ダイヤモンドの価格推移や価格を左右する要因を紹介
「使わなくなったダイヤモンドの指輪を売りたい」
「いまダイヤモンドの価格はどうなっているの?」
ダイヤモンドの価格は、長期的に右肩上がりで上昇してきました。しかし、コロナ禍などダイヤモンド価格に影響を与えるいくつかの要因によって、大きく上下した時期もあります。
本記事では、ダイヤモンドの価格の、近年と今後における推移について説明します。また、ダイヤモンドの価格を左右する要因やダイヤモンドを高く売る方法についても言及しているので、参考にしてください。
ダイヤモンドの価格推移
ダイヤモンドの価格推移を確かめるには、ベルギーの老舗宝石店「AJEDIAM(アジェディアム)」が発表しているデータが有用です。
引用:AJEDIAM「 Historical Diamond Prices」
上記のグラフは、1960年から2019年までのダイヤモンド価格の推移を表しており、この間ほぼ一貫して右肩上がりに上昇しており、特にここ20年間で伸び率が急上昇していることが分かります。
しかし、2019年には世界中で猛威をふるった新型コロナウイルス感染症の影響によりダイヤモンド需要が激減し、価格は下落傾向に転じました。
その後、2022年から2024年までダイヤモンドの価格相場は高騰しています。これにはロシア情勢が関係しています。ロシアとウクライナをめぐる問題はまだ続いており、このことで世界一のダイヤモンド産出国であるロシアは世界各国から経済制裁を受けました。このような経済制裁による需要と供給バランスの変化や円安・ドル高などの影響により、ダイヤモンド価格は上昇を続けているのです。
今後のダイヤモンドの価格推移
ダイヤモンドの価格相場は、今後高騰が続くことが予想されます。その理由について説明します。
新型コロナウイルスの影響は収束する
2023年以降、新型コロナウイルス感染症の影響は収束する徴候が見られており、コロナ禍以前の社会へと戻りつつあります。そのため、一時は急落したダイヤモンドなど宝石への需要が回復してきています。
その結果、ダイヤモンド価格の上昇を予想することが可能です。
また、好景気となれば高級品の購買意欲が高まり、富裕層マネーが宝石市場に流れ込むことが予想されるため、これもダイヤモンド価格を押し上げる要因となります。
円安を受けてダイヤモンド価格が上昇する
国内のダイヤモンド市場では、円安の影響を受けてダイヤモンド価格が上昇しています。日本はダイヤモンドの産出国でなく、ダイヤモンドを輸入しています。つまり、ダイヤモンドの取引には外貨を使用するため、為替相場の影響を強く受けるのです。
円安の状態は、海外から輸入するダイヤモンドが高額になることを意味します。それにともない、国内で流通するダイヤモンドの販売価格、買取価格も上昇することが予想されるのです。
ダイヤモンド消費国の需要増加
ダイヤモンドは世界規模の需要増加が見込まれています。その中でも、経済成長が著しいインドや中国の影響が大きいです。経済が拡大するのにともない、富裕層を中心にダイヤモンドへの需要が増加することが予想されます。
ダイヤモンドを資産として獲得しようとするからです。ダイヤモンドは過去のリーマン・ショックでもわずかしか価格変動がなく、安全資産として注目されているのです。
ダイヤモンドの価格相場を左右する要因
ダイヤモンドの価格相場に大きな影響を与える要因について、理解しておきましょう。
デビアス社の動向
ダイヤモンドの価格相場の決定において大きな影響を持っているのが、デビアス社です。デビアス社は1888年に南アフリカで創設された宝石会社であり、ダイヤモンドの多くはデビアス社を通して世界中に流通しています。
デビアス社はダイヤモンド価格の指標となる数値を決定しているため、デビアス社がダイヤモンドの市場価格をコントロールしているといっても過言ではないのです。
地政学リスク
地政学リスクもダイヤモンド価格に影響を与えるひとつの要因です。地政学リスクとは、特定地域における政治的、あるいは軍事的、社会的な緊張状態が、周辺地域や世界経済の先行きを不透明にするリスクを指します。
ロシアのウクライナ侵攻により、ロシアは国際的な経済制裁を受け、各国がロシアからのダイヤモンド輸入を制限しました。これによりダイヤモンド市場への供給量が減り、ダイヤモンド価格の上昇要因となったのです。
為替相場
外国為替相場において円安が続くと、日本のようなダイヤモンドの採掘が国内でできず輸入に頼らざるを得ない国では、国内のダイヤモンド価格が上昇します。
円安とは、日本円の価値が他国の通貨に対して下がることです。例えば、1ドル=100円だった為替レートが1ドル=120円に変動すると、同じ1ドル分のダイヤモンドを購入するために以前よりも多くの円が必要になります。つまり、円安が進行することで、輸入品であるダイヤモンドの購入コストが上昇するのです。
これにより、国内市場におけるダイヤモンドの供給コストも増加します。輸入業者は高いコストを転嫁せざるを得ず、最終的には消費者が購入するダイヤモンドの価格も上昇することになります。
人工ダイヤモンドの影響
近年、人工ダイヤモンド(合成ダイヤモンド)を作る技術が飛躍的に進化し、その品質の良さや価格の手頃さから需要が急増しており、ダイヤモンド市場に大きな影響を与えています。
人工ダイヤモンドはリーズナブルな価格でありながら、鑑定士でも本物と見分けることが難しいほど天然ダイヤモンドと同等の美しさを持っているのです。
人工ダイヤモンドの需要が増えることは、天然ダイヤモンドの需要が下がる要因となります。
ダイヤモンドを高く売るには
ダイヤモンドを高く売るには、以下の3点を押さえておいてください。
相場をチェックする
ダイヤモンドの価値は常に変動しているため、高く売るには相場をチェックしておくことが欠かせません。インターネットを使えば簡単に相場の確認ができるでしょう。
また、先述したようにダイヤモンド価格を左右する要因にも注目し、為替相場や社会情勢などのニュースにも目を向けるようにします。そうすると、ダイヤモンド価格の推移を予想しやすくなるため、売りどきを見つけやすくなるでしょう。
付属品を揃えておく
ダイヤモンドの信頼性と価値を証明するためには、鑑定書やその他の付属品が重要です。鑑定書にはダイヤモンドの品質に関する情報が記載されています。ダイヤモンドには国際基準である4Cがあり、以下のような基準となります。
- カラー(color)
- カット(cut)
- カラット(catat)
- クラリティ(clarity)
GIAなど権威のある鑑定機関が発行したものであることが望ましいです。また、購入時のケースや保証書、領収書なども揃えておくことで買取額がアップする可能性があります。
実績のある買取業者に依頼する
信頼できる買取業者を選ぶことは、高値で売却するための重要なポイントです。過去の取引実績や顧客の評価を確認し、信頼性のある業者を選びます。インターネットの口コミや専門サイトの評価を参考にすると良いでしょう。
また、査定が無料で受けられるか、まとめ売りで査定額アップのシステムがあるか、また買取強化アイテムやキャンペーンがあるかもチェックするのがおすすめです。
まとめ:ダイヤモンド価格は上昇して推移しているが日々のチェックが必要
本記事では、ダイヤモンド価格の推移についてお伝えしました。ダイヤモンド価格は長期的に上昇を続けていたものの、新型コロナウイルス感染症の流行により需要が激減し、一時的に急落しました。
現在は、新型コロナウイルスの影響は落ち着いてきましたが、ロシア情勢をめぐる動向や人工ダイヤモンドの台頭など、ダイヤモンド価格を大きく左右する要素が複数存在します。
そのため、ダイヤモンドを売るには日頃から相場に目を通しておく必要があるでしょう。
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