七宝焼とその魅力をプロが解説!
知って得する七宝焼の魅力
七宝焼の魅力は人それぞれ感じ方によります。
まず七宝焼の魅力の前に七宝焼とは、銅や銀などの金属素地にガラス質の釉薬を盛って750~950℃で焼き付けて装飾する工芸品のことです。
紬薬の乗せ具合や温度差は毎回違うので、炉からでてくる作品は世界に一つしかありません。
ここでは、そんな七宝焼についてご紹介します!
七宝の語源
七宝焼の七宝の語源は、仏教の経典にある「七つの宝物」である、
- 金
- 銀
- ルリ(ラピスラズリ)
- ハリ(水晶)
- シャコ(シャコ貝)
- メノウ
- 真珠(諸説あり)
この七つの宝と同じくらい美しいと、この名が付いたとされています。
七宝の起源
確定的ではないのですが、エジプト出土品のツタンカーメン王のマスク頭部冠に、装飾で使われているので、現在はこの時代が起源と言われています。
七宝焼と日本

伝来は6~7世紀とされていますが、実際に作られはじめたのは江戸時代で、刀のツバやサヤの装飾、神社仏閣の釘かくしなどに施されました。
この時代は、限られた家系や技術者だけで世襲さあれ、 一般には知られていなかったと言われています。
明治になって、万国博覧会にも出品し、日本の作品の美しさは世界から高評価を受けたことで、七宝業界がいっそう活性化し、一般にも広がることになりました。
世界大戦後は、技法の多様化や教室が増えたことで、取り組みやすさが向上し、年齢や性別に関係なく今も人気があります。
七宝焼の魅力
七宝焼の魅力は、なんといっても初心者でも簡単な楽しめる技法から、熟練の技がなせる高度な技法まで、その技法の幅広さと種類といえます。
どの技法を選ぶかで、飽きずに七宝焼の奥深さを追及し続けることができるのです。
電気炉から取り出される胎の変化も魅力の一つです。
釉薬が真っ赤に溶け、時間とともにゆっくり冷えて発色する様子を自信の目で見ることができるのは、七宝焼の醍醐味であり魅力でもあります。
また、同じ題材でも技法によって全然違う表現ができるもの魅力でしょう。