アメジストの産地ごとの特徴と価値の見分け方
神秘的な紫色の輝きが魅力的なアメジストは、宝石としてもパワーストーンとしてもよく知られ、馴染みの深いカラーストーンのひとつです。
この記事では、アメジストの産地について取り上げています。それぞれどのような特徴があるのか参考にしてください。
アメジストとはどんな宝石か
透明度が高い紫色の輝きを持つアメジストは「紫水晶」ともいわれ、宝石として扱われるほかパワーストーンとしても有名です。
アメジストの歴史は古く紀元前まで遡ります。紀元前3000年頃の古代エジプトの時代において、ファラオの墓からアメジストのブレスレットが見つかっています。漢時代の中国でも遺跡の中からアメジストの装飾品が出土しており、当時の皇帝が身につけていました。
アメジストのような紫色は古来から世界で神聖な色として扱われてきました。中国では皇帝の居場所である「紫禁城」に「紫」が使われており、この紫は天帝にたとえられる紫微垣(しびえん)に属する星に由来しています。
日本においても紫は特別な色として認められ、聖徳太子の時代に定められた冠位十二階の制でも紫色は最も位が高い色とされています。
このように紫色は、古くから特別な色として崇められ、現在も宝石・パワーストーンとして世界中で愛されています。
アメジストは透明で美しい紫色をしていますが、紫外線に長時間当たると色が抜けてしまうことがあるため、アメジスト本来の美しさを長く保つには注意が必要です。
また、アメジストは2月の誕生石としても知られています。
アメジストの産地
アメジストの主な産地は、として以下の国が挙げられます。
- ブラジル
- ザンビア
- ウルグアイ
アメジストは産地で特徴が違い、また買取価格も変動します。
ブラジル産のアメジスト
ブラジルは世界最大のアメジスト産出国です。ブラジルはアメジスト以外にも多くの天然石が産出する鉱物大国で、ブラジルの主要都市における観光客向けの店舗には天然石ショップが多く見受けられます。
ブラジル産アメジストは、黒っぽい色合いに特徴があります。黒っぽくなるのはアメジスト内部に入り込む黒い斑点が原因で、不純物と見なされるため価値が低くなることが多いです。
しかし、ブラジル産アメジストには色や形、大きさなどさまざまなものがあるため、一括りにすることができない面もあります。
ザンビア産のアメジスト
アフリカ中央南部のザンビアでも高品質なアメジストが産出されます。ザンビア産のアメジストは透明度が高く、紫色が均一というより濃い箇所と薄い箇所が混ざり、グラデーションになっているものが多くあります。
ザンビア産のアメジストは濃い紫色が特徴ですが、ザンビア産のアメジストはインクルージョン(内包物)やカラーバンド(色溜まり)が多く、カラーにムラや偏りがあるので、買取価格もピンキリです。
ウルグアイ産のアメジスト
高貴な印象で深みある紫のアメジストは主にウルグアイが産地です。
ウルグアイ産のアメジストはザンビア産に引けを取らない深い紫が特徴です。
結晶の粒が小さく、一般的なアメジストよりも硬度がやや低いので、取扱いには注意が必要です。
また粒が小さいので、大きな石の採取は困難で、大粒のウルグアイ産のアメジストは買取価格も高まります。
アメジストの特徴
アメジストは深いパープルのものもあれば、淡いライラックカラーもあり、カラーバリエーションが幅広い宝石です。
熱で変色する性質があり、インクルージョンが多いアメジストは、この性質を利用して加熱処理を行うこともあります。また、無色の水晶に鉄イオンを加えて、その後に放射線を照射して、人工のアメジストを作ることも可能です。
紫外線を照射しても変色が起こり、照射処理されたアメジストは「カラーチェンジアメシスト」と呼ばれます。
アメジストの価値の見分け方
アメジストの宝石としての価値を決めるのは、「色味」です。基本的に紫色の色味が濃いほど価値が高くなり、色ムラが少なく石全体が紫になっているものが好まれます。
また、透明度が高いものも価値を高くする要素です。そもそも透明度の低い原石は宝石として研磨される対象になりません。
宝石を売るなら、宝石の売り時についても確かめておいてください。
アメジストの買取価格
アメジストは「愛の守護石」と呼ばれ、家族や友人、恋人など人間の絆を深める効果があるといわれる人気のパワーストーンです。
需要が常にある宝石なので、宝石買取業者でも買取してもらえます。
ただ、アメジストは鉱物の中では、どちらかというと一般的なクォーツに含まれるので、全体的に買取価格もそこまで高くはありません。
しかし、アメジストの買取価格が高くなるポイントもあります。
アメジストの買取価格を上げるのは、普通であれば宝石買取でマイナス査定になる、インクルージョンがあります。
アメジストには、シルクインクルージョンと呼ばれる羽根状のインクルージョンをもったものがあり、数が多いクォーツの宝石でも、シルクインクルージョンを持つ宝石はアメジストだけで、買取価格も高くなります。
まとめ
アメジストの産地として知られるのが、ブラジル、ウルグアイ、ザンビアの3つです。特にブラジルは世界最大の産出国であり、現在市場に出回っているアメジストの殆どがブラジル産です。
日本でもアメジストの人気は高く、原石や宝石として持っている人も多いのではないでしょうか。
お手持ちのアメジストを手放すなら、買取を検討してください。キズがなく、保存状態の良いものなら高価買取が期待できます。
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