オーストラリア干支金貨の買取価格の相場
オーストラリア干支金貨とは、オーストラリアのパース造幣局で鋳造、発行されている金貨です。
金貨の裏面には発行年の干支、表面にはエリザベス女王2世の肖像が描かれ、干支文化のある中国を中心としたアジア圏の市場に向けて発行された地金型金貨です。
オーストラリア干支金貨の買取相場は、査定時の金相場により変動し、2023年10月時点では、一番小さいサイズの1/20 ozの干支金貨で約14,000円です。
金貨の額面自体は買取価格に影響はなく、買取金額はその時の「金の価格✕金貨の重量」で計算します。
現在のオーストラリア干支金貨の買取価格の相場はどのくらいか、買取査定に出す際の注意ポイントや、オーストラリア干支金貨の種類や概要などをわかりやすく説明します。
金貨買取の参考にしてください。
オーストラリア干支金貨とは?
オーストラリア干支金貨とは、オーストラリアのパース造幣局で鋳造、発行されている干支がデザインされた金貨です。
金への投資用として発行される金貨「地金型金貨」として1996年から毎年発行されており、価格は金の取引レートにより変動します。
品位はK24、フォーナインと呼ばれる純度99.99%の純金からできています。
干支に合わせて毎年金貨の絵柄が変わり、さらに同じ干支であっても発行年ごとに異なるデザインを楽しむ事ができるため、記念硬貨やコレクションとしても需要があります。
その他の金貨の種類についても参照してください。
《なぜオーストラリア?》
オーストラリアのパース造幣局は王立造幣局の支局として1899年に設立されました。
その後1986年にオーストラリア連邦政府から金、銀、プラチナの法廷貨幣の発行権限が与えられ、100年以上に渡る長い歴史で培った確かな技術力を活かし様々な貨幣を発行し続けています。
金貨は単に貨幣としての役割だけではなく、コレクション要素もあるものです。
パース造幣局の優れた造幣技術により生み出される金貨の数々は、どれもデザイン性が高く世界中のコレクターの間で人気となっています。
その中のひとつであるオーストラリア干支金貨は、干支文化のある中国を中心としたアジア圏の市場に向けて発行されたものであり、同じく干支に馴染みのある日本人にとっても非常に親しみを感じるデザインとなっています。
※ちなみにオーストラリアには干支文化はありません。
中国の干支がモチーフ
オーストラリア干支金貨のデザインは「中国の干支」がモチーフです。
金貨の裏面には発行年の干支が、表面にはエリザベス女王2世の肖像が描かれるデザインとなっています。
「亥(い)」が「イノシシ」ではなく「ブタ」になっているという点以外は、中国の干支も日本の干支と同じく12種類の動物達がモデルです。
裏面に刻印される絵柄はその年の干支に合わせて毎年変更になるため、人気のある干支は希少価値が高まる傾向にあります。
中国では干支にちなんだものはどれも「縁起物」とされていますが、中でも「亥年(ブタ)」は金運に恵まれる象徴とされているため特に人気の絵柄です。
オーストラリア干支金貨の重量・サイズ
オーストラリア干支金貨は9種類の重量とサイズに分けられています。
サイズか小さいものから順に、1/20oz、1/10oz、1/4oz、1/2oz、1oz、2oz、10oz、1kg、10kgと並びます。
単位がkgのものは非常に高価で一部の富裕層に向けて作られたものであるため、一般の市場に出回ることはほぼありません。
▼オーストラリア干支金貨のサイズ表
サイズ/単位 | 重量 | 直径 | 額面 |
1/20 oz(オンス) | 1.5g | 13.9mm | 5ドル |
1/10 oz | 3.1g | 16mm | 10ドル |
1/4 oz | 7.7g | 20.0mm | 20ドル |
1/2 oz | 15.5g | 25mm | 50ドル |
1 oz | 31.1g | 32mm | 100ドル |
2 oz | 62.2g | 40.9mm | 200ドル |
10 oz | 311g | 不明 | 不明 |
1kg | |||
10kg |
オーストラリア干支金貨の買取相場
オーストラリア干支金貨は「地金型金貨」であり、買取相場は査定時の金相場により変動します。
一番小さいサイズの1/20 ozの干支金貨で約14,000円くらいから、大きめサイズの1 ozの干支金貨で約290,000円ほどが買取相場価格となっています。(2023年10月時点)
金貨の額面自体は買取価格に影響はなく、投資用の「地金型金貨」の買取金額はあくまでもその時の「金の価格✕金貨の重量」で計算します。
※ここから手数料等が引かれるケースもあります。
また、毎年デザインが変わる干支金貨は年代により価格に差が出る事があり、もしも絵柄の人気が高い年代のものだった場合は、希少価値の高さから買取価格がさらにプラスになる事もあります。
▼オーストラリア干支金貨の買取相場(2023年10月時点)
サイズ | 重量 | 買取相場 |
1/20 oz(オンス) | 1.5g | 約14,000円 |
1/10 oz | 3.1g | 約29,000円 |
1/4 oz | 7.7g | 約71,000円 |
1/2 oz | 15.5g | 約143,000円 |
1 oz | 31.1g | 約290,000円 |
金を買取する際、買取価格の10%から30%ほどの買取手数料が引かれるケースがほとんどです。
買取手数料は業者が自由に設定できるものであり、無料としている場合もあれば相場よりも高額の場合もあります。
中には高額な買取価格を提示しておきながらも最終的に高額な手数料を引く、というパターンもあるため、査定額だけを見て判断するのではなく手数料がどのくらいかかるのか事前にしっかり確認することが大切です。
また、納得の行く取引をするためには多少手間はかかりますが、複数の買取業者へ査定依頼することで適正価格での買取かどうか見極めることができます。
干支金貨を買取査定に出す際の注意点
金貨買取の注意点は下記の通りです。
売り時(金の価格が高い時)を見極める
金の価値は世界共通です。金相場は世界情勢に影響されやすく価格変動が激しい投資資本でもあります。
近年、金の価格は全体的に見て上昇傾向にありますが時には1日の間で金相場が変動し、午後から急にガクッと値下がりする可能性もあるので注意が必要です。
損をしない取引をするためには、インターネット等で金の価格推移を随時確認し、売り時(金の価格が高い時)を見極めることがとても重要です。
当日の価格だけではなく、前日比も見て、価格がプラスになったのかマイナスになったのかをチェックします。
判断が難しいところではありますが前日よりマイナスであれば更に下がる前に今すぐ買取りに出すのか、それともまたプラスになるまで待つのか決める必要があります。
できれば少なくとも1カ月ほど前から遡って金相場の変化を見られる金相場チャートで今後の金相場の動きを予測し、売り時を見極めましょう。
購入時に付属していた鑑定書を用意する
鑑定書には金の純度や重量が記載されており、持ち込んだ干支金貨が本物であるという何よりの証明になります。
鑑定書を添付することで査定額アップに繋がる可能性もあるため買取査定に出す際は忘れずに用意しましょう。
重量を量り買取相場を調べる
オーストラリア干支金貨は重量によって買取価格が決まるため、事前に自宅で金貨の重量をキッチンスケール等で確認して、買取相場を調べておくことをおすすめします。
できれば0.1グラム単位まで量れるスケールを使用しましょう。
買取査定時にも業者が重量を量りますが、事前に金貨の重量と買取相場を調べておくことは適正な取引かどうかの判断材料となります。
傷を付けないよう取り扱いに注意する
金は金属の中でも比較的柔らかい素材であり、傷が付きやすく変形しやすいという特徴があります。
金貨に傷や変形がある場合は査定額が下がってしまう可能性があるため、日頃から取り扱いには注意が必要です。
まとめ
オーストラリア干支金貨とはオーストラリアのパース造幣局で鋳造、発行されている干支がデザインされた金貨のことです。
品位はK24純度99.99%の純金でできており9種類のサイズが存在します。
2023年10月の時点では一番小さい1/20 ozの干支金貨で14,000円ほど、大きめサイズの1 ozの干支金貨で290,000円ほどが買取の相場価格となっていますが、オーストラリア干支金貨の買取相場は金の取引レートにより変動します。
そのため買取査定に出す際は金相場の動きをよくチェックして、損をしないよう売り時(金の価格が高い時)を見極める事が大切です。
近年、金の価格は上昇傾向にあり2000年頃と比べて約9倍の価値があるとも言われていますので買取のタイミングとして悪くないと言えます。
もしご自宅に眠っているオーストラリア干支金貨があるようであれば、どのくらいの価値があるのか、今一度買取査定に出してみてはいかがでしょうか?