怪しい貴金属買取の訪問業者の事例は?クーリングオフも合わせて紹介
現在、お持ちの貴金属を買取して欲しいと思っている方々も多くいらっしゃるでしょう。
家の近くに買取業者がない場合、労力を要することもあるかもしれません。
一方で訪問買取なら自宅から一歩も出ないで、貴金属を買取してもらうことができ、即現金化することができます。
訪問買取は一見魅力的な方法に見えるのですが……。
貴金属の訪問買取には注意しなければならないポイントがあります。良心的な買取業者がいる一方で
強引で悪質な買取業務を行っている業者も多くあります。
安易な気持ちで訪問買取を利用することで、詐欺に遭遇してしまうリスクがあります。
この記事では、以下の内容について解説しています。
- 貴金属の訪問買取における詐欺の例
- 貴金属の買取詐欺の対処法
- 怪しい業者の特徴
- クーリングオフについて
- おすすめの貴金属買取業者
詐欺被害を回避するため、ぜひ一読ください。
貴金属の訪問買取における詐欺の例
悪質な買取業者の場合、「不用品を買い取る」ということで自宅に来てもらったら、貴金属やジュエリーなどを強引に買取をして、足早に去っていきます。
トークも慣れたもので、消費者は優良買取業者か悪徳業者か区別もつかないうちに作業は終了してしまうことでしょう。
貴金属が買取され、相場に見合う買取額が提示されればまだいいのですが、このようなケースではほとんどが相場の足元にも及ばない額で査定され、強引に言いくるめられてしまいます。
そのような詐欺被害に遭遇しないために、まずはどのような事例があるのかを知ることが大事です。
予定していた商品以外も買い取ろうとしてくる
ある悪徳業者は、以下のような電話をかけてくることがあります。
- どのようなものでもいいから衣類を買取させて欲しい
- 靴一足、スカート一枚でも、不要な着物でもOKなので全部買取します
このような場合に注意を怠ると、不用な衣類を全部まとめて買取してもらえてありがたいと考え、ついそのような業者を家に招いてしまうのです。
しかし、衣類の買取というのは訪問するためのフックであり、まともに査定する姿勢はありません。
業者の本来の目的は、貴金属やジュエリー・金券です。衣類を格安で査定したうえで「貴金属やアクセサリーはないか」と急かしてきます。
そして消費者が慌てて貴金属を出したものの、買取額は1,000円程度だったという話があります。
訪問買取業者は、色々なものを買取査定しようとする姿勢を見せていますが、それは訪問するための口実で、金目のものを格安で回収することが本来の目的です。
無理矢理押しかけて買取しようとする
自宅にわざわざ訪問し不用品を買取してくれる業者は、一見便利と感じることもあります。特に足腰が弱くなっている高齢者の方々は、親切な対応をしてくれていると感じるでしょう。
しかし、最近強引に貴金属を買取されてしまったという苦情が、全国の消費生活センターなどに多く寄せられています。
被害を受けている7割が60歳以上の方々であるということも注目しておきたいポイントです。
強引な被害には例えば、買取してもらおうか迷っている最中だったのに、訪問買取業者が一方的に3,000円を置いて全部持ち去ってしまったといった事例もあります。
また、「貴金属はありません」と答えたところ、突然訪問買取業者が豹変し大声で一喝されてしまったという例も。
さらに「売るものは一切ありません」と言っても、業者の男性はいつまでも居座り続け、あきらめて貴金属を出せば保管状態が悪いなどと言いがかりをつけられ、相場よりもそうとう安く査定されるケースもあったようです。
不用品回収であると嘘をつく
「特定商取引法」では、アポイントメントなしに業者が自宅に訪問することを禁止しています。
しかし、悪質な業者は不要品回収と称し訪問することがあります。
突然、自宅に来る業者は、どのような業者であろうと警戒する意識は必要です。
大手買取業者であると嘘をつく
悪質業者の中には、人気買取業者の偽物の名刺を出して消費者を安心させようとするケースもあります。
訪問販売業務を行う場合には、業者の名前の明示や書面の交付が義務となっています。
また買取業者には、「古物商許可証」もしくは「古物行商従業者証」の携帯が義務付けられているため、これらの提示を求めましょう。
実績を盛る
買い取り実績をよりよく見せることで、消費者に誤認させる手法をとる業者もいます。これらの手法は誇大広告として「景品表示法」で禁じられています。
商品の相場をあらかじめ知っておき、相場よりも明らかに高い査定額で買い取っていると謳う業者は疑うようにしましょう。
ボランティアを名乗る
ボランティアを装い、貴金属を不当な価格で買い取る悪徳業者もいるため、注意しましょう。
これらの手法は、震災や大雨など大規模災害が発生した際に被害報告が増える特徴があります。
「被災者を支援しませんか?」などの声かけを通して、困っている人を助けたいという人間の良心に訴えかけて買い取りを促します。
このことから、相場価格より安い査定だとしても多くの方が買い取りに応じてしまいます。
災害に乗じて、ボランティア活動を行う業者からのアプローチがあった際は、信用できる相手かどうか、慎重に確認しましょう。
貴金属買取の解約をしてくれない
業者の強引な対応にどうしても断ることができなくて売ってしまったようなケースでは「クーリングオフ」の制度を利用することができます。
しかし、クーリングオフの制度を利用しようと思っても、まずは相手の住所や会社名が必要です。
万が一の時にクーリングオフ制度を利用するためにも、業者から名刺などをもらって身元をチェックすることが肝心です。
怪しい貴金属買取業者のターゲットになりやすい人
悪質な訪問買取の被害を受けている方の7割が60歳以上で、男女別では8割を女性が占めています。
過去にアクセサリーなどの貴金属を購入している可能性が高い上、お金に対する不安と孤独を感じていることから、高齢女性が詐欺のターゲットにされやすい傾向があります。
家族や近所の方に相談したり買取査定に同席してもらったりするなど、一人で対応することがないようにしましょう。
貴金属買取の訪問詐欺を防ぐためにできること
貴金属の訪問買取では、以下の点を押さえておくことが大切です。
- 即決をしない
- 見積書など詳細な書類が残るか確認する
- 会話を録音しておく
- 納得できなかったらしっかり断る
- 相手の身元を確認しておく
- 1人で対応しない
これらのポイントをおさえておくことで、詐欺被害から回避することができます。
即決をしない
訪問買取業者が提示した買取額を鵜呑みにして、即決することがないようにしましょう。
その場での判断はせず、相見積もりを取るなどして、適正な査定を行ってくれる業者を選ぶのがおすすめです。
見積書など詳細な書類が残るか確認する
訪問買取業者には、買取商品の種類や買取価格、支払いの時期と支払い方法など、買取条件が明記された書類を交付する義務があります。
これらの書類を渡されることがなかった場合、詐欺業者の可能性が高いため、買取査定前に見積書や書類が残るかどうか、確認するようにしましょう。
会話を録音しておく
訪問買取業者と会話した内容を証拠として残すために、会話を録音するのもおすすめです。
もし録音を渋られた場合、相手にとって不利益になる可能性が高く、悪徳業者が疑われます。
商談に入る前に、相手に許可を得たうえで録音しましょう。
納得できなかったらしっかり断る
買取額に納得がいかない場合には商品を相手に渡すことなく、その場でしっかりと断るようにしましょう。
それでも引き下がらなかったり脅迫じみた態度を取られたりした場合には、すぐに警察を呼びましょう。
相手の身元を確認しておく
訪問買取業者の訪問があった際は、必ず相手の身元を確認しましょう。
買取業者には「古物商許可証」もしくは「古物行商従業者証」の携帯が義務付けられており、訪問時にはこれらを提示し、身元を明らかにする義務があります。
業者に対して「古物商許可証」もしくは「古物行商従業者証」の提示を求め、もしも断られてしまったとしたら詐欺業者の可能性があります。
身元がわからない業者とは安易に金銭の取引をせず、トラブルを未然に防ぎましょう。
1人で対応しない
自宅に一人でいるときは、業者の相手をするべきではありません。
相手が複数で来て、脅迫じみた行為をする可能性もありますし、何よりも1人だと判断力が低下します。
そのような事態にならないためにも、適切な判断ができるように家族であったり友だちなど第三者の助けを借りるべきです。
クーリングオフ制度を使用してもOK
訪問買取には、クーリングオフという制度があります。クーリングオフとは消費者の方々を被害から救済してくれるシステムです。
強引な訪問買取であったり、意図しないタイミングでの取引に対してクーリングオフが適用されます。
クーリングオフでは、契約書面を受け取った日を1日目とし、8日間は業者に書面などで申し入れすることで、無条件での契約解除をすることができる制度です。
クーリングオフ制度とは?
このクーリングオフ制度とは、訪問販売により分割払いで高額商品を購入させられてしまう消費者被害が多発したことから、1972 年割賦販売法が改正された際に創設されました。
クーリングオフの言葉には、英語の「cool」が含まれています。
英語の「cool」は「冷やす」という意味合いです。
強引な態度をとられてしまうと、なかなか冷静な判断もできなくなってしまいます。
クーリングオフはそのような状況下、「いったん頭を冷やしましょう」という意味をもつ制度です。
期間 | 取引形態 |
---|---|
8日間 | 訪問販売(キャッチセールス……)/電話勧誘販売/特定継続的役務提供(エステティック、美容医療、語学教室、家庭教師、学習塾、パソコン教室、結婚相手紹介サービス)/訪問購入(業者が消費者の自宅等を訪ねて、商品の買い取りを行うもの) |
20 日間 | 連鎖販売取引(マルチ商法)/業務提供誘引販売取引(内職商法、モニター商法等) |
(特定商取引法による)
また、以下のポイントも押さえておきましょう。
- 上記販売方法・取引は条件によりクーリングオフできないことがあります
- 訪問購入の場合、クーリングオフ期間内、消費者は買取業者に対し売却商品の引き渡しを拒否することができます
- 金融商品や宅地建物の契約でもクーリングオフが可能な取引があります
クーリングオフ制度を利用するためには、書面の交付が大事です。
そもそも業者は内容の詳細(商品の種類・価格など)、事業者の氏名、住所、電話番号、さらにクーリングオフについて記載した書面の交付が義務付けられています。
名刺などももらうよう心掛けるといいでしょう。
クーリングオフ制度の使い方
クーリングオフ制度には「はがき」もしくは「電磁的記録」の2種類の手続き方法があります。
「はがき」で行う場合、裏面に必要事項を記入したうえで、送付した記録が残るよう「簡易書留」もしくは「特定記録郵便」で代表者宛に送付しましょう。
また送付前には、はがきの両面をコピーし、送付後には送付した記録とともに保管しておくのがおすすめです。
「電磁的記録」で通知を行う方法には、電子メールのほか会社ウェブサイトに設置されている専用フォームを用いた通知方法などがあります。こちらも必要事項を記入して送信した画面のスクリーンショットを撮るなど、送った情報を保存しておきましょう。
クーリングオフ制度に必要な情報や記載例などの詳細は、国民生活センターのホームページに記載されています。
クーリングオフ制度を使えない事例
クーリングオフ制度は、不意打ち性の高い取引や複雑な取引に対して、消費者が冷静になって考え直すために生み出された制度です。
このことから、すべての取引に対して適用されるものではありません。
- 通販やネットショッピング、店舗購入の場合
- 商品やサービスの対価が3,000円未満の場合
- クーリングオフの期間が経過した場合
- 指定消耗品を使用した場合
- 事業者同士の取引の場合
- 自動車やバイクを購入した場合
これらのケースでは、クーリングオフ制度が適用されないため、注意が必要です。
警戒すべき業者の特徴
悪質な買取業者に騙されないようにするためには、警戒すべき業者の特徴を知っておくことが重要です。
業者とのやり取りの中で、不可解な点があれば、すぐに相談するようにしましょう。
電話が繋がらない
悪質な買取業者は自分たちの情報を隠すために、テレアポ代行業者に電話でのアポ取得を行わせることがあります。
そのため、業者に連絡をする上でかかってきた電話番号に折り返したとしても、繋がらないこともしばしばです。
もし業者への電話がつながらない上に、電話番号を知る手段もない場合には、詐欺を警戒するべきです。
実店舗が存在するかどうか分からない
依頼した業者に実店舗があるかどうか不明な場合も、詐欺への警戒が必要です。
尻尾を掴ませないようにするために、電話番号と同様に住所を公開していない可能性があります。
訪問を受けた際に名刺をもらうなどして、ホームページなどで実店舗があるかどうか確認しましょう。
古物商といった様々な許可を取得していない
買取業者には「古物商許可証」もしくは「古物行商従業者証」の携帯が義務付けられています。
もしこれらを所持していないもしくは提示を断られた場合に、その業者は詐欺業者の可能性が高いです。
訪問を受けた時点で確認するようにしましょう。
怪しい貴金属の訪問買取におけるQ&A
怪しい訪問買取はどのような業者なのか?多くの共通する質問がありましたので、この章でまとめました。
高齢者は貴金属買取詐欺のターゲットになりやすいの?
貴金属の訪問買取詐欺に遭遇してしまうのは、60歳以上の高齢者が多数です。
国民生活センターによれば、2016年の訪問購入トラブルに関しての相談件数は8,648件でした。
60歳以上の相談件数 | 67% |
---|---|
男性 | 20.8% |
女性 | 79.2% |
被害を受けている方の7割が60歳以上、男女別では女性の被害がおおよそ8割を占めているとわかります。
高齢女性は、若いころに買ったアクセサリーなどの貴金属が自宅に眠っている可能性が高く、狙われやすい傾向にあります。
そのほか、老後のお金に対する不安を抱えており、孤独が寂しいと感じている点や、若者と比べて正しい判断をスムーズに行うことができないことも、被害が増える理由のひとつです。
また、訪問買取業者がターゲットをピックアップする方法として、電話帳を使用しているケースが見受けられます。
NTTに依頼すれば電話帳からデータを削除してもらえるので、今後の被害を予防するためにも、検討してはいかがでしょうか。
貴金属買取詐欺の事前にできる対処法
怪しい訪問買取業者の特徴は、以下の通りです。
- 飛び込み訪問
- 電話での半強制的なアポイント
- 行商従事者証・古物商許可証を所持していない
- 自宅の中まで上がってくる
- 二束三文での買取
怪しい訪問買取業者の特徴を理解して、詐欺に対して事前にできる対処法を見ていきましょう。
飛び込み訪問
アポイントなく訪問買取を行う飛び込み訪問は、法律によって禁止されています。
連絡もなくいきなり訪問し、「不用なものは買取します」と言った声掛けがあれば、100%断るべき対象です。
電話での半強制的なアポイント
電話での半強制的なアポイントにも注意が必要です。
業者は突然の電話で、巧みな言葉を使って半強制的にアポイントを取得しようとしてきます。
消費者に対して「そんなに言うのなら一度見てもらおうかな」と思わせることで、家を訪問する口実を作るのです。
電話でのアポイント後に怪しいと感じたら毅然と断ることが大切です。
行商従事者証・古物商許可証を所持していない
訪問買取の業者は「行商従事者証」or「古物商許可証」の携帯が義務付けられています。
まずは証明を持っているかどうか確認してみましょう。通常は、首から下げているはずです。
これらを所持していないもしくは提示を渋る場合、悪徳業者が疑われるため、断るようにしましょう。
自宅の中まで上がってくる
ほとんどの方々が、やはり業者を家に入れたくないという気持ちをお持ちでしょう。
しかし実際には、出張買取という方法もありますので、優良業者が自宅に訪問するケースはあります。それでもおおかたは玄関先の対応にとどめるはずです。
ただし、重い家電などを買取するためお部屋の中まで入るケースもない訳ではありません。消費者の方々もいちいち搬出しなくていいので楽だと思うでしょう。
そのようなときでも、業者男性がズカズカ何も言わず上がって来てしまうようでは安心して利用できるのか疑った方がいいです。
二束三文での買取
もしも、貴金属を買取してもらうという段取りになったとしても、いくらで買取してもらえるのかがとても大事なポイントです。
妥当な金額で買取してくれるものだと思っていたら、裏切られて相場よりも低い額で買い叩かれてしまうかもしれません。
そのようなトラブルを回避するためにも、消費者の方々は、あらかじめ相場を理解しておくといいでしょう。
悪質な業者も、おおかた相場程度は理解して対応しているケースが多いです。
ただし、どのようなブランドであるかまでは深く理解していないケースが多いので、怪しいと思ったらブランドについて質問してみるといいです。
曖昧な回答しか得ることができなければ悪徳業者であるかもしれません。
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