刻印なしの金でも買取ってもらえる?刻印がある理由や意味も解説
「刻印なしの金は買取ってもらえる?」
「刻印なしの金の売り方は?」
「高く買取ってもらうコツは?」
このような疑問をお持ちの方に、刻印のない金でも高く買取ってもらうためのコツを紹介します。
細かくポイントを解説しますので、「刻印がない金製品を持ってるけど、売れるのかな?」と不安な方はぜひ参考にしてみてください。
金は刻印がないと売れないの?
刻印のない金でも大丈夫!きちんとお店を選べば、買取ってもらうことができます。
金製品に刻まれている刻印は、金の純度を表す品質の証です。
もちろん刻印のある金なら安心して売りに出すことができますが、刻印がなくても、金製品の知識が豊富なブランド買取店なら査定をしてもらえます。
お店選びは大切です。金製品の知識がないと、買取ってもらえなかったり、価値を正しく査定してもらえなかったりすることもあります。
特に、刻印のない金を売るときは、金製品の知識が確かなお店を選びましょう。
金の刻印は何を表すの?
「そもそも金の刻印にはどんな意味があるの?」そんな疑問も生まれてきますよね。
金製品に刻まれている刻印は、金の純度や製造方法、ブランド名など多くの情報を伝えてくれます。
紀元前6000年ごろに栄えたシュメール文明の時代には、すでに作られていたとされる金の装飾品。
世界中で愛され続ける貴金属だからこそ、多くの「ニセモノ」も作られてきました。
見た目だけで本物を見分けるのは、難しい金製品。
そこで、世界共通の基準で本物とニセモノを判別できるよう、金の品質と信頼の証として刻印されています。
10K/10金
「10K」は10金(きん)と読み、金の純度を表します。
金の純度は、古くから「24分率」で計算されてきました。1日を24時間とするのも24分率の考え方です。
10Kの「10」は24分の10、つまり約42%の金が含まれた金製品であることを表し、「K」は金の純度を示す単位(Karat)を意味しています。
24Kなどと比べると純度は低くなり、価格も下がりますが、アクセサリーとしてリーズナブルに楽しめるのが10Kの金製品です。
14K/14金
「14K」の金の含有率は24分の14、つまり約58%で、18Kなどに比べると金本来の輝きは弱くなりますが、材質の強度は高くなります。
ブレスレットやピアスなど気軽に身に着けられるアクセサリーはもちろん、万年筆のペン先や眼鏡フレームなど、加工しやすく傷がつきにくい特徴を活かした製品が多い14K。
日本では昔から、金といえば18Kが主流でしたが、ヨーロッパやアメリカでは、14Kが広く愛されてきました。
日本でも時代とともに14Kの注目度も高まり、私たちの身近なところで親しまれています。
18K/18金
金と聞いてまず思い浮かぶのは「18K」ではないでしょうか。
アクセサリーでよく見かける18Kの刻印は、純度が24分の18、つまり金の含有率は75%でになります。
残りの25%は別の金属を混ぜ合わた合金で、純金と比べると、硬く変色しにくいのが18Kの特徴。
混ぜる金属の種類により、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドと色を変えることができるので、アクセサリーとしての可能性が広がり、魅力も深まります。
22K/22金
91.7%の金が含まれる「22K」は、ゴールドの色味が濃く、純金に近い輝きを放つのが特徴。
金としてはポピュラーな18Kよりも、高級感があり、ジュエリーとして高い人気があります。
外国の金貨は22Kで作られたものが多く、投資の対象として注目されたり、コレクションとして楽しまれたりしています。
純金よりは強度が高く加工しやすい22Kですが、やはり18Kなどと比べると柔らかいので、丁寧に取り扱うことが大切です。
24K/24金
ジュエリーはもちろん、記念硬貨やインゴットとよばれる金塊など、希少価値の高い金属として世界中で愛されている「24K」の金の含有率は、99.9%以上。
「24分の24なら金100%じゃないの?」と疑問に思いますが、金の表面はむき出しになっているので、どうしても他の物質が混ざる可能性があり、100%の表記はされません。
「24K」と「K24」、「18K」と「K18」など、刻印のKの場所が違っても同じ純度を示していますが、前者を「あとK」、後者を「まえK」とよびます。
海外の金製品には「あとK」が多く、中には含有量を偽ったニセモノも存在するので、「まえK」のほうが信頼性が高いとされています。
純金との違いは?
純金は金の純度が24分の24、つまり金の含有率は99.9%以上。
「24K」や「24金」とよび、金製品の刻印で簡単に確認できます。
純金はほかの金製品と比べると純度が最も高く、ほとんどが金でできています。
刻印に「K24GP」とあれば金メッキ(Gold Plated)、「K24GF」とあれば金張り(Gold Filled)という意味で、前者は金の被膜を、後者は金の板をつけるイメージで、違いは金の厚み。
いずれも純金とは違い、製品の中身は別の金属なので覚えておきましょう。
金の刻印は品質を表す
多くの金製品に刻まれている刻印は、金の品質を表す大切なもので、以下の情報が刻まれています。
- 純度
- 製造元
- カラーゴールドの色
- 造幣局の品質証明を表すホールマーク(国により異なる)
- 金メッキ、金張り
古くから世界中で人々を魅了し愛され続けてきた金。
それだけに、別の金属にメッキしただけのニセモノにも惑わされてもきました。
見た目だけでは本物を見極められない金だからこそ、刻印をほどこし、世界共通の品質を表しています。
本物の金かどうかを見極める方法
金の刻印は、Kの後ろの数字が大きいほど、金の純度が高くなります。
以下、表にしてまとめてみました。
刻印 | 読み方 | 純度 |
---|---|---|
K24 | 24金 | 99.9% |
K22 | 22金 | 91.7% |
K20 | 20金 | 83.5% |
K18 | 18金 | 75% |
K14 | 14金 | 58% |
K10 | 10金 | 42% |
それぞれに特徴があり、アクセサリーでよく見るのはK18です。
金の純度が高いほど査定額も高くなるので、事前に確認しておきましょう。
刻印のない金はどのように見極めるの?
自分が持っている金製品の刻印を確認したことはありますか?
指輪の場合は内側に、ネックレスやブレスレットはプレートや留め金に刻印があります。
金製品に刻印がない場合、本物の金かどうか確認してみたいですよね。
ブランド買取店では、ルーペや試金石を用いたり、比重計を使ったりして金製品の純度を確かめ、査定しています。
以下に、金製品の確認方法を6つ紹介しますが、中には簡単に自宅でできるものもあるので、刻印のない金製品があれば、実際に試してみるのもいいでしょう。
磁石を近づける
金を磁石に近づけるのが金かどうかを判断する一番簡単な方法です。
金は磁石には反応しません。磁石に近づけてくっついたら金ではないと判断できます。
水に沈めて比重を求める
金を水に沈めると比重を求めることができ、金を見極めることができます。
ただし、金製品に宝石などがついていたり、中に空洞があったりすると比重は求められないので注意してください。
必要なものは以下になります。
- 計量器
- コップ
- 水
- 糸
- 計算機
- メモ
手順はこちらです。
- 金製品の重さを測ってメモする
- コップに水を入れて計量器にのせ、表示を「0」にする
- 金製品に糸をつけて、コップに触れないように水につけ、重さをメモする
- 計算機で①÷③を計算して出た数値が金の比重になります
また、以下に比重で分かる金の種類を紹介します。買取の際に、参考にしてみてください。
①÷③の数値(比重) | 種類 |
---|---|
19.13〜19.51 | K24 |
17.45〜18.24 | K22 |
16.03〜17.11 | K20 |
14.84〜16.12 | K18 |
12.91〜14.44 | K14 |
11.42〜13.09 | K10 |
手で触れてみる
手で触れてみるのも金を見極める手段です。すぐに体温と同じになる場合は金の純度が高いと考えられます。
その理由は、金は熱が伝わりやすいという性質があるからです。また、純度の高い金は比重が高いため、手に持ってみると「ずっしり」とした重みを感じます。
ただし、普段から触っていないと感覚が分かりづらいので、普段から金を触るチャンスがあるときはどんどん触って感覚を磨いておきましょう。
色味をみる
純度の高い金ほど鮮やかな黄金色をしています。
純度が低い金だと銅が含まれるので、色味がやや暗めになります。したがって、金の色味が鮮やかな黄金色かどうか確認してみましょう。
ただ、この方法も、普段から純度の高い金を見慣れていないと難しいといえるでしょう。
元素分析装置を用いる
私たちの周りにあるすべての物質は元素から成り立っていて、元素分析装置を用いれば、物質を構成する元素の種類と比率がわかります。
金製品を見た目や手ざわりで判別するのは難しいですが、元素分析装置にかければ、金の元素記号「Au」が何パーセント含まれているか、ほかにはどんな物質がどのくらい入っているか、すべて数値化され、ごまかすことはできません。
金の元素記号の由来はラテン語の「aurum」で、金色、光り輝くもの、という意味。
光り輝くその価値を、正しく見極めたいですね。
試金石を使ってみる
「物事の本当の価値や、人の力量を見極める基準」という意味で用いられることが多い「試金石」、耳にすることも多い言葉ですね。
語源となった試金石とは、貴金属などの鑑定に使われる、黒くて硬い鉱石のこと。
試金石を金などの貴金属にこすりつけて、条痕とよばれるすじめの色を見て、純度を判別します。
原始的な方法のようですが、その精度はかなり確かだといわれています。
人の成否も、金の本当の価値も、試金石で見極めるのですね。
ニセモノの可能性がある金製品
偽ブランドのバッグなどが多く出回っているように、世の中には金のニセモノも多く存在します。
装飾品として、投資やコレクションの対象として、人々を魅了する金だからこそ、そこにつけこむ以下のような悪徳業者も現れます。
- メッキ製品なのに「GP」と刻印しない
- 細かな部品は別の金属なのに、金の刻印をする
- ウソの純度を刻印する
ニセモノを見た目から判別するには、以下のポイントがあります。
- 純度が高い刻印があるのに、輝きが弱い
- 色味が重い、にぶい
- 細かい部分の加工が粗い
しかし、年々精巧さを増すニセモノを見抜くことは難しいので、手元の金製品が本物か不安になったら、信頼できるブランド買取店で確かめてもらうのが確実です。
刻印なしの金でも高く売る方法
金製品の価値を正しく見極めるために、まずは刻印が重要であることはわかりました。
しかし、世の中には刻印のない金製品が多く存在するのも事実で、それらはすべてニセモノなのでしょうか?
本物だったとしても刻印がない金を売るときは、安く買いたたかれてしまうのでしょうか?
答えはノーです。
信頼できるブランド買取店なら、金製品を正しく判別するための分析や計測をしてくれます。
また、刻印なしの金でも高く売るために、自分でできることもいくつかあります。
金の相場を確認し、買取時期を見極める
金は不動産のように投資価値があるため、相場によって価格が変わります。
金製品を売ろうと思ったら、インターネットで検索するなど日々変動する金の相場をチェックしましょう。
ここ数年、新型コロナウイルスの感染拡大や、ロシアのウクライナ侵攻など、思いもよらない出来事で世界が揺れています。
金相場が上がるのは、世界情勢が不安定でも、金の価値は安定していると考えられるからで、2023年、金の相場が大きく上昇しました。
しかし今後、情勢が変われば金の相場が下落する可能性もあり、買取時期を見極めて、売りに出すタイミングを 逃さないようにしましょう。
綺麗な状態にしておく
金製品は、金の純度が高いほど柔らかく傷がつきやすいので大切に保管するようにしましょう。
表面についた汚れやホコリは乾いた布で優しく拭いてください。ゴシゴシと強く拭くのはNGです。拭いたあとは箱などに入れて直射日光の当たらない場所に保管しておきます。
上記のようにできるだけ良い保存状態をキープすると高値での買取を期待できるでしょう。
保証書などの付属品は一緒に査定に出す
金製品を買ったときの保証書、領収書、箱などの付属品がそろっていると、査定額が高くなる可能性があります。付属品がある場合には必ず一緒に査定してもらいましょう。
査定するお店も、箱があることで保存状態がわかりますし、保証書があれば金の純度を確認できます。
逆に、ブランド品の金製品の場合、付属品、特に箱がないと査定額が下がる傾向があるので注意してください。
複数業者を検討してみる
ブランド買取店は、町なかやショッピングモールなどでよく見かけます。
インターネット検索をすれば、すべてのお店をチェックするのは難しいほどたくさんあり、結局どこも同じかな?と思えてきます。
しかし、お店ごとに買取強化しているものが違ったり、査定の得意分野が違ったりと、それぞれに特徴があり、買取価格にも差があります。
納得のいく金額で金製品を手放すために、面倒がらず、複数のブランド買取店で査定をしてもらうといいでしょう。
刻印のない金の買取ならうるココへ
刻印なしの金の買取なら、うるココがおすすめです。
うるココでは、金製品の知識豊富なスタッフがデザイン性も考慮して査定に反映します。また、ほかのお店では買取できないといわれた金製品も買取いたします。実際、うるココの対応力は口コミでも評価が高くなっています。
ほかにもブランド品などがあれば、金製品と一緒に持ち込むと、査定額がアップする可能性もあります。自宅に眠っているブランド品がないか、ぜひ確認してみましょう。
うるココでは、LINEによる見積もりもできて手間いらずなので、まずはお気軽に無料査定をご利用くださいね。