金とメッキの見分け方とは?偽物をつかまされないために
ネックレスや指輪など金のアクセサリーを売るとき、もしそれが金メッキだったとしたら高値は期待できないかもしれません。
人からプレゼントされたアクセサリーの場合、本物かどうかの判断がしづらいです。
そこで、本記事では金とメッキの見分け方について解説します。
金の買取を検討している人は参考にしてください。また、金アクセサリーの購入を考えている人も、いつか売却する日が来るかもしれないため、知っておいて損はないでしょう。
金とメッキの見分け方
金とメッキの見分け方として、5つの方法が考えられます。
- 刻印を確認する
- 色味で判断する
- 重さを計る
- 磁石を近づける
- 試金石を使う
これらの方法を組み合わせることで、より確実な見分けができるようになります。
簡単にできるものから試していくとよいでしょう。
刻印を確認する
本物の金には刻印があります。18金なら「K18」のように純度を表す刻印が見つけられるはずです。
アクセサリーの場合、指輪なら内側に、ネックレスやブレスレットなら留め具やプレート部分に刻印があります。
「K18」など純度の刻印のみがある場合は本物と予想できます。
一方で、「K18GP」「K18GF」のように、GPやGFが付いた刻印があれば、それはメッキであることを意味します。
また、念のため注意しておきたいのが「18K」のように「K」が数字の後ろに配置される刻印です。
「アトK」とも呼ばれるこの刻印は、東南アジアなど海外で製造された金製品に多く見られ、偽物のリスクが高まります。
「アトK」であれば必ず純度が低く、偽物であるわけではありませんが、金の信頼度は劣ることになります。
最後に、刻印がまったくないものもメッキである可能性が高くなります。
「刻印なしの金でも買取できるか」についてもご覧ください。
色味で判断する
金製品は純度が高いほど金が多く含まれ、それだけ金特有の色味を示します。
純金のインゴットはオレンジのような深みある黄色味が特徴です。
金の純度が下がるほどオレンジから遠ざかり、明るい黄色味が強くなります。
また、メッキ製品は経年劣化しやすく、表面に傷が付いたり、コーティングで隠れていた中身の素材が露出したりするため、そのような点も偽物を見分けるポイントになるでしょう。
重さを計る
色味などの見た目だけでは、なかなか金とメッキを見分けづらいこともあるでしょう。
そんなときは重さにも注目します。金は他の金属より質量が大きい物質であるため、体積が小さめの製品でも手にとったときに重みを感じやすいです。
ただ、指輪やピアスほど小さい金製品を、手にとった感触だけでメッキかどうか判断するのは難しいため、そのような場合は比重を調べる方法が有効です。
金の比重でメッキを見分ける方法も確認しておいてください。
磁石を近づける
メッキは磁石に反応します。したがって、磁石をアクセサリーに近づけたとき「反応する=金メッキ」「反応しない=本物」と予想されます。
ただ、金メッキの加工によって反応がないものもあるため、磁石を近づける方法だけで断定することはできません。他の方法も組み合わせることが大切です。
金メッキには以下の2種類があります。
- GP:金メッキ
- GF:金張り
金メッキ(GP)は、薄い金の膜が張られています。金属の上に薄い金の膜を張り、金色を出しています。メッキは少しのキズや衝撃で表面がすぐはがれ、中身の素材が外側に見えやすいです。
金張り(GF)は、厚い金属の膜で覆う方法で、中身の素材は少なめです。金属の膜が厚く、簡単には剥がれにくいため、長く輝きを保つ傾向があります。
試金石を使う
試金石とは、金などの貴金属を擦り付けて品位を判断するための黒くて硬い鉱石のことです。
純度の高い金製品は柔らかい素材であるため、試金石を擦り付けると容易に削れます。そのため、軽く試金石を擦り付けただけでも削れる量が多い場合、本物の金であると推測できます。
メッキ製品の場合、削れた中身が露出し、内側の素材が見えます。
ただし、この方法は多少なりとも金を削って傷を付けてしまうことになるため、最後の手段として考えるとよいでしょう。
18金(k18) とメッキの見分け方
「本物の18金かメッキかを知りたい」というニーズは多く見られますが、18金の見分け方も「金とメッキの見分け方」で説明した通りです。
18金と金メッキ製品は、刻印によって区別することが可能で、18金製のアクセサリーには「K18」や「750」といった刻印が確認できます。
一方、金メッキ製品には「GP」「GF」「HGE」などといった刻印が見られます。それぞれの意味は以下の通りです。
- GP:Gold Plated(金メッキ)
- GF:Gold Filled(金張り)
- HGE:Hard Gold Electroplated(電気式金メッキ)
これらの文字は金メッキの種類や方法を示しており、本物の金製品とは異なることを意味します。
金アクセサリーが偽物でないかや、品質を確認する際には、このような刻印を参照して18金とメッキ製品を正確に見分けることができます。
合わせて、金メッキ製品は買取できるかもご覧ください。
金の偽物でよく見られる特徴
金製品の偽物には以下のような特徴があります。
メッキ加工されている
金製品に「K18」などの刻印があるにもかかわらず、実際の中身に金以外の素材が使われているのは偽物です。
タングステンなど金以外の素材に金メッキを施し、本物のように見せかけているのです。
本来、金のメッキ製品には「K18GP」などの刻印が施されるべきですが、メッキであることを隠す目的で省略されることがあるため、注意しましょう。
刻印と実際の純度が異なっている
「18K」と刻印があるのに、実際にはそれ以下の品位の金が使用されているケースが該当します。
本物の金が使用されているとはいえ、純度を偽り、品質を詐称しているため偽物です。
このような偽物は、特に中古業者を騙すために製造されることが多いようです。
部分的に金を使用している
金製品の一部にのみ、偽物が使用されているケースもあります。
例えば、ネックレスは鎖と留め具といった複数のパーツから構成されますが、そのうち留め具が偽物であるような場合が該当します。
本体部分に刻印がある製品の場合、それ以外のパーツが本物かどうかを疑うのは見落とされがちなポイントです。
アクセサリーや宝石など複数パーツからなる金製品でメッキかどうかを見分ける場合、買取業者による査定を依頼するのも有効な方法です。
金買取ならうるココにご相談ください
金とメッキの見分け方についてお伝えしました。
自分でメッキかどうか見分ける際に、役立てていただけると幸いです。
しかし、自分でする自信がない、あるいはより確実に見極めたいという場合、うるココにご相談ください。
金の価格が上昇している今なら、金は高価買取のチャンスです。ぜひお見逃しなく。