毛皮のコートはいつ着る?時期の目安としまい方を解説

毛皮のコートを出すのは、毎年だいたい同じころでしょうか。寒くなったから出す、暖かくなったからしまう。その決め方でおおむね間に合いますが、着る時期は住んでいる地域とその年の寒さで前後します。
この記事では、着はじめと着納めの目安、着ていく場所、着るときの注意点、しまうタイミングまでを順にたどります。着ないまま置いている1着の行き先として、毛皮の出張買取にも最後に触れました。
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毛皮のコートを着る時期

毛皮のコートを着る時期は、おおむね11月下旬から3月ごろまでとされています。
着はじめの目安
全国的な目安は11月下旬あたり。外へ出た瞬間に首をすくめるようになったころが合図です。マフラーや手袋を出した週と、毛皮を出す週はおおむね重なります。
薄手のコートで足りるうちは、毛皮にはまだ早いと考えてよさそうです。毛皮は防寒力が高く、暖房の効いた店内や電車のなかでは持て余してしまいます。寒さが本格化してからのほうが扱いやすくなります。
着納めの目安
着納めは3月ごろ。コートを腕にかけて歩く日が出てきたら、そろそろ切り上げどきです。
冬物のなかでも毛皮は最後まで残す必要がなく、3月に入ったら早めに切り上げるのが無難です。花粉や黄砂が飛ぶ時期に持ち出すと、毛の奥に粒子が入り込み、しまう前の手入れが増えるためです。寒の戻りの日だけ出す、という使い分けでも構いません。
地域と年による差
同じ11月下旬でも、北海道と九州では体感がまったく違います。北海道や東北の一部では10月下旬から着はじめ、4月に入ってようやくしまうという年もあるようです。一方、九州や四国の平野部では、12月から2月いっぱいまでの2か月ほどが本番です。北と南で1か月以上のずれがあると考えておいてください。
内陸の盆地では、放射冷却で朝晩だけが強く冷えるのが特徴です。京都や長野のように昼夜の差が大きい土地では、日中は要らなくても夜の会食には欲しくなる日が続きます。暖冬の年は着はじめが遅れ、着納めも早まります。前の年と同じ日付で動かすより、その年の空気で判断したほうがよさそうです。
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毛皮のコートを着ていく場所

毛皮は、移動の長さと人混みの多さで向き不向きが分かれます。
食事会や観劇
向いているのは、会場までの移動が短く、着いたら脱いで預けられる場。ドレスコードのある店での食事会や観劇が当てはまります。
席で膝に抱えると後ろの視界をふさぎ、毛も潰れてしまいます。クロークがあるなら、肩の形を保ったまま吊るしてもらうのが無難です。
結婚式などの式典
慶事の席では、毛皮や革のように殺生を連想させる素材は避けるとされています。ファーの襟のような小物も、同じ扱いで語られるようです。
とはいえ、真冬の式に薄手のコートで向かうのも現実的ではありません。移動のあいだだけ羽織り、式場のなかでは身につけないなら差し支えない、という考え方も広く見られます。弔事はより厳しく見られるため、避けたほうが安心です。
ふだんの外出
買い物や食事のような短時間の外出なら、ふだん使いでも構いません。避けたいのは混雑した電車と長時間の徒歩。肩やわきの下が押されつづけると毛の流れが乱れ、自転車では裾を巻き込む危険もあります。
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冬以外に毛皮を身につけるとき

真冬以外にまったく出番がないかというと、そうでもありません。春先の夜や、冷房の効いたホールでは羽織るものが欲しくなります。コートまで着込むと重いので、ストールのような小物のほうが収まりがよくなります。
フェイクファーは通年で使われる素材ですが、手入れも保管も前提が違います。手持ちのものがどちらか分からないなら、リアルファーとフェイクファーの違いを先に確かめておくと迷いません。
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毛皮のコートを着るときの注意点

毛皮が傷むきっかけの多くは、保管中ではなく着ている最中に生まれます。
雨や雪の日は避ける
毛皮でいちばん怖いのは水。表面の毛ははじきますが、染み込んだ水分は内側の皮を硬くします。硬くなった皮は元に戻りません。
濡れたらタオルで押さえて水気を取り、風通しのよい日陰で自然に乾かしてください。ドライヤーの熱風は禁物。急に乾かすと、かえって皮が縮んでしまいます。日常的な手当ては毛皮コートの手入れが詳しいので、そちらもどうぞ。
香水やヘアスプレーは着る前に
香水やヘアスプレーは、袖を通す前に済ませておきましょう。毛の奥に匂いが残るだけでなく、なめしの薬剤と反応してシミになることもあるとされています。
とくに襟元は整髪料が移りやすい部分。すでに匂いが気になっているなら、毛皮の匂いを取る方法に自宅で試せるものもあります。
摩擦で毛が寝るのを防ぐ
毛が寝るのは、バッグのベルトの下、わきの下、シートベルトの当たる胸元あたり。同じ箇所が擦れつづけると、毛が抜けてしまうこともあります。
手持ちのバッグに替えるだけでも傷み方は変わります。帰宅したらハンガーへ掛け、毛並みに沿って軽くブラシを当ててください。
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毛皮のコートをしまうタイミング

着納めの日と、しまう日は別。脱いだその足で奥へ入れると、汗や湿気を抱えたまま夏を越すことになります。
しまい時のサイン
判断の目安になるのは、次のような変化です。
- 朝晩の冷え込みが緩む
- 出しても着ない日が続く
- 花粉や黄砂が増えてくる
このうち2つが重なったら、そろそろ潮時。梅雨入り前までに片付けるのがひとつの区切りです。脱いだあと2〜3日は日陰に吊るし、湿気を抜いてから収納してください。
しまう前のクリーニングの判断
出すかどうかは、着用回数と汚れで決めます。ひと冬に数回で目立つ汚れもないなら、陰干しとブラッシングで越せることも多くあります。
一方、襟や袖口が黒ずんでいる、裏地に汗の跡がある、といった状態なら専門店へ。汚れを残したまましまうと虫やカビを呼びます。毛皮のクリーニングで自宅にやれる範囲を確かめてから判断すると無駄がありません。
夏場の置き場所
理想は10℃以下、湿度50%前後とされています。家庭でこの条件を保つのは難しいので、直射日光が当たらず、風の通る場所を選んでください。
不織布のカバーをかけ、両隣に隙間をつくって吊るすのが基本。押し込むと毛が潰れて戻りません。夏場だけ専門の保管サービスに預けるかたもいるようです。
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着る機会がない毛皮コートの選択肢

何年も袖を通していない毛皮が、クローゼットの一角を占めていることもあります。持ち続けるのも選択肢ですが、保管には場所も手間もかかり、状態は少しずつ落ちていきます。丈の長いコートをベストや小物に仕立て直せば、日常に戻ってくるかもしれません。
手放すなら、状態が落ちきる前のほうが有利。デザインが古いから値はつかないと諦めているなら、毛皮のコートは時代遅れという見方が実際の評価とどう違うかを見てからでも遅くありません。
査定額は種類や状態で幅が出ます。毛皮の買取相場を先に把握しておけば、提示された金額の受け止め方も変わります。
年数を気にするかたも多いようですが、古い毛皮でも売れる条件を満たしていれば値はつきます。
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毛皮のコートでよくある質問

毛皮のコートは何月から着られますか
全国的にはおおむね11月下旬からとされていますが、北海道や東北では10月下旬に着はじめる年もあるようです。反対に九州や四国では、12月に入ってからという地域もあります。日付よりも、マフラーが欲しくなったかどうかで判断したほうが実際に合います。
結婚式に毛皮のコートを着ていってもよいですか
慶事では殺生を連想させる素材を避けるとされているため、会場のなかで身につけるのは控えたほうが無難です。移動のあいだだけ羽織り、受付前にクロークへ預ける形なら差し支えないという考え方も見られます。気になるようなら、小物も外しておきましょう。
しまう前に必ずクリーニングに出す必要がありますか
必ずというわけではありません。ひと冬に数回の着用で、目立つ汚れも匂いもなければ、陰干しとブラッシングで越せることもあります。ただし襟や袖口の黒ずみ、汗の跡が残っているなら、そのまましまうと定着してしまうため、専門店に相談したほうが安心です。
まとめ
毛皮のコートを着る時期は、おおむね11月下旬から3月ごろ。ただし北と南では1か月以上のずれがあり、その年の気候にも左右されるため、日付よりも体感で決めたほうが実際に合います。
着ていく先は、移動が短く、着いたら預けられる場所が向いています。雨と香水と摩擦の3つを避けるだけでも、毛皮の持ちはずいぶん変わるはずです。
しまうのは梅雨入り前がひとつの区切り。汚れや匂いを残したまま夏を越させないことが、来シーズンの状態を分けます。着る機会のないまま何年も置いているようであれば、状態が落ちきる前に毛皮買取で価値を確かめておくのも、ひとつの手です。
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