毛皮の臭いやお手入れ対策をプロが解説!

毛皮に臭いがつく理由は様々ですが、毛皮は吸湿性が高いので、汗などを吸い取り快適に着れますが、臭いも吸着されやすいものです。
汗やたばこなどの臭いやかび臭くなったりなど、毛皮の臭い対策に頭を悩ませている方も多いと思います。部分的には、脇や首元などに特に臭いがつきやすくなっています。
毛皮のバックや小物入れといったものは、長い時間臭いがキツイものを入れてしまい、臭いがついてしまうケースが多いです。
ここでは、毛皮に臭いがついたときの対処法2つと、臭いがつかないようにする保管方法についてご紹介します!
毛皮専用のパウダークリーニングによる臭い取り方
毛皮についた臭いを取るには木炭や薬草がよいと言われますが、原則的に、毛皮はクリーニングが大前提です。
「パウダークリーニング」という方法で、1万円くらいと高めですが、毛皮が新品のようになるオススメの方法です。
このパウダークリーニング法とは、パウダーに汚れを付着させキレイにするソフトなクリーニング法で、油脂分や色素の少ないカエデやトウモロコシの芯などから作ったパウダーに洗剤を染み込ませて、毛皮と一緒に回転洗浄機に入れる方法です。
毛皮の裏地を取り換えて臭いを取る
上記のパウダークリーニングで無理な場合は、裏地を全部取り替えれば、ほとんどの臭いは取れます。
毛皮の臭いを取る方法はこの2つが代表的ですが、お手入れと保管をしっかりすることで、良い状態をキープし、臭いをはじめから付かないようにしましょう!
毛皮の保管方法ー光やホコリ対策

毛皮は、日光や蛍光灯などの紫外線で、変色・褪色(ネオン焼け)を起こします。
通気性のあるカバー、または薄手のバスタオルをかけて、光とホコリからブロックし保管しましょう。
湿気が充満しやすいポリ袋はオスススメできません。
特に毛皮のシーズンが終り、長期間保管する際は、「虫食い」に注意を払う必要があります。保管前にていねいにホコリを落としておきましょう。
こちらでご紹介している「毛皮の手入れ」もご参考にされてください。
毛皮の保管方法ーカビや虫食い対策
毛皮の保管には防虫剤も使用しますが、2種類以上を一緒に使うと化学反応が起きて、シミになるケースもあるので、1種類にしましょう。
毛皮の保管方法ー型崩れ防止
幅小のハンガーでなく、型崩れ防止に幅広のハンガーを使用し、毛皮が押し潰されないように間隔をしっかりあけて吊るしましょう。
毛皮のショールやマフラーなども、同じように保管するか箱に入れて保管するとよいです。
火気は厳禁!
毛皮は熱にとても弱く、裏地にアイロンをかけて、毛皮の皮の部分(原皮)に熱が加わってしまうと熱収縮を起こして、硬化したり破れたりします!
毛皮の保管環境
理想としては温度10度以下で湿度50%くらいの場所での保管がベストですが、現実的にはきびしいと思います。
正確に守る必要はないので、
- 「暗冷な通気性のよい場所で」
- 「幅広のハンガーにかけた状態で」
- 「ゆったりと収納する」
を心がけましょう。