ルビーのピジョンブラッドの意味や効果とそのお手入れ方法

ルビーの最高峰と呼ばれるピジョンブラッドは、鳩の血のように鮮やかで濃い赤色を持つ宝石です。ただし、鑑別書にその名が記されていれば、どれも同じ価値というわけではありません。
この記事では、ピジョンブラッドと認められる条件や産地による違い、購入や売却で後悔しないための鑑別書の見方までを説明します。売却を考えている方は、ルビーの買取相場もあわせて確かめておくと、査定額の目安がつかみやすくなります。
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ピジョンブラッドとは?ルビーの最高峰と呼ばれる理由

ピジョンブラッドは、ルビーのなかでも最高品質の色合いを持つ石にだけ使われる呼び名です。条件を満たす石は市場に出回るルビーのごく一部で、世界中のコレクターや愛好家に求められています。まずは、名前の由来と一般的なルビーとの違いを見ていきましょう。
鮮烈な赤色を意味する鳩の血の由来
ピジョンブラッドは日本語で「鳩の血」を意味し、その名のとおり鮮やかで濃い赤色を表しています。古くからルビーの主要産地だったミャンマーで、白い鳩の血の色に例えられたことが語源とされています。
この呼び名は、もともと宝石商が最高級の石を呼ぶための取引用語でした。今では鑑別機関がそれぞれ基準を設け、条件を満たした石だけが鑑別書にその名を記されます。
一般的なルビーとの決定的な違いは色味と蛍光性
一般的なルビーとピジョンブラッドを分けるのは、色の鮮やかさと、内側から湧き上がるような輝きの強さです。通常のルビーには、わずかにピンクや紫、黒みがかった色調が含まれることが少なくありません。
最高峰とされる石は、混じりけのない赤色を保ちながら、暗い場所でも沈まない強い蛍光性を持っています。この性質によって、石の奥から赤い光があふれ出すような輝きが生まれます。
ピジョンブラッドと認められる3つの厳格な条件

どれほど美しいルビーでも、見た目の印象だけでピジョンブラッドと名乗ることはできません。色の濃さや明るさに加えて、光り方や内包物の少なさなど、いくつもの条件を同時に満たす必要があります。ここでは、とくに重視される3つの条件を説明します。
黒みや青みを含まない純粋で濃厚な赤色
1つ目の条件は、色が純粋な赤の範囲に収まり、明るすぎず暗すぎないことです。色が薄すぎるとピンクサファイアに近づき、濃すぎると黒みを帯びて輝きが失われます。
米国宝石学会(GIA)の解説でも、最高級のルビーの色は純粋で鮮やかな赤からわずかに紫がかった赤までとされています。オレンジや紫の色味が強いものは価値が下がり、暗すぎても明るすぎても最高品質とはみなされません。
紫外線の反応で内側から発光する強い蛍光性
2つ目の条件は、紫外線に反応して赤い光を放つ強い蛍光性です。ルビーの赤色は結晶に含まれるクロムという元素から生まれますが、鉄分が多く含まれると、この発光がさまたげられます。
ピジョンブラッドと認められる石は鉄分が少なく、太陽光の紫外線でも内側から赤く光ります。照明の暗い室内でも色が沈みにくいのは、この性質があるためです。
美しさを損なうインクルージョンや傷が少ないこと
3つ目の条件は、透明度や輝きを損なう大きな内包物(インクルージョン)や傷が少ないことです。天然のルビーは、でき方の性質上、内包物がまったくない石はほぼ存在しません。
ただ、肉眼ではっきり見える黒い内包物や深い亀裂があると、光の反射がさえぎられて赤色が濁ります。一方で、シルクと呼ばれる細い針状の内包物が適度に入っていると、光がやわらかく広がり、ベルベットのような輝きとして評価されることもあります。
価値を大きく左右する産地と非加熱処理の有無

ピジョンブラッドの市場価値は、色の美しさだけでなく、どこで採れたか、人の手で処理されているかによって大きく変わります。ここでは、価値の差を生む産地と非加熱処理について見ていきましょう。
ミャンマー・モゴック産が別格とされる理由
ピジョンブラッドの産地として昔から別格の扱いを受けてきたのが、ミャンマーのモゴック地方です。この地域のルビーは大理石のなかで生まれるため、蛍光性をさまたげる鉄分がほとんど含まれません。
そのため、モゴック産の上質なルビーは、鮮やかでやわらかな光を放ちます。産出量が減っていることもあり、モゴック産のピジョンブラッドはオークションでも高値で取引されています。
新たな主要産地モザンビーク産との違いと評価
近年、ミャンマーに代わる主要産地として存在感を増しているのが、アフリカ南東部のモザンビークです。2000年代後半に大きな鉱床が見つかってから、透明度が高く大粒のルビーが市場に安定して出回るようになりました。
モザンビーク産はミャンマー産より鉄分をやや多く含む傾向がありますが、なかには鉄分が少なく、ピジョンブラッドの基準を満たす石もあります。産地を問わず色の基準で判定する鑑別機関もあるため、ピジョンブラッドと記された石にもモザンビーク産が多く含まれています。
非加熱ピジョンブラッドの希少価値
市場に出回るルビーの多くは、色を鮮やかにし透明度を上げるために加熱処理が施されています。加熱は宝石業界で広く認められた処理で、それだけで価値が不当に下がるものではありません。
ただ、採れたままの状態で美しい色を持つ非加熱のピジョンブラッドは、とても希少です。非加熱と証明された石は加熱石より高く、同じような色でも大きな価格差がつくことがあります。
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鑑別機関によって異なるピジョンブラッドの基準

ピジョンブラッドの基準は世界で統一されているわけではなく、鑑別書を出す機関ごとに決められています。この違いを知らずに購入すると、期待していた品質と実際の価値にずれが出るおそれがあります。
日本の統一基準と海外の鑑別機関による判定の差
日本では2021年3月から宝石鑑別団体協議会(AGL)の統一基準が設けられ、産地を問わず基準の色の範囲に入る天然ルビーであれば、鑑別書に「ピジョンブラッド」と記載できます。産地は通常の鑑別書には載らず、確かめるには別途分析報告書が必要です。
参考:宝石鑑別団体協議会|AGL基準によるピジョンブラッド&ロイヤルブルー表記開始!
海外でも、スイスのGRSなどの鑑別機関がそれぞれ独自の基準でピジョンブラッドを判定しています。ある機関でピジョンブラッドとされた石が、別の機関では鮮やかな赤のルビーとだけ記されることも起こり得ます。
鑑別書の表記だけで判断してはいけない理由と注意点
「ピジョンブラッド」と書かれていても、ミャンマー産とは限りません。どの機関の鑑別書なのか、産地や加熱の有無が分析報告書で示されているのかによって、同じ表記でも評価は変わります。鑑定書と鑑別書の違いは、宝石買取で鑑定書や鑑別書は必要?両者の違いも解説で説明しています。
また、同じ基準で認められた石でも、許される色の範囲には幅があります。鑑別書の文字だけで判断せず、どの機関が出したものかを確かめたうえで、自分の目で輝きや色むらを見ることが、後悔しないための近道です。
ピジョンブラッドの価格相場と資産価値を高める選び方
ピジョンブラッドを手に入れる、あるいは手持ちの石を適正な価格で売るには、相場の決まり方と見るべきポイントを押さえておく必要があります。高額になりやすい宝石だからこそ、落ち着いて判断できる軸を持っておきましょう。
相場が変動する要因
ピジョンブラッドの価格は、重さ(カラット)、加熱の有無、産地の組み合わせで大きく変わります。とくに非加熱やピジョンブラッドの表記がある石は、一般的なルビーとは別の価格帯で取引されます。
ルビーは大粒の結晶が育ちにくいため、カラットが大きくなるほど希少性が上がり、1カラットあたりの評価も高くなります。カラット別の買取の目安は、ルビーの買取相場はいくら?カラット別の目安と値段が決まる条件を解説にまとめています。
一生モノとして後悔しないための購入・売却時のチェックポイント
購入を考えるときは、照明を変えて色を確かめることが大切です。宝飾店の強いスポットライトの下だけでなく、自然光や少し暗い場所でも黒ずまずに鮮やかな赤を保つかを見ると、その石の本来の力を見極められます。
手持ちのルビーを売るときは、色石の相場や鑑別機関の基準に詳しい査定士がいる買取店を選びましょう。ピジョンブラッドの希少性や非加熱の評価を正しく見てもらえる店に頼むことで、石の価値に見合った査定額につながります。
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ピジョンブラッドでよくある質問
ピジョンブラッドルビーの石言葉は何ですか?
ピジョンブラッドもルビーなので、石言葉は情熱や仁愛、勇気などです。ほかに威厳や精神面の浄化、永遠の命、美、優雅といった言葉も伝えられています。
ピジョンブラッドはミャンマー産のルビーだけですか?
日本では2021年3月から統一基準があり、基準の色の範囲に入っていれば産地を問わず鑑別書に「ピジョンブラッド」と記載できます。産地は通常の鑑別書に載らず、別途分析報告書が必要です。
ピジョンブラッドは7月の誕生石ですか?
ピジョンブラッドもルビーなので、7月の誕生石に数えられており、世界各国で愛されています。赤は愛情を表す色とされ、婚約指輪としても人気があります。
ピジョンブラッドのルビーは高く売れますか?
ルビーの買取相場の中でも上位に入る色で、高価格での売却が期待できます。実際の金額は状態や大きさで変わるため、買取業者に査定を依頼して確かめましょう。
まとめ
ピジョンブラッドは、純粋な赤色と強い蛍光性をあわせ持つ、ルビーの最高峰です。ただし、その価値は鑑別書の表記だけでなく、産地や非加熱の有無、どの機関の鑑別書かによって大きく変わります。
ジュエリーとして迎えるときも、手放すときも、まずはどの機関の鑑別書が付いているかを確かめてください。そのうえで、石そのものの輝きに目を向けることが、後悔のない選択につながります。
ピジョンブラッドやそれ以外のルビーも、買取が可能です。大切なアクセサリーをお売りになるなら、一度うるココにご相談ください。LINEによる査定や、ご自宅にお伺いする出張査定など、査定は無料で承っております。
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