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骨董品・美術品の投資とは?現物資産ならではのメリット・デメリットを解説

骨董品 投資

近年、骨董品や美術品への投資は富裕層を中心に広がりを見せており、世界の大富豪が想像を超える高額で絵画を落札したニュースが世間を驚かせることがあります。

この記事では、実物資産である骨董品・美術品投資の特徴やメリット・デメリットについて説明します。

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目次

骨董品・美術品投資とは

骨董品 投資

骨董品・美術品投資とは、将来的に売却して利益を得る目的で絵画や陶磁器、刀剣などを収集することを指します。有名な画家の絵画を高額な価格で手に入れ、数年後、さらに大きな価格で売却して利ざやを得るような例が該当します。

美術品には、想像できないほど大きな価値がつくことがあります。2017年、レオナルド・ダ・ヴィンチ作とされる『サルバトール・ムンディ』は約510億円という史上最高額で落札され、物議を醸しました。

歴史的に見ても世界の大富豪は美術品を好み、美術品マーケットで莫大なマネーが動くことは決して珍しくありません。

現代アート市場は拡大を続けており、2022年の世界の取引額は約9兆円にのぼり、20年で20倍以上の規模に成長しています。

骨董品・美術品投資のメリット

骨董品・美術品投資のメリットとして3つを取り上げます。

  • 鑑賞できる
  • 節税になる
  • 値上がりを期待できる

では、それぞれ説明します。

鑑賞できる

骨董品・美術品は、その技術的な完成度の高さや完成された美しさを鑑賞して楽しむことができます。投資対象でありつつ、それ自体を作品として味わうことができるのがメリットです。

例えば、金(ゴールド)も骨董品や美術品と同じ現物資産ですが、一般的には鑑賞の対照にはなりません。それに対して、骨董品や美術品は目で見て満足を覚えられます。

また、骨董品・美術品には歴史的・文化的価値も認められ、作品を通じてその時代の社会、政治、宗教などの理解が深まります。

節税になる

骨董品・美術品は、購入額を経費とすることで節税対策として利用できます。

購入価格が1点30万円未満であれば300万円を限度に、その年に一括償却ができます。また、2015年の法改正により取得価格が100万円未満の美術品でも「時の経過によりその価値が減少することが明らかなもの」については、法定耐用年数で減価償却が認められました。

このように会社のオフィスや会議室、応接室などに飾るために骨董品や美術品を購入することで経費計上し、節税効果が得られるのです。

値上がりを期待できる

骨董品・美術品は時間の経過とともに価値が上昇することがあります。アーティストの知名度が上がり、作品の希少価値が高まることによって値上がりが期待できるのです。

欧米では絵画などの美術品は資産と見なされます。世界的に社会不安や政情不安が高まると、持ち運びできる金などの実物資産の需要が高まり値上がりする傾向が強くなります。

絵画などの美術品も金と同じように最悪の事態に持ち出すことが可能であり、特に政情不安や紛争が起こりやすい地域の民族にとっては美術品が資産として好まれる傾向にあるのです。

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骨董品・美術品投資のデメリット

骨董品 投資

デメリットについても説明します。

  • ハイリスクな側面がある
  • すぐに売れるとは限らない
  • 保管コストが必要になる

それぞれ解説します。

ハイリスクな側面がある

骨董品や美術品は想像を凌ぐほど高額となることがありますが、必ずしも価値が上がるわけではありません。これらの価値は需要と供給によって決まるため、不確実性が高く、ハイリスク・ハイリターンな側面があります。

現在人気のあるアーティストの絵画が、時代の状況によって数年後には半値になるようなこともあり、ボラティリティが高いです。

また、美術品には贋作(偽物)も多く流通しているため、騙される可能性があるという意味でもリスクがあるといえるでしょう。

すぐに売れるとは限らない

骨董品や美術品は、株式のような証券市場とは異なりいつでもすぐに売れるわけではありません。現在人気のある作品であってもその需要が将来的にも続くとは限らず、売りにくくなることがあります。

また、骨董品や美術品の適切な買い手を探すにはオークションハウスやディーラーを通じて行う必要があり、これには手間や時間がかかります。

このように骨董品や美術品は流動性が低く、売りたいときに売れるとは限らないのです。

保管コストが必要になる

骨董品・美術品の保管には、手間や費用がかかります。例えば、絵画は変色や劣化を防ぐために直射日光を避けたり、溫度・湿度を適切に保ったりする必要があり、最適な環境を整えなければなりません。

手軽に最適な環境を実現するには、美術品や貴重品を預けるサービスの利用が考えられますが、ランニングコストがかかります。

このように高価な骨董品や美術品を長期的に保管するには、継続的な手間や費用が必要となるのです。

骨董品の管理に関連して、骨董品の保険についても確認しておいてください。

まとめ

この記事では、骨董品・美術品投資のメリット・デメリットなどについて紹介しました。骨董品や美術品は富裕層から資産と見なされ、これらの市場では非常に高額な取引が行われています。

これほど高額とまではいかずとも、家庭の中でも思わぬ高値がつくアイテムが眠っている可能性は大いにあります。時間の経過で価値が高まっているものもありますので、昔に購入して現在は使用していないものがあれば売却を検討してみてください。

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