遺品整理の費用は一軒家だといくら?相場の決まり方と抑えるコツ

遺品整理には、多くの物の処分や片付けがともないます。実家の一軒家となると部屋数も収納も多く、マンションよりも費用も時間もかさむのではと、不安になるかもしれません。
そんな一軒家の遺品整理も、間取り別の費用相場と料金が決まる仕組み、そして安く抑える方法を押さえておけば、納得のいく形で進められます。
一軒家の遺品整理費用の相場

一軒家の遺品整理費用は、部屋の広さ(間取り)と荷物の量をベースに決まります。ただし料金の実態は、作業にあたるスタッフの人数×作業時間に処分費を積み上げたものです。同じ3LDKでも、生前整理が済んでいた家と、押し入れや納戸に荷物が詰まったままの家とでは、金額が2倍以上ひらくこともあります。一軒家の間取り別の費用相場は、おおよそ次のようになります。
| 間取り | 費用相場 |
|---|---|
| 1LDK | 4〜20万円 |
| 2LDK | 9〜30万円 |
| 3LDK | 15〜50万円 |
| 4LDK | 20〜70万円 |
| 5LDK以上 | 27〜85万円 |
【この表について】
一軒家の間取り別料金を公開している業者・比較サイト9社の料金表をもとに、下限・上限を確認して作成しました(2026年7月時点)。一般的な荷物量の一軒家が対象で、ゴミ屋敷状態や特殊清掃が必要な家は含みません。金額に含まれるのは、仕分けや搬出・運搬、処分費、簡易清掃です。ハウスクリーニングや遺品供養、庭木の伐採などは別料金になります。
気をつけたいのは、この下限をそのまま予算にしないことです。業者がサイトに載せる料金表は最低価格のことが多く、故人が生前整理を済ませ、荷物が少なく、搬出もスムーズだった家の金額を指します。長年住まわれた一軒家で、押し入れや納戸、物置に荷物が残っているなら、レンジの中〜上寄りを見ておくのが現実的です。
個人的にも、費用を左右するのは間取りの広さより、そこにどれだけ物が残っているかのほうが大きいと感じています。一軒家に多い3〜4LDKなら、30万円前後を目安にしておくと、見積もりを見たときに慌てずにすみます。
反対に、表の上限を超えやすいケースもあります。
- 物置や庭など屋外に荷物がある
- 2階からの搬出でトラックを横付けできない
- 繁忙期(2〜4月と年末)にあたる
- 大型の家具や家電の解体が必要
これらが重なると、同じ間取りでも金額は表の上を行きます。どんなときに高くなるかは、このあとの高額になりやすいケースで具体的に取り上げます。
一軒家の遺品整理費用の内訳

見積書の金額に納得するためにも、費用の内訳を知っておきましょう。主な内訳は、人件費や車両費、処分費、そして追加のオプション費です。
人件費
作業にあたるスタッフの人数と日数に応じてかかるのが人件費で、総額の中でも大きな比重を占めます。同じ間取りでも物が多い家ほど人を増やして一気に片付けることになり、人件費はそのぶんかさみます。
車両費・運搬費
搬出した物を運ぶトラックの費用が車両費や運搬費です。運ぶ量が多いほど大きな車や複数台が必要になり、そのぶん加算されます。
一軒家では家財の総量が多く、トラックを何度か往復させたり、台数を増やしたりすることもあります。処分する物の量を減らせれば、この運搬のコストも軽くできます。
処分費
回収した物を適正に処分するための費用が処分費です。物の量と種類で決まるため、物が多い一軒家ほど割高になります。
注意したいのが家電です。テレビや冷蔵庫、洗濯機、エアコンといった家電リサイクル法の対象品目は、処分にリサイクル料金と収集運搬料金がかかり、これは捨てる人が負担する決まりになっています。
清掃や供養などのオプション費
基本の作業に含まれない追加のサービスにかかるのがオプション費です。代表的なものに、室内のハウスクリーニングや特殊清掃、仏壇や人形の供養、価値ある品の買取などがあります。
このうち買取だけは、費用を増やすのではなく減らせる方向にはたらきます。価値のある物を買い取ってもらえれば、その分を整理費用から差し引けます。
遺品整理費用が高額になりやすい一軒家のケース

ここまでの相場や内訳は、あくまで標準的な家を前提にしています。同じ間取りでも、条件によっては金額が大きく跳ね上がります。
物が多い・ゴミ屋敷化している
部屋数が同じでも、物が床から積み上がっているような家では、搬出と分別の手間が何倍にもなります。とくに物があふれて足の踏み場もない状態では、片付けだけで何日もかかることがあります。
こうした家は、まず物をかき分けて運び出すところから始まるため、人手も日数も一気に増えてしまうのです。
搬出しづらい立地
家の前の道路が狭くてトラックを横付けできない、旗竿地で玄関まで距離がある、近くに停める場所がない。こうした立地では遺品を手作業で長い距離運ぶ必要があり、その手間が費用に上乗せされます。
一軒家は住宅街の奥まった土地に建っていることもあり、搬出のしやすさは家によって差が出ます。見積もりのときに、トラックをどこに停めてどう運ぶかまで確認しておくと、当日の追加請求を避けやすくなります。
特殊清掃が必要になる
孤独死や病死などで室内の傷みや臭いが強いときは、通常の片付けとは別に、専門的な消臭や原状回復を行う特殊清掃が必要になります。これは遺品整理の基本料金には含まれず、別料金として上乗せされます。
汚れや臭いの程度によって作業の重さが変わるため、金額の幅も大きくなりがちです。見積もりは、実際に室内を確認してもらってから出してもらいましょう。
庭や物置の片付けが加わる
一軒家ならではの費用として、庭や物置、倉庫やガレージといった居住スペース以外の片付けが挙げられます。屋外まで含めて見てもらい、最初から全体の金額を出してもらうのがおすすめです。
一軒家の遺品整理費用を抑えるコツ

高くなりやすい一軒家でも、費用を抑えるための手立てはあります。ここでは自分でできることから業者への依頼のしかたまで、取り組みやすい順に紹介します。
自分で物を減らしておく
費用は物の量で決まるため、自分で減らせる物を先に片付けておくと、作業量が下がって総額を抑えられます。明らかなゴミや、自分で運べる小さな物から手をつけると良いでしょう。
ただし、残しておくべきものもあります。何を残すべきかは「捨ててはいけない遺品」で確認してから、落ち着いて分けていきましょう。
相見積もりを取る
遺品整理の費用は業者によって差が出るため、2〜3社から見積もりを取りましょう。金額だけでなく、内訳がきちんと示されているか、作業範囲が同じ条件かまで見比べるのがコツです。
相見積もりは、適正な価格を知るものさしになるだけでなく、極端に高い業者や不誠実な業者を避けることにもつながります。手間はかかりますが、総額への効き目はいちばん大きい方法です。
自治体の粗大ごみ回収を併用する
時間に余裕があるなら、自分で運び出せる粗大ごみを自治体の回収に出すと、業者に頼む処分量を減らせます。民間の処分費より安く済むことが多く、そのぶん費用を下げられます。
すべてを自治体回収でまかなうのは大変ですが、大きな家具の一部だけでも回すと違ってきます。
価値のある物は売って費用に充てる
一軒家には、まだ価値のある物が眠っていることがよくあります。それらを処分せずに買い取ってもらえば、買取代金を整理費用に充てられ、負担を現金で軽くできます。どんな物が売れて、どう頼めば手間なく進むのかは、次の章でお伝えします。
遺品の買取で一軒家の整理費用を軽くする

買取やメルカリなどで物を売却した経験がない人には何が売れるか想像しづらいかもしれません。しかし、家の中には売れば値がつく物が意外とあり、そこに目を向けると費用負担の大きさは変わってきます。
買取対象になりやすい遺品
よくある買取対象として挙げられるのは、以下のようなものです。
- 金やプラチナなどの貴金属
- 骨董品や古美術品
- ブランド品
- 着物
- 古銭・切手
- カメラ
- 状態の良い家具・家電
これらは、一見古くて価値がなさそうに見えても、状態や希少性しだいで思わぬ値がつくことがあります。ただ、一軒家で費用の足しになりやすいのは、貴金属や着物、古銭のように小さくても単価の高い物です。嫁入り道具の和箪笥のように、かつて高価だった大型家具は、有名メーカー品や状態の良いものを除くと値がつきにくくなります。
どんな物が売れるかは「遺品整理で買取できる遺品」でくわしく紹介しています。家具の手放し方に迷うときは「遺品整理で家具はどう処分するのが良い?」も合わせてどうぞ。
買取と処分をまとめて頼む
売れる物の査定と買取を、残りの不用品の処分や搬出とまとめて任せられると、やり取りが一度で済みます。別々の業者に頼むより、価値のある物を見落とすリスクも減らせます。
とくに一軒家に多い大型の家具や家電は、自分で運び出すのがむずかしいものです。査定から搬出、処分までを一括で頼める出張買取なら、重い物もそのまま手放せて、費用の相殺と片付けを同時に進められます。
失敗しない遺品整理業者の選び方

遺品整理業者を選ぶときは、次のポイントを確認しておきましょう。
- 悪質業者と高額請求に注意する
- 許可と資格を確認する
- 見積書の内訳を確認する
料金の見え方、業者の資格、見積書の中身。これらをたしかめるだけで、トラブルの多くは避けられます。
悪質業者と高額請求に注意する
格安をうたっておきながら、作業後に高額な追加料金を請求する。回収した物を不法に投棄する。残念ながら、そうした業者も存在します。見積もりが極端に安い、内訳を出さない、その場での契約を急がせる。こうしたそぶりが見えたら、いったん立ち止まったほうが良いでしょう。
許可と資格を確認する
廃棄物を適正に処分するための一般廃棄物収集運搬業の許可、買取を行うための古物商許可、遺品整理の知識を示す民間資格の遺品整理士。こうした裏づけがあるかを見ておくと、判断の助けになります。
とくに買取も合わせて頼むなら、古物商許可があるかは確認しておきたいところです。
見積書の内訳を確認する
最後に確かめたいのが、見積書に内訳が書かれているかどうかです。人件費や車両費、処分費、オプション費と、項目ごとに金額が示されていれば、何にいくらかかるのかが見えて、あとからの追加も起きにくくなります。
一式いくら、とだけ書かれた見積書は、中身が読めず、追加請求の余地を残します。金額の安さより、内訳の明快さで選ぶほうが、結果的に損をしません。
一軒家の遺品整理費用でよくある質問

遺品整理費用は誰が払うのですか
法律で負担者が決まっているわけではなく、一般的には故人の財産を引き継ぐ相続人が負担します。相続人が複数いるなら、遺産から支払ったり、話し合って分担したりするのが現実的です。兄弟での分担や相続放棄したときの費用の負担者の決まり方は、別の記事でくわしく整理しています。
相続財産から費用を出せますか
相続人の合意があれば、故人が残した預貯金など相続財産から支払えます。誰かが立て替えて、あとの遺産分割で精算する進め方もあります。
なお、遺品整理費用は原則として相続税の控除の対象にはなりません。葬儀費用は一定の範囲で対象になりますが、遺品整理は相続のあとに遺族が行う片付けと見なされ、別の扱いになります。
作業は何日くらいかかりますか
作業日数も間取りと物量しだいで変わります。片付いた家なら1日で終わることもあれば、物が多い家や広い間取りでは数日かかることもあります。特殊清掃やハウスクリーニングが入ると、そのぶん日数はさらに延びます。
急ぐ事情があるなら、見積もりの段階で希望の日程を伝えておくと、人員を手配して調整してもらいやすくなります。
不用品回収とは何が違うのですか
不用品回収は、いらない物を運び出して処分することを目的としたサービスです。一方の遺品整理は、故人の品をひとつずつ仕分けし、残す物や貴重品を選び分けながら、処分や買取、必要に応じて供養までを行います。物を早く片付けたいだけなら回収、故人の遺品をていねいに整理したいなら遺品整理、と考えると選びやすくなります。
まとめ
一軒家の遺品整理費用は、間取りと物量で大きく変わります。自分で片付けをしたり、自治体回収を組み合わせたりすれば、総額は抑えられます。
そして、いちばん一軒家らしい対策が買取です。大型の家具や家電、眠っていた価値ある品を売りに回せば、処分の負担をそのまま現金に変えられます。査定も出張費も無料のうるココの出張買取なら、重くて運べない物もまとめて手放せます。遺品整理でお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。専門スタッフが親身になって、あなたの大切な遺品の整理をサポートいたします。






