すごい節約方法は我慢しないが正解?欲しい物から減らす家計術

収入は増えたはずなのに、なぜかお金が残らない。節約を意識していても、支出の全体が見えていなければ、貯蓄にはつながりにくいものです。
筆者自身も同じ経験をしました。個人事業主として収入が増えたにもかかわらず、出ていくお金がそれ以上に膨らみ、お金の流れが見えなくなっていました。
そこで始めたのが、使ったお金を記録し、月ごとの予算を決めることです。固定費やサブスクも見直したところ、無理に我慢しなくても無駄遣いが減っていきました。さらに、内省を通じて今あるもので満足するマインドに変わってからは、余計な物欲にも歯止めがかかりました。
この記事では、固定費・食費・光熱費の見直しから、お金が貯まる仕組みのつくり方まで、続けやすい節約方法を紹介します。
すごい節約方法に我慢はいらない

節約と聞くと、食べたいものをこらえ、欲しいものを我慢する。そんな耐えるイメージを持っているかたは多いと思います。ですが、本当に効いて長く続く節約は、我慢とはほとんど関係ありません。まずはそこの誤解をほどくところから始めましょう。
頑張る節約ほど続かない
「今月は外食ゼロ」「飲み物は水だけ」といった根性系の節約は、始めた瞬間がピークで、あとはじりじり下がっていきがちです。人の意志の力には限りがあって、我慢する項目が増えるほど、その反動も大きくなります。
続かないのは、意志が弱いからではありません。毎日頑張り続けることを前提にした設計そのものに無理があるのです。頑張らないと維持できない節約は、頑張れなくなった瞬間に崩れます。だから、そもそも頑張らずに済む形にしておくと、無理なく続きます。
続く節約は仕組みで決まる
長く続く節約は、意志より仕組みで決まります。格安SIMに乗り換える、給料日に自動でお金を移す。こうした、一度決めればあとは考えなくていいやり方なら、モチベーションが落ちた月でも勝手に効果が続きます。
この記事で固定費の見直しを先に持ってくるのも、そこが楽で確実だからです。契約を見直せば、その差額は来月も再来月も、何もしなくても財布に残り続けます。
放っておいても続く節約から手をつけていきましょう。
減らした支出は丸ごと手元に残る
月に1万円多く稼ぐのは大変ですが、月1万円支出を削るのは、実はそれ以上の価値があります。というのも、稼いだお金には税金や社会保険料がかかるのに対して、節約で浮いたお金にはそれがかからず、まるまる手元に残るからです。
しかもやることは最初だけです。副業を増やしたり残業したりして収入を上げるより、支出を1万円削るほうが、時間もかからず確実です。ここが節約の、いちばんおいしいところです。
固定費の節約は一度直せば効き続ける

というわけで、まずは固定費からです。金額が大きく、やることは最初の手続きだけという項目が並んでいます。
- 格安SIMに乗り換える
- サブスクは更新日前に見直す
- 電力とガスの会社を見直す
- 保険を必要な分に絞る
固定費でもっとも大きいのは住居費ですが、家賃交渉や住宅ローンの借り換えは腰が重いので、手をつけやすいものから順に見ていきます。
格安SIMに乗り換える
大手キャリアのプランをそのまま使い続けているなら、格安SIMに切り替えると毎月の通信費が大きく下がります。手続きはオンラインで完結し、その後は差額が毎月積み上がっていきます。
電波を心配する声もありますが、格安SIMの多くは大手の回線を借りているため、日常使いで困る場面はそれほどありません。今のデータ使用量を確認して、一段下のプランを選べばさらに抑えられます。
サブスクは更新日前に見直す
月数百円だからと放置しているうちに、気づけば5つも6つも契約していた。サブスクではよくある話です。クレジットカードの明細を眺め、先月使った記憶がないものは解約の候補になります。
特に注意したいのが年払いです。更新日を過ぎると1年分がまとめて引き落とされるため、日付をカレンダーに控えておき、その前に要不要を判断しましょう。
電力とガスの会社を見直す
電力もガスも自由化され、契約する会社を選べます。同じ使用量でも、契約先を替えるだけで料金が下がることがあり、電気とガスをまとめるとセット割引が付くプランもあります。
切り替えは申し込みのみで、工事も原則ありません。使う量も使い方も、これまでどおりで構いません。
保険を必要な分に絞る
保険は入りっぱなしになりやすく、いつのまにか保障が重複していたりします。独身のうちは大きな死亡保障が要らないことも多く、貯蓄型は保障と貯蓄を分けて考えたほうがすっきり整理できます。
健康保険や高額療養費制度など、公的な保障の範囲を知ると、民間の保険で足すべき部分はぐっと絞れます。結婚や出産などの節目は見直しの好機なので、この機会に点検してみてください。
食費と日用品を減らす工夫

固定費を片づけたら、次は食費と日用品です。毎日のことなので、我慢する方向は現実的ではありません。買い方を変えて、勝手に減る形をつくるのがコツです。
買う物を決めてから店に行く
なんとなくスーパーに入ると、目に付いたものをかごに入れ、予定になかった出費が増えがちです。出かける前に冷蔵庫を確認し、必要なものをメモしておくだけで、余計な買い物は目に見えて減ります。
また、買う物を先に決めておけば店内で迷わず、ネットスーパーなら合計金額を見ながら調整できて使いすぎを抑えられるでしょう。洗剤などの日用品も、ストックの数を決めておくと買いすぎを防げます。
食材を使い切る
買った食材を余らせて捨てるのは、お金をそのままゴミ箱に入れているのとほぼ変わりません。まだ食べられる食品を捨てる量は家庭でもばかにならないため、買ったものを使い切るのが無理のない食費の下げ方です。
献立を決めすぎず、冷蔵庫にあるものから使っていくようにしましょう。週の後半を「あるもので作る日」にし、余りそうな野菜や肉は早めに冷凍すれば無駄になりません。
ふるさと納税を活用する
ふるさと納税は、実質2,000円の自己負担で各地の特産品がもらえる制度です。お米やお肉、日用品を返礼品に選べば、その分ふだんの買い物が減り、食費や日用品費を直接抑えられます。
寄附した額のうち2,000円を超えた分は、翌年の税金から差し引かれます。ただし控除の上限は年収や家族構成で決まるため、各サイトのシミュレーターで確認してから申し込むのがおすすめです。お米など必ず使うものを選び、申し込み後の控除手続きさえ忘れなければ、まず損はありません。
光熱費を抑える節約のコツ

光熱費は、毎日の使い方で変わります。寒さや暑さを我慢するのは本末転倒なので、無理なく減らせるところだけ押さえます。
家電の使い方を見直す
エアコンは、つけたり消したりより、つけっぱなしのほうが安くなる場面もあります。設定温度を夏は少し高め・冬は少し低めにし、フィルターをこまめに掃除すれば、体感を変えずに電気代を減らせます。
冷蔵庫は詰め込みすぎると冷えが悪くなり、余計な電力を使います。熱いものは冷ましてから入れる、開け閉めを減らすといった小さな工夫も、積み重なると差になります。
省エネ家電に買い替える
10年前の冷蔵庫やエアコンなら、最新の省エネモデルにすると電気代がはっきり下がることがあります。古い家電は消費電力が大きく、本体代はかかっても、数年で電気代の差から元が取れるケースは少なくありません。
家電を選ぶときは本体価格だけでなく、値札やカタログの「年間消費電力量」を見比べてください。お住まいの自治体で買い替えの補助金が出ていないか、調べてみる価値があります。使わなくなった古い家電は捨てずに売る手もあり、これは後の章で詳しく紹介します。
待機電力を減らす
使っていない家電も、コンセントにつながっていると少しずつ電気を使います。この待機電力は、家庭の消費電力の数%を占めるといわれています。
とはいえ、その都度コンセントを抜き差しするのは面倒で続きません。スイッチ付きの電源タップを使えば、テレビ周りやパソコン周りの機器をまとめてオフにでき、手間なく減らせます。水道なら、節水シャワーヘッドに替えておくと、意識しなくても使用量が減ります。
支出の見える化で使いすぎを防ぐ

ここからは、浮いたお金をきちんと残す段取りです。筆者のお金の流れが変わったのも、この見える化がきっかけでした。
先取り貯金で残す分を確保する
給料や報酬が入ったら、使う前に一定額を別口座へ自動で移す。これが先取り貯金です。「余ったら貯める」ではまず余りませんが、先に取り分ければ、残りでやりくりして自然と貯まります。
銀行の自動振替を設定すれば、毎月決まった日に決まった額が移っていきます。金額は無理のない範囲から始め、慣れてきたら少しずつ増やしていけば十分です。教育費や旅行など、目的別に口座を分けておくと迷いません。
筆者はこの仕組みを貯金以外にも使っています。個人事業主向けの小規模企業共済や経営セーフティ共済に毎月積み立てていますが、掛け金が自動で引き落とされるという意味では、やっていることは先取り貯金とまったく同じです。
こうした制度は積み立てたお金が将来自分に戻ってくるうえ、掛けた分だけその年の税金も軽くなるので、貯金と節税を同時にこなせます。
使ったらその場で記録する
何にいくら使ったかがわからないと、どこを削ればいいかも見えません。支払ったその場で自分の手を動かして記録しておくと、今月ここまで使ったという現在地が常につかめて、お金の流れをリアルタイムで管理できます。
クレジットカードを家計簿アプリに連携させ、支出を自動で取り込む方法もあります。ただ、自動で集まったデータは記録できているという安心感のわりに実感が伴わず、数字が頭に残っていきません。筆者も、あえて自分の手で書き留めるようにしてから、使ったという感覚が刻まれ、見える化がぐっと進みました。
この記録は、予算と組み合わせるとさらに役立ちます。食費を月5万円と決めておけば、15日の時点で3万円を超えていたらペースが速い、と月の途中でも判断できるからです。
予算と支出を見比べる
記録がたまったら、次は月にいくらまでと予算を決め、実際の支出と見比べます。食費・日用品・娯楽など費目ごとに枠を決めておくと、使いすぎの項目がひと目でわかります。
予算の役目は、ぴったり守ることより、ズレに早く気づくことにあります。月半ばで外食の枠がもう心もとないと気づければ、残りの日は自炊に寄せる、といった調整ができます。
すごい節約の正体は欲しい物が減ること

ここまでは削る技術の話でした。ですが節約がいちばん楽になるのは、そもそも欲しいと思う回数が減ったときです。
我慢を判断に変える
欲しい気持ちに我慢でフタをするのは、けっこうしんどい状態です。気持ちは消えていないので、いつか反動がきます。
そこを、これは本当に要るのかと立ち止まって判断するクセに変えると、我慢している感覚がなくなります。買わないことを「削られた」ではなく「自分で選んだ」と感じられるからです。
今ある物で足りると気づく
新しい物が欲しくなるのは、たいてい今の物では足りないと感じているときです。実際には、手元を見渡すと意外と足りていることが多いものです。クローゼットや押し入れを片付けて持ち物を把握し直すと、その感覚はさらにはっきりします。片付けがもたらす変化は「断捨離の効果はすごい?」でも詳しく紹介しています。
外から足すより、今ある物に目を向ける。この発想は、ヨガの経典『ヨーガ・スートラ』にも見てとれます。心を整える教えのひとつに、足るを知るという意味の「知足(サントーシャ)」があり、満たされている感覚があれば、広告やSNSを見ても以前ほど心が動かず、我慢するストレスもなくなっていきます。
手放すときまで想像する
物を買うか迷ったら、使わなくなったときにどうするかまで想像してみてください。捨てるのに手間やお金がかかりそう、置き場所に困りそう。そう感じるなら、見送りのサインかもしれません。
買うところから手放すところまで通して考えると、衝動買いは自然と減ります。そこまで含めて、それでも欲しいと思える物だけを選べば、あとで持て余す物も減っていきます。
そうしていても、使わなくなる物は出てくるものです。捨てる前に売れないか。それが次の章の話です。
使わない物を売って家計に足す

節約と合わせてやりたいのが、家にある使わない物を現金に変えることです。減らすだけでなく、眠っている物をお金に戻せば、家計に直接プラスになります。
✅️ 合わせて読みたい:不用品を売るのがめんどくさい人必見!知れば試したくなる売却方法6選
買い替えは捨てずに売る
スマートフォンや家電、家具を買い替えるとき、古いほうをそのまま捨てていませんか。まだ使えるなら、フリマアプリや買取店で思いのほか値が付くことがあり、特にブランド品や人気家電は需要があるうちほど高く売れます。売りどきやコツは「家電を高く売る方法」でまとめています。
売る前提で考えると、買うときもあとで売れるかを意識するようになり、物の選び方まで変わります。
片付けで出た不用品を現金化する
引越しや模様替え、大掃除は、不用品を売る絶好の機会です。着なくなった服や読み終えた本、使わない道具。ひとつずつは小さくても、まとめれば金額になり、片付けと収入が同時に手に入ります。お金になりやすい物の例は「いざというときお金になるもの10選」で紹介しています。
本やCD、ゲームは、まとめて送るだけで買い取ってもらえる宅配買取が便利です。出品の手間をかけたくない人でも負担なく現金化でき、1年使っていない物から手をつけると迷いません。
運べない物は出張買取を使う
大型の家具や家電など、自分で運び出せない物は、出張買取が向いています。業者が自宅まで来て、査定から運び出しまで任せられるので、処分にお金がかかると思っていた物が逆にお金になることもあります。
遺品整理や生前整理のように量が多い場面でも、出張買取なら一度で片づきます。複数の業者で見積もりを取って査定額を比べるのも堅実で、業者の選び方や当日の流れは「出張買取のおすすめ」で詳しく解説しています。
うるココの出張買取なら、家具や家電、ブランド品などをまとめて査定に出せます。事前に買取の目安を聞いておくと当日もスムーズなので、置き場所に困っている物があれば気軽に相談してみてください。
すごい節約方法でよくある質問

すごい節約方法を始めるときに、つまずきやすい疑問へ短く答えます。気になるところからどうぞ。
節約が続かないときはどうする
続かない一番の原因は、いきなり頑張りすぎることです。あれもこれもと我慢を増やすと、反動で一気に戻ってしまいます。まずは固定費のように一度やれば終わるものから片づけて、成功体験を作るのがおすすめです。
一人暮らしでも効果はある
むしろ一人暮らしのほうが、自分の判断だけですぐ動けるので効果が出やすいです。格安SIMへの乗り換えもサブスクの解約も、家族と相談せず思い立った日に手続きできます。
固定費は世帯人数が少なくても一定額かかるため、削る効果は十分に大きいはずです。家族世帯は固定費の合計から、一人暮らしは通信費やサブスク、食費から、と手をつける順番だけ変えれば、やることは同じです。
まず何から始めると貯まりやすい
迷ったら、通信費を見直しましょう。金額が大きく、一度替えれば効果が続き、しかも生活はほとんど変わりません。
そのあとは、サブスクの解約や電力・ガスの見直し、保険の点検と、固定費を順に片づけます。ここまで済ませてから食費や光熱費に手をつけると、無理なくお金が貯まっていきます。
まとめ
まずは固定費を見直し、支出を見える化して、使いすぎに気づける状態をつくります。家計が整うにつれて欲しい物も減り、無理に我慢しなくても節約を続けやすくなります。
あわせて考えたいのが、使わない物を売って家計に戻す方法です。片づけで出た不用品や買い替え後の家電は、捨てれば処分費がかかりますが、売れれば収入になります。出張買取なら、大型品も自宅で査定から搬出まで任せられます。
支出を減らすだけでなく、家に眠る物を現金に換える。これらを組み合わせることで、家計の改善を進めやすくなります。






