引越しと買取を同時に進めるには?損しない売り方と注意点

引越しでは引越し業者に支払う費用だけでなく、持っていかない家具や家電の処分にもお金がかかります。こうしたトータルの引越し費用を抑え、売れれば費用の足しにもできるのが買取です。
持っていかない物を先に買取に出せば、処分費用を抑えられるだけでなく、運ぶ荷物が減ることで引越し費用や作業の負担も軽くなります。売れる物はなるべく捨てず、買取に回したいところです。
この記事では、引越しと買取を同時に進める方法や適切なタイミング、売れやすい物、業者の使い分けについて解説します。費用と手間をできるだけ抑えて引越しを進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
引越しと買取は同時にできる?
引越しと買取は同時に進められます。ただし、同時といっても引越し当日にトラックへ積み込みながら売るという意味ではありません。
まずは、どのような形で進めていくのか全体像を把握しておきましょう。
同時とは引越し前に売り切ること
ここでいう「同時」は、引越しの準備と買取の手続きを並行して進め、荷造りが本格化する前に売れる物を手放しておくことを指します。タイミングとしては、引越しが決まって荷物の仕分けを始める段階から、荷造りが始まる直前までのあいだです。
先に売り切っておくメリットははっきりしています。運ぶ荷物が確定してから引越しの見積もりを取れるので、必要以上に大きなトラックを手配せずに済みます。
引越し業者の買取と出張買取の2ルート
引越しに合わせて物を売るルートは、大きく2つあります。ひとつは、引越し業者が用意している不用品の買取・引取サービスです。引越しの見積もりや作業と一緒にまとめて頼めるので、窓口を分けずに済みます。
もうひとつは、買取専門の業者に出張買取を依頼する方法です。自宅まで来て査定から搬出まで対応してくれるため、店舗に持ち込む手間がかかりません。ブランド品やホビー系など、専門的に値をつけてくれる品目に強いのもこちらです。
まずは買取専門の出張買取業者に見てもらい、値がつかなかった物を引越し業者の引取や処分に回すのが、損の少ない進め方といえます。
引越しと買取を同時に進めるメリット

捨てる・運ぶの二択に売るを加えると、得られるものが一気に増えます。同時に進める利点は、大きく3つにまとめられます。
- 荷物が減って引越し費用が下がる
- 処分費をかけずに現金化できる
- 査定と搬出を一度で済ませられる
費用・お金・手間の三方向で効いてきます。順に見ていきましょう。
荷物が減って引越し費用が下がる
引越し料金は、運ぶ荷物の量に大きく左右されます。荷物が多いほど大きなトラックと多くの人手が必要になり、その分だけ料金も上がります。
特に大きく影響するのが、ソファやベッド、食器棚といった大型品です。持っていかないと決めた大物を先に手放すだけでトラックのサイズが一段下がることも珍しくなく、自分で運ぶときでも当日の負担がぐっと軽くなります。
処分費をかけずに現金化できる
不用品を捨てる場合、粗大ごみ回収や不用品回収業者に料金を払うのが一般的で、手放すだけでお金が出ていきます。これを買取に回せば、その処分費がかからずに済みます。
値がつけばいくらか手元に戻り、引越し費用の足しにできます。一攫千金になる話ではありませんが、本来払うはずだった処分費が浮き、そこにいくらかの現金が乗る点で、出ていく一方の引越しの中ではここだけ収支が逆を向きます。
査定と搬出を一度で済ませられる
出張買取を使えば、自宅まで来てもらって査定と搬出を一度に終えられます。大きな家具や家電を店舗まで運ぶ必要がなく、玄関先で手続きが完結します。
引越し前の限られた時間で、査定のたびに予定を空けたり重い物を運び出したりする手間は避けたいところです。仕分けの流れのまま来てもらって引き取ってもらえるのは、忙しい準備期間と相性のいいやり方です。
引越しの買取で売れるもの・売れにくいもの

引越しで出る不用品が、すべて売れるとは限りません。商品の状態や製造年、ブランド、中古市場での需要などによって査定結果は変わります。
売れなかったときに慌てないよう、買取が難しい物は処分方法も並行して考えておきましょう。
大型の家具・家電
冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの家電は、年式が比較的新しく、正常に動作する物ほど買取されやすくなります。メーカー名や型番、製造年は本体に貼られたラベルで確認できるため、事前査定を依頼するときに伝えてください。
家具では、ブランド家具やデザイナーズ家具、需要のあるダイニングセットなどに値段がつくことがあります。一方で、ノーブランドの大型家具は、再販売価格に対して運搬や保管の費用が大きくなりやすく、状態が良くても買取が難しくなりがちです。
小型家電・ブランド品・ホビー系
掃除機や炊飯器、オーディオ機器などの小型家電は、持ち運びや保管がしやすく、中古市場で需要があれば買取の対象になります。ブランドバッグや腕時計、アクセサリー、楽器、カメラ、ゲーム、フィギュアなども、引越しを機に査定へ出しやすい品目です。
こうした品物は、大型家具だけを見てもらうより、まとめて査定に出したほうが効率的です。箱や説明書、リモコン、充電器などの付属品が残っていれば、本体と一緒に準備しておきましょう。付属品をそろえて汚れを落とすだけでも結果は変わるので、家電を高く売るための準備もあわせて確かめておくと無駄がありません。
買取が難しく処分に回るもの
一方で、買取が難しく処分に回りやすい物もあります。年式の古い大型家電、破損や汚れの目立つ物、組み立て式の量販家具などは、値がつかないか買取自体を断られることが少なくありません。
売れなかった物は、自治体の粗大ごみや販売店の引き取りなど、品目に合った方法で処分します。家電リサイクル法の対象となる4品目は、一般的な粗大ごみとして出せないため、販売店または自治体が案内する方法に従ってください。引越しで出る家電の処分方法は品目ごとに分かれるので、売る物と切り分けてから動くと迷いません。
引越し業者の買取と専門の出張買取の使い分け

手続きをまとめたいときは引越し業者、高価な品物や幅広いジャンルを査定してほしいときは専門の出張買取が向いています。
どちらが優れているというより、品物の種類と引越しまでの余裕に合わせて選ぶことが大切です。
引越し業者の買取が向くケース
引越し業者の買取は、業者とのやり取りをなるべく減らしたい人に向いています。見積もりや日程調整の窓口をまとめられるため、仕事や家事で忙しく、複数の業者と連絡を取るのが難しい人にも便利です。
また、引越し直前まで冷蔵庫や洗濯機を使いたいときも、引越し作業と買取品の引き取りを近い日程に設定できる業者もあります。買取対象や査定方法は業者ごとに異なるため、手軽さとあわせて査定額や対象品目も聞いておくと安心です。
専門の出張買取が向くケース
専門の出張買取は、家具や家電だけでなく、ブランド品や楽器、カメラ、趣味用品などもまとめて売りたい人に合う方法です。ジャンルごとの相場や再販ルートを持つ業者なら、引越し業者の付帯サービスでは扱いにくい品物も査定してもらえるケースもあります。
高価な品物が含まれるときは、総合買取業者にすべて任せる方法のほかに、ブランド品や楽器だけを専門店へ分けるのも選択肢です。とはいえ、依頼先を増やしすぎると日程調整が複雑になるため、価格と手間のどちらを優先するか決めておきましょう。どこに頼むか迷ったら、失敗しない出張買取の選び方が判断の材料になります。
引越しと買取を同時にするタイミング

買取は早すぎると生活に必要な物がなくなり、遅すぎると売れなかった物の処分が間に合いません。
引越しの2〜3週間前を目安に査定を受け、必要な家具や家電だけ直前まで残すと進めやすくなります。
引越しの2〜3週間前に査定する
引越しの2〜3週間前に査定を受けておけば、買取を断られた物があっても、自治体の粗大ごみやほかの業者を手配する時間を確保できます。
査定額を確認してから売るか処分するかを落ち着いて判断でき、その結果を引越しの見積もりにも反映できます。ぎりぎりに動くと、判断する余裕がないまま処分に流れてしまいがちです。
繁忙期は早めに予約する
引越しや買取の依頼が集中する時期は、希望日に予約できないかもしれません。引越し日が決まったら、売りたい物の仕分けと業者探しも早めに始めましょう。
早めに枠を押さえておけば、引越しに向けた準備にも余裕が生まれます。
直前まで使う家電は当日に合わせる
冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなど、生活に欠かせない家電は早く手放しすぎると不便です。こうした家電は、引越しの前日や当日に引き取ってもらえるよう、買取業者と日程を調整しましょう。
ただし、当日の査定で買取不可になると、そのまま旧居に残ってしまいます。写真査定などで事前に買取の見込みを確認し、売れなかったときの処分方法も決めておくことが求められます。
引越しと買取を同時に進めるときの注意点

最後に、費用や信頼性の面でつまずきやすいポイントを整理します。
査定ゼロでも無料引取とは限らない
査定額が0円だったからといって、品物を無料で引き取ってもらえるとは限りません。買取と処分は別のサービスであり、値段がつかない物を運び出してもらうには、回収費や処分費が発生することがあります。
値段がつかない物は置いていくのか、無料引取できる品目はあるのか、有料ならいくらかを品物ごとに確かめておきましょう。買取額から回収費を差し引かれると、最終的な受取額が想定より少なくなることもあります。
出張料やキャンセル料を確認する
出張買取では、出張料や査定料、搬出料、階段作業料などが設定されている業者も少なくありません。査定額に納得できず売らなかったときに、キャンセル料がかかるかどうかも先に押さえておきましょう。
不用品回収では、積み込み後に広告や事前見積もりと異なる高額料金を請求された事例も報告されています。口頭の説明だけで決めず、買取額・回収費・追加料金を含めた最終的な支払額を、作業前に書面やメッセージで残してください。
古物商許可のある業者を選ぶ
中古品を仕入れて再販売する買取業者には、古物商の許可が必要です。業者の公式サイトで、許可を受けた公安委員会名、許可証番号、会社名が掲載されているか確認しましょう。
なお、古物商許可は中古品を買い取るための許可であり、家庭から出るごみを有料で回収するための許可とは異なります。買取できない物の回収も依頼するなら、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可を受けているか、許可業者と連携しているかも確認してください。
引越しの買取でよくある質問

引越し当日に買取してもらえますか
当日対応が可能な業者もありますが、余裕をもって前もって済ませておくのがおすすめです。当日は作業が立て込みやすく、査定に時間がかかると引越し全体が押してしまいます。冷蔵庫や洗濯機など直前まで使う家電を除けば、数週間前から動いておくと安心です。
壊れた家電でも買取できますか
状態によっては、壊れた家電でも買取の対象になることがあります。部品取りや修理を前提に、故障品を扱う業者もあるためです。買取が難しい場合は、不用品回収と合わせて相談するとよいでしょう。
買取と不用品回収はどちらが得ですか
値のつく物なら買取、値のつかない物が多いなら不用品回収、というのが基本的な考え方です。買取はお金が戻る可能性がある一方で売れない物は対象外になり、不用品回収は費用こそかかりますがまとめて処分できます。売れる物は買取に、それ以外は回収にと振り分けるか、両方に対応できる業者へ一括で頼むのが効率的です。
まとめ
引越しと買取を同時に進めるときは、最初に荷物を持っていく物・売る物・処分する物に分けましょう。引越しの2〜3週間前に査定を受けておけば、売れなかった物を処分する時間も確保できます。
手続きをまとめたいなら引越し業者の買取サービス、幅広い品物を査定してほしいなら専門の出張買取が便利です。査定額だけでなく、出張料や搬出料、値段がつかなかった物の扱いも確認してください。
まとめて手放すなら、査定から運び出しまで自宅で完結する出張買取が便利です。捨てて損をする前に、売って引越しを身軽にしてみてください。






