偽物の大半が正規品の半額以下、中には10分の1ほどの価格で手に入れられるものもあります。
そのため「本物とそっくりのアイテムが、安く簡単に手に入るのであれば、もはや偽物でも良い」と、あえて偽物と知りながら購入してしまうケースもあります。このような考えの購入者がいる限り、偽物・コピー品は跡を絶ちません。
偽物ブランド品の販売は犯罪です。
偽物ブランド品を本物と偽って販売した場合、刑法の詐欺罪に問われる可能性があります。たとえ購入者に「これは偽物です」と明言していても、偽物ブランド品を販売すること自体が、商標法、意匠法、著作権法などの法律で禁止されている違法行為となります。
対して、偽物を購入しても購入者が罪に問われることはありませんが、意図的に偽物を購入するということは間接的に違法行為を手助けすることになってしまいます。
安易に、価格の安さ等に惹かれて偽物を購入することの無いよう日頃から心がけることが大切です!
シャネルの偽物と本物の見分け方!
ここからは、偽物と本物を見分けるために注目すべき6つのチェックポイントをご紹介します。
これらチェックポイントを自分の目で見て、可能であれば実際に商品に触れてしっかり確認するようにしましょう。
もしフリマサイト等で購入したのであれば、受取評価をする前に必ず商品をチェックすることがおすすめです。万が一偽物だった場合は返品することができます!
《チェックポイント》
- ギャランティカード(Gカード)
- シリアルシール
- ロゴ
- ブティックシール
- 金具
- チェーン
ギャランティカード
ギャランティカード(Gカード)とは、日本語、英語、フランス語で書かれた説明文と、シリアルナンバーが表記されたカードで大切な保証書となります。
基本的にバッグや小物類のアイテムに付属しているものであり、アパレル商品には付属していません。
チェックポイント | 本物 | 偽物 |
---|---|---|
シリアルナンバー | 7~9桁 | 7~9桁以外 |
カード右上の丸シール | ブランドロゴの透かしあり | ブランドロゴの透かし無し |
「1」のフォント | 1の下部分に横線がある | 1の下部分に横線が無い |
文字のフォント | ゴシック体 | ゴシック体以外 |
「quality」の表記 | tとyの位置が近い | tとyの位置が遠い |
日本語表記 | 文章や文字にミスが無い | 文章や文字にミスがある |
カードの質感 | 固い(プラスチック製) | 柔らかい(紙のような素材) |
※シャネルは2021年5月からはギャランティーカード(Gカード)の発行を停止しています。
代わりに「RFIDタグ」と呼ばれる金属プレートが商品内側部分に取り付けられるようになりました。
RFIDタグはシャネルのロゴマークの下に8桁の固有番号が印字された金属プレートです。
内部にはICチップが埋め込まれてあり、専用の機械で読み取ることで商品情報を確認することができます。
近年では様々なブランドでこの「RFIDタグ」が採用されており、模造品対策はもちろんのこと、ICカード内の商品情報を利用して瞬時に会計処理ができるなど、便利に活用されることも増えてきています。
シリアルシール
シリアルシールとはバッグ等の内部に貼られている小さなシールのことで、記載されている番号は必ずギャランティーカード(Gカード)と同じ番号になっています。
シリアルシールは強力に接着されているため勝手に剥がれることはほぼありません。
もし故意に剥がしたとしたら糊の跡が残るはずです。
シリアルシールが無く、剥がした跡も確認できないようであれば偽物の可能性があります。
※シャネルは2016年からシリアルシールの発行を停止しています。
そのため、2016年以降に製造された製品にシリアルシールがある場合も偽物の可能性を疑いましょう。
チェックポイント | 本物 | 偽物 |
---|---|---|
シリアルナンバー | Gカードと同じ番号 | Gカードと異なる番号 |
「0」のフォント | 「0」の中に斜め線がある | 「0」の中に斜め線が無い |
「1」のフォント | 1の下部分に横線がある | 1の下部分に横線が無い |
ブラックライトを当てる | 「CHANEL」の文字が光る | 「CHANEL」の文字が光らない |
ロゴ
シャネルのロゴ刻印は「CHANEL」の文字となります。
ロゴの右上にあるRマークも合わせてチェックするようにしましょう。
本物は色ムラもなく丁寧な仕上がりですが、偽物は色ムラが目立ち、ところどころ下地の色が見えるなど細かい点が本物と比べると粗悪な仕上がりとなっています。
ただし中古品の場合は過去の使用頻度によっては本物でも色落ちしている可能性があるので、フォントの違い等で判断するようにしましょう。
チェックポイント | 本物 | 偽物 |
---|---|---|
「A」のフォント | 先端が平ら | 先端が丸い、又は尖る |
「C」の切り口 | 斜め | 真横にまっすぐ |
「C」の形 | きれいな円形 | 楕円形 |
「H」の形 | 中央の横線が縦線の半分より上にある | 中央の横線が縦線の半分より下、又は真ん中にある |
Rマークの位置 | 本物と位置が異なる |
《注意点》
シャネルのロゴは年代によって字体が異なるため、ロゴだけで本物かどうか見分けるのは困難です。
ヴィンテージアイテムはここでご紹介した特徴に当てはまらない場合もあります。
そのため他のチェックポイントと合わせて総合的に判断するようにしましょう。
ブティックシール
ブティックシールとは、日本国内で販売されたシャネルに貼り付けられているシールです。
そのため海外で販売されたシャネルには貼られていません。
角が丸い小さな横長のシールに日付(販売日)とアルファベットのイニシャル(販売店を示す)が記載されており、ポケットの内側などに貼られています。
シリアルシールと違い簡単に剥がれてしまうようなごく普通のシールとなります。
そのため、使用中に意図せず剥がれてしまう可能性もあり、このシールの有無だけで本物かどうかは判断できないのであくまでも参考程度にしましょう。
シールの色は2種類あり、色ごとに次のような意味があります。
ゴールドのシール・・・正規店で新品を購入したもの(購入日が記載されている)
シルバーのシール・・・シャネルの工房で修理したもの(修理日が記載されている)
チェックポイント | 本物 | 偽物 |
---|---|---|
文字がスタンプか手書きか | スタンプ | 手書き |
シールの色 | ゴールド又はシルバー | ゴールド・シルバー以外 |
※ブティックシールは2016年5月に発行を停止しています。
金具
シャネルに使用している金具は、鑑定のプロも必ず確認する大切なチェックポイントです。
ネジの種類
ネジの種類は何を使用しているか確認しましょう。シャネル製品の金具は基本的に全てマイナスネジを使用しています。
※例外として最新モデルの場合は六角星形のねじ(トルクスネジ)が使用されている物もあります。
そのためマイナスネジとトルクスネジ以外のネジが使用された製品は偽物である可能性を疑いましょう。
ファスナーの種類
シャネルでは「EP」社のファスナーを使用しています。
「YKK」社のファスナーが使用されている場合は、シャネルの工房以外で修理された、もしくは偽物の可能性が高いです。
過去にはYKK社のファスナーが使用されていたヴィンテージアイテムもありますが、その場合もYKKの表記は消されています。
「YKK」の文字を見て確認できるという訳ではありませんので要注意です。
金具部分のメッキの仕上がり具合
本物はメッキ仕上げがとても丁寧でまるで鏡のように景色が映り込みます。
指で触れても引っかかりを感じることはなく、経年劣化で簡単に剥がれるようなこともほぼありません。
金具部分に歪みや色むらがあるかどうかよく見て確認することはもちろん、さらに可能であれば実際に触れて仕上がり具合を確認しましょう。
触れるとザラつきがある、指が引っかかるものは偽物の可能性が高いです。
チェーン
人気のマトラッセバッグについているようなショルダーチェーンが付属しているアイテムは、チェーン部分も忘れずに確認しましょう。
本物には重厚感がありチェーンの形は立体的、という特徴があります。
チェックポイント | 本物 | 偽物 |
---|---|---|
チェーンの重さ | ずっしりと重たい | 軽い |
チェーンの形 | 立体感があり形が均一。段差や継ぎ目がない。 | 形が不揃い。段差や継ぎ目がある。 |
チェーンの中革 | 革が全てチェーンの内側に来る | チェーンの外に革が出ている箇所がある |
シャネルの偽物と本物の見分けがつかない場合
シャネルの偽物の中には本物と見分けがつかないほど精巧に作られているものも多々あります。
一部分だけ本物のパーツを利用した偽物まで存在しているので混乱してしまうかもしれません。
また、ヴィンテージ品の場合はこれまでにご紹介したチェックポイントに当てはまらない特徴を持つものも多く、プロの鑑定士ですら判断が難しい場合もあります。
もしも偽物と本物の見分けがつかない場合は次のように対処することがおすすめです!
購入を見送る
フリマサイトや運営側の素性がよくわからない通販サイトから購入したところ偽物だった、というパターンが非常に多いです。
そのため、少しでも疑わしいと思った場合は購入を見送るようにしましょう。
危険な詐欺サイトから購入した場合、偽物を送りつけられるだけではなく、個人情報を盗まれ悪用される危険性もあるため要注意です!
買取査定に出す
すでに所持しているシャネルが、本物かどうか見分けがつかない場合は、買取査定に出してプロの鑑定士に判断してもらうという手もあります。
直接買取店舗に持ちこむだけではなく、宅配買取査定を実施している買取店もあるため気軽に利用することができます。
店舗ごとに判断基準が異なるため、可能であれば1つの店舗だけではなく、複数の店舗に査定を依頼するとより精度の高い査定となるためおすすめです。
本物のシャネルを購入する方法
正規店で購入する
本物のシャネルを購入する1番確実な方法は、やはり正規店や公式オンラインストアでの購入です。
ただし、シャネルのアイテムは発売されてから売り切れるまでのスピード感が早いため、タイミングによっては欲しかったアイテムがすでに完売している可能性があります。
※このあたりにシャネル・マトラッセ・買えないの記事のリンクを貼る?
2)信頼できる中古販売店で購入する
シャネルの正規品はブランド品や貴金属を取り扱う中古販売店でも購入できます。シャネルの買取に力を入れている中古販売店かどうかはホームページ等で確認できるため、買取実績を調べてみましょう。
基本的にブランド製品を扱う中古販売店では専属の鑑定士が本物かどうかを含めて商品の状態を必ずチェックしています。
買取店では本物と判断したものだけが販売されているため安心です。
ただし、正規店での購入とは異なりあくまでも中古品であるという点で注意が必要です。
たとえ本物であっても使用による傷や汚れが気になる可能性があります。
そのためインターネット上での中古販売店も数多く存在しますが、できれば店舗で直接商品の状態を自分の目で見て確認することがおすすめです。
まとめ
シャネルが偽物か本物か見分けるには、大きく分けて6つのチェックポイントがあります。
- ギャランティカード(Gカード)
- シリアルシール
- ロゴ
- ブティックシール
- 金具
- チェーン
シャネルは世界的で大人気の高級ファッションブランドであり、人気の高さ故に偽物が多く出回っています。
正規店での購入以外にも中古販売店やフリマサイトで購入することができますが、その場合には今回ご紹介したチェックポイントを忘れずに確認する事がおすすめです。
もしも本物かどうか確証が持てない場合には買取査定を依頼する、もしくは購入を見送るという判断も必要です。
トラブルに巻き込まれないためにも安易に偽物を購入しないよう心がけましょう。