金製品の買取価格の計算を自分でする方法!確認ポイントや高く売るタイミングも紹介!
「さぁ、我が家にある金製品を売ろう!」
そう思い立っても、金の買取相場や、手持ちの金がどれほどの金額になるのかなど、初めての人にはわからないことが沢山あると思います。
この記事では、初めて金を売る人向けのチェックポイントや、金の価格を計算する方法、手持ちの金の純度を調べる方法などを紹介します。
それだけでなく、売却するタイミングや金の買取市場でのポイントをしっかり押さえたうえでお手元にある金をより高く売るためのコツもお教えします。
金の買取相場を計算するためのチェックポイント
金の買取価格は、きちんと査定を受けないと正確にはわかりませんが、価格の目安程度であれば、誰でも計算して予測することができます。
金製品の買取価格を計算するためには、以下の3つを自分でチェックしましょう。
- 金1グラムあたりの相場価格
- お持ちの金の純度や品位
- 金製品の実際の重さ
この3つをチェックしておけば、今のタイミングで売却に出すべきかどうかを判断できるため、それぞれ詳しく解説します。
また、査定に不当な値段がつけられることも未然に防ぐことができるでしょう。
金地金1グラムあたりの相場価格をチェック
金地金とは金塊を指し「インゴット」「ゴールドバー」「金の延べ棒」と呼ばれています。
金地金の取引相場は毎日変動しており、金の買取価格を決定づけるベースになるのでチェックする必要があるのです。金の価格は、一般社団法人日本金地金流通協会などで調べられます。
実際には、査定当日の相場をもとに計算されます。そのため、あくまでも目安になることだけ覚えておきましょう。
大体の買取価格を計算するために、金地金の相場をチェックしておくことをおすすめします。
金製品の純度や品位をチェック
金製品には、他の金属を合わせた合金というものも多く存在します。金の純度とは、製品に含まれる金の割合を示す数値です。
純金ならば純度が高くなり、他の金属を多く混ぜた合金であるほど純度が低くなります。含まれている金の割合によって買取価格が異なるため、金の純度や品位をチェックしておきましょう。
「品位」と表現される純度は、金製品に「K(カラット)」で刻印されていることが多く「K24」や「K18」などで表されています。
カラット表記で記されている場合は、「カラット数÷24」で金の含有率を確認できます。
例えば「K18」であれば18÷24=75.0%、「K14」なら14÷24=58.3%になるということです。
金の買取価格には、含有量が大きく関係するため、お手持ちの金製品に金がどれだけ含まれているか、純度を知る必要があります。
金製品の重さをチェック
金の含有量を知るため、純度と併せて必要になるのが、金製品の重量になります。
もちろん、家庭用の計りで測定することもできますが、できるだけ正確に測れるものをご用意してください。
小数点以下まで計測できる計りがおすすめです。
金の価格を自分で計算する方法
実際に金製品の価格を計算してみよう
プラチナや金など、貴金属を買取するための計算方式は次の通りです。
金の価格=金地金1gあたりの相場価格×含まれている金の割合×金製品の重さ
例えば、金地金1gあたりの相場価格が3400円の場合、重さが10グラムのK18チェーンの売却額は25,500円になります。
3,400(円) × 0.75(75%) × 10(g) = 25,500(円)で計算されます。
ただし、あくまでも理論上の買取価格である点には注意が必要です。
買取後の純度を精査し、分析する費用なども必要とされるので、大体売値の0.6~0.7倍が買値になります。
買取価格の計算ツールを利用してみよう
計算に自信がない人や自分で計算するのが面倒な人は、買取価格の計算ツールを使うことをおすすめします。
うるココなど買取業者の計算ツールを使うと、品位と重量を入力するだけで買取価格の目安を知ることができます。お手元にある貴金属の重量を測っておき、品位を確認しておきましょう。その日の相場も反映された買取価格が簡単に計算できます。
特に、初めて売りに出す方や買取価格が今どれぐらいの相場なのか知りたい人は進んで試してみることをおすすめします。
金の国際価格も把握しておこう
金が主に取引されているのはアメリカやロンドンです。この市場でどのように金が取引されるかによって、世界中で取引される金のベース価格が決定します。
つまり、日本の金の買取価格にも影響を与えることになるので、国際価格を把握しておく必要があるのです。
日本で取引される金の通貨は円、重量はグラムで計算されますが、国際的には通貨はドル、重量はトロイオンスです。
日本での金の買取価格を知りたい場合は、ドルから円へ、トロイオンスからグラムへ変換して計算しなければいけません。計算式をは次のようになります。
日本での金の価格 = 金の国際価格 ÷ 31.105 × ドル円レート
これで日本での金価格が確認できますが、あくまでも参考程度にとどめておきましょう。
金の純度を調べる3つの方法
買取してもらう前、または新しく貴金属を購入する際、自分で貴金属の純度がどれぐらいなのかを知りたい方も多いと思います。
金の純度は、さまざまな方法で調べることができます。正確な数値ではなく大体でいいから知りたい場合、家庭でもできる簡単な方法があります。
ここでは、家庭で簡単に金の純度を調べる方法を3つ紹介します。
刻印を確認する
金の製品には、純度をあらわす刻印が打たれていることがあります。
リングであれば内側に、ネックレスであれば留め金の付近にあることが多いので、お手元の貴金属はどこにあるか探してみましょう。
リングやネックレスの場合、24分率か1000分率で記載されています。
「K」と記載がある場合、24分率になります。もし、K24と記載されていた場合は純金である証明となります。
1000分率では、999.9と表記されており、純金であることの証です。
ただし、刻印が打たれていない製品や刻印が偽物の場合もありますので、注意しておきましょう。必要に応じて「刻印なしの金でも買取ってもらえる?」も参照してください。
磁石を近づけてみる
金は磁石に反応しないため、磁石を近づけてみると純金かどうか判断できます。
もし、お手元の貴金属を磁石に近づけて反応があれば、金以外の物が配合されていると考えた方がいいでしょう。純金製のはずなのに磁石にくっついた、という場合は偽物ということです。
ただし、磁石に反応しないから「純金」という考え方はできません。
なぜなら銀も磁石には反応しないからです。銀の表面に金のメッキをしただけのものという場合もありますので、注意しておきましょう。
「金とメッキの見分け方」もご覧ください。
水の中に落として比重を計算する
金にはそれぞれ「比重の値」があり、純金は19.3~19.51です。そのため、比重を計算することで純金かどうかを調べることができます。
金製品の重量をあらかじめ測定しておくと「重量÷増えた水の体積」で比重を算出可能です。計量カップのように細かい目盛りが付いた計りがあるなら、金製品の体積がわかります。実際の手順は次の通りです。
- 水を計量カップの中にある程度入れ、水の体積をメモしておきます。
- 金製品を水の中に投入します。
- メモした水の体積からどれだけ増えたかチェックします。
増えた水の量で金属の体積を計算し、計算した数値が19.3~19.51なら純金ということになります。
計算した金額より実際の買取金額は低くなる可能性がある
ここまで、金の価格を自分で計算する方法を紹介してきました。
売りたい金の価格をご自身で把握しておけば、実際の買取の場で騙されることも少なくなるので、ぜひ事前に調べておきましょう。
しかし、実際に買取店で査定をしてもらうと、値段が異なることがあります。
自分で計算した金額と大幅に違った場合、騙されているのかな?と不安になりますよね。
ここでは、実際の買取価格の変化について紹介していきます。
7割程度の価格になる可能性がある
実際の査定では、「分析費用」や「加工費用」が発生することがあるため、7割程度の買取価格になる可能性があります。
例えば、K18と刻印された金属品であっても、本当にそうなのかは調べてみなければわかりません。残念なことに、精巧に作られた模造品も世の中には多く出回っています。
偽物を買い取らないために、比重計など専用の装置を用いて正確に分析する必要があるため、分析費用がかかるのです。
また「加工費用」は、買取された金属品を一度溶解して精錬、再加工するときに発生します。溶解・精錬の際に多少、金の量が目減りするため、そのぶんも考慮されて買取額が7割程度になるのです。
それ以外にも、買取店の利益分や人件費もありますので、実際の買取価格は上記で出した目安の金額よりも、7割程度となることが多いようです。金買取の手数料についても知っておいてください。
金ジュエリーは価値が高くなることもある
金ジュエリーには「プレミア」という、もうひとつの価値があることをご存じでしょうか。
カルティエやブルガリなど、世界的によく知られているブランド品は、流行やセレブ着用などさまざまな要因で、実際に使用されている金の重量以上の価値を持つことがあります。
人気有名ブランドの商品であれば、汚れや破損がないなど状態がよく、またケースなどの付属品が揃っているのであれば、店頭価格の2割から4割程度の評価額がつき、金の買取価格よりも高くなる傾向にあります。
まずは、金やプラチナの買取ではなく、ブランド品としての査定を受けて買取してもらった方がよいでしょう。
金の相場が上昇する5つのタイミング
金の価格を自分で計算する方法や純金の調べ方など金の買取について十分理解できていると思います。
金の相場が上昇するタイミングに売りに出すことも金を高く売るための大切なポイントです。
金の価格相場は、世界情勢や経済の状況によって日々変動しているので、しっかりとチェックして金が高く売れるタイミングを狙っていきましょう。
「金価格が2倍に上昇する?」もご覧ください。
円安・ドル高のとき
円安・ドル高のときは、日本で金の価値が上昇し、相場価格も高くなります。
実際に、2012年に日本政府により円安が促進されたころから、日本の金の相場は高い水準を保っています。
このような状況になる理由は、世界的に金は米ドルで取引されていますが、日本の場合、米ドルを日本円に換算してから取引するからです。
そのため日本円と米ドルの相場も、金の相場に大きく影響するのです。
世界経済が不安定なとき
人は経済が不安定な状況において、株式や積券といった形のないものへ投資するより、金などの現物資産へ投資する方が安全だと考えます。
例えば、2000年代に世界同時多発テロやイラク戦争が起きた際には、株式市場から多くの人が離れ、金の相場が上昇しました。
現在では新型コロナウイルスの世界的流行や、ロシアのウクライナ侵攻などによって世界経済が不安定な状況が続いています。
そのため、安全性が高いとされる金の需要は高まっています。
株価が低いとき
金相場と株価は逆相関の関係にあるため、世界的に株安の状況が続いている場合、金相場は上がる傾向にあります。
経済が不安定な状況下では、企業の経営も悪化しやすくなります。そのため、株を配っても配当金や株主優待を受けられる可能性が低くなります。
結果、株に投資するリスクが高まってしまうため、株式市場から人が減り、株安の状態となります。
一方、金は現物資産であるため、たとえ経済状態が悪くても、売らない限りは損害が出ません。少ないリスクで投資ができるため、金の需要が高まり、結果として金の相場も上がります。
国が金を買いに走ったとき
国が金を買う場合も、相場が上がるタイミングの一つです。金を購入するのはもちろん個人だけではありません。
資産として、世界各国が金を保有しているため、国が金を購入するのは決して珍しくないのです。個人が購入するのとは違い、膨大な金が取引されることがあるため、流通する金が不足し、相場が高くなるのです。
米ドルの信用や金利が下がったとき
相場が上がるタイミングには、米ドルの信用や金利が下がった場合もあげられます。
米ドルの信用や金利が低下すると、米ドルよりも金そのものを購入したいと考える人たちが増えていきます。その結果、金の需要が上がり、相場も高くなるのです。
そのため、米ドルの信用や金利が下がった時は金の売り時といえるでしょう。
金を売るタイミングを把握して高く売ろう!
金の相場が上がるタイミングも確認し、買取に出す準備は完璧になったでしょうか。
金の価値は相場だけではなく、債権や株の価値、為替相場などにも左右されます。すべてをしっかりと確認したうえで、もっともよいタイミングで貴金属を売りに出したいものですね。
ここでは、金を売る3つのタイミングを確認していきましょう。必要に応じて「金は売らない方がいい?相場の動きや売り時の見極め方を徹底解説」も参照してください。
金の相場を確認
まずは大前提、金の相場をチェックしましょう。
金の相場は常に一定ではなく、日々変動しています。1日ごとの値段の変化は10円から20円前後と小さなものですが、長期的にみると値段の変化はとても大きくなります。
2020年に置ける金の1グラムあたりの値段は、2002年における1グラムあたりの値段の4倍になります。
大量の金を売るのでなければ、長い目で見て売るタイミングを決める必要があるでしょう。
債権や株の価値を確認
現物資産の代表である金の値段が上がるときは、非現物資産である債権や株式市場に不安が生じたときです。
債権や株などの非現物資産の価値が落ちそうな場合に、金の値段が上がる可能性が高いといえるでしょう。
また、「金の価値が高まってきている」とニュースで報じるようになった場合、ニュースを見て金を持っている人が一気に売り出してしまいます。
そうすると、金の価値が下がるため、上がり始めのタイミングで売ることを心がけましょう。
為替相場を確認
為替は日々変動してしますが、毎日大きく変動するものではありません。
ただし、経済を揺るがす大きな出来事が世界に発生した場合、為替相場は一気に動くことがあります。
例えば、近年だと新型コロナウイルスの影響によって、為替相場は一気に円安ドル高になりました。これは、世界の経済状況が悪化したことが原因で、特に株には大きな悪影響を及ぼしたからです。
そんな中で、現物資産である金に投資家たちの注目が集まり、為替相場に合わせて金の需要が高まり、金を売るタイミングが来たのです。
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世界情勢などが大きく変動した時にも安心して売買できる金について、ご理解いただけたでしょうか。
ご自身の持つ貴金属の価値や売るタイミングなど、「少し難しい」と思われるかもしれませんが、金の計算を行って事前に相場をチェックしていれば、大切な貴金属が高い値段で売れること間違いなしです。
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