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コラム

金本位制度とは?金本位制のメリットや歴史を解説

金本位制とは

金本位制は、金を通貨の価値基準とする制度です。

1816年にイギリスから始まった後、世界各国で取り入れられました。

各国の金の保有量に応じて通貨の発行量を決めるこの制度は、世界共通の基準を作ることで、通貨の違う国同士のやり取りをスムーズ行うことが目的です。

金本位制を日本でも採用しましたが長くは定着せず、1930年代には殆どの国で金本位制度は廃止されました。

本記事では金本位制の持つメリット・デメリットや制度の歴史について詳しく解説します。

目次

金本位制とは?

金本位制とは「金を通貨の価値基準とする制度」で、各国の金の保有量に応じて通貨の発行量を決める仕組みです。

金は世界中で通用する一方で、通貨として実際に流通させるには希少価値が高過ぎることや、使用中に磨耗するなどの理由により持ち運びには不便です。

そのため各国の中央銀行が、金庫に保管している金と同価値の紙幣や硬貨を発行しました。

「この紙幣は金◯グラムと交換できる価値がある」という世界共通の価値基準を作ることで、通貨の違う国同士のやり取りをスムーズ行うことが目的です。

このように金本位制は紙幣や硬貨の信用を世界共通の価値を持つ金(ゴールド)で担保し、国際収支の均衡を保ち、世界経済の安定を図る制度として、第2次世界大戦以前まで広く採用されていました。

金本位制の歴史

金本位制は1816年にイギリスで始まり、金1オンス(31.1035グラム)=3ポンド17シリング10ペンス半と定められました。

翌年には1ポンドのソブリン金貨を発行し、第一次世界大戦までのおよそ100年間、イギリスでは金貨本位制が使われていました。

19世紀においては、各国政府に現在のような信用度はなく、金保有量という裏付けを必要としました。

そのため、欧州諸国でも金を通貨の基礎とする動きが高まり、19世紀から20世紀の初めにかけて世界各国で取り入れられることになります。

しかし1929年の世界恐慌以降、経済の仕組みが変わるにつれて1930年代には殆どの国で金本位制度は廃止となりました。

その後、金の保有量とは関係なく法律で定められた通貨制度に従い、その国の中央銀行の管理の下で自国の経済に見合った通貨を発行する「管理通貨制度」に移行する動きとなりました。

《日本・・・1897年に金本位制度採用》

日本では1897年(明治30年)に金0.75gあたり1円と定めて金本位制をスタートしました。

しかし、この体制は長くは続かず、1931(昭和6)年12月に廃止されることとなります。

日本で金本位制が定着しなかったのは、金の保有量が少なかったことに加え、関東大震災や世界恐慌の煽りを受け、経済を立て直せなかったことなどが理由と考えられます。

金本位制の仕組み

金本位制の仕組みは3種類に分けることができます。

  • 金本位制
  • 金地金本位制
  • 金為替本位制

これらについて紹介します。

金貨本位制

金そのものを通貨として流通させる制度で、金本位制度の最も古典的な形態です。

貨幣単位が金の一定重量を表し、金貨の鋳造や流通、兌換(だかん)、輸出入が自由、鋳造料が無料です。

これにより、金貨本位制では通貨の供給量が自動的に調整されるという特徴があります。

19世紀以来、第1次世界大戦までのイギリスの金本位制はこの「金貨本位制」でした。

金地金本位制

金貨の代わりに兌換銀行券(だかんぎんこうけん)や補助鋳貨を流通させる制度です。

※兌換(だかん)とは、銀行券や政府紙幣を正貨と引き換えること。

兌換銀行券を銀行に持ち込むと、正貨との交換が保障されているため一定の交換レートに従い、必ず金に交換できるという仕組みになっています。

兌換銀行券は、正貨の保有額によって発行額が左右されるため、一国の経済規模を示す物差しにもなりました。

第1次大戦後の金本位制再建の際,当時の金不足から金を節約することを目的として各国で採用され、イギリスでは1925年から1931年の間この制度が採用されました。

金為替本位制

自国にて十分な量の金を確保できず、金本位制度または金地金本位制度を実施出来ない場合に採用する制度です。

金本位制度または金地金本位制度を行っている他国に対し、固定為替相場制度を採用することで、自国と他国の通貨を一定のレートで交換できるよう保証される制度です。

金為替本位制の登場により、金を持たない国でも信用度の高い通貨を流通できるようになりました。

金本位制のメリット

まずは、国が金本位制を採用するメリットをご紹介します。

為替相場が固定される

金本位制では各国の通貨の価値が金を基準に決まるため、為替相場が固定されるという特徴があります。

為替相場が固定されると互いの通貨の価値がわかりやすく、金本位制を採用している国同士がスムーズに取引を行うことができます。

対して、金本位制ではない国同士のお金のやり取りがしにくいという特徴もあります。

欧米の各国が金本位制を採用していたため、日本も1897年から金本位制に移行しました。

貿易を行いやすい

金本位制により為替相場が固定されることで活発に貿易を行いやすくなる、というメリットがあります。

もしも為替相場が固定されておらず、円とドルの価値が今日は「2円=1ドル」、翌週は「1円=1ドル」、さらに翌週は「3円=1ドル」というように為替相場が不安定な状態では、タイミングを見誤ると損をするリスクがあります。

そのような状態では、貿易規模が縮小してしまいます。

金本位制の場合は、円とドルの価値が「2円=金1.5グラム≒1ドル」に定められていました。

そのため、金本位制ではタイミングに悩むことなく、安心して取引を行うことができ、貿易が活発化しやすくなります。

インフレを防ぐ効果が見込める

金本位制ではインフレを防ぐ効果を見込めるのが大きなメリットです。

インフレ(インフレーション)とは、「継続的に物価が上昇し、自国通貨の価値が下がる状態」のことであり、モノに対する「お金の価値」が下がることを意味します。

国の経済状況が悪化したときに、景気を上向きにさせようと必要以上に通貨を発行してしまうと、大量に通貨を発行しすぎたことで通貨自体の価値が下がってしまうことがあります。

それにより物価が上昇するインフレにつながるのです。。

金本位制では自国の金の保有量を超えて通貨を発行できないため、政策の判断ミスでインフレが起こる心配はありません。

金本位制のデメリット

ここからは、国が金本位制を採用することで生じるデメリットを紹介します。

政府の判断で通貨の発行量を増やせない

金本位制では、金の保有量で通貨の発行量が決まります。

ということは、経済危機や戦争などの非常時であっても、政府の判断で通貨の発行量を増やして経済を立て直すということができないということになります。

希少な資源である金を即座に増やすのは困難です。結果的に、第一次世界大戦時に金本位制を廃止する国が増え、この制度は廃れていくこととなりました。

経済成長が停滞する懸念がある

通貨の発行量が国の保有する金の量で決まるということは、必要なタイミングで十分な量の通貨を発行できず、国内の経済成長が停滞するという懸念があります。

新規事業を立ち上げるため、銀行にお金を借りたくても「お金がないので融資できません」というようなことが頻繁に起こったとしたら、国単位の経済成長は停滞してしまいます。

輸入が多いと金(通貨)が減る

金本位制では、輸入額が輸出額を上回る貿易赤字に陥ると、国が保有する金の量が減少してしまいます。

輸出量が多ければ他国の金(通貨)を得ることができますが、輸入量が多ければ多いほど他国へ金(通貨)が流出することになり、その分国内の通貨の発行量も減ります。

その結果、他国との格差を減らすため輸入を減らす「保護貿易」を行なう流れとなり、輸出したい国との関係が悪化する懸念があります。

金本位制の現在の状況

1914年に第一次世界大戦が勃発したことで、各国は自国の貨幣を守るために金と通貨の交換を停止、一時的に金本位制は廃れることとなりました。

その後、第二次世界大戦後に多額の賠償金を得て大量の金を確保したアメリカは、米ドルと金の価値を連動させたいと考え、国際通貨制度である「ブレトン・ウッズ体制」を確立します。

いつでもドルと金の交換ができるため「金・ドル本位制」ともいいます。

ブレトン・ウッズ体制により、各国の為替レートは一定となり「固定為替相場制」をとることになりました。

第二次世界大戦のダメージが大きかった日本をはじめとする各国は、金と紐付けされた米ドルとの固定為替相場制を採用、米ドルを仲介して間接的に金と結びつく形での金本位制(金為替本位制)が復活しました。

しかし、1971年に起こった「ニクソン・ショック」により、アメリカは金とドルとの交換を保証していたのにも関わらず、米ドルと金の交換が禁止されてしまいます。

※ニクソン・ショックとは、1971年にアメリカのニクソン大統領が金とドルの交換停止を含む一連の経済政策を発表した出来事です

ニクソン・ショックは、ベトナム戦争による軍事費拡大などが原因で財政が悪化したことが原因とされています。

1973年には、ニクソン・ショックを受けて日本を含む多くの先進国が完全に金本位制をやめる動きとなり、変動為替相場制へと移行しました。

以後、自国の経済に見合う量の通貨を発行する「管理通貨制度」を採用し、現在でもこの制度が適用されています。

金本位制と他の通貨制度の比較

現在、先進国のほとんどで「管理通貨制度」という通貨の発行量を各国が管理する方法がとられています。

管理通貨制度では、金本位制とは異なり国の経済成長にともなって通貨の発行量を増やし、さらなる経済成長を目指します。

金が通貨の価値基準となるのではなく、その国の政治や経済状況という「信用」が貨幣の価値基準となるのです。

これにより金の保有量に関係なく金融政策が行いやすいことや、景気や物価調整のために柔軟な通貨量調整ができるというメリットが生まれます。

ただし通貨が増発されやすく、お金の価値が下がることでインフレーションを招く点に注意が必要ともいえます。

まとめ

金本位制とは「金を通貨の価値基準とする制度」で、各国の金の保有量に応じて通貨の発行量を決める仕組みです。

インフレの防止や為替相場が安定するため貿易を活性化するというメリットがありますが、非常時に柔軟に対応できない、経済成長が停滞するというデメリットもあります。

1929年の世界恐慌以降、殆どの国で金本位制度は廃止となり、日本でも金の保有量が少なかったことなどもあり、金本位制から現在の管理通貨制度へと移行しました。

管理通貨制度では、その国の政治や経済状況という「信用」が貨幣の価値基準となり、自国の経済状況に合わせて通貨の発行量を調整することができます。

この制度では金の保有量に関係なく通貨量調整ができる反面、インフレを招きやすいという特徴があります。

かつて世界経済の基準とされていた金の価値は現在も衰えることはなく、近年の不安定な社会情勢と連動して価格の高騰が続いています。

金の価値は今も世界共通です。安全資産として、金の所持を考えてみてはいかがでしょうか。

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