正しい切手の保管方法を知ろう!美品は高価買取の対象になることも
メールやチャットが主流になり、紙の文書を郵送する機会が減っている現代では、切手の存在意義も減少の一途をたどるのでしょうか。
いいえ、必ずしもそうとは限りません。むしろ、そのような状況だからこそ切手の希少価値は高まり、中には高値で取引されるものも出てくるのです。
本記事では、正しい切手の保管方法について説明します。紙でできた切手は独特の味わいがありますが、一方で、劣化しやすい性質も持ち合わせています。
大切な切手を劣化から守るために、適切な保管方法を知っておいてください。
正しい切手の保管法
切手の保管方法として、以下を紹介します。
- ストックブックで保管する
- タッパーで保管する
- ジップ付きのプラスチックバッグで保管する
- お菓子などの空き缶で保管する
大切な切手コレクションをいつまでも綺麗に保つための、これらの方法を参照してください。
ストックブックで保管する
ストックブックは、切手を保管するファイルのことです。
冊子状にした厚紙に透明フィルムなどが貼ってあり、そこに切手を挟みます。
ストックブックは次のような目的で使用します。
- 切手をキズつけずに保管する
- 鑑賞用で見栄えをよくする
ストックブックは、ポケットに切手を差し込むだけで簡単に整理できます。
また、自分で表紙を装丁して、オリジナルストックブックを作ることもできます。
ノート型だけでなく、バインダーに綴じ込みするタイプはリーフ(収納ページ)の入れ替えも簡単です。
ストックブックに切手を収納するときは、ヒンジやマウントを使うとより見栄えが良くなります。
ヒンジを使う
ヒンジとは、薄い紙に糊引きして折り目をつけた紙片を指します。
水を含んだ綿棒などでヒンジを湿らせて切手をリーフに貼って整理します。
ただしヒンジは、以下のようなデメリットがあるため、使用を控える人もいます。
- 切手の裏に跡が残る
- 用紙が弱い切手には不向き
これらを避けるには、マウントを使うと良いでしょう。
マウントを使う
マウントは、フィルムを2枚重ね合わせた形になっており、このフィルムの間に切手をはさんで整理します。
マウントに挟んだら、ハサミやカッターで好きな大きさにカットして、リーフに貼り込みます。
マウントには、以下のメリットがあります。
- ヒンジの跡が切手につかない
- 用紙が弱い切手・未使用切手などを整理できる
マウントは大切な切手を長い間、美しい状態で保存することができる優れものです。
タッパーで保管する
切手はストックブックで保管すると、綺麗な状態を保てるのと同時に観賞用にも適しています。
しかし、適切な保管だけが目的の場合は、100円ショップなどでも市販されている一般的なプラスチックのタッパーで保管するのもおすすめです。
さまざまなサイズのタッパーが市販されているので、切手の量に合わせて選ぶと良いでしょう。
ジップ付きのプラスチックバッグで保管する
食品を保存するジップ付きプラスチックバッグなども、手軽に切手を保管できておすすめです。
ジップがあるので紛失を防ぎやすく、また密閉されているため水分や汚れからも切手を守りやすいでしょう。
スーパーですぐ手に入れられ、複数枚がセットになっているため、額面ごとに分けるなどの保管もできます。
お菓子などの空き缶で保管する
クッキーやチョコレートなどギフト用のお菓子には、かわいらしい缶に入っているものが多いです。
このようなお菓子の空き缶を切手の保管用に使用するのも、おすすめできます。
切手の汚れを防ぐには、さきほど紹介したジップ付きプラスチックバッグなどに入れた上で缶に保管すると良いです。
お菓子の缶はオシャレなデザインのものも多く、コレクション用として気分を高めてくれます。
切手の保管作業にはピンセットを使用しましょう
ヒンジを使うにしてもマウントを使うにしても、切手の保管作業をするときはピンセットを使います。
手で直接触ると手油がついたり汚れの原因になり、価値が下がるリスクがあるため、注意してください。
使用済みの切手を保管するには
使用済みで、封筒やはがきに貼り付けてある切手を保管するには、封筒やはがきからはがさなければなりません。
そこで、便利な「水はがし」という方法があります。
【水はがしのやり方】
- 切手の周囲に数ミリ余白を残して切り取る
- 平たく大きな入れ物(例.洗面器)に、きれいなぬるま湯を入れ、その中に切手を浮かべる
*切手の表面が水にぬれると、しみができたり、消印が消えることがあるので注意しましょう - 10~30分後に、ピンセットで慎重に切手をはがす
- はがしたら裏側を水で流し、裏のりをはがす
- 切手の水分を吸い取り紙などで完全に取り除く
*新聞紙などは切手が汚れてしまうのでNG - 切手が完全に乾いたら、ストックブックなどに保存する
切手を美しい状態に保つため、こうした切手のはがし方についても知っておいてください。
綺麗に保管された切手は、使用済みのものでも売れる場合があります。興味がある人は、使用済みの切手がなぜ売れるのかについても参照してください。
切手を適切に保管しないとどうなるか
切手は紙でできているためデリケートで、丁寧に保管しないと容易に劣化します。
手で触れた油分や水分が原因でカビが生えることもあります。そのため、半年おきや1年おきなどに風通しの良い場所で乾燥させましょう。
また、切手の劣化としては黄ばみも挙げられます。空気中の酸素によって酸化が進んだり、直射日光で焼けたりして変色するのです。
さらに、頻繁に切手を取り出し、手で触るなどしていると、物理的に破れてしまうことも考えられます。
このような劣化を招かないよう、切手は適切に保管しましょう。特にプレミア切手などの場合は、価値を落とさないよう慎重に取扱いたいものです。
切手買取ならうるココにご相談ください
本記事では、正しい切手の保管方法について説明しました。
切手は紙から作られているため、劣化しやすいことを頭に入れておきましょう。破れでもしたら元に戻せないため、特に注意が必要です。
経年劣化などによる傷みを完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、湿気や油分を避けるなど正しく保管すれば長く美しい状態を保てます。
そして、美品で珍しい切手は高価買取の対象にもなるでしょう。切手はコレクターも数多く存在しているので、意外な価格で取引される可能性があります。
珍しい切手をお持ちなら、適正な価値を知るために査定を利用するのもおすすめです。切手買取なら、うるココにお任せください。