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毛皮の歴史とは?世界と日本での広まり方を解説

毛皮の歴史とは?世界と日本での広まり方を解説

毛皮は寒さをしのぐ道具として使われはじめ、のちに富や立場を示す装いへ変わっていったと考えられています。ただし広まり方は地域によってかなり違いました。日本で一般のかたが毛皮を身につけるようになったのは、世界の流れと比べると遅い時期です。

ここでは毛皮が世界でどう扱われ、日本にどう入ってきたのかを順に追っていきます。譲り受けた毛皮の扱いに迷っているかたは、毛皮買取という選択肢も頭に置きながら読んでみてください。

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目次

毛皮が使われはじめた頃

毛皮が使われはじめた頃

人が毛皮を身にまとうようになった時期は、はっきりとは分かっていません。皮や毛は土のなかで残りにくいためです。それでも、動物の皮から脂肪や肉をこそげ落とすための石器が各地の遺跡から見つかっており、皮をなめして使う技術はかなり古くからあったと推測されています。

寒冷地に人が住み着けた背景には、火の扱いとあわせて毛皮の存在があったという見方もあります。毛皮は飾りではなく、生き延びるための道具として始まったのでしょう。

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世界での毛皮の歴史

世界での毛皮の歴史

世界の毛皮は、身につける意味と手に入れ方の両面で姿を変えてきました。寒さ対策から身分の証へ、そして交易品としての広がりを経て、養殖による安定供給へ。その流れを順に追っていきます。

防寒具から権威の象徴へ

毛皮に価値の差が生まれたのは、手に入りやすい種類とそうでない種類があったからでしょう。クロテンのように寒い土地でわずかしか採れない毛皮の種類は、それだけで持ち主の力を示す品になり得ました。

古代の王や神官が毛皮をまとっていたと伝える記録は各地に残っているとされています。中世のヨーロッパでは、身分ごとに着てよい衣服を定めた決まりのなかで毛皮が扱われた例もあったといわれます。毛皮は着る人の立場を示す印として働いていたのでしょう。

毛皮貿易が広がった時代

需要が高まると、供給地は北方の森林地帯へと広がりました。北アメリカやシベリアの奥地に交易の拠点が置かれ、集められた原皮が都市へ運ばれたとされています。毛皮を扱う会社が国の政策と結び付き、開拓の担い手になった地域もありました。

毛皮は当時の主要な交易品のひとつだったといわれます。取引の量が動物の生息数に影響したという指摘もあり、数を大きく減らした種もあったようです。

養殖がはじまった近代

野生の動物に頼る方法では、量も品質もそろいません。そこで飼育して毛皮を得る試みが始まりました。先に軌道に乗ったのはキツネで、続いてミンクが中心になっていったとされています。

飼育下では毛色の選抜も進み、同じミンクでも色味の異なるものが生まれました。産地ごとに生産者の団体ができ、原皮に等級を付けて競りにかける仕組みも整ったようです。毛皮のブランドとして名前が知られているものには、この生産者団体の名称と、衣服を仕立てるメーカーの名称が混ざっています。

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日本での毛皮の歴史

日本での毛皮の歴史

日本の歩みは世界とはかなり違いました。獣の皮を使う場面そのものはあったものの、それが衣服として広まるまでには長い時間がかかっています。

明治以前の毛皮

日本でも獣の皮は使われていました。ただし用途が違います。武具の一部や馬具、敷物といった場面が中心で、体を包む衣服の主役にはならなかったようです。冬の寒さは麻や綿を重ねて防いでいました。

もっとも、実用一辺倒だったわけでもありません。武士は太刀の鞘に毛皮の覆いをかけ、陣羽織にも毛皮をあしらいました。国内では手に入らない虎や豹の皮ほど格の高いものとされ、身につける人の力を周囲に示す役目を担っていたようです。

北方は事情が違いました。蝦夷地では獣皮が交易の品として扱われ、本州へ運ばれたと伝えられています。大陸から贈られた毛皮が古い記録に残っているという説明も見られますが、一部の限られた人しか手にできない品だったのでしょう。

洋装とともに広まった時代

毛皮が衣服として意識されはじめたのは、洋装が入ってきた明治期以降でしょう。とはいえ、いきなりコートが広まったわけではありません。襟巻きやショール、コートの縁取りといった部分使いから始まったとされています。

出回っていたのは輸入品が中心で、身につけられる人は限られていました。毛皮は装いのなかで珍しい素材という位置にとどまっていたのでしょう。

高度成長期の普及

広く行き渡ったのは戦後です。所得が伸び、百貨店の売り場に毛皮の衣類が並ぶようになりました。婚礼や式典で羽織る一着として、家に一枚あるという家庭が増えていきます。

ここで気をつけたいのは、浅いのは大衆に広まってからの歴史だということです。位の高い人だけが身につける最高級品としての毛皮は、日本でも古くから存在していました。平安期には位階ごとに着てよい毛皮の種類が定められていて、舶来のクロテンや虎の皮は限られた人しか許されなかったと伝えられています。一般の家庭に毛皮が届くまでに、それだけ長い時間がかかったわけです。

そして戦後に買われた品が、いまも毛皮のコートとしてタンスに残っている例は珍しくありません。

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いまの毛皮の位置づけ

いまの毛皮の位置づけ

動物福祉への関心が高まり、リアルファーを扱わないと表明するブランドが出てきました。人工の毛皮も質が上がっています。毛皮を取り巻く空気は、日本で普及した当時とかなり違うといえるでしょう。

一方で、受け継いだ毛皮が家に残っているという状況もあります。着る機会はないものの、傷んでいるわけでもありません。ただ毛皮は湿気と高温に弱く、押し入れに入れたままだと毛が抜けたり革が硬くなったりします。

手放すかどうかを考える前に、それが本物かどうかを確かめておきたいところです。リアルファーとフェイクファーの違いは、裏地をめくって革の層があるかを見るなど、いくつかの手がかりからある程度は見当がつくといわれます。

本物であれば、種類や状態によって毛皮の買取相場は変わります。古い品ほど価値があるとは限りません。年代より、毛の抜けや革のひび割れといった今の状態のほうが見られやすいようです。

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毛皮の歴史でよくある質問

毛皮の歴史でよくある質問

毛皮はいつごろから使われはじめたのか

正確な時期は分かっていません。衣類そのものが残りにくいためです。ただ、皮をなめすための石器が古い遺跡から出ていることから、かなり古くから防寒の道具として使われていたと推測されています。装いとしての意味が加わったのは、それよりずっとあとの時代でしょう。

日本で毛皮が広まったのはいつごろか

衣服として広く着られるようになったのは戦後といわれます。明治期に洋装が入り、襟巻きなどの部分使いから知られていきました。ただし当時は輸入品が中心です。一般の家庭にコートが行き渡ったのは高度成長期以降と考えられ、世界の歴史と比べると浅い部類に入ります。

昔と今で毛皮の扱いはどう変わったのか

かつては身分や豊かさを示す品として扱われていたようです。いまは動物福祉への関心が高まり、人工の毛皮を選ぶ動きも広がりました。着るかどうかを本人の考えで決める流れが強まっている、というのが現在の姿でしょう。

まとめ

毛皮は防寒の道具として始まり、やがて世界では権威を示す装いへ変わりました。北方への交易が広がり、近代に入って養殖が軌道に乗ったことで供給は安定します。一方の日本は、衣服として広く着られるようになったのが戦後で、世界の流れと比べるとかなり遅い部類です。

家に残っている毛皮の多くは、この短い普及期に買われたものだと思われます。ただ、古さがそのまま値打ちになるわけではありません。見られるのは毛の抜けや革の状態です。

毛皮は保管しているだけでも状態が少しずつ変わっていきます。着る予定のない一着があるなら、毛皮の出張買取で現在の評価を確かめてみてください。

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