赤珊瑚とその血赤珊瑚の見分け方とは?偽物の特徴も解説
生物由来の高級な宝石として真珠とともに人気なのが、珊瑚です。珊瑚の主な色は赤・桃・白の3種類があり、最近は黒珊瑚も注目されています。
しかし、赤い珊瑚には「赤珊瑚」と「血赤珊瑚」の2種類があり、一見しただけでは見分けが難しいのではないでしょうか。
そこで、本記事では赤珊瑚と血赤珊瑚の見分け方について解説します。
赤珊瑚と血赤珊瑚を見分ける方法
同じ赤色をしている赤珊瑚と血赤珊瑚を見分けるには、カラーグレードを利用する方法があります。
カラーグレードは「S」を最上級とする5段階のスケールで表され、S・A・B・C・Dでランク付けされます。このランクは「色味、色ムラ、くぼみ・キズ」などの観点から評価されます。
最高級品である血赤珊瑚は、A以上のランクです。S〜Dの各ランクは、以下のような意味になっています。
ランク | 意味 |
---|---|
S | キズや色ムラがなく、光沢面での欠点が肉眼では確認できないもの |
A | わずかなキズや、色ムラなどの欠点があるものの、肉眼では容易に確認できないもの |
B | キズや色ムラなどの欠点が、肉眼で確認できるもの |
C | クラックがやや目立つもの、キズや色ムラが肉眼で確認できるもの |
D | クラックや色ムラ、キズなどの欠点が明らかに目立つもの |
珊瑚のカラーグレードを決める要素
珊瑚のカラーグレードを決めるのは、大きく3つの要素があり、それが色味、色ムラ、くぼみ・キズです。それぞれ説明します。
また、珊瑚の買取相場については、関連記事をご覧ください。珊瑚の種類ごとの買取相場や高価買取のコツについて解説しています。
色味
宝石珊瑚の色は幅広く、暗い赤色〜淡いピンクと多彩です。さまざまな珊瑚の色の中でも最高級とされるのが血赤珊瑚で、文字通り血液のような赤色をしており、静脈血のようなやや赤黒い色味をしています。
ちなみに、ルビーも最高級品は「ピジョンブラッド(鳩の血)」といわれ、こちらも濃い赤色が最高級とされています。
色ムラ
珊瑚は、「フ」と呼ばれる白い斑点や模様がなく、また色ムラのない単一の色調をしているものほど価値が高くなります。
「フ」は日本産の赤珊瑚にしか見られず、地中海産の赤珊瑚にはありません。このことから「フ」のある日本産の赤珊瑚であることを示すものとなり、地中海産の赤珊瑚と見分けるのに役立ちます。
この「フ」の見られない日本産の血赤珊瑚は、最高級品とされています。
くぼみ・キズ
天然珊瑚は、自然界で形成される過程において細かなキズやくぼみができます。このようなキズやくぼみ、へこみなどが少ないほど珊瑚の価値は高くなります。
また、珊瑚の状態を表す言葉として「ヒ」というものがあります。「ヒ」とはクラック(ヒビ)のことであり、海底から引き上げる際に水圧の差で入ってしまうことがあります。
このような「ヒ」も少なく、綺麗で艶やかな珊瑚ほど価値があります。
偽物の珊瑚と見分ける方法
本物の赤珊瑚と血赤珊瑚の見分け方が分かったら、偽物と本物の珊瑚の見分け方も覚えておきましょう。
偽物の珊瑚は表面のみをコーティングしているものが多く見られ、割ってみると中身は白くなっていることが確認できます。
これが簡単で確実な方法ですが、現実的には珊瑚を割ってしまうわけにはいきません。
もうひとつの方法として考えられるのが、珊瑚に火を付けることです。表面だけをコーティングした偽物の珊瑚を火であぶると、溶け出すことから本物ではないと見分けがつきます。
しかし、これらの方法を試みるのは少々気が引けるものです。そのようなときは、査定員に査定してもらうのが良いでしょう。
まとめ
本記事では、赤珊瑚と血赤珊瑚の見分け方として珊瑚のカラーグレードを紹介しました。
日本産の状態の良い血赤珊瑚は非常に価値があり、高値で取引されます。特に高知県近海で採取される血赤珊瑚は世界で最も価値の高い珊瑚とも評されます。
日本産の珊瑚は、産地だけでなく日本の加工技術が施されていることも高額となる理由です。
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