プラチナ1gあたりの買取価格と相場は?これからの予想についても解説!
銀行預金が超低金利の現在、銀行に100万円を預金をしても1年でわずか10円ほどの利息しか受け取れません。そのため、現在は、資産を増やす方法として、資産運用を始める方が多くなっています。
中でも、実物資産である金やプラチナは人気が高い資産運用です。
実際、プラチナは一度は価値が落ち込んだものの、現在では回復傾向にあります。また、金は年々、価値が上昇しています。しかし、資産運用するのであれば、長期的な目線で判断することが重要です。
本記事では、プラチナや金の現在の買取相場や今後の価格の予想など、以下のような内容で解説していきます。
- プラチナ1gあたりの買取価格は
- プラチナより金の方が高くなったのはなぜ?
- プラチナ価格は今後どうなる?短期・長期目線の予想
- プラチナは資産に向いている?金と比較!
この記事を読めば、今後予想されるプラチナの価値や、実物資産として人気の高い金の動向がわかり、双方を比較することができます。実物資産として何が向いているか知りたいという方は、ぜひ、参考にしてみてください。
プラチナ1gあたりの買取価格は
日本でのプラチナの1gあたりの価格は、そのときの為替レートで円の価値を算出し決定されます。そのため、プラチナの価格は、為替相場により日々変動していくものです。
また、為替相場以外にも、需要と供給のバランスによっても1gあたりの価格は大きくかわります。
経済活動や世界情勢など、さまざまな要因によって24時間上下を繰り返しているのです。
【2018~2023年】プラチナ/金の価格推移
もともとプラチナは「金属の王」と呼ばれており、金の価格よりもプラチナの価格のほうが、より高額なものでした。しかし、近年では、金の価格よりもプラチナの価格が下回ってきています。
直近5年間のプラチナと金の価格推移について以下の表をご覧ください。
プラチナ1g当たりの価格※()内は最低値 | 金1g当たりの価格※()内は最低値 | |
---|---|---|
2018年 | 3,843円(2,970円) | 5,127円(4,487円) |
2019年 | 3,591円(2,961円) | 5,748円(4,797円) |
2020年 | 3,921円(2,331円) | 7,676円(5,648円) |
2021年 | 4,798円(3,536円) | 7,483円(6,413円) |
2022年 | 5,076円(3,841円) | 8,860円(7,244円) |
2023年 | 5,197円(4,289円) | 10,928円(8,579円) |
2019年から2020年頃には、経済不安から落ち込んでいたプラチナの価格が、2021年ごろの景気回復により、大幅に上昇しています。このように、プラチナの価格は、世界情勢や世界経済の影響を受けやすく、経済活動の変動とともに上下していきます。
一方で、金の価格は景気が悪化しても影響を受けることなく、基本的には上昇を続けています。
では、同じ貴金属であるにも関わらず、景気の影響による価格変動がプラチナと金で異なるのはなぜでしょうか。この後から詳しく解説していきます。
プラチナより金の方が高くなったのはなぜ?
プラチナ価格は景気に左右されやすく、金は景気による影響が少ないと解説いたしました。これには、プラチナと金の需要の違いにポイントがあります。
プラチナが高価だった理由と、現在プラチナより金の価格の方が高くなった背景について解説していきます。
金とプラチナの違いについては、関連記事もご覧ください。
プラチナは金よりも産出量が少ない希少な金属
これまで、プラチナが高値で売買されていた理由としては、産出量が少なく希少であることが大きな要因となっています。
プラチナが希少である理由は、採掘される場所の数と採れる量が関係しています。
プラチナが採掘される場所は、南アフリカ共和国が7割と大部分を占めており、残り3割はロシア、ジンバブエ、カナダ、アメリカに限られています。日本を含め、さまざまな山脈で採掘される金と違い、ごく限られた場所でしか採掘されません。
さらに、プラチナは採掘された鉱石に含まれる量が少なく、鉱石1tに対して採れる量は3gほどといわれています。
採掘される場所が限られていることに加え、産出量まで少ないプラチナは、これまで人類が採掘してきた金の量の30分の1ほどしか採れていないため希少価値が高くなります。こういった背景からプラチナが、今までどの貴金属よりも高価であったのはごく自然なことです。
なぜ価格が逆転した?
プラチナや金などの貴金属に限らず、全てのモノの価格が決まるのは、需要と供給の関係です。金よりも希少性の高いプラチナの方が価格が高くなるのは、これまでの常識でした。
しかし、昨今では、供給量の多い金の方が高値となる逆転現象が起こっています。これは、金とプラチナの必要とされている分野が異なることが理由です。
プラチナは主に、需要の7割ほどが自動車や化学、エレクトロニクスなどの産業用、残りの3割が宝飾品として使われています。さまざまな事態に直面し景気が停滞すると、産業用品としての需要が減りプラチナの相場に大きな影響が出るのです。つまり、自動車や電子機器の売れ行きが悪いと、供給過多となりプラチナの価格が下がると考えられます。
反対に、金の需要の7割ほどは宝飾品や個人投資という、一般的な貴金属の需要となっています。産業需要は1割ほどに留まっており、経済の悪化で受ける影響はほとんどありません。
また、金はプラチナのように価格変動が激しくなく、世界共通の安定した資産になるため、投資家からの人気も高いです。そのため、経済が不安定で投資家に不安が広がるほど金を保有する方が増え、不景気になるほど市場価格が上がっていく傾向があります。
こうした背景から、プラチナの価格が金の価格よりも下がる逆転現象が起こります。
プラチナ価格は今後どうなる?短期・長期目線の予想
前章で解説したとおり、プラチナの価格は景気の影響を大きく受けます。
そのため、プラチナを資産として持つ場合、以下の3つを理解しておきましょう。
- 金よりも高くなる可能性は?高騰・暴落した過去から分析
- 【短期目線】回復傾向だが値動きの予想は専門家でも困難
- 【長期目線】製造分野のプラチナ需要で上昇の可能性も
過去にプラチナの価格が変動した背景や、短期的、長期的な今後の動向を理解しておくことで、プラチナが資産に向いているか判断しやすくなります。
プラチナの価値が変動する要因など、より詳しくは「プラチナ価格はこれからどうなる?」をご覧ください。
金よりも高くなる可能性は?高騰・暴落した過去から分析
プラチナは経済活動が活発になるほど需要が増え、価格が高騰します。そのため、景気が回復していくことにより、再び上昇する可能性はあるでしょう。
プラチナの市場価格の変動は、過去に起こった高騰・暴落から予測がしやすくなります。ここでは、プラチナの価格に大きな影響を及ぼした出来事を取り上げていきますので、プラチナの今後の価格を予想する際にお役立てください。
2008年9月 リーマンショック
2008年、プラチナ価格は当時の史上最高額でした。しかし、2008年9月に起きたアメリカの有力投資銀行リーマンブラザースの経営破綻により株価が急落。金融不安が生じたため産業需要が減り、プラチナ価格も急落しました。
2020年3月 新型コロナウイルス拡大
2020年、新型コロナウイルスが世界的に蔓延。人同士の接触や移動の制限により、生産活動や物流が停止しました。
生産活動が減少したことや景気が悪化したことにより、自動車や電子機器の需要が減少し、プラチナの価格の下落という結果を招いています。
また、新型コロナウイルスの拡大による経済不安が原因で、プラチナの原産国である南アフリカ通貨の「ランド」の価値が下がりランド安となりました。結果、プラチナを輸出する際の採算性が良くなることが予想され、プラチナの需要過多となりプラチナ価格の急落に繋がっています。
新型コロナウイルスによるプラチナ価格の下落は主にこの2つが大きな要因です。
2020年末~2021年始 経済回復
2020年末頃以降、新型コロナウイルスの拡大により落ち込んでいた経済は、ロックダウンの解除や金融緩和が実施されたことにより、徐々に回復。自動車の生産台数も回復し、プラチナ価格も上昇しました。
また、脱炭素推進による燃料電池車の製造にプラチナが欠かせないことや、パラジウムが高騰しているためプラチナを代替品として利用していることも、プラチナ価格の上昇に繋がっています。
【短期目線】回復傾向だが値動きの予想は専門家でも困難
新型コロナウイルスが収束してきたこともあり、現在の世界経済は回復に向かっており、プラチナ価格も徐々に上がっています。
またプラチナは、自動車生産だけに留まらず、脱炭素社会の実現に必要な燃料電池に使われており、今後プラチナの需要はさらに高まる見込みです。
これらの背景から、短期的にみればプラチナ価格は高騰が続くと考えられます。
しかし、先行きは不透明であり、専門家でも値動きの予想は困難なことも事実です。安定した確実な資産といえるものではないでしょう。
【長期目線】製造分野のプラチナ需要で上昇の可能性も
燃料電池の普及やパラジウムの代替品として需要が上がる見込みのプラチナは、価格が上がると考えられています。しかし、プラチナ価格が上がることで、長期的にみると市場価値が下降していくというリスクも合わせ持っています。
なぜなら、プラチナの価格が高騰していくと、生産者はコストカットのために代替品を使うようになるからです。実際、すでに燃料電池の素材となるプラチナの代替品の開発が進められています。また、リサイクル市場が活発になることで需要が減ることも考えられるでしょう。
そして、燃料電池の普及が実現されるかも定かではありません。
つまり、燃料電池の普及率や代替品、リサイクルと、さまざまな観点からプラチナの需要をみてみると、上昇と下降の両面の可能性を持ち合わせています。
プラチナは資産に向いている?金と比較!
ここまでで解説してきたように、プラチナの価格は景気の影響を大きく受けて変動します。株式での取引に慣れている方にはプラチナは向いていますが、安定した資産として保有したいという方には、金がおすすめです。
実際のところ、今後はプラチナ相場の反発が期待されています。しかし、プラチナを資産とする場合は、株式と同様、市場の動向を把握し分析をしながら、売り時や買い時を見極めることが必要になってきます。それができなければ、損をしてしまうという可能性も十分あり得るでしょう。
金であれば、経済の影響を受けて急落することはほぼなく、不景気になるほど価値が上昇します。安定性もあるので、将来必要な資金のための資産運用にも最適です。
円安の今が売り時
2020年以降、円安が進んでおり、プラチナの売り時として最適です。なぜなら、プラチナや金など貴金属の価格は米ドルを日本円に換算して決定されるため、円安になるほど日本での価格が上がるからです。
また、プラチナの需要が増え、プラチナの買取価格も上昇しています。
しかし、この円安やプラチナ価格の高騰はいつまで続くかわからず、円高になったりプラチナ価格自体が下落したりすることも考えられます。
プラチナ買取価格が高騰中、そして、高値で取引される円安。ここまで読んでくださった方の中には、プラチナを売った資金で金を保有し、将来の資産にしたいと考えている方もいるかもしれません。そういった方はこのタイミングを逃さずに、早めに売ることをおすすめします。
プラチナを売るなら「うるココ」の買取におまかせください!
「プラチナを円安の今のうちに売っておきたい」という方は、買取業者へ持ち込むことをおすすめします。
プラチナのお取引をお考えの方は、安心して取引ができる「うるココ」にお任せください!プラチナ買取をうるココでするメリットは下記の5つです。
- まとめ売りで買取額UP
- 国外から買い付けにくるバイヤーと複数提携
- 即日現金買取
- 多少の傷や汚れは「なかったコト」にして査定
- 多様な査定・買取方法
うるココの特徴をご紹介いたします。
まとめ売りで買取額UP
うるココでは、2点以上まとめて査定すると査定額をアップさせていただきます。時計やバッグ、衣類など、ジャンルがバラバラでも問題ありません。売りたいものが多いほど査定額が上がるので、査定に出す際には、プラチナだけでなく、ご自宅に眠るさまざまなアイテムと一緒にまとめ売りすることをおすすめします。
国外から買い付けに来るバイヤーと複数提携
うるココは独自の市場を開催しており、国内外の多くのバイヤーが買い付けにきます。国外バイヤーは円安になるほど高値で買い付けするため、円安の今は特に高値で買取が可能です。
また、東南アジアを中心とした国外の市場では、国内では再販できないものでも需要があるため、多くの品目を取り扱うことが可能です。ブランド品だけでなくご自宅にあるあらゆるアイテムを買取対象とさせていただきます。
即日現金買取
うるココは1点で数千万円に上る商品の買取の実績も豊富です。いつでも高額買取ができる状態でスタンバイをしており、現金化をお急ぎのお客様をお待たせすることはありません。
多少の傷や汚れは「なかったコト」にして査定
中古品の販売では、お品物の汚れや傷などの状態で査定額が変わるのが一般的です。しかし、うるココでは、クリーニングで解消できる範囲の傷や汚れなら、うるココの再販チームが徹底してクリーニングを行います。そのため、「なかったコト」にして査定をすることが可能に。無理にクリーニングをして壊してしまう心配もありません。
多様な査定・買取方法
うるココの査定では、誰が査定しても同じ査定額の提示ができる徹底した鑑定フローにより、1点1点丁寧に査定いたします。また、査定は無料で行っており、買取が成立するまでに掛かる手数料は一切いただきません。
査定方法は、LINEや電話、ビデオ、Webなどさまざまです。「まずは、手元にある品物の価値を知りたい」という方は、査定だけでも大歓迎。
いつでもお気軽に「うるココ」へご相談くださいね。
まとめ
本記事では、プラチナと金の今後の動向や資産としての比較について解説いたしました。
ポイントは以下になります。
- 【短期的なプラチナの価値】上昇する見込み
- 【長期的なプラチナの価値】安定性はなく、景気に左右されやすい
- 金の価値は不景気になるほど上昇する
- 貴金属は円安の時が売り時
プラチナの価格は、景気に左右されやすく、経済が不安定になるほど価値が下がっていく傾向にあります。反対に、金の価格は経済が不安定になるほど上昇し、経済が停滞しても値下がりが起こることはほぼありません。
これらのことから、資産運用としてはプラチナよりも金の方が優れているといえます。この機会に、自宅に眠っている不用品をまとめ売りした資金を活用して、安定性のある金を実物資産として保有してはいかがでしょうか。