正しい金の磨き方とは?ゴールドの美しい輝きを取り戻す方法
指輪やネックレスなど金のアクセサリーは、日常的に使用していると汚れが付着します。また、金でも純度によって錆びることはあります。
汚れや錆びを効果的に落とす、あるいは、そもそも汚れが付着しないようにするには、正しい金の磨き方やお手入れを知っておくことが重要です。
本記事では、金の磨き方を中心に、変色・黒ずみの原因や金磨きの際の注意点、お手入れについて解説しています。
金の磨き方
金の磨き方には、主に以下の5つの方法があります。
- クロスで拭く
- 歯ブラシで磨く
- 中性洗剤につけ置きする
- アンモニア水に浸ける
- クリーニングを依頼する
これらについて解説します。
クロスで拭く
基本的な金の磨き方として、クロスを使用する方法があります。クロスを使って、アクセサリーに付着した汗や皮脂などの汚れを優しく拭き取りましょう。
金製品を磨く際には、研磨剤が含まれていないやわらかいクロスを使用してください。金はやわらかい素材であるため、研磨剤が含まれているクロスを使用すると、製品表面に傷をつけてしまう可能性があります。
このように、汚れを安全に除去するためには、やわらかくて清潔なクロスを選んで、軽く拭き取るようにしましょう。
歯ブラシで磨く
歯ブラシで磨く方法は、入り組んだ部分のお手入れに適しています。ただし、いくつかの注意点があります。
最も重要なのは、金アクセサリーを傷つけないように、毛先がやわらかいタイプの歯ブラシを使用することです。硬い毛の歯ブラシは、金製品のデリケートな表面を傷つける可能性があるため、避けるべきです。
また、ヘッドが小さいタイプの歯ブラシを選ぶと、細かい部分でも磨きやすく、効率的に汚れを除去できるでしょう。
しかし、金製品の品位によっては、歯ブラシを使うこと自体を控えるのが賢明です。特に、純金製のアクセサリーは非常にデリケートであり、歯ブラシの使用によって傷つく可能性が高いです。純金の場合は、クロスで拭くなど別のクリーニング方法を選びましょう。
中性洗剤につけ置きする
特に黒ずみや汚れがひどい場合には、中性洗剤を使用したつけ置き方法が効果的です。具体的には、下記のような手順で行います。
- 中性洗剤を混ぜたぬるま湯につけ置きする
- 金製品を取り出す
- やわらかい布で水分を拭き取る
まずは薄めた中性洗剤をぬるま湯に溶かし、そこに金製品を浸します。3分から5分間程度、様子を見ながら浸け置きします。お湯は熱すぎないようにしてください。熱いお湯を使うと、アクセサリーに取り付けられた宝石や天然石が割れるリスクがあります。
次に、金製品を取り出し、再びぬるま湯で丁寧にすすぎます。この時点で汚れが完全に落ちない場合は、やわらかいブラシを使用して軽くブラッシングしましょう。ただし、24Kの純金製品の場合は非常に傷つきやすいため、ブラッシングは避け、指の腹を使用して優しく撫でるように汚れを取り除くようにします。
最後に、金製品をぬるま湯でしっかりとすすいだ後、やわらかい布を使用して水分を拭き取ります。この時、金製品を落としてしまわないように、作業をする下にやわらかい布やタオルを敷くとより安心です。また、排水溝への落下防止のために、アクセサリーを茶こしに置いてすすぐというのもひとつの安全策になります。
アンモニア水に浸ける
中性洗剤だけでは落とせない頑固な汚れに対しては、アンモニア水を使用する方法があります。しかし、アンモニアは腐食性がある強い薬品であるため、使用には注意が必要です。
アンモニア水を使用する際には、まずアンモニアを水で6倍程度に薄めます。薄めたアンモニア水に長時間、金製品をつけ置きするのは避け、常に汚れの様子を確認しながら短時間で処理を行いましょう。
汚れが取れたと感じたら、直ちに金製品を取り出し、清潔な水で十分に洗い流します。その後、やわらかい布で金製品の水分をしっかりと拭き取り、最終的に、アクセサリー専用のクロスで金製品を磨いて仕上げをしましょう。
クリーニングを依頼する
専門的なお手入れが必要な場合や、自宅での対処が難しい場合にはジュエリーショップなどのクリーニングがおすすめです。剥がれやすい金メッキ製品や、傷が心配な宝石がついたアクセサリーなどは、プロのクリーニングを利用しましょう。
多くのジュエリーショップや専門店では、アクセサリーのクリーニングや修理に特化したサービスを提供しています。超音波洗浄機を利用した洗浄など、自宅で難しいメンテナンスを受けられます。超音波洗浄は、日常的な自宅でのお手入れでは届かない細かな部分の汚れも、取り除くことができます。
金の変色や黒ずみの原因
金の変色や黒ずみは、汗や皮脂の酸化、割金の錆びによって発生します。
油分を含んだ汗や皮脂は、金のアクセサリーに付着すると時間の経過とともに酸化し、これが黒ずみの原因となるのです。ハンドクリームや化粧品など、他の油分を含む物質が付着する場合も、酸化を促進し、アクセサリーの美しさを損なう原因となります。
割金は、金の強度を高めるために金に混合している、銅や鉄など他の金属のことです。上記の通り、汗や皮脂が酸化を引き起こし、これが割金としての金属の錆びを発生させます。銅や鉄が多く含まれる場合には、錆びによる変色が顕著になりやすいです。
この機会に、金の錆び、金の変色についても詳しく知っておいてください。
金を磨く際の注意点
金を磨く際には、以下の項目に注意が必要です。
- 金アクセサリーは宝石に気をつける
- 強い摩擦を避ける
- 研磨剤を使用しない
- 温泉や海水浴での使用を避ける
これらについて説明します。
金アクセサリーは宝石に気をつける
宝石があしらわれている金のアクセサリーを扱う際は、宝石にも注意を払う必要があります。
例えば、真珠は水分に弱く、長時間水に浸されると損傷する恐れがあります。また、エメラルドも注意を要する宝石であり、衝撃や圧力、急激な温度変化に敏感です。これらの宝石は、中性洗剤のような化学物質によるつけ置き洗いは避けるようにしましょう。
金アクセサリーについている宝石の種類に応じて磨き方を考慮する必要があります。柔らかい布やブラシを使ったやさしい拭き取り、特定の宝石に適した洗浄液の使用、あるいは完全に水を避けるなどの配慮が必要です。
強い摩擦を避ける
金メッキ製品の場合、強い摩擦がメッキ層の剥離を引き起こす原因となり得ます。金メッキは、本来の金属の表面に薄い金の層を被せたもので、強い力で擦ると簡単に剥がれてしまう可能性があります。
汚れを落とす際は、強く擦るのではなく、優しく拭き取るよう心がけるべきです。また、研磨剤が入ったクロスや硬いブラシなど、金の表面を傷つける恐れがあるもので拭き取ることも避けたほうがよいでしょう。
金のアクセサリーはデリケートであるため、磨く際はやわらかい布や専用のクリーニング用品を使用し、軽いタッチで汚れを除去するようにします。
金の傷対策も合わせて確認しておいてください。
研磨剤を使用しない
特別な理由がない限り、研磨剤の使用は控えましょう。
お手入れに慣れていない方が研磨剤を使用すると、意図せず細かな傷をアクセサリーにつけてしまうことがあります。これは、研磨剤に含まれる微細な粒子が金のやわらかい表面を削り取り、表面が曇って見えたり、細かな傷が目立つようになるためです。
もし汚れがひどい場合でも、中性洗剤や専用のクリーニング液を用い、優しく拭き取る方法を選びましょう。
温泉や海水浴での使用を避ける
温泉や海水浴の際には、金製品を外すようにしましょう。温泉や海水は、金製品に対して化学反応を引き起こし、変色や損傷の原因となることがあります。
温泉の水に含まれる硫黄や、海水の塩分は金の表面を変質させ、その美しい輝きを損ねる可能性があるのです。入浴や海水浴をする前には必ず金製品を外し、安全な場所に保管してください。
指輪は温泉で変色するのかについて記載した記事も、参考にしてください。
金はお手入れが重要
金の正しい磨き方を知っておくことは重要ですが、その前に汚れが付着したり、変色や黒ずみが発生したりするのを抑えることも大切です。
そのためには日常的なお手入れが欠かせず、定期的にクロスで拭くことや、適切な保管方法を知っておく必要があります。
定期的にクロスで拭く
一日を通じて身につけたアクセサリーには、汗や皮脂、化粧品などさまざまな汚れが付着します。このような汚れは、放置すると金の表面に酸化や変色を引き起こす原因となるため、クロスで拭き取ることが大切です。
汚れが付着した状態を放置して長期間、使用し続けると、さらに汚れは蓄積して簡単に除去できなくなります。金製品を使用したら、その都度クロスで拭き取る習慣を身につけておくとよいでしょう。
適切に保管する
金製品は、空気や他の金属との反応によって変色する可能性があるため、保管方法には注意が必要です。アクセサリーを保管する際には、個別に保管するのがおすすめです。
個別に保管すれば、金属同士が接触することによる物理的な傷を防げます。小さなジップタイプの袋などを使用して、各アクセサリーを個別に包んでおけば安心です。
アクセサリーだけでなく、インゴットなども含めた金の保管方法もご覧ください。
まとめ
金の磨き方について、理解していただけたと思います。指輪、ネックレス、ピアスなど金のアクセサリーは、使用したらクロスで拭くことが基本です。そうすることで汚れの蓄積を防ぎ、同時に、いつもキラキラと美しい輝きを楽しむことができます。
このように、日頃から金製品を大事に扱っておけば、手放すときがきても高価買取してもらえる可能性が高くなるでしょう。金価格は上昇を続けており、売りどきといえる状態が続いています。
金買取なら、うるココにご相談ください。まずは無料査定をご利用いただき、お手持ちの金製品の客観的な価値を確かめてください。売るかどうかは、それから決めていただければ結構です。
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