山繭紬(やままゆつむぎ)の市場価値は?
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山繭紬の市場価値をプロが解説!

山繭紬の市場価値はどのくらいになると思いますか?他の着物と同様に、状態や他にもさまざまな要素で大きく変わります。
ここでは、そんな山繭紬の市場価値をご紹介します!
山繭紬を知る!

山繭紬とは、長野県の松本市や安曇野市で生産されるヤママユ(天蚕)の繭から採られた天蚕糸を使用した織物のことです。
別名、山繭紬は信州紬とも呼ばれ、伝統的工芸品に指定されています。
生産する地域で、
- 松本紬
- 上田紬
- 飯田紬
- 伊那紬
など呼び名がありますが、総称して信州紬と多く呼ばれます。
信州は原材料の種類が多く、自生している植物を使った草木染めを活用しています。
図柄の特徴は
- 縞
- 格子
またはこれらの混成や無地調子など多くの模様を用いる織物です。
天蚕の繭は鮮やかな緑色で、そこから採れる糸は深い独特の光沢があり、絹より丈夫で軽く柔らかいのが特徴です。
また、染料の吸着性が弱いので濃く染まらないので、山繭紬の織物は自然で柔らかい色合いになります。
山繭糸は希少価値があるので、山繭紬の着物も同じように高級品とされています。