貴金属の刻印とニセモノの見分け方をプロが伝授!
貴金属の刻印は値段を決める重要な要素です!ニセモノの見分け方を解説!
貴金属の刻印は、「製造元・種類・純度」を示す大切な情報です。
そして、貴金属の刻印は貴金属の値段にもつながる重要なものです。
ここでは、ニセモノを3パターンに分け、見分け方をご紹介します!
1.貴金属の刻印金種と金種が違う

実は、貴金属のニセモノはこれが主になります。
18Kの刻印があるのに、実は12金だったりなど、実際の刻印より低い金種や安い金属を使用する手口のニセモノです。
国内の新品のショップで流通してしまう可能性はかなり低く、主に中古業者をだます目的で持ち込まれるパターンが多いニセモノです。
外国製では、刻印金種にいたっていない金などがあるケースもありますが、これは日本ほど厳しい基準がなく、ニセモノと呼ぶほど悪質なものはほぼありません。
2.メッキなどで貴金属に似せているニセモノ
これはだます目的というより、メッキ品として販売されていたものを、本物の貴金属と勘違いして買ってしまうケースが多いです。
だます目的で製造されたものでなければ、
GF:ゴールドフィルドのこと
メタルの周りにややぶ厚めに金が張られています。
GP:ゴールドプレートのこと
一般的なメッキのことで薄く延ばした金がメタルの周りに張られています。
どちらかの刻印があるか、「何も刻印がない」状態なはずです。
どちらも刻印が「K18GP」「K18GF」といった感じでメッキに使用された貴金属の種類が刻印されているので、これを知らない人が本物だと勘違いして購入してしまうパターンになります。
1.2の混合版
これはだます目的であることが明白で悪質なケースです。
タングステン等の、金やプラチナに比重が近い素材をメッキ加工して、本物のように刻印がされています。
比重が近いうえに、外観も金やプラチナと変わらないので、専門家でもぱっと見ではわからないことが多いニセモノです。
ただ、1と同様にこのパターンのニセモノが一般レベルまで流通する可能性はとても低いので、警戒しすぎる必要はないでしょう。
ただ、ネットオークションなどで、金やプラチナが異常に安く売られている場合は注意しましょう。
貴金属のニセモノの見分け方ー刻印をまずチェック
前述の通り、新品での国内販売品の中にニセモノが流通することはほぼありません。
刻印を見て、「K18」など刻印があれば、まず間違いありません。
また、日本国旗の刻印があれば、本物と断言できるでしょう。
中には、刻印部分だけ本物でそれ以外がニセモノというパターンもありますが、中古業者でさえ月に1回当たるか当たらないか、といった珍しいものなので、そこまで心配する必要はありません。
古い外国製のホワイトゴールドで「18K」など「K」の刻印が後ろの場合は、14金のケースが多いですが、これは2のパターンまたは、ホワイトゴールドを製造するだけの技術がなかったのが理由と考えられます。
本物の金だった場合の査定基準は下記に詳細をまとめていますのでご参考にされてください。
貴金属の査定基準をプロが明かします!
磁石を近づけてみる
- 金
- プラチナ
- シルバー
などは磁石に反応しない貴金属です。
ですので、磁石に近づけて反応したら、それは本物の貴金属でないと予測されます。
ただ、銅やアルミなども磁石に反応しないので、磁石にくっつかないから本物の貴金属と即断しないようにしましょう。
また、まれに貴金属が磁気を帯びて磁石に反応してしまうケースもあるので、刻印と磁石療法で判断する必要があります。
貴金属の比重の意味を知っておく
貴金属が本物かニセモノかの判断に比重をチェックする方法があります。
比重とは、同温状況下で「1cm3」の水の重さを「1」とした場合の他物質の数値のことです。
例.K24:19.5、K18:16.1

シンプルに説明すると、
「比重値の高い金などは、全く同じ大きさの他物質より重い」
ということです。
同じ長さで同じ太さの金のネックレスの重さを調べておけば、別の物質の同形状のものは本物より軽いので、重さから疑わしいとわかります。
ネットオークションなどで変だと感じたら重さを問い合わせてみましょう。
ただ、一般家庭で比重を計るのは無理があるので、プロの鑑定士に依頼しましょう。
貴金属を買取しているお店には必ず置いています。
いかがでしたでしょうか?
貴金属の刻印とニセモノの見分け方を解説してまいりました。
もしお持ちの貴金属の刻印がわからない場合は、うるココにお尋ねください!
お持ちの貴金属の価値を調べるには?
ご自分の貴金属が今はどの程度の価値があるのか、まずは査定してもらってその価格を知っておくとよいでしょう。
しかし、貴金属は業者によって査定額に差が大きくでます。
買取業者ごとの基準価格の違いも理由の一つですが、もっとも大きな理由は、
「国内にしか販売ルートがない業者」と「海外にも販売ルートがある業者」の違いにあります。
同じ貴金属でも、世界中の市場からその貴金属を一番高く売れる市場に販売ルートをもつ「海外にも販売ルートがある業者」の方が貴金属(仕入れ)の買取価格を高く設定できるのです。
複数の貴金属の買取専門業者に査定してもらい、その中から一番高い査定額を参考にしましょう!